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閉経後でも妊娠できるという生殖革命 ~卵子提供プログラムによる体外受精~

●北島康介選手、金メダル獲得おめでとうございます!

いや~、昨日はテレビの前で絶叫してしまった。

平泳ぎ100mで、北島康介選手はなんと優勝! 北島康介選手、おめでとうございます!

今回の試合で物凄く良かったことは、アメリカのハンセン選手の対応である。

北島選手が優勝したら、すぐさま北島選手に近寄り、北島選手を祝福したことである。

俺はハンセン選手の対応を高く評価したい。 ハンセン選手は4位だったけど、フェアプレーでは金メダルを獲得したといっていい。

北島選手とハンセン選手は、互いが良きライバルとして競い合ってきたが、試合が終われば、双方がこういう形で修復しあえたことは、本当に素晴らしいことだ。

それともう一人、ノルウェーのオーエン選手である。

ダークホースとして予選、準決勝を順調に駒を進め、北島選手にプレッシャーを与えたからね。オーエン選手の準決勝の泳ぎの良さが、北島選手を大いに刺激したんだよ。

あの泳ぎを見たからこそ、心機一転して、決勝で「驚異のラストスパート」を見せることができたんだ。

現在の日本の学校では競争を否定しているけど、競争するからこそ、人間は成長できるんだよ。

人間は競争して、自分を鍛え、成長させなければならないんだよ。

●卵子提供プログラムによる体外受精の衝撃

北島選手の平泳ぎが世界の水泳界に衝撃だったように、不妊治療の世界でも驚異の成功率を誇る治療があるのだ。

それは「卵子提供プログラムによる体外受精」である。

この体外受精は日本では禁止されているためにほとんど知られていないのだが、この体外受精の成功率はなんと「75%」である。驚きの数値なのである。

通常の体外受精の成功率は、平均「22%」であり、最高「25%」である。それなのに、卵子提供プログラムによる体外受精は「75%」なのである。圧倒的な数値だといっていい。

卵子提供プログラムによる体外受精とは、不妊症の夫婦において、夫の精子になんら問題がなく、妻の卵子に問題がある場合、他人の女性の卵子を提供してもらい、それを体外受精させ、受精卵を妻の子宮に注入して妊娠させるというものである。

夫にとっては遺伝子上の実子であり、妻にとっては遺伝子上の実子ではないが、自分が妊娠して出産した子供である。

卵子提供プログラムによる体外受精は、日本では行われていないために、法的な整備は整っていないが、この遣り方で出産したとしても、現在の日本の法律では、妻が妊娠して出産した以上、実子として扱われ、法によって保護される対象となるのだ。

卵子提供プログラムによる体外受精は、主にアメリカ合衆国で行われているのだが、アメリカで卵子提供プログラムによる体外受精を受けて、日本で出産すれば、法的になんの問題もなく出産することができるのだ。

●対象者

卵子提供プログラムによる体外受精は、誰もが治療を受けられるということではないのだ。

アメリカの医者たちは対象者をちゃんと限定しているのだ。

①卵巣機能不全

まずは第一の対象者は、卵巣機能が不全で、卵子が排出されない女性である。

ほとんどの不妊症の女性たちは卵子をちゃんと排出しているのだが、ごく稀に卵巣の機能が異常で、卵子が排出されなくなっている女性がいるのだ。

ただ、卵巣機能不全であったとしても、子宮はちゃんと機能していることが条件になる。

②卵子の不活性

第二の対象者は、卵子はちゃんと排出されているのだが、卵子が不活性で、受精しにくく、たとえ妊娠しても流産してしまう女性である。

③授精不能

第三の対象者は、卵子は排出されているのだが、卵子が夫の精子を拒絶してしまい、受精が不能になってしまう女性である。

④加齢による流産

第四の対象者は、卵子を排出できるのだが、加齢のために卵子が劣化しており、流産を繰り返してしまう女性である。

⑤閉経者

第五の対象者は、閉経した女性である。

女性は閉経しても、卵巣が機能を停止されるだけで、実は子宮は機能しているのだ。

そこへ、他人の女性から卵子を提供してもらい、体外受精によって受精卵を作り、それを子宮に注入すると、妊娠させるのである。

●三種の生殖革命技術

卵子提供プログラムによる体外受精の最大の特徴は、閉経した女性であったとしても、妊娠は可能であるということなのである。

俺は卵子提供プログラムによる体外受精は、生殖革命の一つであると思っている。

不妊治療では代理母の問題ばかりが注目されてしまっているが、代理母というのは、要は体外受精の延長でしかないのだ。

俺は卵子提供プログラムによる体外受精は、体外受精であったとしても、閉経した女性が妊娠できてしまうという、体外受精でも質が異なる体外受精なのである。

体外受精はイギリス人が発明し、それが大々的に世界中に報道されてしまったがために、生殖革命の代表格になってしまった。

>しかし、それに続いて開発された「顕微授精」は、精子が1匹でもあれば妊娠可能という人類史上最大級の生殖革命なのである。顕微授精に比べてみれば、体外受精は人工的に受精卵を作ったということにすぎないのだ。

顕微授精は日本人の医者によって発明されたために、余り世界的に報道されなかったのだが、顕微授精が発明されたからこそ、不妊治療の成功率も上昇したのである。

そして、これらに続いてアメリカで開発された「卵子提供型閉経後体外受精」は、閉経下女性であったとしても、妊娠は可能であるという、これまた人類史上最大級の生殖革命なのである、

俺はこのイギリス人が発明した「体外受精」と、日本人が開発した「顕微授精」と、アメリカ人が開発した「卵子提供型閉経後体外受精」こそが、生殖革命の担い手であり、「三種の生殖革命技術」だと思っている。

●驚異の成功率の要因

「卵子提供型プログラムの体外受精」の成功率は「75%」なのだが、この驚異の数値には、実は理由がある。

それは「分母が少ない」ということである。

普通の人工授精や体外受精では、不妊症の女性たち全員が無暗に受けてしまうために、どんなに高い医療技術を持った医者でも最高「25%」という数値しか上げることができないのだ。要は対象者が多すぎるのだ。

しかし、「卵子提供型プログラムによる体外受精」は対象者が限られているために、医者にとって治療の仕方が単純化されるために、治療がしやすいのだ。そのために成功率が飛躍的に向上するのである。

「絞り込みの原理」が作動してくるのである。

もう一つ、「卵子の異常は子宮では補い難い」ということである。

卵子提供型プログラムによる体外受精では、閉経者を除けば、対象者のほとんどが卵巣に問題があり、卵子が排出されなかったり、卵子に問題があったり、卵子が劣化していたりと、卵子に異常があるので、そういう状況下では、子宮がそれを補うことは難しいということなのである。

卵子提供型プログラムによる体外受精は、この卵子を除去して、他人の女性の卵子を使うことによって、卵子の異常が取り除かれ、成功率が飛躍的に高まってしまうのだ。

そして最後に、「閉経後の女性たちの妊娠への力は凄まじい」ということである。

卵子提供型プログラムによる体外受精の最大の特徴は、閉経後の女性であったとしても妊娠が可能になるということなのである。

女性は女性の本能として妊娠して赤ちゃんを産みたいのである。しかし閉経してしまったら、もう妊娠は不可能になるのである。

そこへ「卵子提供型閉経後体外受精」を行うことによって妊娠できると知ったら、いかなる女性であったとしても、勇み急いで妊娠し出産することだろう。

「卵子提供型閉経後体外受精」は女性たちの本能を刺激することによって、成功率が飛躍的に高まるのである。

●閉経しても妊娠は可能である

俺は日本では行われてはいない「卵子提供型プログラムによる体外受精」を紹介したが、何も不妊症の女性たちにこれを勧めるために紹介したのではない。

閉経後の女性であったとしても妊娠できるという事実を知ってほしいから紹介したのである。

「生活改善型不妊症治療法:では、「卵子提供型プログラムによる体外受精」の対象者のうち、「閉経者」以外の女性たちは、実は「体の冷え」が原因によって卵子に異常が発生してしまうということを突き止めているからだ。

だから、何も「卵子提供型プログラムによる体外受精」を受けなくても、体の冷えを解消していけば、正常な卵子を排出できるのだ。

「水分過剰」と「食事過剰」を解消し、冷たい飲み物を飲まず、体が温かくなるような食べ物を食べ、スポーツや入浴で体を温めていけば、ちゃんと正常な卵子を排出することができるようになるのだ。

体が冷えれば卵巣が駄目になるのだから、体を温めていけば、卵巣は正常に機能してくれるようになるのだ。

それゆえ、「卵子提供型プログラムによる体外受精」から学ぶべきものは、閉経した女性でも妊娠できるということだけなのである。

卵子提供型プログラムによる体外受精は、日本では認めるべきではないが、不妊治療を受けた経験があり、しかも、閉経した女性に限って、「卵子提供型閉経後体外受精」を認めてもいいと思う。

というのは、不妊治療に失敗して閉経してしまった女性たちは、養子縁組をする女性たちが続出するのだが、養子縁組をしたとしても、養子は所詮、他人である。

養子縁組をするより、たとえ遺伝子上は自分の子供ではないとしても、お腹を痛めて生んだ我が子の方が、愛情の注ぎ方は決定的に異なるはずだ。

不妊治療で失敗してしまった女性たちへの救済策を残しておくということは非常に大事なのである。

しかも、閉経後の女性たちが妊娠できると解れば、現在、不妊治療を受けている40代や50代の女性たちにどれほどの勇気を与えられるかは、想像すらできないくらいに勇気を与えることができるのだ。

自分が不妊治療で失敗し続けても、「閉経した女性でも妊娠できるのなら、自分も妊娠できるはずだ」とおもうことができるのである。

こうしたことが、結果的に不妊治療の成功率を飛躍的に高めることができるようになるのだ。

「卵子提供型閉経後体外受精」は、閉経した女性たちに勇気を与えるだけでなく、不妊治療を受けている40代や50代の女性たちにも勇気を与えることができるのである。

それゆえ、不妊治療を受けている40代の女性や、50代の女性たちは、もっと自信を持つべきである。

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