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高齢不妊の原因パートⅢ ~老化によって不足する栄養素について~

●『ガラスの仮面』考

俺は中学生や高校生の頃、読む本がなくなると、姉の本棚から漫画本を借りて読んだ。男性ホルモン出まくりの時期の俺にとっては、少女漫画などほとんど面白くない。しかし、「一条ゆかり」と「美内すずえ」の作品だけは非常に面白かった。一条ゆかりの絵は、少女漫画家の中でもっともうまかったし、ストーリー展開もきっちりと出来ていたからだ。美内すずえはなんといっても『ガラスの仮面』が最高に面白かった。

今だから告白するが、男の俺が唯一少女漫画の単行本を買ったのは、『ガラスの仮面』なのだ。男の俺が少女漫画の本を買うのは、エロ本を買うより恥ずかしく、本屋で本を買う時は、他の本と本の間に挟んで、レジに出したりした。レジの係りの店員が、男性であればラッキーで、オバサンなら許容範囲で、若い女性なら危険信号なのだ。若い女性がレジの係りにだと、もう赤面ものなのだ。

なぜ、俺がそんな恥ずかしい思いをしてまで、『ガラスの仮面』を購入したかといえば、この漫画の中には、現実では絶対に起こり得ないであろう、「心地いい嘘」が描かれていたからである。少年漫画家だろうが、少女漫画家であろうが、漫画家なら絶対に持っていなければならない才能を、美内すずえは持っていたからだ。漫画は所詮「フィクション」であり、要は「嘘」である。しかし、その嘘は「ばれるような嘘」であってはならないのだ。「心地いい嘘」でなければならないのだ。

俺は早い段階で、『ガラスの仮面』が演劇を知らない女性によって描かれたことが解っていた。『ガラスの仮面』が名作なのは、演劇を知らない女性によって描かれた漫画だからなのである。演劇を少しで知っていれば、役作りを命がけでやってくる天才的な女優など絶対に必要ないことぐらい解るからだ。演劇は能力ある「プロデューサー」と「監督」と「脚本家」があればできるのだ。演劇には過度の役作りや極端な演技能力など必要ないのだ。

こういうことは演劇の現場で働いてみれば解ることなのだ。劇団四季の演劇が面白いのは、この三役が揃っているからなのである。浅利慶太は言う。「演劇は脚本で8割がた決まってしまう」。まさにその通りである。まともな脚本ができていない演劇は、どんなに優れた天才的俳優が演じても、駄作にしかならないのである。今の日本の演劇の大半が面白くないのは、演劇にとって重要な三役を揃えずに、演出家中心で劇を作っているからなのである。

かつて日本で、役作りを徹底的にやったのは、「松田優作」だけである。だから、松田優作が出演した映画やドラマは圧倒的なインパクトがあるのである。なぜなら、通常ではありえない仕事をしているからなのである。だが、こういう俳優は監督泣かせなのである。監督が考える以上の仕事をしてくるからである。監督が倒れるか、俳優が倒れるかの、宿命的な対決にならざるをえないのである。結果は必ず俳優の方が倒れるのだ。

松田優作とは正反対に一切役作りをしなかったのは、「木村拓哉」である。木村拓哉は若かりし頃、「俺は役作りって言葉をなくしたいんですよね」とインタビューでいったが、この男はそれを本当にやりやがった。木村拓哉の出演したドラマは、ドラマではない。「キムタクの茶番劇」なのである。いかなる三流役者でもしなかった悪事を、この男は働いたのだ。ところが、この男がドラマに出演すると高視聴率が稼げてしまうのである。

民主主義とは衆愚政治である。民主主義の世になると、一般大衆は白痴になる。そしてビジネスは馬鹿を相手にした時がもっとも儲かる。この世でもっとも馬鹿なのは、アイドルに夢中になっているお馬鹿な女性たちである。テレビ局が視聴率を稼ごうと思ったら、馬鹿にターゲットを絞り込めばいいのだ。しかし、その代償は非常に高い。現在、民放各局はドラマ不振で嘆いている。当たり前である。ドラマでもないものを放送し続けたからである。

役者はそこそこ役作りをやってくれればいいのだ。役者に必要なのは、「魅力」であり、「オーラ」である。かつて俺が映画の仕事をしていた時、まだ無名の女優だった「長澤まさみ」と「綾瀬はるか」に注目していた。なぜなら、彼女たちには光るものがあったのだ。こういうことは、見る目を持った人が見れば、解るものなのだ。案の定、彼女たちは、その後『世界の中心で、愛をさけぶ:』で大ブレイクしていった。

『ガラスの仮面』が面白いのは、現実にはこういうことは起こり得ないけど、こういうフィクションが現実にあったら、さぞかし面白いだろうな、と思えるからなのである。それゆえ、若い女性たちや、少女漫画家を志す女性たちが、「美内すずえは天才である」と発言しているのを見てしまうと、非常な違和感を感じてしまうのである。漫画家は天才だったら、漫画を描くことはできないのだ。

漫画家に必要なのは、「フィクションを作り続ける才能」と「地道な作業をし続ける努力」なのである。プロのの少女漫画家になってしまえば才能はほとんど同じである。その中で圧倒的な差をつけようと思えば、少女漫画家が机の前でコツコツと作品を描いていくしかないのである。美内すずえの作品が素晴らしのは、彼女がその地道な作業を怠っていないからである。

「あの漫画家は天才である」というのは、漫画家にとって究極の褒め殺しの言葉なのである。赤塚不二雄は『天才バカボン』で大ブレイクしたら、天才だと称賛されてしまい、地道な作業を怠るようになったのである。赤塚不二雄がそれ以降、スランプに陥り、死ぬまで抜け出せなかったのである。赤塚不二雄は、漫画以外の仕事に手を出しているうちに、エネルギーを使い果たしてしまったのである。

漫画家は作家よりも労働時間が長い。そのため地道な作業をしていれば、誰もが『となりのトトロ』に出てくる「トトロ」のような体形になる。漫画家でスマートの人間はいない。かといって肥満の人間もいない。ズングリむっくりの体形になるのは、漫画家の職業病である。美内すずえも、やはりトトロ体形である。まさに「女トトロ」である。

現代の女性たちは、能力ある人々を見ると、すぐに「天才だ!」と言ったりする。確かに生まれ持った才能は必要である。しかし、天性の才能があるに、努力しなかったら、無能よりもタチが悪いのだ。能力ある人々は、才能がある上で、日々の努力をしている人たちなのである。

●忍び寄る老化

不妊治療でも状況はまったく同じで、不妊症の女性たちは、不妊症を克服した女性たちを見ると、「妊娠できてしまう人はすぐに妊娠できてしまうんだな」と思ってしまうのである。自分が不妊症を克服する努力を何もしないで、他人任せにしているから、妊娠できないというのが解らないのである。

不妊症を克服した女性たちは、決して偶然で不妊症を克服したのではない。不妊症に効果があるものなら、いくらでも試してみて、試行錯誤の上で、やっと妊娠しているのである。中にはやっと妊娠できたのに、流産してしまう女性たちだっているのだ。でも、そういう試練を乗り越えて、なんとか妊娠に結びつけ、出産に至っているのである。

不妊症の女性たちで40歳を超えている女性たちも、不妊治療で失敗が続くと、妊娠できないのは年齢のせいで、自分が妊娠できないのは当然だと思い込んでしまうのである。ここでも本来の不妊症の原因とは別に、思い込みという別の原因が出てきてしまうのである。

人間は老化するのだから、女性が40歳を過ぎたら、その老化の対策をすればいいのである。それなのに何もしないで、ただ歳のせいにしていては、いつまで経っても妊娠することはできないのだ。まずは自分が動き出すことである。嘆くのではなく、自分がやれることを、地道にやっていくことである。

高齢不妊の女性は老化によって、「水分過剰」と「食事過剰」という不妊症の原因とは別に、新たな不妊症の原因を抱えざるをえないのだ。

それは老化による「妊娠に必要な栄養素の不足」である。その中でも、「アルギニン」「フェニルアラニン」「亜鉛」「ビタミンE」「葉酸」が決定的に不足してしまうのだ。そのために不妊症が悪化し、いくら不妊治療を受けても、不妊症が治らなくなってしまうのだ。

●不足する栄養素「アルギニン」

アルギニンとは脳下垂体が正常に機能するために必要な栄養素である。アルギニンは脳を正常に作動させるだけでなく、男性にとっては、精子の数を増加させ、精子の活動を活発にして、妊娠させやすい精子を生産させるのに、非常に重要な役割を果たす。一方、女性にとっては、健康な卵子を排出させ、性行為時にはオルガズムにいくようにさせ、妊娠させやすくするのに、非常な重要な役割を果たす。

ところが、このアルギニン、30歳を過ぎたら、脳下垂体からの分泌が完全に停止してしまうのである。その停止の仕方は、個人差があるが、女性で若い時に、過度のダイエットをやった女性は停止するのが早く、下手をすれば20代後半で停止してしまう。男性でもいくら健康に気を使っていても、35歳までには、ほぼ完全に停止してしまう。

脳下垂体からの分泌が停止すれば、食品からの摂取で賄わなければならなくなるが、これが老化によって浪費されてしまうのだ。アルギニンは、脂肪の燃焼や筋肉の活動にも使われるが、女性が肥満で脂肪がつきすぎていたり、筋肉量が少ないと、アルギニンは、つきすぎた脂肪や少ない筋肉のために、浪費されてしまうのだ。

高齢不妊で苦しむ女性たちの体形は、ほとんどが腰回りに贅肉がついている肥満型か、筋肉のついていない女性たちなのだ。

それゆえ、まずは贅肉のつきすぎた体形を解消する。筋肉の少ない体形を解消することだ。

そのうえで、アルギニンを含んだ食材を食べることだ。アルギニンを含んだ食材は、「黒パン」「オートミール」「玄米」「チョコレート」「ひまわりの種」「ゴマ」「レーズン」などである。ここでもいかに「白米」や「白パン」が駄目かが解るであろう。白米や白パンにしてしまったら、アルギニンがなくなってしまうのだ。

バレンタインデーで女性が男性にチョコレートを贈るのは、深い意味があるのだ。「チョコレート」や「ひまわりの種」や「レーズン」は、買い溜めしておいて、お茶請けとして食べればいいのだ。また、夫婦で性行為をする夜は、夫婦でチョコレートを食べてから、性行為を始めればいい。

●不足すr栄養素「フェニルアラニン」

フェニルアラニンは、脳と神経細胞の間で信号を伝達する物質を作り出すのに必要な栄養素である。フェニルアラニンは、異性に対して性的な興味と性的な興奮を覚え、妊娠したいという意欲を高めるのに必要な栄養素である。このフェニルアラニンが不足すると、セックスが義務的なものになってしまったり、セックスレスになってしまったり、妊娠したいという意欲が湧かなくなるのだ。

このフェニルアラニンは、知能を高め、記憶力の向上にも効果があるので、高齢不妊の女性の場合、不妊治療の期間が長くなりすぎてしまっているので、不妊症のことを勉強するために、フェニルアラニンが大量に消費されてしまい、それが結果として不妊症を悪化させる原因になってしまっているのだ。

不妊治療をやめると不妊症が治るという奇妙な現象が起きるが、それは不妊治療をやめたことによって、フェニルアラニンが浪費されなくなり、妊娠したいという意欲に振り向けることができるようになり、その結果、不妊治療でもできなかった妊娠をできてしまうようになるのだ。

そえれゆえ、高齢不妊の女性の場合、まずは不妊症について詳しくなりすぎないことである。

そして、フェニルアラニンを含んだ食材を取る。フェニルアラニンを含んだ食材は、「カッテージチーズ」「アーモンド」「ピーナッツ」「かぼちゃの種」「ゴマ」である。「アーモンド」や「ピーナッツ」は保管が簡単なので、高齢不妊の女性は、「アーモンド」や「ピーナッツ」をなるべく食べるようにすることだ。

●不足する栄養素「亜鉛」

亜鉛は不妊症の治療の助けになるということは、不妊症の女性たちなら、誰でも知っていることであろう。

しかし、不妊症の女性たちのほとんど、亜鉛の本来の働きを知らないがゆえに、亜鉛を摂取しても、不妊症を克服できない結果になっているのだ。

亜鉛の本来の役割は、体内の酵素濃度と塩分濃度のバランスを維持することによって、体内の各器官が正常に作動するよう指揮監督するために必要な栄養素なのである。それゆえ、酵素濃度と塩分濃度が保たれてさえいれば、亜鉛は正常な機能を働き不妊症を克服して、妊娠へと導くのである。

そのため、体が水分過剰になり、酵素濃度と塩分濃度が低くなってしまえば、亜鉛をいくら大量に取ったとしても、亜鉛がその崩れたバランスを維持するために浪費されてしまい、妊娠に結びつかなくなるのだ。

だから、まずは、水分過剰を改め、水分摂取を制限するのである。そして、朝食時に「フルーツ」を食べ、「リンゴ人参ジュース」を飲んで、酵素濃度をあげ、天日塩を摂取して、塩分濃度を上げていくのである。

ただ闇雲に水分過剰を解消するのではなく、便秘にはならないように気をつけることだ。朝起きたら、500mlの水を飲み、500mlの天日塩湯を飲み、朝の排便を確実に行うことだ。

その上で、亜鉛を含んだ食材を食べる。亜鉛を含んでいる食材は、「牡蠣」「レバー」「卵」「アワビ」「タラバガニ」「スルメ」である。牡蠣が出回る季節である秋には、牡蠣をたくさん食べることだ。「生牡蠣」「焼き牡蠣」「牡蠣鍋」「牡蠣フライ」、牡蠣尽くしでいくことだ。

●不足する栄養素「ビタミンE」

老化していくと、もっとも使用されてしまうのが、「ビタミンE」である。ビタミンEは老化の防止に使用されてしまうので、高齢不妊の女性になると、これが大量に使用されて、ビタミンE不足に陥ってしまうのである。

ビタミンEのもっとも重要な役割が、「流産の防止」である。

高齢不妊の場合、せっかく妊娠できたのに、すぐに流産してしまうのは、ビタミンEが不足しているからである。

また、加工食品を食べていると、ビタミンEが大量に消費されてしまうので、加工食品を食べるのは、絶対によそう。高齢不妊を克服したければ、可能な限り手作りの食事を食べよう。

ビタミンEは、「玄ソバ」「「玄米」「黒パン」「大豆」「卵」「葉野菜」「鰻」「タラコ」に含まれている。

渋いけれども、夫婦でソバ屋に行くのもいいだろう。玄ソバを出すような蕎麦屋は、その店主が拘りに拘りぬいているいる店なので、そういうソバ屋を探して、夫婦で出かけてみるものいいだろう。

●不足する栄養素「葉酸」

トドメが、「葉酸」である。葉酸は、高齢不妊の女性だけでなく、普通の不妊症の女性たちですら、不足している栄養素である。

葉酸は、体の細胞分裂には必要不可欠な栄養素で、この葉酸が不足しているばっかりに、受精卵の細胞分裂がうまくいかず、不妊症になってしまうのだ。

妊娠中の女性は、妊娠のために、普通の女性の倍の量を必要とし、妊娠中に葉酸が不足すると、赤ちゃんは身体障害者になってしまうのだ。

また、出産しても葉酸は必要で、母乳を出すためには、必要不可欠な栄養素なのだ。

高齢不妊の女性は、老化しているので、葉酸が高齢不妊の女性のために使われてしまい、肝心の妊娠のために使用する量が不足してしまうのだ。だから、高齢不妊の女性は、葉酸を意識して摂取した方がいい。

葉酸は、「人参」「レバー」「卵黄」「あんず」「かぼちゃ」「アボガド」「あさつき」「枝豆」「アスパラ」「オクラ」「春菊」「ブロッコリー」「ホウレンソウ」「鰻の肝」「イクラ」「ウニ」に含まれている。

俺が「リンゴ人参ジュース」を勧めるのは、葉酸不足を解消して、妊娠することができるようにするためなのだ。

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