満足感が出てくる「夕食のひと工夫」
俺は仕事柄、女性ファッション誌を読まざるをえないのだが、男の俺でも女性ファッション誌を読み続けていると、女性のファッションのなんたるものかが解る。
例えば、高級ブランドと通常のブランドはどう違うのか? 普通の女性たちだったら「値段」と答えるだろうが、そうではないのだ。確かに高級ブランド品は値が張るが、高級ブランドでなくとも、値段が高いブランドはいくらだってあるのだ。
高級ブランドの絶対条件、それは「なんとなくダサい」ということだ。まさかと思うけど、これは俺が導き出した結論なのだ。「なんとなくダサい」という言葉がキツイのなら、「洗練されすぎてはいない」という言葉に変えようか。
高級ブランドの絶対条件を満たしているのが、「シャネル」や「ルイヴィトン」といったフランス系の高級ブランドだ。香水好きの人が様々な香水に手を出した後、最後には必ずシャネルの香水に辿り着くという。様々なバックに散々手を出した人が、最後には必ずルイヴィトンのバックに辿り着くという。なぜ、シャネルの香水がいいのか、ルイヴィトンのバックがいいのか、それは「洗練されすぎてはいない」からなのだ。他のブランド品は洗練されすぎているために、なんか変だし、飽きがくるのも早いのだ。
低い技術レベルしかないブランドは、どうしても自分の持てる技術をふんだんに使って洗練されたものを作り上げてしまうのだ。ところが、高い技術レベルがあるブランドは、自分のレベルに応じた技術を使って、洗練されすぎないもの、即ち、少し余裕のあるものを作り出すのだ。
だから、お金持ちのオバサマ連中が若い女性に向かって、「若いうちは高級ブランド品を持つべきではない」というのだが、これは非常に正しいのだ。若い時は自分のファッションを洗練していかない限り、自分のファッションレベルは絶対に上がらないからだ。高級ブランド品に手を出していいのは、せいぜい20代後半からでいいのだ。
この高級ブランドの絶対条件は、ファッション誌にもいえて、ファッション誌には服を選定するファッションディレクターという役職があるのだが、この役職に就いていいのは、美人に限るべきなのだ。ファッションディレクターが美人であるならば、美しく着こなせる服を選定してくるのだが、美人でないと、モデルでさえ着こなせない服を選定してくるからだ。
このことは女性が服をお店で買う時は、その店で売っている服そのものよりも、その店員はそこそこ美人で服を着こなしていることを注意して見た方がいい。そこそこ美人で服を着こなしていれば、自分も美しく着こなせる服を勧めてくれるのだが、美人でないと、買っても着こなせない服や、箪笥の肥やしになる服を買わさせられるからだ。
これには主婦が作る料理もまったく同じことが言えるのだ。
料理の下手な主婦ほど料理を張り切って作ってしまい、食べれば胃が重たくなる料理ばかりを並べてくるのだ。不妊症妻の中で料理がうまくない女性たちは、子供がいないということもあって、夫のために料理を精一杯作ってしまいがちだが、こういう料理を食べていると確実に不妊症が悪化する。
なぜなら出来た料理に余裕がないからだ。
高級ブランド品と同じで、旨い料理は洗練されすぎていないのだ。作りすぎていないのだ。料理のテクニックだけを詰め込まないで、ちゃんと「自分の愛情」を入れるだけの余裕があるのだ。
不妊症妻の料理の腕が試せれるのは、夕食の時なので、夕食の作り方の基本を述べるが、まず、平日の夕食はそれほど豪勢にはしないことだ。夕食を毎回豪勢に食べていたら、本当に豪勢な料理が必要な時に、豪勢な料理を作れなくなっていまうからだ。しかも、食事過剰になってしまって、より不妊症が悪化してしまうのだ。
夕食を豪勢にしていいのは、土曜と日曜の夕食で、このほか来客時や祝い事がある時だけでいいのだ。
こういうふうな考えを持つと、肩肘を張らずにリラックスして料理が作れるのだ。
家庭で豪勢な料理を作る時は、すべての料理をテーブルに並べてから食べ始めてしまうんだけど、こういう食べ方をすると、どうしても食べ過ぎてしまうのだ。
人間は食べ始めてから10分後に満腹中枢が刺激され始めるので、自分の食欲を満たすのに「時間差」を利用することだ。
夕食をそのまま出すのではなく、夕食にひと工夫が必要なのである。
ここで具体的に、我が家での豪勢な料理の夕食時のメニュウを紹介しよう。
一気に料理をすべて出すのではなく、5回に分けて出すのだ。
まず、最初に「野菜ジュース」を飲む。
次に前菜として「サラダ」や「豆料理」や「漬物」を食べ、「味噌汁」を飲む。
第三番目に「メインディッシュ」を食べる。
そして主食の「うどん」を食べる。
最後に「デザート」だ。
こういうふうに食べると、大量に食べなくて済むのだ。少ない量なのに、満足感が出てくるのだ。主食が出てくる頃には食欲が満たされ始めた時であり、それほど主食を食べなくて済むのだ。
デザートを食べるのは、主食を食べた後に「もう少し欲しい」というのを止めるために食べるのだ。最後にデザートを食べると、食後の印象感が全然違うのだ。デザートは白砂糖を使ったものではなく、ちょっとしたお菓子でいいのだ。例えば「小さなアップルパイ」とかいう感じだ。
食器の上げ下げは夫に手伝ってもらおう。夕食の時間を5回に分けることができると、夫婦の会話にメリハリが出てくるのだ。しかも、食事の量は少ないのに、食事の時間は長くなるので、夫婦の会話で内容の深い話ができるのだ。夫が夕食を詰め込むように急いで食べて、会話は一切ないという事態を避けられるのだ。
不妊症妻が特に注意しなければならないことは、不妊症夫婦の場合、不妊治療のことで夫婦の会話が深刻な内容になってしまうので、夫婦の会話が弾むように心掛けることだ。「食事中は不妊治療のことを話題にしない」という配慮は当然に必要だ。
夫は仕事が休みで、せっかく夫婦で一緒にいられるのに、笑い声ひとつ聞こえないような食事の仕方は絶対にやめることだ。
夫婦が結婚前に初めて出合った時、初めてデートした時、結婚式を挙げた時、新婚当初の頃は、夫婦で暗い会話をしたことなんてなかったはずだ。それなのに不妊症のことで頭の中が溢杯になってしまい、夫婦で「当たり前の愛」を喜び合える幸せを忘れてしまったのだ。
そのためにも、夕食を5回に分けて出す工夫は必要なのだ。自分が「暗い話をしているな」と思ったら、席を立って次の料理を出して、場の雰囲気を変えることだ。そして、夫婦の笑い声で不妊症を駆逐していけばいいのだ。
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