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第十節 妊娠に不可欠な栄養素「葉酸」

●葉酸の非常に重要な役割

 妊娠中に大量に必要となる栄養素に「葉酸」がある。葉酸は「遺伝子の複製」や「細胞分裂」に欠かせない栄養素で、葉酸がなければ、赤ちゃんは染色体異常を引き起こして、流産してしまう。たとえ、生まれたとしても、障害者としての人生を送らなければならなくなる。夫婦の双方の親戚に身体障害者がいないにも拘わらず、我が子が身体障害者になってしまったら、その母親が妊娠中に葉酸の補給を怠っていたからである。

 葉酸はそれ以外にも、赤血球を作るのに不可欠で、妊娠中に起こりがちな貧血は、実は葉酸の不足からくるものなのである。貧血が続くと、出産予定日よりも早くに出産してしまうことになり、しかも、異常な出産をしてしまうのだ。出産時に大量出血してしまい、大量に出血することによって、赤血球の不足した血液を異常に戻そうとするのだ。薬害C型肝炎になった女性たちは、葉酸不足で出産に臨んでしまったために、汚染された血液製剤を使用されてしまったのである。

 葉酸は糖分とアミノ酸を使う際にも必要で、葉酸がなければ、糖分やアミノ酸をエネルギーに転換することができなくなる。妊婦の中には、妊娠中に糖尿病になってしまう女性がいるのだが、これは葉酸不足によって糖分をエネルギーに転換できなくなってしまったからであって、本格的な糖尿病ではないのだ。葉酸を補給してあげれば、いとも簡単に治ってしまう仮性の糖尿病である。

 妊娠にとって葉酸は非常に重要な栄養素で、これなくして安全な出産をすることができない。葉酸は成人女性で1日200mg必要となるが、妊娠中はその倍の400mg必要となる。妊娠中は葉酸だけは意識して多目に摂取していかなければならない。妊婦が高齢になってくると、身体障害者の赤ちゃんを産む確率が高くなってくるが、それは女性自体が老化のために葉酸が使用されてしまうからである。

 たとえ若くても、妊娠前にお酒を大量に飲んできた女性は、体内で深刻な葉酸不足に陥っている可能性がある。妊娠してから慌てて禁酒しても、葉酸不足を解消しておかないと、妊娠は悲劇的なものになってしまう。妊娠する前から貧血気味の女性も、恒常的に葉酸不足に陥っている証拠である。極端に葉酸が不足した場合は、無能児を出産してしまうことになる。

●葉酸の入っている食品

 葉酸の入っている植物性食品は、「アンズ」「アボガド」「カボチャ」「豆類」「人参」「アスパラ」「オクラ」「ブロッコリー」「枝豆」「あさつき」「ホウレンソウ」「小松菜」などである。「アンズ」などは多目に買っておき、オヤツとして食べればいいし、「アボガド」は朝食に食べれば尚更に効果がある。女性には「カボチャ」が好きな女性が多いが、これはやはり体が葉酸を求めているからであろう。

 葉酸の入っている動物性食品は、「鰻の肝」「ウニ」「牛のレバー」「鶏のレバー」「玉子」などである。鰻などは妊娠中にやはり食べておくべきものであって、たまには夫婦で鰻屋に行って鰻料理を食べるのもいいだろう。「牛のレバー」と「鶏のレバー」は定期的に自宅で料理し、食べるようにすればいいだろう。

 葉酸は酸化に弱いので、葉酸の入っている新鮮なフルーツや野菜を早く食べるべきであろう。朝食には必ずフルーツを食べ、三度の食事では必ず野菜を食べていくことを決して忘れないことだ。葉酸の入っている動物性食品も、料理した後に時間が経ってしまうと、葉酸は破壊されていく。そのため、料理が出来たら、すぐに食べるようにしよう。

 葉酸は妊娠中だけに必要になるのではなく、出産後も必要になってくる。母乳の出を良くしたければ、葉酸をきちんと食べておくべきだろう。葉酸は母乳の出を良くさせるからだ。母乳の出が悪いと嘆いている母親は、葉酸が不足しているのだ。妊娠中や出産時に葉酸を大量に消費してしまうために、出産後に葉酸が不足してしまうのだ。

 また、出産後に顔にシミが出来てしまったということを良く聞くが、これも出産による葉酸不足によるものである。出産後にシミができたら、葉酸不足と思った方がいい。シミは葉酸をきちんと摂取していけば消えてしまう。もしも、出産する前から、妊娠中に顔にシミができたら、葉酸不足に陥っていると思った方がいい。

●葉酸の天敵

 葉酸の天敵は、なんといっても「水」である。水は葉酸を破壊してしまうのだ。水を飲むことは健康にいいと言っている医者たちは、この事実を一体どのようにして受け止めるのだろうか? 人間は水を飲めない動物なのだ。人間が水を飲むのは、朝一杯の水だけである。排便を促すために、下剤として用いているだけなのだ。水を飲むより、フルーツや野菜を食べるべきなのだ。これらの中には葉酸が含まれているのだ。

 それ以外には、「アルコール」と「タバコ」も葉酸を破壊してしまう。アルコールの場合は、まだ飲酒中にオツマミとして葉酸が入っているものを食べるからいいが、タバコの場合、喫煙で葉酸を破壊しても、新たに葉酸を摂取しないので、深刻な葉酸不足に陥ってしまうのだ。妊婦が喫煙するなど言語道断だし、夫の喫煙もやめさせるべきであろう。喫煙は本人が喫煙するより、周りにいる人が副流煙で吸ってしまう方が、健康被害が大きいのだ。

 妊娠前に「ピル」を飲んでいた女性は、深刻な葉酸不足に陥っている可能性がある。ピルはもっとも激しく葉酸を奪ってしまうので、ピルを使用していると、貧血からくる精神異常を引き起こしてしまう。ピルは使用を中止しても、ピルの残留物が体内に長く残って、薬害を引き起こしてしまうのだ。妊娠前にピルを服用していた女性は、ドクダミ茶を煮詰めて、濃いドクダミ茶を飲むと、ピルの残留物を体外に排出することができる。

 妊娠前に「睡眠薬」を飲んでいた女性も、葉酸が不足した状態になっている。睡眠薬は葉酸を破壊してしまうからだ。頭脳作業が続き、頭ばかり使っていると、どうしても頭が冴えて眠れなくなってしまうのだ。睡眠障害になったら、とにかくスポーツをして体を動かすことだ。体を動かせば、自然と睡魔がやってくるのだ。

 それから葉酸の天敵ではないが、敢えて付け加えておくが、肉料理とケーキの組み合わせは葉酸を大量に浪費してしまう。この組み合わせの料理を食べるヨーロッパやアメリカで、障害児が多いのは、これが原因なのである。それゆえ、肉料理を食べる時は、食後のケーキを食べないようにしよう。たったこれだけのことで、障害児を産まなくて済むようになるのだ。

●ツワリと貧血は葉酸不足のサイン

 妊娠時に葉酸不足がどのようにして解るかといえば、それは「ツワリ」と「貧血」である。妊娠初期にはお腹の中の赤ちゃんにとって非常に重要な細胞分裂を繰り返すので、この時期には大量の葉酸を必要とするのである。母親の体内に葉酸が不足していると、お腹の中の赤ちゃんが、「葉酸をくれ!」とツワリを引き起こすことで、母親に知らせるのである。

 妊娠後期になると、胎児も大きくなってくるので、この時期には大量の血液が必要となる。しかし、母親の体内に葉酸が不足していれば、新たなる血液を作り出せないので、貧血になってしまうのだ。葉酸はビタミンB12と共同して、造血作用を行うので、妊婦が貧血になるということは、葉酸とビタミンB12が不足しているということなのだ。

 だから、貧血になったら、葉酸とビタミンB12を大量に摂取していけばいい。ビタミンB12は基本的に動物性食品からしか摂取できない。「魚」「牛肉」「鶏肉」「レバー」「玉子」「ヨーグルト」などである。それゆえ、妊娠中は菜食主義になるのは絶対に禁止である。明治維新以前、仏教の影響が強かった頃、仏教戒律によって肉食が禁止されていたが、そのために多くの妊婦たちが貧血に悩まされ、血液不足のまま出産に突入してしまい、出産時の大量出血や産褥熱で死亡してしまったのだ。仏教の戒律のために、今まで多くの女性たちが出産時に死亡していったのである。今でも仏教の影響を受けて、肉食の禁止を唱える輩がいるので、妊婦たちは要注意すべきである。

 ツワリも貧血もちゃんと意味があるのだ。お腹の中の赤ちゃんはちゃんと教えてくれているのだ。妊娠すれば、ツワリや貧血が起こるのは当たり前と思っている女性たちがいるが、実は妊婦の30%以上はツワリをまったくしないし、食事に気を使っている妊婦は貧血などしないのだ。

 妊娠中に何か体に異常が起こったら、その症状をそのままにしておくのではなく、自分に何か問題があるのだと謙虚に受け止め、その原因が一体なんなのか自分で調べてみればいいのだ。ツワリがひどいから、貧血がひどいからといって、ベッドに寝たきりになってしまっては、お腹の中の赤ちゃんの声を無視していると同じことなのだ。

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