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第六節 水分と塩分の関係 ~妊婦中の無闇な減塩は、妊娠の悲劇を引き起こす~

●水分と塩分のバランスが妊娠の幸不幸を左右する

 人類は進化の過程で、人間の行動範囲を増やしていった。肉食を覚えると、どうしても獲物を求めて、長距離を移動しなくてはならなくなったため、大量に発汗するようになった。そのために、人類は塩分不足に陥り、塩分の摂取が緊急の課題となった。人間は塩を食べ始め、その後、人類は世界各地に広がっていった。人類は塩を摂取したからこそ、世界各地に広がることができたのだ。

 妊婦にとっては、塩分の摂取が非常に重要な作業になる。羊水は海水とほぼ同じ成分でできているし、お腹の赤ちゃんに栄養を補給するにも塩分が必要だし、赤ちゃんの成長にも塩分は欠かせない。妊婦の塩分濃度が低ければ、妊娠は危険な状態になっていき、妊婦の塩分濃度が高いほど、妊娠はスムーズにいくのだ。

 ところが、西洋医学では減塩の方向に向かってしまい、日本でも医者たちは妊婦に対して減塩指導を盛んに行っているのだ。西洋料理は肉を大量に食べるので、肉の中には塩分が大量に含まれているのだ。しかも、使っているいる塩が岩塩である。だから、岩塩は塩化ナトリム99%以上の危険な塩であるので、そのために減塩の方向に向うのだ。

 だが、日本人はヨーロッパ人やアメリカ人よりも、肉を食べないので、どうしても塩分不足に陥ってしまい、そのために和食は随分と塩分の濃い料理になっているのだ。それゆえ、肉を余り食べない日本人女性に対して減塩指導を行ってしまうと、決定的な塩分不足に陥り、難産を引き起こしてしまうのだ。

 妊婦にとっては、水分と塩分のバランスが、妊娠の幸福と不幸を左右してしまうのだ。塩分が不足すれば羊水は作れなくなるし、貧血にだってなるし、赤ちゃんには栄養がいかなくなるし、赤ちゃんだって成長することが不可能になってしまう。妊娠の悲劇を引き起こしたくなければ、医者の意見に惑わされずに、せっせと塩分を取っていくべきなのだ。

●化学塩と岩塩と天日塩の決定的な違い

 塩と言っても、闇雲に取っていいわけではない。塩には主に3種類あって、「化学塩」と「岩塩」と「天日塩」がある。「化学塩」は人間が人工的に塩から塩化ナトリムだけを抽出したもので、塩化ナトリウムの割合が99.9%以上という非常に危険な塩なのである。人間の体は純粋物を処理できないので、化学塩を摂取してしまうと、腎臓も肝臓も疲労しきってしまうのだ。

 「岩塩」は自然にできた塩の純粋物で、これもまた99%以上が塩化ナトリムでできているのだ。岩塩は世界の至る所で取れるので、人類はこれをついつい使ってしまい、自分の命を縮めてきたのだ。自然にできたものでも、人間の体は純粋物を処理することはできない体なのだ。

 「天日塩」は海水を蒸発させて作った塩で、これこそが人間が食べられる唯一の塩なのだ。天日塩こそ日本人が古来から食べてきた塩であって、縄文人も天日塩を使っていたことは、発掘された土器から解っているのだ。天日塩には塩化ナトリウムの他に、豊富なミネラル分が含まれており、これらが揃うことによって、初めて健康に良いものになり、妊娠に物凄く効果があるのだ。

 だがしかし、昭和憲法体制下では、1971年に「塩業近代化促進臨時措置法」という法律が制定だれ、化学塩が専売化され、天日塩は駆逐されていったのだ。1971年を境に、妊婦の流産や早産や異常出産や死産が急増し、身体障害者の出産確率も増えていったのだ。天日塩を摂取できなくなったことが明らかな原因と思われる現象が続出し始めたのだ。

 妊婦生活を幸せにしたかったら、まずは家庭内の「化学塩」を駆逐して、「天日塩」を使用していこう。天日塩は「海の精」が最高レベルの品質を誇っている。本物の天日塩は、塩の味がすると同時に、奥深い甘味があり、まろやかなのだ。本物の天日塩は確かに少し値段が高いが、本物の天日塩を使用すると、逆に塩の使用量は減っていくのだ。人間にとって相応しいだけの量にちゃんと落ち着くのだ。

●天日塩であるならば、過剰な塩分は排出される

 日本では半世紀近く減塩運動が行われてきたために、それゆえに天日塩を摂取すれば、塩分過剰になるのではないかと思う女性たちが出てくるのだが、人間にとって過剰な塩分は自然と排出されるのだ。小便や大便や汗で過剰な塩分は排出されていくのだ。しかも、天日塩ならこれがスムーズにいくのだ。化学塩だと、これがスムーズにいかなくなるから、腎臓や肝臓が痛んでしまうのである。

 妊娠中は天日塩が多目に必要となってくるから、天日塩を少し多目に摂取していこう。天日塩を摂取していくと、腎臓の機能が活発になるので、小便の勢いも強くなるのだ。女性は男性よりも塩分を控えがちなので、どうしても小便の出が悪いし、小便の勢いも悪くなってしまうのだ。そうすると、自分の体内に老廃物と毒素が溜まり、不要な水分も溜めこんでしまい、それがお腹の中の赤ちゃんの所へ行ってしまうのである。これがいかに危険かが解るだろう。

 ただ、気をつけなければならないのは、いくら天日塩を取っているからといって、加工食品で添加されている食塩は、すべて化学塩だということである。健康のためにいくら天日塩を摂取していても、加工食品に含まれる化学塩を摂取していては、意味がなくなるのだ。できるだけ、化学塩を使っている加工食品は控え、自分で料理するようにしよう。

 味噌や醤油といったように、毎日使う調味料は可能な限り、天日塩を使用した味噌や醤油を使っていこう。天日塩を使用している味噌や醤油は、勿論、少し割高だが、これも天日塩を使用している味噌や醤油は、消費量が減っていくのだ。自分が欲しい量の味噌や醤油しか欲しくなくなるのだ。

 身重になって腰痛になるような妊婦は、天日塩不足を疑った方がいい。腰痛になるということは、腹筋や足腰の筋肉がついていないということもあるが、天日塩が不足しているために、足に行った血液が帰ってくるのが遅くなってしまい。どうしても血流が悪くなり、腰のあたりで血液が淀んでしまうのだ。そのために、腰痛になってしまうのだ。

●食事以外で水分補給を頻繁にしない

 妊婦の塩分濃度は、いくら濃くなっても、天日塩を使っている限り、ちゃんと過剰な塩分は排出されるので、適正な塩分濃度に保たれるのだ。だから、食事以外の水分補給を頻繁にしないことだ。食事以外で水分補給を頻繁にしていれば、塩分濃度が薄まってしまうのだ。妊婦の体内における「水分」と「塩分」のバランスが保たれているからこそ、妊婦生活が健康に過ごせるのであって、このバランスが崩れたら病気になっていくのだ。

 水分補給をしたければ、食事の際に充分に水分を補給しておくことだ。食事の際は、味噌汁をたっぷりと飲んで、食後のお茶もきちんと飲んでおけば、水分不足に悩まされることなどないのだ。何か激しい運動や仕事をしたなら喉が渇くだろうが、通常の生活ではそれほど喉が乾かない筈だ。

 食事と食事の間は、喉が乾かない限り、水分を補給しないことだ。午前中は排泄の時間帯なので、午前中に水分補給するのはまだいいが、昼食と夕食の間には水分を摂取しないことだ。食いしん坊の女性は、どうしても夕方頃になると、お菓子やジュースを飲みたくなってしまうのだが、喉が乾かない限り、水分補給はしないことだ。昼食と夕食の間に水分補給を矢鱈目っ鱈にしていると、水分過剰になり、塩分濃度が低下してしまうのだ。

 塩こそ生命の源なのだ。塩が不足すれば、体のどこかで異常が発生してくるのだ。妊娠してから、寝起きが悪くなったら、それは天日塩不足なのだ。妊娠で大量に天日塩を使用しているからこそ、天日塩が不足して、朝起きれなくなってしまったのだ。妊娠中毒症は、天日塩を使わずに、化学塩を使うからこそ、発症してくる病気である。妊娠中毒症を発症している妊婦に、化学塩の使用をやめさせ、天日塩を使用させれば、妊娠中毒症など一発で治ってしまうのだ。

 減塩指導なんかに騙されないことだ。医者たちが言う通りに、減塩が健康に貢献するなら、なぜこれほどまでに病人が増えてしまったのだ。病院は繁盛して、医者たちは儲かりまくっている。減塩運動を開始した時点から、国民健康保険の支出が激増し、今や国家財政は破産状態に陥っているのだ。

 医者の意見を鵜呑みにするのも結構だけど、「なぜ、出産時に大量の血液製剤を使用しなければならない出産をしなければならないのか?」「なぜ、早産になってしまい、小さな赤ちゃんがチューブに繋がれて、小さな保育器の中にいなければならないのか?」と、少しは考えてみたっていいだろう。減塩運動の中で、誰かが大儲けをし、誰かが大損しているのだ。

 人間は神の摂理から離れていったら、報復を受けるだけなのだ。人間が何を食べればいいか、何を食べていけないかは、歴史を振り返ってみれば解ることなのだ。我々の先祖が守ってきた伝統を、近代化の名のもとに捨ててしまうからこそ、悲惨な目に遭ってしまうのである。幸せな妊婦生活を送りたいなら、ちゃんと先祖の知恵を継承していこう。それがどんなに古臭いものであっても、我々はそうやって生まれてきたのだから。

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コメント

 『タマティーの勝手に解説アワー』

 水分と塩分のバランスは非常に重要である。
 羊水も、赤ちゃんの成長にも、塩は欠かせないのだ。
 それなのに、減塩指導すれば、まとまな妊娠ができなくなってしまうのだ。
 妊娠中は塩をたっぷりと取っていくことだ。

 但し、その塩は天日塩である。
 天日塩こそ、日本民族が食べてきた塩であるのだ。
 これがなければ、まともな妊娠も、出産もできなくなてしまうのだ。
 幸せな妊婦生活をしたければ、天日塩をきちんと摂取することだ。天日塩を摂取していれば、安産に持ち込めるのだ。
 天日塩こそ、お腹の中の赤ちゃんが何よりも必要としている塩なのだ。

投稿: 愛のタマティー天使 | 2008年10月16日 (木) 07時02分

たまてぃーさんこんにちわ。
私は、毎日一つずつ読んで次の妊娠のために勉強をしています。
マクロビオテックのお料理をきっかけに調味料を変えたのですが、オススメの醤油と味噌と砂糖があったら教えてください!お願いします。
このブログを読む人が増えて、元気な赤ちゃんが、たくさん誕生しますように!

投稿: らら | 2009年9月15日 (火) 18時26分

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