「自分のための愛」と「他人のための愛」 ~その愛の違いこそが不妊と妊娠の分岐点~
愛はこの世にいろいろあるけれど、愛はこの世に、たった二つの基本パターンしかない。
それは「自分のための愛」と「他人のための愛」だ。
「自分のための愛」は「自己愛」。
「他人のための愛」は「他人愛」。
この二つの基本的な愛をちゃんと出せるには、女性はちゃんと「女の成長過程」を経なければ、絶対に出せないのだ。
【女の成長過程】
女性の成長の第一段階は、幼年期だ。女の子は両親や親戚や地元の人々に愛される時期である。女の子は男の子と違い、母親だけでなく、より多くの人々に愛される方を好む。その中でも特に父親からの愛がもっとも重要で、父親からちゃんと愛されないと、まともな恋愛が一つもできないし、結婚する意欲も湧かず、だとえ結婚したとしても、夫を愛そうとせず、子供も愛さない母親になってしまうのだ。
幼年期の愛は「渇愛」である。愛が欲しくてたまらない時期なのである。女の子は幼年期に他人から愛を貰って愛を溜め込んでいくのである。
女性の成長の第二段階は、思春期だ。女の子は今まで両親や親戚や地元の人々に愛されたエネルギーを使って、今度はその愛を放出して人を愛していくのである。思春期の前半は、その愛は同性の女性に向けられ「友情」を確かなものにしていく。10代の女性同士の友情がラブリーなのは、このためである。
その友情を育んでいく過程で、「親友」を見つけ出し、その親友と《永遠の友情》を創り上げていく。その親友との《永遠の友情》が出来上がると、今度は男性に愛の対象が向かい、女性は《初恋》を経験することになる。
思春期の後半は、女性の愛が男性に向けられ、「恋愛」を確かなものにしていくのだ。
思春期の愛は「出愛」である。人を愛してたくてたまらない時期なのである。
女性の成長の第三段階は青年期」だ。女性は恋愛を通して、男性から女性の「呪縛」を解いてもらい、自分の不自然さを克服していくのである。その不自然さを完全に克服すると、結婚をして、幸せになっていくのである。
青年期の愛は「創愛」である。自分の心から愛を創り出していくのである。今まで自分が愛された愛を放出するのではなく、自分から無制限に愛を放出していくのである。そのため、この時期の女性にとって「恋愛」と「結婚」は非常に重要なものになるのである。
女性はこの成長過程を経てのみ、「従属」→「自立」→「独立」を果たせるんであって、この成長過程を経ないと、「自立」も「独立」もできないのだ。
【シンデレラストーリー】
この「女の成長過程」を知ったうえで、世界的に有名な童話『シンデレラ』の話を見てみよう。
昔むかし、ある所にシンデレラといいう小汚い娘がいました。シンデレラの母親は早くに亡くなってしまい、シンデレラは継母とその連れ子の姉たちに日々虐められていました。
ある時、城で舞踏会が開かれ、姉たちは着飾って出て行きましたが、シンデレラには着ていくドレスがありませんでした。シンデレラはどうしても舞踏会に行きたいので、魔法使いに魔法をかけてもらい、美しく着飾って、カボチャの馬車に乗って、お城まで行きました。
お城に着くと、魔法使いは、「午前零時に魔法が解けるので、それまでに帰って来るように」とシンデレラに警告しました。
お城の舞踏会ではシンデレラは姉たちを押しのけて、王子様に見初められました。
しかし、午前零時の鐘が鳴り、シンデレラは急いで城を去って、その際、階段に靴を落としてしまいました。
王子様は靴を手がかりにシンデレラを探し出し、王子様はシンデレラにプロポーズして、お妃に迎いいれました。メデタシ、メデタシ。
『シンデレラ』の話は、母親たちが娘たちにもっとも聞かせたい話だ。なぜなら、母親たちはこのシンデレラと同じような体験をしてきたからだ。
それは「自己愛」では決して幸せになれないということだ。女性が幸せになるためには、王子様のような男性と巡り合って、人を愛する喜びに目覚めることが必要だということである。
魔法使いの魔法はなぜ午前零時に魔法の効果がなくなってしまうのか?
それは魔法使いの魔法は「自分のための愛」だからだ。魔法使いは自分のために魔法をひけらかし、魔法にかかっているシンデレラも、自分のためにドレスを着飾るのだ。
だが、その愛はいつしか虚しくなり、消えていってしまう愛なのだ。だから、午前零時に消えてしまうのである。
ところが、王子様の愛は「他人のための愛」だから、消えることなく、他人を幸せにすることができるのである。
【自己愛から他人愛へ】
この『シンデレラ』の話を現代ヴァージョンに置き換えるなら、魔法使いを「フェミニスト」に、午前零時の鐘を「結婚適齢期」に、王子様を「旦那様」に変えてみればいいのだ。
女性は結婚する前に「自分のための愛」を発揮して、自分で働き、自分で稼いで、自分を美しく着飾ることは、絶対に必要なのである。フェミニストがいうように、女性は結婚せずに自分で社会に進出して働く必要性があるのだ。
お金やブランド品を溜め込んで、自分の欲望を満たす必要性があるのだ。
しかし、その「自己愛の原理」はいつの日か虚しくなってしまい、自分を幸せにすることができなくなるのだ。その時期が結婚適齢期なのである。
そこで女性は自分をちゃんと愛してくれる男性と巡り合って、「他人のための愛」に目覚め、「他人を幸せにする喜び」に目覚めて、幸せになっていくのである。
「自己愛の原理」は最初から不必要なのではないのだ。ある時期までは絶対に必要なのである。だが結婚適齢期にさしかかるには、その「自己愛の原理」だけでは女性は不幸になっていくのである。
だから、「自己愛の原理」だけで生きている魔法使いは醜く描かれ、フェミニストだって醜いのだ。なぜなら、この人たちは他人に愛を施さず、他人を幸せにしないからだ。自分のことしか考えていないからだ。
だからこそ、女性は結婚することによって、「他人愛の原理」を取り入れて、「他人のための愛」を実践して、「他人を幸せにする喜び」に目覚めるのである。
【結婚の愛は大海のごとし】
結婚はなぜ素晴らしいのか?
それはその女性が「他人愛の原理」を取り入れるからである。女性は結婚することで、自分が他人を幸せにできる女性に激変するからである。だからメデタイのである。
愛は結婚を基盤に、「血縁」→「地縁」→「組織」→「国家」→「世界」へと及んでいくのである。
女性は結婚せずに「他人愛の原理」を取り入れることはできないのである。なぜなら、自分自身が変革していないからだ。
結婚せずに100万人の難民を救ったとしても、結婚相手に出会えなかったら、その愛は無意味なのである。なぜなら、その者の愛は「自己愛の原理」から出ている愛だからだ。
はっきりと言ってしまえば、難民の子供が泣き叫んでいる姿こそ、その女性の本当の姿なのだ。
井戸をあちこちに浅く掘ったところで、水は出ないし、出たとしても泥水しか出てこない。井戸は一つの場所で深く掘り進めるからこそ、綺麗な真水が出てくるのである。
結婚もまったく同じで、たった一人の異性を真剣に愛するからこそ、本当に純粋な愛が出てくるのである。
だから、「恋愛の愛は小川のセセラギのごとし、結婚の愛は大海のごとし」といわれるのだ。
【幸せのメカニズム】
人間はすべての人たちが、幸せを求めるけど、幸せには特有の「幸せのメカニズム」があるのだ。
それは、「自分に幸せにしようとすることだけをしていくと、幸せは消滅してしまう」というメカニズムだ。
だから、人生のある時期に「自分以外を喜ばせる幸せ」に気付いて、自分を変えていくのである。
幸福をいくら追求したとしても、自分を幸せにしようとすることは、人生の目的にならないのだ。だが、結婚相手を幸せにすることは、人生の目的になりうるのだ。
こういうことは、女性が理屈で考えている限り、絶対に解らないことなのだ。理屈の脳で考えている限り、本当の幸せは見つからないのだ。結婚しなければ絶対に解らないのだ。やってみなければ絶対に解らないことだってあるだ。
【不妊症の精神的原因】
結婚は「他人愛の原理」を取り入れることのなである。他人を幸せにする喜びに気付くことなのである。
この観点から不妊症を考えると、不妊症も精神的原因がはっきりと見えてくるのだ。
それは不妊症の妻たちが抱いている「赤ちゃんが欲しい!」という欲望は、あくまでも自分のためであって、「自己愛の原理」から出てきたものなのだ。「赤ちゃんが欲しい」という欲望は、自分の幸せのためであっても、決して夫のためや、夫婦のためや、家系のためではないのだ。
他人を幸せにしようとする思いがまったく欠けているのである。
だから、赤ちゃんができないのだ!
【不妊症の大逆転の必殺技】
妻の心の中に「夫を幸せにしたい!」という思いがあれば、不妊症で苦しむことなんてないのである。
夫を幸せにしようとせずに、自分が幸せになろうとするからこそ、不妊症の苦しみはいつまでも続くのである。
不妊症には肉体的な原因があるからこそ、発病するのである。だが、その肉体的原因を突き詰めていくと、「人間の思いが病気を作る」ということに突き当たってしまうのだ。
間違った思いがあるからこそ、病気になってしまうのだ。病気は自分の考えを変えない限り、決して治らないのだ。
とするなら、病気は今まで以上の良い生き方に気付くために、病気はあるのだ。自分を苦しめている病気に感謝した時、「新しい生き方」が見えてくるのだ。
不妊治療では、不妊症患者たちは医者に頼りっきりだが、病気を克服するのは医者ではなく、患者本人なのである。
人間は本来はどんな病気でも克服できるという凄い力があるのだ。
しかし、常識や科学や医学によって、自分の本当のパワーが閉じ込められているために、病気を克服するパワーが出てこないのだ。
本当の自分に気づいた時、その「思いの力」で病気は克服できるのだ。
不妊症の大逆転の必殺技は、「感謝」をすることだ!
まずは夫に感謝することだ。子供を産めない自分でも、ちゃんと愛してくれる夫に感謝するのだ。
次に、自分の両親に感謝することだ。自分を産んで育ててくれた両親に感謝するのだ。
そして、夫の両親に感謝することだ。自分と夫との結婚を祝福してくれた、夫の両親に感謝するのだ。
感謝は、「他人愛の原理」を作動させて、「他人を幸せにする喜び」を感じさせてくれる秘密の暗号なのだ。
「自分がこんなに不妊治療で頑張っているのに!」とか、「夫はちっとも自分の気持ちを解ってくれない」とか、「こんなに頑張っている自分を、自分で自分を褒めてあげたい」とかいう思いでは、絶対に不妊症は治らないのだ。
末来の赤ちゃんは産まれたがっているのに、「母親の低レベルの心」が妊娠をストップさせているのだ。
「自分のための愛」と「他人のための愛」のその愛の違いこそが、不妊と妊娠の分岐点なのである。
「自分は独りで生きているのではない」と悟り、「夫を幸せにしたい!」という願望が心の奥底から湧き出てきた時、不妊症はいとも簡単に克服できるのである!
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