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高齢不妊の原因パートⅡ ~食事過剰について~

●「居酒屋」考

その昔、俺は女性と運転手の三人で居酒屋に行ったことがある。その居酒屋は路地の奥にある、知られざる名店で、通の間では評判の店だった。ただ、店の規模は小さく、店主が一人で捌けるほどの小さな店である。

店に入ったのは、午後6時くらいで、まだお酒を飲む時間帯ではない。しかも、我々は店主に自動車で来たことを告げていた。だから、当然にお酒を注文せず、料理だけを注文していった。さすがに評判のいい店で、出してくる料理はすべてが美味しかった。

が、お酒を一切注文しない我々に店主は不信がったのか、「お客さん、お酒は飲まないの?」と聞いてきた。俺は「自動車で来ているので、お酒は飲めないんです」と答えた。我々は運転手と男女の二人だけである。運転手がいるのに、俺と女性が飲んでしまったら、余りにも不公平である。

すると、今まで対応の良かった店主の態度が一変して冷たくなってしまった。我々はお酒を飲みはしないが、その分、料理はたくさん食べるので、結果的にお酒を飲む客よりも支払う料金は高くなるのである。居酒屋だからといって、必ずしもお酒を飲む必要性などないのだ。

丁度、「立ち食いソバ屋」で必ずしもソバを注文しなくてもいのと同じなのだ。ちなみに、俺は「立ち食いソバ屋」に行くと、必ずと言っていいほど、「天ぷらうどん」を注文している。もしも、俺が「天ぷらうどん」を注文しているのに、店主から「なぜソバを注文しないのか?」と訊かれてもこまるのだ。メニューには、ちゃんと「天ぷらうどん」が出ているじゃないか!? 「立ち食いソバ屋」だからといって、必ずしもソバを食べる必要性はないのだ。

では、通常のお客よりも高い金額を支払った我々を、どうして居酒屋の店主は冷たくあしらったかといえば、それは居酒屋の商売の仕方に原因がある。居酒屋の商品は、お酒がメインの商品であり、お酒の利益率がもっとも高い。一方、居酒屋の料理は、あくまでもサブの商品であり、利益率は低いのだ。だから、居酒屋の店主たちは、別に料理で儲けなくてもいいから、美味しい料理を作ってくるのだ。それゆえ、我々のような料理だけを食べ、お酒を飲まない客は、どんなに高額の料金を支払っても、利益率の低いお客たちなのである。

これに対して、レストランは、料理がメインで、お酒がサブである。ただ、レストランの料理人たちは、利益率が低くなるぐらいに料理に力を入れてしまう。そのため、お酒を飲んでくれない限り、レストランは儲からないのだ。ところが、評判のいいレストランでも、お酒に力を入れず、数万円や数千円もするワインを備えていたりするのだ。だから、レストランに来るお客たちは、ワインをなかなか注文しないのだ。

フランスでもイタリアでも、料理を食べながら、お酒を飲むのは、当然の風習なのである。フランスやイタリアで修業した日本人の料理人たちは、料理の腕を磨いてきたのに、お酒のことに関してはまったくの無知なのである。ワインは高級品でなくていいのだ。千円程度で充分なのだ。レストランで必要なのは、品質のいいワインでである。品質のいいワインとは、コルクで閉じられているワインのことである。今、ロシアから攻め込まれているグルジアには、いくらで転がっているワインだ。レストランでお客に出してならないワインとは、余りにも高すぎるワインであり、アルミ製のキャップで閉じられているワインだ。

日本のレストランは、料理の味はいいくせに、お客にワインを飲まさせないから、儲からないのだ。税理士に言わせると、日本のレストランは10年と持たないという。だから、日本でレストラン経営を成功させようと思えば、お酒の値段を下げて、お酒を飲んでもらうようにすればいいのである。ところが、この正攻法を取ろうとする経営者がいないのだ。

●人間の基本は「果実食動物」であるということである

ビジネスをする際、何がメインで何がサブであるかをきっちりと把握し、それらを的確に押さえていかないと、ビジネスは成功することができない。いかなるビジネスも、メインとなる一つだけのことをしていればいいのではなく、メインのものに付属するものをきちっとやらない限り成功することはできないのだ。

人間の体もまったく同じで、人間にとってメインとなるものを食べ、その上でサブとなるものを食べない限り、人間は健康な体になることはできず、病気になってしまうのだ。不妊症といえども、不妊症の女性が食事のコントロールを怠ってきたからこそ、発症しているのである。

では、人間にとってメインとなる食事は一体何か?

それは「フルーツ」である。人間は本来「果実食動物」であって、「フルーツ」を食べる動物なのである。それなのに、フルーツを食べずに、穀物や魚や肉といった食事を食べてしまうからこそ、食事を大量に食べて太ってしまうのである。

自然界の動物はみなスマートである。肥満になっている動物など1匹もいない。唯一「人間」だけが、肥満になっているのだ。人間が本来食べるべき「フルーツ」を食べないからこそ、食事過剰になって太ってしまい、不妊症になってしまうのである。

なぜ、食事過剰が不妊症の原因になるかといえば、食事を大量に食べてしまうと、その食材の消化と吸収にエネルギーを奪われてしまい、妊娠のために卵巣や子宮にエネルギーを回せなくなってしまうのだ。そのために、夫がいくら精子を出そうが、妻がいくら卵子を出そうが、受精卵を子宮に維持するだけのエネルギーがなくなってしまうのである。

しかも、食事過剰で肥満になるということは、腰回りに贅肉がつくということである。女性は腰回り贅肉が付き始めると、妊娠能力が落ち始めるのである。更に、男性は腰回りが引き締まった女性に、妊娠させたいという本能レベルの欲望を持っているので、自分の妻の腰回りに贅肉が付き始めると、妊娠意欲が激減していくのである。そのため、夫婦の性行為が義務的なものになり、射精しても妊娠する確率が低い精子を出してくるのである。

女性がフルーツを食べないばっかりに、食事過剰になり、肥満になり、不妊症になってしまうのである。しかも、夫婦の性行為はイマイチのものとなり、医者の手助けを借りなければ、妊娠できないほどになってしまうのである。

●まずをフルーツを食べよ!

不妊症を克服したければ、フルーツを食べるべきなのである。特に高齢不妊の場合、年齢的に経済的な余裕ができ、グルメに走ってしまう傾向があるので、要注意なのだ。たまに美食を食べるなら、なんら問題はないが、美食三昧の生活は、確実に自分を不妊症に陥れるのである。

フルーツは朝食時に食べること。「朝のフルーツは金、昼のフルーツは銅、夜のフルーツは鉛」という諺があるくらいで、フルーツは朝食時に食べよう。人間は本来「果実食動物」なので、フルーツの胃への負担はなんとゼロである。フルーツを食べれば一気に十二指腸に雪崩れ込み、消化が開始されるのだ。

朝食時には、フルーツと一緒に、「リンゴ人参ジュース」を飲むことをお勧めする。「リンゴ人参ジュース」は、妊娠に必要なビタミンやミネラルがすべて含まれているので、不妊症克服にはもってこいなのだ。

作り方は、「リンゴ」と「人参」と「バナナ」をぶつ切りにしてミキサーに入れ、水を入れ掻き回して、コップにいれる。そこに「天日塩」と「オリーブオイル」を入れる。それをスプーンで掻き回せばできあがり。

これに「野菜ジュース」と「味噌汁」を飲む。フルーツは体を冷やすので、必ず味噌汁を飲むこと。味噌汁には体を温める効果があるのだ。

朝食時にフルーツをたくさん食べていれば、その後の食事で大量に食べることなどないのである。

特に前日の夜に宴会だったとか、豪華な夕食を食べてしまった時は、「フルーツ朝食」で充分なのだ。「フルーツ」に「リンゴ人参ジュース」「野菜ジュース」「味噌汁」で充分に栄養が足りているはずだ。

40歳を過ぎたら、朝から無理して大量の朝食を食べる必要性はないのだ。

●体を酸性にする危険な食事

多くの人々は、朝食時にちゃんとフルーツを食べないばっかりに、自分の体にとって危険な食事を大量に食べてしまうのだ。

人間は本来「果実食動物」である以上、フルーツがアルカリ性ゆえに、人間の体内はアルカリ性に保たれている。正確に言うと、弱アルカリ性に保たれている。

しかし、フルーツを食べないと、体が酸性になってしまい、人間はより酸性を強める食べ物を大量に食べてしまうのだ。人間の体が酸性になるということは、老化が急速に早まるということであり、人間の寿命を大幅に縮めてしまうのだ。

要は、人間の体が酸性化するということは、死へ突進するということである。そして、その人の命を奪うとともに、その人の子孫を残させないようにするのだ。それが不妊症なのである。

精子も、卵子も、受精卵も、胚児も、胎児も、女性の体が弱アルカリ性の状態で、もっとも活躍できるようになっている。しかし、女性の体が酸性化してしまえば、精子も、卵子も、受精卵も、胚児も、胎児も、機能せず、死んでしまうのである。

では、人間の体をもっとも酸性化する食材は何かといえば、日本人の場合、それは「白米」と「白パン」と「肉」である。

はずは「白米」である。

我々は日本人の主食は「米」であると、学校で散々教わってきた。しかし、その日本人でさえ、白米を食べ続けると、「糖尿病」や「膵臓癌」になってしまうのだ。白米は玄米からビタミンやミネラルを取り除いてしまったものなので、澱粉の塊なのである。いくら日本人といえども、それを食べ続ければ、膵臓からインスリンが出なくなってしまうのだ。白米を処理しきれなくなって澱粉が糖尿として出てしまうのが糖尿病であり、膵臓がギブアップしたのが膵臓癌なのである。

しかも、白米を食べると、なんと胃に4時間も滞留し続け、胃の粘膜を破壊してしまい、それが慢性化したのが「胃炎」であり、それが悪化したのが「胃癌」である。欧米人に比較して、日本人に胃癌の癌患者が多いのは、日本人が白米を食べるからなのである。

白米ではなく、麦飯にすると胃には40分程度しか滞留しないのである。こういうことから見ても、白米は日本人の主食ではないのだ。日本人の主食は寧ろ「麦飯」なのである。できれば「五穀米」なのである。白米だと、決定的なビタミンとミネラル不足に陥り、しかも、酸化してしまうのである。

次に「白パン」である。

日本人は明治維新まではパンを作ったこともなかったし、食べてもこなかった。そのため、明治維新以降、パンを作る時は、出鱈目な製法で作るようになってしまったのである。日本で製造されている「白パン」には、「精白小麦」と「脱脂粉乳」と「白砂糖」が含まれているのだ。精白小麦も、脱脂粉乳も、白砂糖も、人間の血糖値を大いに上げ、しかも、酸化させてしまうのである。ちなみに、脱脂粉乳は欧米では人間は食べず、家畜の餌として使用されるものである。日本の白パンは、パンではなく、菓子パンというもので、非常に甘いのだ。

パンは基本的には「黒パン」にすべきなのである。黒パンなら、血糖値も上がらず、酸化もしないのだ。大体、ヨーロッパの朝食は、黒パンかオートミールである。アメリカで不妊症患者が多いのは、黒パンやオートミールを嫌って食べず、白パンやコーンフレークを食べるからなのである。

第三番目は「肉」である。

人間はフルーツや野菜を大量に食べていれば、或る程度までなら肉を処理することができる。しかし、フルーツや野菜が不足してしまうと、肉が体内で腐敗し、大腸を汚染するのである。「肉」は白米や白パンと比較にならないほど、人間の体を酸化させ、妊娠を不可能になせてしまうのである。

かといって、肉を食べなければ、蛋白質の補給ができないし、体を温めることもできない。肉を嫌ってベジタリアンになってしまえば、今度は決定的な蛋白質不足に陥り、体も冷えてしまうのだ。

要は、肉の食い方なのである。アメリカ人も中国人も肉を食う。しかし、一方のアメリカ人にだけ不妊症が深刻な問題になり、一方の中国人のは不妊症が深刻な問題にはなっていないのだ。なぜなら、中華料理を見ても解るように、たくさんの野菜の中に肉がある料理を出してくるからなのである。アメリカ人のように、野菜を余り食べずにステーキを食べていたら、不妊症を発症するのは当り前のことなのだ。

だから、肉を食べる時は、野菜をたくさん食べることだ。野菜は生で食べるとそれほど食べられないので、肉を食べる時は、野菜を炒めてたくさん食べるようにする。そして、毎日、肉を食べるような食生活にはしないことだ。オナラが臭く成り始めたら、もう肉の食べすぎなのだ。

●押麦入り玄米食

高齢不妊の女性たちは、家庭において毎日の食事でご飯を炊かざるをえないので、麦飯の炊き方について、特別に付け加えておく。

まず、今まで白米を食べて育ってきた人は、いくら不妊症に効果があるといっても、いきなり「押麦入り玄米食」を食べても、下痢をするだけである。それだけ内臓が弱体化してしまっているのである。

そこで、最初は、「押麦半分、白米半分」の麦飯にする。この「押麦入り白米食」で内臓を慣らしていくのである。しかも、現在、自宅にある白米を捨てることなく、処理することが可能になるのだ。

白米がなくなったら、「押麦入りの玄米食」にする。作り方は、まずは「玄米」を前日の夜のうちに水を漬けておく。玄米は白米と違って、玄米を水で研ぐ必要性はない。ただ、注意すべき点は、玄米は最初の水を急速に吸ってしまうので、玄米に使う水は浄水を使うこと。それと圧力釜の中に、洗う時に残っていた水がないかを確かめることである。

そして、朝起きたら、押麦を入れる。押麦と玄米の比率は、「押麦50%、玄米50%」である。この比率がもっとも弱アルカリ性に導くのだ。そこに天日塩を小匙1杯入れる。押麦を入れたら、最低でも30分は水に漬けておくことだ。

それから圧力釜に火をつけ、10分ほど加熱し、30分ほど蒸らす。これで出来上がり。

電子ジャーでも炊けるが、圧力釜を勧めるのは、加熱の時間が短時間で済み、押麦や玄米に含まれているビタミン類への破壊が、最小限で済むからである。

最大の問題になるのは、水の量で、これは人によってご飯の好みがあるので、水っぽい御飯が好きな人は水を多目に入れるべきだし、パサパサした御飯が好きな人は、水を控えるべきであろう。これだけは好みの問題なので、自分で試行錯誤しながら、やっていけばいい。

「押麦入り玄米食」にすると、食事過剰が急速に解消され、しかも、体がスリムになっていくのだ。いかなるダイエット法よりも効果があるのだ。更に、体が弱アルカリ性になるので、受精卵が子宮に着床しやすくなり、不妊症を克服することが可能になるのだ。

ワンランク上を行きたければ、「五穀米」に挑戦するのもいいだろう。「押麦入り玄米食」に、「粟」「稗」「大豆」を入れればいいだけだ。より健康的な体を手に入れることができることになるだろう。自分の体に健康的なことは、結局は妊娠に繋がるのである。

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