不育症であったとしても、セックスレスになるなかれ!
●不育症とセックスレス
不妊治療の時もそうであったが、不妊治療を受けている夫婦が実はセックスレスだったというのが、ごくたまにいるのだ。セックスレスでなくとも、夫婦の性生活の回数が激減してしまっているのである。どうりで妊娠できないわけである。
これと同じことが、不育症の世界でも起こり、不育症の女性に限って、夫婦の性生活の回数が激減しているのだ。
それだけでなく、不育症の女性が妊娠すると、夫婦はセックスレスになって」しまう夫婦が結構いるのだ。
それゆえ、俺は敢えて言う。
「不育症であったとしても、セックスレスになるなかれ!」と。
●不育症におけるセックスレスの原因
不育症の女性のセックスレスは、普通のセックスレスの夫婦のセックスレスの原因と大いに違う。
不育症の女性は、夫との性生活を嫌っていないし、寧ろ、夫から求められれば、いつでも応じるほど、夫婦仲はいいのである。
不育症の女性のセックスレスの原因は、その女性にあるのではなく、実は夫の方にあるのである。
不育症の女性が、不育症や妊娠や流産のことで頭の中をいっぱいにしている時、夫の心と体には思わぬ変化が起きているのである。
①男の本能
男性というものは、自分の子供を産まない女性に対して、性欲が激減するのである。
男性は自分が愛した女性を守ろうとするが、それは将来、自分の子供を産んでくれる可能性があるからこそ守るのであって、不育症の女性が流産を繰り返すと、性欲が激減していくのである。
これは、その夫の個性や人格の問題ではなく、男としての本能の問題なのである。
不育症の女性は、流産した時に、自分の夫から優しく慰めてもらった経験があると思うが、それは幸運だと思うべきなのである。
男性が自分の本能レベルで生きるなら、流産をしでかすような女性を愛そうとしなくなるからだ。事実、不育症の女性の中には、何度も流産を繰り返すので、夫が愛情を喪失してしまって、離婚に至った女性だっているのだ。
不育症の女性が、自分の夫に文句を言う前に、流産を繰り返しているのに、夫が今でも愛情を示してくれるのは、非常にありがたいことなのであると認識すべきなのである。
②自然妊娠しても自然出産できない
不妊治療では、夫婦が自然妊娠しないと思い込んで、セックスレスになってしまうのだが、不育症の世界では、自然妊娠できても、自然出産できないと思い込んでしまうので、不育症の女性が妊娠するまでは、性生活を行うが、しかし、その後はセックスレスになってしまうのである。
不育症の治療を受けている夫婦の特有の誤解なのだが、この誤解のために、妊娠後はセックスレスになるので、不育症の女性が、精神的に緊張状態になってしまい、逆に流産する確率が非常に高まってしまうのだ。
③女の涙の恐怖感
男性は滅多なことでは泣かないので、「女の涙」というものには非常に弱いのである。苦手なのである。できれば見せてほしくないのである。
不育症の女性が流産してしまうと、当然に不育症の女性は涙を流すのであるが、その夫はこれが自分の妻だからこそ慰めるのである。
だが、不育症の女性の涙は、流産の時だけに終わらず、例えば、余所の女性の赤ちゃんを見ただけでも、涙を流してしまうのである。その赤ちゃんに触られようものなら、号泣である。
夫婦でテレビを見ている時に、不育症の女性は、赤ちゃんが出てくるシーンや、妊婦が出てくるシーンになると、涙を浮かべてしまったり、チャンネルを変えてしまったりするのである。
男性はこういうことを繰り返されると、自分の慰めでは妻は癒されなかったと思ってしまい、段々と妻の涙に恐怖感が出てきてしまうのである。
そのために、夫婦の性生活の回数も激減し、妊娠すればセックスレスになってしまうのである。
●射精タイミング
こういうことは、非常にまずいのである。妊娠や出産には、夫婦の性生活の回数が、或る一定度なくてはならないからだ。
夫婦の性生活の回数が激減してしまうと、射精タイミングを間違えてしまい、流産を引き起こす受精卵を作ってしまうのだ。
俺は不妊症の治療を見て来たがゆえに、不育症の女性たちが、射精タイミングを間違っているために、流産を何度も繰り返しているというのは、瞬時に理解できるのだ。
不育症の女性が、元気で健康な赤ちゃんを産みたければ、まずは夫婦の性生活の回数を月4回にすべきである。
実をいうと、女性の性欲は月2回しか起こらない。「排卵日前日」と「月経直前」だけである。この2回をきっちり行っておかないと、女性は性的欲求不満を抱いてしまうのだ。
排卵日前日は非常に妊娠しやすく、しかも健康な受精卵を作ることができるので、この日は「妻をオルガズムに導くメイクラブ」を夫からしてもらう。
たっぷりと愛撫を施され、愛撫で3回イカしてもらう。愛撫で3回イクと、女性の体は性交でオルガズムにイキやすくなるのだ。
その後、性交でオルガズムにイカしてもらう。できれば3回はイカしてもらう。夫は妻がイッタ後に射精すればいい。同時にオルガズムにイッテも構わない。
その上、後戯でもう1回イカしてもらい、メイクラブの好印象を決定づける。
なんで、ここまでオルガズムに拘るかというと、女性がオルガズムにイクと、子宮が活発に動くので、子宮の機能を活性化できるのだ。そのため、流産を引き起こさない丈夫な子宮にすることができるのだ。
女性に毎月訪れる生理は、オルガズムに比べれば、僅かな動きでしかないのだ。オルガズムを超える動きをするのは、後は出産の時だけである。
こう考えれば、オルガズムというのが、いかに大事なのかが解ろうというものだ。
排卵日前日にメイクラブをする時は、夫は4日間、禁欲して、精子を溜め込む。未成熟精子を事前に防いで、できるだけ健康な成熟した精子を発射できるようにすることだ。
女性は排卵日前日のほかに、生理直前に性欲を感じるので、この時にも、ちゃんと「妻をオルガズムに導くメイクラブ」をしておく。ここで実地訓練をしておかないと、排卵日前日のメイクラブで、ヘマをやらかす可能性があるからだ。
夫が妻のためにメイクラブをしてくれた以上、妻も夫の性欲を優先する「射精のためのセックス」に付き合ってあげよう。
こうやって、元気で健康な受精卵を作り、しかも夫婦の性欲をちゃんと満たすのである。こうすれば、夫婦の性生活の回数が激減することもなくなるし、夫婦の性生活がワンパターンやマンネリになることもないし、寧ろそれどころかメリハリがつくようになるのだ。
●妊娠発覚後の性生活の重要性
不育症の女性がもっとも気をつけなければならないことは、妊娠発覚後にセックスレスになってしまうことである。
つわりが起きるのは、妊娠第4週目から6週目なので、その時期からセックスレスになってしまうと、オルガズムにイクことによって、女性ホルモンを大量に出せなくなるのだ。
不育症の女性のお腹の中では、妊娠7週目まで子宮の黄体機能を作動し続け、それ以降は胎盤に任せるのだ。
そのため、妊娠第7週目まで、子宮は大量の黄体ホルモンが必要となるし、しかも、大量の黄体ホルモンがなければ、子宮から胎盤へのシフトもできなくなるのだ。更に、シフトされた胎盤は当初、正常に作動してくるまで、大量の黄体ホルモンを使用するのだ。
子宮や胎盤に黄体ホルモンがなくなると、その翌日には流産してしまうのだ。
胚児は受精卵が子宮に着床して以来、妊娠第10週目まで、猛スピードで細胞分裂を行うので、この時期は黄体ホルモンを大量に必要とする時期なのである。
だから、妊娠発覚後にセックスレスになってしまうと、オルガズムにイクことがなくなり、黄体ホルモンを大量に出せなくなってしまい、流産してしまうのだ。
それゆえ、妊娠が発覚しても、妊娠第10週目までは、夫婦の性生活を続けるべきである。月4回のペースは、普段と変わりなく維持すればいいのだ。
妊婦の性行為に制限がかかるのは、臨月の時だけである。臨月の時に激しい性行為をすると、陣痛が起きていないのに、破水してしまうからだ。
夫婦の性生活は、夫婦の愛をもっとも感じるところなので、妊娠したからといって、必要以上に意識しないことだ。不育症だからといって、頭でっかちになり、不自然にならないことだ。
お腹の赤ちゃんにもっとも大事なのは、母親が自然の流れで動いていることなのである。
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