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流産防止ビタミン「ビタミンE」

昔、松下グループの創始者「松下幸之助」が講演会で「ダム経営」について滔々と述べていたことがあった。ダム経営とは、銀行から資金を借りず、自社の自己資金で会社を経営する経営の仕方をいう。どの企業も銀行から資金を借り、利息を返済しながら経営をしているのである。ひどければ自転車操業になるのである。ダム経営の話は、会社の理想であったとしても、どの企業もできるものではないのである。松下グループは儲かっているからこそ、そのダム経営ができるのである。松下幸之助の話を聞いた聴衆は、当然ポカ~ンとしたままだった。

その時、若かりし頃の「稲盛和夫」が松下幸之助に質問を挑んだ。「では、どうすれば、ダム経営を行うことができるようになるのですか?」。稲盛和夫は聴衆の誰もが持っている疑問を松下幸之助に呈したのである。

松下幸之助は暫く沈黙した後、「余裕を持つことですな」と言ったという。

稲盛和夫はこれで「解った!」と、ダム経営のなんたるかを悟ったという。これで悟れた稲盛和夫はさすがに凄いと思う。その悟りがあったからこそ、今日の「京セラ」の繁栄があるのだ。が、しかし、松下幸之助の答えは、これでは答えになっていないのだ。

「カリスマ的経営者は、優れた経営コンサルタントにはなれない」のだ。

「借金経営」から「自己資金経営」の転換は、経営者が財務処理が上手い財務家を幕下に加えた時に初めてできることだからだ。経営者とは往々にして財務の分野が不得手tなのである。松下幸之助がダム経営に転換できたのも、その財務家を部下にしたからこそできたのである。その肝心なことを話さずに、ダム経営の理論を論じたところで、出来の悪い経営者たちに解ろうがないのだ。

これは学校の授業でも同じことだ。授業をしていけば、当然に落ちこぼれがでてくる。その連中に通常の授業をいくら施しても無意味なのだ。余計に解らなくなるだけである。その連中に補習をしてあげて、解らない箇所を丁寧に教えてあげることなのだ。授業担当の教師とは別個に、補習担当の教師を配置することこそが、現在、日本が抱える教育問題を解決させる秘策なのである。

学校の勉強ができてしまった学校の教師たちには、落ちこぼれの気持ちが解らないのだ。教育問題が起こるたびに、教師や日教組が改革をしてきたが、すべて失敗しているのは、教師たちが、落ちこぼれたちの気持ちを解らず、その上、その落ちこぼれを、勉強ができる生徒に変身させる遣り方tがまったく解らないからなのだ。

教師たちは、勉強ができない生徒に「お前の努力が足りないんだ」と言ってのけるが、そうではないのある。学校で落ちこぼれた者たちにストップをかけるストッパーがいないのだ。生徒の努力が問題なのではなく、学校のシステムに問題があるのだ。こういう学校のシステムでは一度落ちこぼれたら、もう二度と復活できなくなるのだ。

不妊症の治療でも同じことが言えて、不妊治療というものは、ただ漠然に不妊症を治療するだけでなく、不妊症患者たちが妊娠できないという、通常の夫婦から落ちこぼれている状況に、ストップをかけてあげて、妊娠できるように変えていってあげることなのである。

その肝心なことを素っ飛ばして、不妊治療を行ったとて、不妊症は治らない。万が一、無理矢理に妊娠させたとしても、不妊症患者たちの気持ちが解らないままなのである。

不妊症患者たちが、一生懸命に不妊治療を受けているのに、なぜ笑顔がないのか、なぜ不妊症妻たちは涙を流しているのか、なぜ不妊治療がうまくいかないのか、その理由を医者たちはまったく理解しようとはしなのだ。

こういう状況だから、人工授精や体外受精で、折角、妊娠させたのに、いとも簡単に流産させてしまうのだ。流産してしまった妻は泣いているのに、その気持ちを汲み取ろうとせず、その涙が止まるような方策を打ち出さないのだ。

俺だったらはっきりとこう言うね。「不妊症妻がやっと妊娠したのに流産してしまう理由、それは不妊症妻に流産防止ビタミン《ビタミンE》が不足しているからだ!」と。

【ビタミンEの機能と効果】

ビタミンEは、老化の原因である活性酸素や、動脈硬化などの原因となる過酸化脂質の生成を妨げる働きがある。不足すると、肌にトラブル(シミやシワ)が現れたり、血行が悪くなることにより、「冷え性」「肩こり」「頭痛」「しもやけ」といった症状の原因にもなる。

ビタミンEの最大の役割は、「抗酸化作用」である。人間の酸化を防ぐということである。人間は呼吸をして酸素を取り入れて活動しているのだが、酸素はエネルギーになると同時に、人間の体を酸化させ、老化させてしまうのだ。だから、人間はビタミンEを摂取して、酸化を防いでいるのである。

体内のビタミンEは、特に睾丸や子宮に蓄えられ酸化を防ぐ。睾丸や子宮は人間にとって、子孫を残すために非常に重要な機関だからだ。

ビタミンEは、黄体ホルモンや男性ホルモンなどの生殖分泌をよくし、生殖機能をアップさせるのだ。黄体ホルモンといえば、不妊症妻が排卵誘発剤や黄体ホルモン注射を打たなければ、出てこなくなってしまったホルモンだ。なぜ、不妊症妻の体から黄体ホルモンが出なくなってしまったかといえば、不妊症妻の体が酸化しているからだ。

ビタミンEは、流産防止に決定的な役割を果たす。胎児を酸化から守り、母体から臍の緒を通じて胎児に安定的に栄養を供給する重要な役割を果たす。妊婦には大量に必要となるビタミンなのである。

【ビタミンEの欠乏】

ビタミンEが欠乏すると、流産してしまう。体内のビタミンEが不足すると、脳が母体の命を優先させるために、強制的に流産させてしまうのだ。また、流産するということは、ビタミンEの不足によって黄体ホルモンが不足しているので、流産した女性に凄まじい精神不安を引き起こすのだ。

ビタミンEの不足は、黄体ホルモンや男性ホルモンなどの減少による不妊を引き起こしてしまう。人間は40歳を過ぎてから酸化が激しくなるので、40歳以上の不妊症患者たちへの不妊症治療が困難になるのはこれが原因である.

ビタミンEの不足は、「性交時における急激な疲労」という現象を引き起こしてしまう。不妊症の夫婦はセックスすると大変な疲労感を感じたことが良くあると思うが、それはビタミンE不足による体の酸化が原因である。

【ビタミンEを含んでいる食品】

ビタミンEをたくさん含んでいる植物性食品は、「アーモンド」「落花生」「ひまわりの種」「緑色野菜」「小麦胚芽」「大豆」「ナッツ」「芽キャベツ」「ほうれん草」「抹茶」「納豆」などである。

ビタミンEをたくさん含んでいる動物性食品は、「アンコウの肝」「鮭のスジコ」「玉子」「うなぎ」「タラコ」などがある。

ビタミンEは、脂溶性なのでビタミンEを摂取する時は「植物油」の摂取が必要である。

ビタミンEは大半が排便排尿で排出され、体内に短時間しか留まることができない。そのため、ビタミンEは、毎日、摂取し続ける必要性がある。

妊娠したい男女や、妊婦は、食事以外で、「アーモンド」や「落花生」や「ナッツ」をポリポリと食べて、ビタミンE不足にならないようにする。それらを食べる際に「シソ油」をスプーン1杯ほど飲むようにすると、ビタミンEの効果が高まる。

【ビタミンEの敵】

いくら大量にビタミンEを摂取しても、ビタミンEの敵を見極めないと、深刻なビタミンE不足になる。

まずは「塩素」。ビタミンEは抗酸化作用がメインなので、酸化させるものはすべて敵である。そのため塩素の入った水道水を飲んでいたら、ビタミンEは大量に消費してしまうのだ。水を飲んだり、料理に水を使う時は、浄水器で浄化してから飲もう。

第二の敵は「食品添加物」。食品添加物は人間の体を酸化させるので、ビタミンEを大量に消費してしまうのだ。食品添加物の中でも化学調味料はもっとも酸化させるので、絶対に摂取しないように。 

第三の敵は「加工食品」。加工食品は、食品を加工していく過程で酸化してしまうので、この加工食品を食べているとビタミンEを大量に消費してしまうのだ。妊娠したければ、加工食品は絶対に避けることだ。

第四の敵は「加熱」。ビタミンEは 加熱すると破壊されてしまう。道教では「火食をするようになってから、人間の寿命は縮まった」と経典に書かれているが、これは栄養学的に正しい意見なのだ。ビタミンEを含んだ食品は、できればナマで食べ、もしも加熱する時は短時間で料理することだ。

第五の敵は「氷点下の温度」。ビタミンEは氷点下の温度になると大半が破壊されてしまう。昔、雪国で流産が多かったのは、このためである。雪国では野菜を冷凍させて保存させていたのだが、これをやると、ビタミンEが破壊されてしまうのだ。冷凍食品は問題外である。

第六の敵は「油抜きダイエット」。ビタミンEは脂溶性なので油がないと吸収できない。しかも、植物油は貴重なエネルギー源である。油抜きダイエットをすると、ビタミンEが不足して、体内で急激な酸化が進むのだ。油抜きダイエットを提唱した「鈴木その子」が早死にしたのも、油抜きダイエットそのものが原因である。

第七の敵は「肉食」。肉を食べると、酸化してしまうので、ビタミンEを大量に消費してしまうのだ。だから、肉を食べる回数を少なくして、肉を食べる時はビタミンEを大量に摂取することだ。

第八の敵は「排卵誘発剤」。排卵誘発剤は体を酸化させるので、ビタミンEを大量に消費する。排卵誘発剤を服用している不妊症妻が、何もしないのに疲労困憊してしまうのは、排卵誘発剤による酸化が原因である。また、排卵誘発剤を使った妊娠させても、ビタミンEが決定的に不足しているので、流産の確率が飛躍的に高くなる。

【流産防止のための対策】

ビタミンEは健康な人ですら不足しがちなビタミンである。そのため不妊症患者は意識して摂取しないと、ビタミンEが不足してしまう。

妊婦にとってビタミンEは、「流産するか、しないか」の分かれ目になる重要なビタミンである。

不妊症を克服したいのなら、妊娠して流産したくないのなら、とにかく酸化した物を食べないことだ。出来立ての物を食べることだ。自分で食べる料理は自分で作ろう!

身重になって動くのしんどくなった時は、自分の母親に来てもらうか、夫の母親に来てもらって、料理を手伝ってもらおう!

人間は、自分一人で妊娠したり、出産することはできないものだ。周りのみんなに支えられて初めて、妊娠や出産ができるのだ。

人は一人で生きている訳じゃないんだよ!

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