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「苦しみの子育て」から「楽しみの子育て」へ

●母性ホルモンと育児の関係 

女性は初めての赤ちゃんを出産したとしても、母性ホルモンが正常に分泌されるわけではないのだ。母性ホルモンが正常に分泌されるためには、最低でも3人以上産まないと、母性ホルモンが正常に分泌されないのだ。

この母性ホルモンが正常に分泌され続けるまでに、女性の心身は変調を来たしてしまう。

これを通常「マタニティーブルー」といっている。

しかし、「マタニティーブルー」と名称をつけてしまうと、出産後の女性が憂鬱になっていると思ってしまう。

この現象は、女性が「女性から母親になるための試練」であって、マタニティーブルーがいうように「憂鬱」になることもあるが、「出産後情緒不安定」「育児ノイローゼ」「夫婦関係の飛躍的成熟」という劇的な変化が起こるものなのである。

「出産後情緒不安定」とは、出産後、わけもなく涙が出てきてしまったり、感情の起伏が激しくなってしまうことである。

「育児ノイローゼ」とは、自分が産んだ赤ちゃんを育てることに、不安だらけになってしまい、自分自身を責め続けてしまうことをいう。

「夫婦関係の飛躍的成熟」とは、女性が出産という人生史上最大の人生体験をすることによって、女性から母親へと変わっていき、完全に独立した人格を持つ人間へと変わっていくため、夫婦関係もそれに応じて、独立した男女の成熟した人間関係に変わっていくのである。

出産した女性は、「出産後情緒不安定」「育児ノイローゼ」を経験したからこそ、「夫婦関係の飛躍的成熟」という現象が起きるのである。

女性はこれらを1度の出産でできるのではなく、女性は赤ちゃんを3人産むことによって、母性ホルモンを正常に分泌させるからこそ、夫婦関係の飛躍的成熟を実現できるのである。

女性の体は赤ちゃんを1人しか産まないようにはできていないのだ。赤ちゃんを3人以上産むようにできているのだ。

このため、赤ちゃんを1人しか産んでいないなら、初産の喜びは大きくとも、育児が余り面白くなく、「苦しみの育児」になってしまうのだ。

●最初の子供は実験台

俺に言わせれば、最初の子供は育児の実験台なのである。

今まで育児をしていなかった女性が、初めて育児をすれば解らないことだらけである。当然、最初の子供は、母親が育児を試行錯誤しながらやらざるをえないのである。

だから、自分の母親や、夫の母親から、教えを請い、育児の仕方を教えてもらうのである。

この当たり前のことをせずに、「育児本」や「育児雑誌」に頼ってしまったら、育児は苦しみだらけになり、赤ちゃんは泣き叫ぶことになるのだ。

女性が2人目の赤ちゃんを産み育てることによって、段々と育児の遣り方が解ってきて、2人目でようやくコツを掴むことができるのだ。

女性が3人目を産めば、赤ちゃんにどんな問題が起きても対処できるようになり、やっと3人目で1人前になることができるのである。

何事も3回やらなければマスターできないのである。

最近は少子化だから、ほとんどの夫婦が子供を1人か2人しか産まない。しかし、子供が1人や2人しか産まないのに、ほとんどの母親たちは育児が大変だというのだ。

子供が1人しかいなければ、育児が大変になるのは当たり前なのである。子供が2人しかいなければ、母親が育児をマスターしているわけがないのだ。育児が苦しみの育児になるはずである。

●手相から見た子供の数

俺は「不妊症バトルロワイヤル」で見せているように「医療アドバイザー」のようなこともやっているが、「運命聖学者」として運命鑑定も行っている。

多くの人たちの手相を見ると、子宝線が平均5本出ているのだ。少なくても3本はあるし、多ければ10本以上出ている。

ということは、人間は運命上、平均して5人の赤ちゃんを産まなければならないのである。

それにも拘わらず、子供を産まなかったり、産んだとしても子供を1人や2人しか産まないから、人生の至る所でトラブルが出始めるのである。

産まれなかった赤ちゃんが、自分を産んでくれないがゆえに、その人に不幸を働くのである。

ところが、ほとんどの占い師たちは、「赤ちゃんを産みなさい」とは絶対に勧めないのである。いらぬ解決策を提示してしまうからこそ、依頼人は占いの迷宮に迷い込むことになるのである。

●一生懸命のパラドックス

女性は赤ちゃんが1人しかいなければ、育児に一生懸命になりすぎて、頑張りすぎてしまうのである。

ところが、何事にも限度というものがあって、一生懸命になりすぎれば、育児から「楽しさ」が消えてしまうのである。

産みの悦びに湧いたと思ったら、育児の中で、「苦しみの育児」を展開してしまうことになるのである。

まだ、母性ホルモンが正常に分泌されているわけではないし、育児の仕方もマスターしているのではないのだから、育児がすべてうまくいくわけがないのである。

しかも、二人目不妊の女性たちは、出産後に、「赤ちゃんの母親確認」を妨害してしまったり、「黄金の母乳」を与え損ねてしまったり、「断乳」が早すぎたりして、余計に母性ホルモンの分泌が異常になっているのである。

そのために、より「苦しみの育児」になってしまうのである。

こういう女性たちは、何事にも一生懸命をやりすぎる傾向があるのだ。

二人目不妊を解消するために、不妊治療を受けていても、一生懸命になりすぎて、頑張りすぎて、真剣になりすぎてしまい、その結果、「楽しい」という気持ちが消えてしまい、二人目不妊を克服することが「苦しく」なってしまうのである。

一生懸命にやりすぎると「楽しさ」が消えてしまうという、「一生懸命のパラドックス」に気づけないのである。

●「苦しみ」「悩み」「不安」だらけの毎日

人間は精神的に独立していなければ、「損得」や「勝ち負け」や「美醜」や「強弱」に拘ってしまう。

常に誰かと争い、比較することによって、自分を維持しようとしているので、心が常に不安定なのである。

こういう女性が育児をすれば、他の母親たちと協調してみんなで育児をしていこうとするどころか、他の母親たちと争い、比較して、満足を得ようとするのである。それどころか、自分の子供と争い、比較することによって、自分を満足させようとするのである。

常に他人と争い、自分自身が本当に満足したことがないので、心の中から「苦しみ」「悩み」「不安」が火山の噴火口のように噴き出してくるのである。

そのために自分が産んだ子供と争いになるし、他の母親たちとも争いになるし、自分の夫とも争いになってしまうのだ。

それゆえ、育児は苦しみであり、交友も苦しみであり、夫婦関係も苦しみになり、何をやっても苦しみだらけになるのである。

こういう女性は、育児のことも、夫婦関係のことも、悩みだらけである。

そして何より、自分自身が不安だらけなのである。

「苦しみ」「悩み」「不安」だらけの毎日を送ってしまうからこそ、よりいっそう「苦しみ」「悩み」「不安」だらけになっていくのである。

●頑張りすぎない

人間は精神的に独立できるまで、他人と争うことは、成長していくためには、必要不可欠である。

しかし、結婚して独立していけば、その争い続ける生き方に終止符を打たなければならないのである。

なぜなら、他人と争い続けている限り、本当の幸せはやってこないからだ。

社会主義者たちが金持ちを目の仇にして争い続けても、フェミニストたちが男性を目の仇にして争い続けても、本当の幸せを実現することはできないと同じように。

苦しみだらけの人生から、楽しみだらけの人生を変えていくためには、「頑張りすぎない」ことなのだ。

頑張りすぎれば、「一生懸命のパラドックス」が働いて、逆に楽しさが消滅して、苦しみだらけになってしまうからだ。

そして「真面目になりすぎない」。

真面目に物事に取り組むことは重要だが、真面目すぎるということは、その人に余裕がなく、ユーモアがなく、笑顔がないのだ。

母親が真面目すぎれば、子供も面白くないし、夫はそれ以上に面白くないはずだ。仏頂面の母親に対して、子供も笑顔を見せないし、夫もしかめっ面になっていることだろう。

だから、真面目になりすぎないで、余裕を持って、ユーモアを言って、笑顔になる。

そうすれば、子供も夫も、笑顔を見せるようになり、ユーモアを言って、家庭の中が笑い声で満ちることになるであろう。

そして、自分の心の中で「苦しみ」や「悩み」や「不安」が湧き起こってきたら、「大丈夫! それでいいよ! 気楽にいこう!」と口に出して言ってみることだ。

自分自身を肯定し、人生を楽しめる言葉を言えるようになれば、「苦しみ」や「悩み」や「不安」は雲霞のごとくに消え去って、「楽しみ」「幸せ」「喜び」に満ち溢れるようになっていくのだ!

●みんな「悪妻愚母」だから「良妻賢母」の理想が掲げられる

一生懸命にやりすぎてしまう女性は、とにかく物事を完璧に目指す傾向があるので、結婚すると「良妻賢母」を目指すことになる。

家事も仕事も完璧にこなそうとしてくるのである。

だが、俺に言わせれば、結婚して10年も経っていない女性が、良妻賢母になれるわけがないのである。

俺は常々「桃栗3年、柿8年、技術10年、学問30年」と言っている。

桃や栗が実るためには3年の月日が必要だし、柿が実をつけるためには8年の歳月が必要なのである。

それと同じように、人間が1つの技術を身につけるためには10年の月日が必要だし、人間が1つの学問を究めるためには30年の歳月が必要なのである。

これを主婦に当てはめれば、主婦としての技術が身につくためには、10年の月日が必要だし、主婦としての道を究めるためには、30年の歳月が必要なのである。

それなのに、結婚して数年しか経っていない女性が、主婦としての技術を完璧にマスターできるわけがないし、主婦としての道を究められるわけがないのだ。

いきなり良妻賢母を目指した所で、良妻賢母になれるわけがないのだ。

俺に言わせれば、主婦に良妻賢母など1人もいないのだ。

みんな悪妻愚母なのである。

妻という妻は、みな「悪」であり、母という母は、みな「愚か」なのである。

人間は自分が悪だと認識するからこそ、善を目指して向上していくし、人間は自分を愚かだと思うからこそ、賢さを追い求めていくのである。

人間を見る時は、非情になって冷徹に「性悪説」に立脚すべきなのである。

もしも、「性善説」に立脚して、主婦という主婦が、みな良妻賢母なら、良妻賢母という理想が掲げられるわけがないのだ。

良妻賢母という理想は、すべての主婦たちが悪妻愚母だからこそ、掲げられるのである。

結婚した女性はみな妻としての「心構え」も「技術」も「身のこなし」もすべて解っていないのだ。それゆえに「悪」なのである。

出産した女性はみな母親としての「心構え」も「技術」も「身のこなし」もすべて解っていないのだ。それゆえに「愚か」なのである。

結婚した女性は、自分が悪妻愚母と認識するからこそ、良妻賢母を目指して向上していくのである。

しかし、だからといって、その良妻賢母を実現してはいけないのである。

「あの奥さんはいい奥さんだね」と他人に言われるようになったら、もうその妻は自分の夫を圧迫して、窮屈にさせているのである。

「あのお母さんはいいお母さんだね」と他人に言われるようになったら、もうその母親は自分の子供たちを圧迫して、窮屈にさせているのである。

なぜなら、良妻賢母という理想は、悪妻愚母が掲げた理想であって、それを目指すべきだが、実現すべきものではないからだ。

しかし、そうだからといって、悪妻愚母のままでいてもいけないのである。

「あの奥さんは悪妻だね」と他人に言われるようになったら、もうその妻は夫に本当にヒドイことをしでかし、虐待しているのである。

「あの母さんは愚かな母親だね」と他人に言われるようになったら、もうその母親は自分の子供たちの人生を滅茶苦茶にして、虐待しているのである。

良妻も駄目だし、悪妻も駄目なのである。賢母も駄目だし、愚母も駄目なのである。

主婦にとって最適な状況は、「ほどほどの妻」「そこそこの母」が一番最適なのである。

自分が悪妻愚母だと認識し、良妻賢母を目指していく中で、「ほどほどの妻」「そこそこの妻」になるなら、自分はストレスを感じないし、周囲とも調和できるのだ。

「ほどほどの妻」なら、自分がほどほどなんだから、夫の長所や手柄を褒めることができるのだ。

「そこそこの母」なら、自分がそこそこなんだから、子供の長所や手柄を褒めることができるのだ。

こういう状態になると、夫にも子供たちにも笑顔が溢れ、家事も育児も物凄く楽しくなるのだ。

主婦業にもっとも大事なのは、「中庸」を歩み続けるということなのである。

既婚女性が、試行錯誤を経て、「中庸」に立てた時、子育てが「苦しみの育児」から「楽しみの育児」へと変わっていくのである。

自分が育児を楽しんでいるんだから、「じゃあ、もう1人欲しいな」と思えることができ、そしてそれを簡単に実現できてしまうのである。

逆に言ってしまえば、「苦しみの育児」をしているからこそ、「二人目不妊」に苦しんでしまうのである。

だからこそ、まずは最初の子供の育児を楽しむことなのである。

二人目の赤ちゃんを欲しがる前に、まずは今を思いっきり楽しむことなのである。

まずはここからなのである。

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コメント

以前に運命鑑定をしてもらった天然です。この記事を読んで心がすっとなりました。母になってから人に心を許せず、人に会うと疲れてしまって。明日からまた前向きにほどほどに頑張っていこうって思えました!ありがとうございます。

投稿: 天然 | 2017年5月23日 (火) 23時57分

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