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「親孝行」、時代が変われば、「マザコン」になる

●親孝行とは、今のご時世、マザコンである

二人目不妊の女性で、赤ちゃんを出産後、セックスレスになってしまい、それで二人目不妊を発症している女性がいるのだ。

セックスしなければ、妊娠できないのは、当たり前だろうが!

ただ、この場合、妻が夫との性行為を拒否しているのではなく、夫が妻を妻として、女として見れなくなったから、セックスレスになってしまったのである。

人間というのは、習慣性の動物なので、セックスレスが1ヶ月続くと、1年、2年、3年とセックスレスになってしまうから要注意なのである。

妻が出産後にセックスレスになってしまう男性は、親孝行の男性がほとんどなのである。

こういう男性は舌足らずの男性が多いので、これらの男性に代わって俺が説明してあげると、

「せっかく俺の子供を産んだのに、俺の母親の所に挨拶に行かないので、お前は母親の継承が済んでおらず、俺はお前を俺の子供の母親として認めない。それゆえ、お前は俺と結婚していようと、俺の妻であるとは認めないし、俺はお前を女としても見ない」

ということなのである。

言葉にしてしまうと、意外と簡単な理由なのである。

親孝行の男性は、自分の母親が、自分の妻になる女性を承認してくれないと、その女性と結婚しないし、自分の妻が赤ちゃんを産んでも、自分の母親の所に挨拶に行って、母親から承認してくれないと、自分の妻が母親になったことを認めないのだ。

こういう話を聞かされると、現在の女性のほとんどは、「それってマザコンじゃん」と言い捨てることであろう。

昔なら、これが親孝行の男性の典型的な姿だったのである。

時代が変われば、親孝行は、マザコンと呼ばれるのである。

●『東京タワー』

「マザコンのどこがいかんのじゃ!」と怒って書いた自伝小説が、リリー・フランキーの『東京タワー」である。

俺はこの本を食い入るようにして読んだ。

リリー・フランキ-は借金まみれのダメ男なのだが、こういう男性でも母親に対して、凄まじいほどの愛情を持つのである。

「母親への愛」とか、「親孝行」とかは、人間が生きていく上で、普遍的なものだし、絶対に重要なことなのである。

それなのに、平等が絶対的な正義となり、「母親も子供も同じ人間です」と言われたら、堪ったものではないのである。

いくら平等が唱えられようが、俺を産んでくれた母親は1人しかいないのである。他の女性に変えることはできないのである。俺の母親は、俺がどのようになろうとも、俺の母親で居続けるのである。

そういう母親に対して愛情を持つことが悪いのか!?

そういう母親に親孝行をすることが悪いのか!?

マザコンというレッテルを貼られて、人間として当たり前の愛情を否定されて堪るか!!

●民法の欠陥

なんでこういう異常な時代になってしまったかというと、これには憲法と民法が深く関わっている。

昭和憲法では第14条で「法の下の平等」を定めているがゆえに、ほとんどの日本人は、アメリカ合衆国憲法も「法の下の平等」が定められているのだろうと思っている。

しかし、アメリカ合衆国憲法には、「法の下の平等」の条文が存在しないのだ。アメリカ合衆国独立宣言では華々しく人間の生れながらの平等を唱えていたが、独立宣言後、アメリカ合衆国憲法もを制定していく過程で、憲法草案者たちの考えが大きく変わったのである。

俺がこのことを知ったのは、法学部を卒業してから2年後のことなので、俺のブログを見ている女性たちは、全員がまったく知らないと思う。現在の大学の法学部生もまったく知らないと思う。

昭和憲法は占領中に、戦時国際法に違反してまでアメリカ人たちが作ったので、こういうペテンに合うのである。憲法というのは、やはり自国民が試行錯誤しながら作らなければならないのだ。

社会というのは不平等なのである。国家には必ず階層があるのである。それなのに、その現実を無視して「法の下の平等」実現しようとれば、社会は異常となり、国家は崩壊していくしかないのである。

そしてこの昭和憲法の制定を受けて改正されたのが、現行の民法である。

民法も平等に基づいて、家督相続を廃止して、平等に相続させようとしたのである。

そのため、子供たちは親の面倒を見なくなり、政府は老人介護保険を整備しなければならなくなったのである。

それどころか、寝たきりの老人を、子供が殺すという凄惨な事件が後を絶たないのだ。

これも平等を唱えて、家督相続を廃止したからなのである。

家督を相続する者は、親の遺産を相続する代わりに、親の面倒を最後まで見るべきなのである。

こういう相続の仕方を我々日本民族は数千年以上にわたってやってきたのである。

この相続形態があれば、老人介護保険などいらないし、子供が寝たきりの親を殺すという凄惨な事件も発生しなくなるのだ。

憲法も民法も、子供が親に愛情を持ち、親孝行をすることを、悪いと言っているのである。

こういう憲法体制のもとでは、嘗ては立派な親孝行息子も、単なるマザコン男に転落してしまうのである。

●母親に密告する

マザコン男というのは、決して悪い者ではない。今の価値観が引っ繰り返ったために、悪いように思われているだけである。

正体は「親孝行息子」なのだ。

正体が解れば、後は早い。

こういう男性とセックスレスになった場合、夫の母親にセックスレスであることを密告することだ。

親孝行息子というのは、母親に非常に弱いのだ。

母親から勧告を受けると、セックスレスを治そうと努力し出すのだ。

こういうセックスレスを治す場合は、自分一人で問題を抱え込まないで、いかに夫の母親を引き込むかなのである。

●母親と仲良くする

親孝行息子は、自分の妻が、自分の母親と仲良くしてくれないことが、心苦しいことなのだ。

それゆえ、妻は夫の母親と仲良くすることだ。

嫁姑の争いなどもってもほかである。

子供を連れて、夫の実家に遊びにいけばいいし、夫の母親から料理を教わったり、家事のちょっとしたアイデアを教えてもらったりすればいい。

たまに、夫の両親を連れて、旅行でもすればいいのだ。

そういう姿を見ていると、夫は自分の妻を非常に大切に扱おうとし出すのだ。

●マザコン夫と罵るよりは、夫の深い愛に気づくべし

現在では、マザコンは徹底的に悪いものとして、マスコミから糾弾されている。

しかし、自分に愛情を注いでくれた母親を大事にするのは、自然の感情なのである。

しかも、いくら民法で平等に相続させようとしても、実際は長男が両親の面倒を見るのである。

それゆえ、女性たちは長男の嫁になるのを毛嫌いし、次男以下の男性と結婚するのである。

「親の面倒は見ません。遺産だけ下さい」というのは、単なる不当利得であろう。

親への愛があるなら、最後まで親の面倒を見る。そういう者であったからこそ、資産相続において、もっとも多くの遺産を受け取ることができるようにすべきなのである。

現在の民法が悪法であるがために、我々日本民族が昔からやってきた行為が、悪と看做されているだけなのだ。

民法が悪法であるがゆえに、最近は「うちの旦那はマザコンで・・・」と平気で自分の夫を罵る女性たちがたくさん出てくるのだ。

欠点を見ていたら、人には欠点などいくらでもあるのだ。

マザコン夫と罵るよりは、自分の夫の深い愛情に気づいてあげるべきなのだ。

こういう男性は、自分の妻に対しても深い愛情を持ちたいのだ。

しかし、自分の妻が、自分を否定していたら、深い愛情を注ぐことなどできないのだ。

憲法や民法でいくら親孝行を否定しようと、人間が親から産み育てられる以上、育てられた人間は絶対に親孝行をしようとするのだ。

間違っているのは、憲法や民法の方で、決して親孝行ではないのだ。

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