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下手な胎教より自分で歌を歌え ~赤ちゃんの脳の発達に母親は絶対に欠かせない~

●胎教は立証されざる仮説

 妊婦の中には、自分のお腹の赤ちゃんを、将来、天才にさせようと、胎教に励んでいる女性たちもいるかもしれない。毎日せっせとクラシック音楽を聴かせて、自分の赤ちゃんを天才にしようとしていることだろう。しかし、この胎教は、実は「立証されざる仮説」なのだ。胎教を唱える学者は、赤ちゃんは天才だといいながら、未だに天才を排出したことがないのだ。そもそも胎教を唱えてくる学者は、天才ではないのである。自分が天才ではないからこそ、天才を育てようと躍起になっているのである。

 天才は胎教や育児や教育で育てられるものではないのだ。天才は或る日突然に生まれてくるものなのだ。天才と後世の人々から称えられるような人物は、子供の頃は決して頭のいい子供ではなかったのだ。ニュートンもアインシュタインも落ちこぼれだったのだ。ニュートンは小学生の頃の成績は下から2番目の成績であり、アインシュタインは碌に物が喋れず、イジメにあって登校拒否を起こして、学校を辞めてしまった人物なのだ。しかも、ニュートンは大人になって人づきあいが悪く、友達が非常に少なかったし、アインシュタインに至っては結婚してから妻に暴力を振るうような人物だったのだ。

 天才はそれこそ天才的な優れた業績を納めてくるのだが、その反面、人格的にどこか問題のある人物なのである。天才は自然発生的に登場してくる以上、人間たちが人為的に無理矢理育てようとする必要性などないのだ。自然の流れに任していればいいのだ。天才を育てることより、優秀な頭脳を持ち、人格的に優れた秀才を育てていくべきなのである。天才を育てることはできなくても、秀才なら人工的に育てられるからだ。百年に一度出るか出ないかの天才的な人物を育てるより、より多くの子供たちをコンスタントに優秀な人物に育てていった方が、現実的且つ効果的であり、その子供たちのためにもなり、国家のためにも役立つ筈である。

 よく教育論で、アインシュタインが何をしたということがやたらと出てくるのだが、教育とは平凡な子供たちに教育を施して、その子供たちが大人になって、社会で活躍できるような人物にさせてあげるものであって、相対性理論を発見したぐらいで有名になった人物の育ち方など参考にはならないのである。教育は何かを発見するものではなくて、その子供を一流のレベルまで引き上げてあげるからこそ、存在意義があるのである。「科学の研究」と「子供への教育」は根本的に違うものなのである。

 胎教の類は、その母親が中卒や高卒では引っ掛かりはしないけど、母親が大学卒だとか大学院卒だと異常に高い確率で引っ掛かり易いのだ。大学や大学院には進学したけど、本格的な科学的研究に従事していないから、教育の延長線上で研究というものを見てしまい、研究と教育は同じ物だと思い込んでいるのだ。こういう母親たちに、研究と教育の決定的な違いを教えてあげると、研究はその分野でトップレベルにある知能の高い人物たちにしかできないけれど、教育は平凡な母親でもできるものなのである。その母親がどんなに頭が悪かろうが、子供を産んでしまえば、子供を教育していくことはできるのである。教育にニュートンやアインシュタインの育ち方が出てくる場所はないのである。

●音楽を聞く

 胎教ではクラシックが使用され、特にモーツァルトがいいという。なぜなら、モーツァルトはα波を出すからだという。しかし、モーツァルトの曲を聴いて、α波が出るということは、なんら科学的には立証されていないのである。モーツァルトの曲を聴いてα波が出るのではなく、モーツァルトの曲の好きな人がリラックスした状態でα波が出た状態で、モーツァルトの曲を聴かせると、α波が多少増加する程度なのである。モーツァルトの曲自体に効果があるのではなくて、モーツァルトの曲が好きだからこそ、α波が出て来るのである。

 解り易くいえば、α波を出すためには、モーツァルトの曲でもなくていいし、クラシックの局でなくてもいいのだ。まずは妊婦本人がリラックスし、更にその上で自分が好きな音楽を聞くと、α波がより出て来るということなのだ。α波が出て来れば、いいアイデアが生まれやすいし、自分の行動にリズム感が出てきて、スピディーに行うことができるようになるのだ。

 胎教で根本的に間違えているのは、ここなのである。赤ちゃんのためにいいからといって、音楽を聴くのではなく、妊婦が気持よくなるために音楽を聴かなければならないのである。妊婦が音楽を聴いて気持よければ、お腹の中の赤ちゃんも気持ちいいのである。しかし、お腹の中の赤ちゃんに音楽を聴かせても、その妊婦が苦痛を感じているようでは、α波は出て来ないのである。

 これこそが「胎教のトリック」なのである。今まで多くの妊婦たちが胎教に取り組んできながら、成果らしい成果を出せなかったのは、胎教のトリックに騙され続けたからなのである。赤ちゃんが主ではなく、お母さんが主なのである。この大事なことを忘れてしまうと、妊娠や出産や育児のすべてが本末転倒になっていってしまうのである。胎教論にしても、育児論にしても、教育論にしても、その論者が精神的に独立していないと、子供中心の理論を展開してくるので要注意なのである。そういう理論は机上ではどんなに素晴らしくとも、実際にやってみると確実に失敗してしまうのである。

 妊娠中はお腹の中の赤ちゃんのためではなく、自分が好きな曲を聴いていればいいのだ。自分がリラックスして、α波が出て来れば、それは当然にお腹の中の赤ちゃんにもいい影響を与えるのである。しかし、それは胎教をしたからそうなったのではなく、自分がリラックスして、好きな曲を聴いていたからこそ、そうなったのである。

●妊娠しているからこそ歌を歌う

 音楽を聴いているだけでなく、自分がリラックスした状態で、好きな歌を歌えば、当然により多くのα波が出て来るのである。しかも、歌は気分を高揚させるのだ。だから、妊娠中は歌を歌えばいいのだ。家事をしている時に、鼻歌を歌っても、ちゃんとα波が出て来るのだ。

 妊婦の中でノイローゼになってしまう女性は、必ずといっていいほど、歌を歌っていない。歌を歌いながら、憂鬱になっているというのは、想像し難いであろう。歌を歌わないからこそ、憂鬱になっていくのだ。カラオケで歌うのだっていいし、鼻歌を歌うのだっていいし、コーラスグループに入って歌うのもいいのだ。

 日本を始めとする先進国の妊婦たちは、妊娠中に歌を歌わなさすぎるのだ。人類は歌を歌いながら、家事を営み、妊娠を行い、育児を行ってきたのだ。発展途上国の女性たしを見てみればいい。ちゃんと歌を歌っているのだ。自分たちは経済的に豊かで、彼女たちは経済的に貧しいから、「おお可哀想に!」と思っても、自分たちは豊かなのに歌を歌っていないのだ。妊婦が歌を歌わなければ、遅かれ早かれ妊婦生活は苦しみに満ちてくる筈である。

 結婚生活に歌は付き物なのだ。結婚しているのに歌を歌わなければ、不幸がやってくるだけだ。妊娠しているのに歌を歌わなければ、悲劇がやってくるだけだ。既婚女性が歌を歌っていれば、不幸は霞の如く消えていくことだろう。妊婦が歌を歌っていれば、妊娠の悲劇は春の淡雪の如くに消えていくことだろう。

 妊娠しているからこそ、歌を歌わなくちゃ。既存の歌だけでなく、即興で自分の喜びを歌にしてみればいいのだ。「お腹の中の赤ちゃんが動いた」とか、「今日、いい買い物をした」とか、「今日は美味しい料理を作れた」とか、そういうのを夫の前で歌ってみればいいのだ。家の中が滅茶苦茶明るくなって、賑やかになることだろう。

●幸せな家庭であれば、優秀な子供が育ってくる

 赤ちゃんは妊娠4ヵ月から生後6ヵ月までの間、脳細胞が急速に増加していく時期を迎えているのだ。この期間に赤ちゃんに対して適切な刺激を与えないと、その後の脳の健全な発達がほとんど行われなくなってしまうのだ。胎教はこの赤ちゃんの成長を踏まえて、考えだされたものだが、かといって赤ちゃんのために脳を刺激したって、赤ちゃんの脳は発達しないのだ。お母さんが楽しんでいるからこそ、赤ちゃんの脳は発達していくことができるのである。

 音楽が流れ、妊婦が歌を歌っているような家庭は、その妊婦自体が妊婦生活を楽しみ、幸せになっているのである。幸せな妊婦であるならば、赤ちゃんも幸せになっていくのだ。そういう母親のもとだからこそ、赤ちゃんも健全に脳を発達させていくことができるのだ。出産後は、自分の母親が、幸せな母親であるならば、赤ちゃんを幸せにしていくことができ、そうであるからこそ、赤ちゃんも健全に脳を発達させることができるのだ。

 逆に、妊婦が妊婦生活を楽しんでなかったら、赤ちゃんだって脳を健全に発達させることができないのだ。母親が自分を不幸だと思っていたら、その母親が産んだ赤ちゃんは、脳を健全に発達させることができず、碌でもない人間に育つことであろう。要は、子供の成長は母親次第なのだ。

 胎教など心配せずとも、幸せな家庭であるならば、優秀な子供が育ってくるのだ。大事なことは、妊婦が妊婦生活を楽しむことなのである。新たなる命が自分の体内に宿っている喜びを噛み締めることなのである。ただ一つ言えることは、幸せな家庭は、音楽が流れ、歌声が聴こえてくるものなのである。

 赤ちゃんの脳の発達に、母親の存在は絶対に欠かせないのだ。その肝心な母親を無視して、赤ちゃんだけを引っ張り出しても、うまくいくわけがないのだ。自分の赤ちゃんを天才に育てようと無茶な考えなど持たないことだ。こういう考えを持つ女性は、天才ではないのだから。自分の知能のレベルに合わして、地道に妊娠や出産や育児をしていった方が、生まれてくる子供ためになるのだ。

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