高齢不妊の原因Ⅳ ~老化による筋力の低下について~
●帝王切開殺人医療事件
福島県の県立大野病院で、加藤克彦医師が帝王切開手術の最中、女性患者を大量出血させて死亡させた事件で、検察側は業務上過失致死罪と医師法違反を問うていたが、福島地裁の判決は、なんと無罪判決である。裁判史上、もっとも愚劣極まりない判決である。
これでは妊婦たちや、将来、妊娠するであろう不妊症の女性たちは、病院で出産できない。病院で帝王切開されれば、殺されるしかない状態である。医者たちが医療行為と称して、殺人を犯しても、有罪判決を受けないという異常な状態である。日本国内で医師たちは、不逮捕特権を手に入れたのである。
今回の事件で、女性患者は、胎盤が子宮に癒着するという「癒着胎盤」という珍しい現象が起きていたのだが、加藤克彦医師は帝王切開手術中、無理矢理に胎盤を剥離させ、大量出血させて、死亡させてしまった。
それにしても、なぜ、癒着胎盤という現象が起きたのだろうか? 子宮の中には羊水があって、胎盤は子宮と癒着するはずがないのに?
胎盤が子宮に癒着する原因は、「体の冷え」に原因がある。体が冷えてしまっているから、子宮や胎盤が固くなり、胎盤が子宮に癒着してしまうのである。
妊婦にとって冷えは大敵である。妊婦を冷えさせないことが、「安産の鉄則」である。妊婦の体が冷えてしまえば、自然分娩ができなくなり、そのために帝王切開が必要となり、癒着胎盤という現象だって起こるのだ。
では、なぜ妊婦の体が冷えてしまったのか?
それは病院自体が体を冷やすようにできているからだ。欧米の病院では、建物の内部に給湯管を張り巡らして、建物自体を温めている。そのため、建物自体が温かく、その上で暖房を焚くので、建物内部が非常に温かくなっているのだ。
ところが、日本の病院では、建物の内部に給湯管を張り巡らしていないので、建物が非常に冷たいのだ。こういう建物の内部で、いくら暖房を焚いても、表面上は温まっても、体の芯が冷えてしまうのだ。それゆえ、極寒の地に住むロシア人女性に言わせると、「日本の冬はロシアより寒い」というのだ。
更に、病院内部の色である。病院は、白色や水色を基調として、視覚的に体を冷やすようにしてある。これは医者が血の色を見つけられるようにするためであるが、しかし、患者が病院内にいると、視覚的に体が冷えてしまい、それがために通常では起こり得ない病気が多々発症してくるのだ。
癒着胎盤は体の冷えが原因であるのだ。妊婦は病院で体を冷やしてしまったからこそ、帝王切開手術が必要となり、癒着胎盤という奇妙な現象が起こってしまったのだ。
●病院で殺されないために
だから、不妊症の女性が妊娠した時、その中でも高齢不妊の女性たちは、病院で出産しようとすると、帝王切開手術を受けてしまう確率が非常に高いので、病院で手術することは拒否するべきだ。
まず、妊娠した時は、病院で出産しない。助産婦に自宅に来てもらい、自宅で出産することだ。自宅で出産すれば、帝王切開手術など受けさせられることなどないからだ。もしも、自宅が狭ければ、助産院に行って出産すればいい。助産院で出産しても、帝王切開手術を受けさせられることがないからだ。
次に、出産する部屋を暖め、必ず花を活けておくことである。妊婦の出産は、夜半に始まり、明け方に終わるものである。そのため夜の冷たい空気で難産になってしまうのだ。夏であろうが、夜は寒いのだから、暖房を用意し、部屋を暖めてしまうことだ。
そして、部屋に花を活けて、部屋の雰囲気を明るくしておくことだ。妊婦はこういうちょっとしたものでも、気分が高揚し、出産を安産にさせることができるのだ。
更に、妊娠中は、日頃から明るい色のマタニティードレスを着ておくことだ。不妊症の女性の場合、散々不妊治療を受け続けてきたために、やっと妊娠できた時、妊娠や出産にどうしても不安になってしまうのだ。そのため、不妊症の女性たちは、不妊症を克服して妊娠すると、どうしても暗い服を着てしまうのだ。自分の不安感がモロに出てしまっているのだ。
そこで、妊娠中は、必ず明るい色のマタニティードレスを着て、自分の気分を明るくしていくことだ。気分を明るくしていけば、体温は上昇していくのだ。マタニティードレスは妊娠中にしか着れない服なので、絶対にケチらないことだ。最低でも10着以上は購入しておくことだ。
●筋力の低下
妊婦にとって体の冷えがどれほど恐ろしいことか解ったことだろう。体が冷えれば妊婦を難産にさせ、未妊の女性を不妊症にしてしまうのだ。
特に40歳を過ぎた時に直面するのが、老化による「筋力の低下」である。女性は33歳で女性ホルモンがピークに達するので、どうしても、それ以降は筋肉の低下を受けざるをえない。
筋力が低下すると、「体温の低下」が起こり、体温が低下すれば、不妊症はより悪化するのだ。病院の不妊治療で、42歳以降の女性への成功率が激減するのは、高齢不妊の女性は、本来の不妊症の原因とは別に、老化で筋肉が低下し、筋肉が低下することによって、体温まで低下してしまうからである。
それゆえ、高齢不妊の女性は、馬鹿の一つ覚えのごとく、不妊治療を受けるのではなく、まずは体を鍛え、筋肉をつけていくことをしていくべきなのだ。
最初にお勧めするのは、「ウォーキング」である。人間の筋肉の半分は下半身にあるので、下半身が衰えてしまうと、上半身も急速に衰えていくのだ。だから、ウォーキングをして、下半身を鍛えていくことだ。
ウォーキングは、体に無理がかからないし、疲労もしない。しかも、毎日続けられる。ウォーキングをすれば、筋肉は維持され、鍛えられていく。更には、血行が良くなり、体内の老廃物を除去できるし、体温が上昇していく。その結果、妊娠に繋がっていくのだ。
ウォーキングのほかに「筋肉トレーニング」がある。腕立てや腹筋や背筋やスクワットをやって、筋肉をピンポイントで鍛え上げていく。筋肉トレーニングは、夕食後がもっとも効果があるので、夕食後、夫婦で筋肉トレーニングをすればいい。結構、盛り上がるはずだ。
もうひとつお勧めしたいのが、「家事をテキパキとこなすこと」である。家事というのは、結構、運動になり、汗をかける。不妊症の女性の多くが家事をテキパキとこなさない。高齢不妊の女性に至っては、家事を放棄している女性もいることだろう。その代償が不妊症なのだ。
家事の大半を午前中にやってしまう。できれば午前10時までには片づけてしまう。夕食を作る時は、休日以外は、1時間以内で済ましてしまう。夫から頼まれごとを受けた時は、すぐにやってしまう。こういうように家事をテキパキとやると、体を動かすことになるし、体温も上昇していくのだ。しかも、気分爽快になるのだ。夫婦の関係だって良くなっておくのだ。
●筋肉内の塩分と鉄分の低下
筋力の低下を絶対に放置してはならない。筋力の低下は、体温を低下させるだけでなく、筋肉の中に貯蔵させられていた「塩分」や「鉄分」までもが失われてしまうのだ。
塩分は羊水を作るために必要だし、鉄分は血液となって胚児や胎児に栄養を送るために必要なのだ。
そのため、筋力の低下が起きると、羊水を作ることができなくなってしまうし、たとえ妊娠できても胚児や胎児に栄養を補給できないので、流産させてしまうのだ。
高齢不妊を患った「ジャガー横田」が、高齢不妊を克服できたのも、女子プロレスラーとして筋肉を鍛えてあったからだ。
それゆえ、高齢不妊の女性は、体を鍛えていくことだ。
そして、失われた塩分や鉄分を補給していくことだ。
朝起きたら、500mlの天日塩湯を飲む。リンゴ人参ジュースに天日塩を入れて飲む。食事ごとに味噌汁を多目に飲む。料理に少し塩加減を強くする。こういうふうに塩分を多目に取っていけば、塩分不足にはならないだろう。
●鉄分の補給
問題が鉄分である。
高齢不妊の女性のうち、生理の際に生理痛が痛い女性は、まず深刻な鉄分不足に陥っているといっていい。
女性は生理の際に必ず出血するので、男性よりも多くの鉄分を消費してしまう。そのため、鉄分を意図的に摂取していかないと、生理痛が起こり、生理痛が悪化すれば子宮内膜症になり、子宮内膜症が悪化すれば子宮筋腫になり、子宮筋腫が悪化すれば子宮癌になる。
鉄分不足の状態では、当然に不妊症になり、妊娠など不可能になってしまう。
だから、鉄分を補給したければ、まずは「鉄瓶」や「鉄製のフライパン」や「鉄製の鍋」を使うことだ。
戦後、ステンレス製の鍋やテフロン加工のフライパンが普及してしまったために、女性たちは深刻な鉄分不足に陥ってしまったのである。不妊症の女性たちは、必ずと言っていいほど、ステンレス製の鍋やテフロン加工のフライパンを使っているのだ。
鉄瓶は「南部鉄瓶」が最高のブランドである。鉄瓶でお湯を沸かし、お茶を飲めばいいのだ。お茶を飲むたびに、鉄瓶から溶け出す微量の鉄分を吸収でき、鉄分不足が解消され、生理痛は治っていく、冷え性だって治っていくのだ。
鉄製の鍋や鉄製のフライパンは、専門店で買った方が、本格的なものを買える。料理は本格的な道具が揃うと、急速に腕が向上するのだ。鉄製の鍋や鉄製のフライパンは、自分の独断では買わず、休みの日に夫婦で買いに出かけることをお勧めする。
小さいものを買うのではなく、子供ができたことを考えて、少し大きめなものを買っておくことだ。
ちなみに、鉄分を含んだ食材は、「ヒジキ」「のり」「ゴマ」「パセリ」「アサリ」「レバー」「ハマグリ」「アスパラガス」「ナッツ」などである。
これらの食材を、鉄製の鍋や鉄製のフライパンで料理すれば、鉄分の補給はバッチシである。
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