流産を防止したければ、赤ちゃんのいる夫婦と仲良くする
●少子化は更なる少子化を生む
今の30代の女性たちは、高校生や大学生の頃、マスメディアでフェミニズムがもっとも強かった時期に育ってしまった。あの頃はどこでも「セクハラ」の大合唱で、日本の女性の頭はどうかしてしまったのではないかと、俺は思っていた。
フェミニズムの影響を受けて育った女性たちは、結婚適齢期になっても結婚しないし、結婚したとしても不妊症や不育症で苦しむことになってしまった。
「フェミニズムの呪い」は、日本の女性たちを不幸のどん底にまで突き落とさなければ気が済まないらしい。
現在、日本政府は少子化対策に乗り出しているが、これは少子化自体が問題なのではなく、フェミニズムというイデオロギーが問題なのである。フェミニズムを殲滅しなければ、少子化はより深刻になり、日本民族は絶滅していくだけなのである。
日本政府が、フェミニストたちに乗せられて「男女共同参画社会」の推進を図りながら、フェミニストたちが引き起こした少子化対策を行うのは完全に矛盾しているのである。
少子化は段々と少子化になっていくのではなく、少子化は更なる少子化を生み出すのである。
例えば、俺の住んでいる千葉県は、まだ子供たちはいるが、さすがに少子化が進み、近くの保育園が倒産に追い込まれたのである。保育園がなくなれば、働いている母親たちは、子供を産めないということである。
東京に行くともっと不気味で、住宅街なのに保育園も幼稚園もない場所があるのである。小学校は1学年に1組だけである。一体誰が将来、この住宅街を維持していくというのだ。無責任な大人たちの集まりだから、こういう住宅街で起こる事件といえば、「ひったくり」「窃盗」「空き巣」「麻薬密売」「殺人事件」などである。当然の報いなのである。
では、一体なぜこんなことが起こるのか?
●人間は群生動物
それは人間は群生動物だからである。
人間は一人で生きているのではなく、家族という集合体、そしてその家族が多数集まって協働社会を作り、その中でのみ生きられ、文化を維持し発展させることができる動物だからである。
そのため、人間が一人で生きようとしたり、結婚しても、その夫婦が自分たちだけの世界に閉じ籠ってしまえば、人間としてまともに生きることができなくなり、文化は消滅してしまうのだ。
人間というのは、多くの人々が集まり、その中で結婚をし、子供を産んでいくからこそ、個人を家族を社会を、そして国家を発展させてきたのである。
人類の歴史は、常に人口増大の歴史である。すべての民族が増大していったのではない。正常な生き方をする個人や、徳政を施す国家が、人口を増大させ、発展してきたのである。その一方で、異常な生き方をする個人や、悪政を働く国家は、人口を減少させ、絶滅していったのである。
人間は群生動物であることをやめ、一人で生きようとすれば、異常な生き方になるしかないし、そのような国民が多数いる国家では悪政しか行えないのだ。
国民の質と、国家の政治は、正比例の関係にあるのだ。
●赤ちゃんの不思議な行動
人間は一人で生きようとしても、一人では生きられないのだ。
不育症の女性が、どんなに悲しみに打ちひしがれていようとも、どこからともなく救いの手が差し伸べられてくるのだ。
不育症の女性なら、こういう経験をしたことが必ずあるはずだ。
病院の待合室で待っていると、どこからともなく赤ちゃんがやってきて、不育症の女性の体を触るのである。
勿論、不育症の女性は流産で傷ついているから、赤ちゃんに触られたら、涙がポロポロで出てきてしまい、自分の状況を冷静には見れないはずだ。
しかし、その赤ちゃんはいつも誰に対しても、同じことを行っているのではないのである。不育症の女性だからこそ、赤ちゃんは近づいていったのである。
赤ちゃんは知っているのだ。
「そんなに悲しまないで、次はちゃんと産めるから」と。赤ちゃんゆえに、言葉を喋れないが、もしも赤ちゃんの気持ちを翻訳すれば、こういう文章になることだろう。
もしも、不育症でない俺が、病院の待合室で待っていても、声をかけてくるのは、見知らぬババアくらいである。
しかも、開口一番、「わたしゃぁ、88歳」とか言い出すのである。
そんなの知るかって! アンタ、俺と一体何の関係があるんだ!
●母親になるためのイメージ
不育症を克服したければ、自分一人で悩まないことである。
自宅と病院を行き来するだけの生活をやめることである。
そういう生き方が異常なのである、病的なのである。だから流産を繰り返してしまうのである。
不育症を克服したければ、人間は群生動物であることを再確認して、赤ちゃんのいる夫婦と仲良くなることなのだ。
赤ちゃんのいる夫婦と仲良くなって、自分にも赤ちゃんが産み、育てることができるというイメージを持つことなのだ。
そのためには、赤ちゃんと仲良くなるのではない。母親と仲良くなるのである。
赤ちゃんを産んだ母親は、不育症の女性にとっては、先輩なのだから、その母親と仲良くなって、「自分にもできる!」という自信を持つのだ。
そうすれば、後は早いのだ。
今までは「結婚して妻になるイメージ」はあっても、「出産して母親になるイメージ」がなかったのだ。
だから、そのイメージを自分の頭の中で思い描き、後はそれを実践していけばいいのだ。
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