妊娠すると雑誌が変わる
●テレビっ子と雑誌愛読派の大いなる違い
妊婦生活を幸せに送っている妊婦たちの特徴は雑誌をよく読んでいるということである。妊娠や出産や育児に関する情報を雑誌から仕入れているのだ。これに対して、妊婦生活でなにかとトラブルを発生させてしまうような妊婦は、雑誌を読まない傾向にあるのだ。この違いは大きな違いなので、特筆に値するものとして述べておく。
この世の中は、雑誌を読む人と、雑誌を読まない人によって、はっきりと分かれている。敢えて断言するなら、雑誌を見る人は、何事にも情報に詳しく、文化的な生活を送っているのに対し、雑誌を見ない人は、何事にも情報不足で、文化的に低レベルな生活を送っているのだ。雑誌を読む人は、読書もきちんとするが、雑誌を読まない人は、読書もしないなのだ。
雑誌を読むか読まないかの大きな分岐点は「テレビ」にあるといっていい。テレビばかり見る人は、まず雑誌を見ないといっていい。テレビの視聴時間が少ない人は、雑誌を読むのだ。テレビを見ていると、使っている脳の部分が少ないので、テレビに慣れてしまった人は、どうしても知能指数が低く、雑誌を読み終えるだけの能力がなくなってしまうのだ。
雑誌とテレビの決定的な違いは、「情報の圧縮度」である。雑誌は情報が圧縮されているので、当然に雑誌を読む習慣がある人は、多くの情報を持てるようになり、自分の生活を豊かにすることができるのだ。しかし、テレビにはこの情報の圧縮度が低く、当然にテレビばかり見ている人は、情報が少なく、自分の生活を貧しいものにさせてしまうのだ。
この情報の圧縮度が人間の幸不幸を決定するのだ。妊娠すると、多くの女性たちが、読む雑誌を変えていく。今まで決して読むことのなかった妊婦向けの雑誌を読んだりするのだ。幸せな妊婦生活を送る妊婦たちは、雑誌を読むことによって、自分の生活を豊かにしていくのだ。妊婦生活で雑誌を読む習慣さえあれば、避けることができたものでも、雑誌を読まなかったばっかりに、妊娠の悲劇を引き起こしてしまうことだってあるのだ。
●女性雑誌はお買い得
雑誌というのは、決して男女平等には作られていない。雑誌においては、女性雑誌は花形の存在なのである。雑誌は、男性雑誌よりも女性雑誌であり、雑誌は女性中心に作られているのだ。人間の経済活動は、男性が働き、女性が消費するという行動パターンを取るので、当然に雑誌に企業広告が多く付き、そのため充分な編集費用があるのだ。
男女平等を唱える人は、是非とも本屋に行って見てみるといい。いかに本屋で女性雑誌のスペースが多く取られていることか! これに対して男性雑誌は非常に少ないのだ。女性雑誌はどれも花のある雑誌のなのに、男性雑誌には花がないのだ。有名な女性雑誌はすべてファッション中心で、自分の生活を豊かにしていくのに対し、有名な男性雑誌は自分の生活をそっちのけで、すべて政治絡みである。
はっきりといってしまえば、女性雑誌はお買い得なのだ。あれだけ情報を満載しておきながら、1000円もしないのだ。だからこそ、雑誌を買って読む習慣のある人は豊かになっていくのである。いくら貧しいからといって、生活費を切り詰めて、雑誌を買う費用までケチると、益々貧乏になっていってしまうのだ。
妊娠したら、それまで購読していた雑誌をやめて、妊婦向けの雑誌に変わるだけだから、新たなる出費にはならない筈だ。雑誌を読む習慣のない女性は、どうしても新たな出費になってしまうが、この費用だけは絶対にケチらない方がいい。妊婦生活の豊かさにおいて、圧倒的な差が出てきてしまうのだ。
テレビやインターネットばかりやってきた人は、情報はタダと思いこんでいるが、情報は決してタダではない。無料で情報を提供している人でも、やはりその情報を出すためにはお金がかかっているのだ。情報はお金を払って仕入れるのと、無料で仕入れるのとでは、まったくその成果が異なってしまうのだ。いい情報を得たければ、とにかく身銭をきちんと切ることだ。身銭を切っていれば、良質な情報に出会えるのだ。
●マタニティー雑誌を通じての妊婦生活の遣り方を学ぶ
妊婦にとって、マタニタィー雑誌がなぜ有益かといえば、経験者たちの意見が掲載されているからなのだ。妊婦生活は、経験者たちの意見を聞いてしまった方がうまくいくのだ。妊娠の知識を細切れにして仕入れるよりも、実際に妊娠し、うまく安産できた女性の意見を聞いてしまう方が、妊婦生活はうまくいくのだ。
我々はついつい頭の良し悪しで人を判断してしまう癖を持っている。しかし、物事を成功させるのに、頭の良し悪しはそれほど関係ないのだ。勉強でも、必ずしも頭のいい子が勉強ができるのではなくて、勉強の遣り方が解れば高得点を取ってしまうのである。勉強の遣り方が解るまでが、学習の80%以上を占めるのだ。学校で成績が上がらない生徒でも、学習塾に行けば成績が上がり出すのだ。学校では勉強の遣り方を教えてくれないが、学習塾では勉強の遣り方を教えてくれるからだ。
スポーツでも優れた監督がついてしまえば、そのアスリートは試合で優勝してしまうのである。企業経営でも、優れた経営コンサルタントがつけば、その社長は高収益の経営を実現してしまうのだ。大事なことは、その人が優れていたとかではないのである。「梃子の原理」を利用して、自分独りですべてをやらず、遣り方を教えてくれる人の意見を採用したら、成功してしまったのである。
妊婦生活がうまくいかない女性たちは、その「梃子の原理」を利用せず、自分独りで妊娠し、出産し、育児をしようとし出すから、至る所で問題が起こってくるのである。いくら日本で少子化が問題になろうと、いくら産婦人科医が不足しようとも、妊娠し出産し育児をしている女性は絶えることがないのである。だから、社会問題に振り回されずに、妊娠の経験者たちの意見を聞いてしまえばいいのだ。
マタニティ-雑誌なら妊婦同士で情報交換も可能だ。妊婦生活でいくら悩みを抱え込んでしまっても、経験者に聞けばすぐに解答が見つかるものなのだ。他人に訊かないからこそ、悩みは自分の心の中で増幅していってしまうのである。妊婦生活で抱える悩みなど、実際にやってしまえば、すべてたかが知れた悩みなのだ。
●マタニティー雑誌の嘘が解れば一人前
マタニティー雑誌は、妊婦生活にとって非常に有益だけど、すべて正しい意見が掲載されているというわけではないのだ。例えば、マタニティー雑誌では、人工分娩の批判をしていないし、離乳食の開始の時期が早すぎるのだ。自分の妊婦生活が完璧でないように、マタニティー雑誌だって完璧なものではないのだ。
初めての妊娠であるなら、マタニティー雑誌を買って勉強した方がいい。しかし、その雑誌の内容をう鵜呑みにしていたら、まだまだなのだ。マタニティー雑誌の嘘が解れば、一人前なのだ。嘘を見つけたなら、後輩の妊婦たちに教えてあげればいいのだ。こういう時はこうした方がいいと。そうすれば、後輩の妊婦たちは、抱え込まなくていい問題を回避することができるのだ。
そういった意味で雑誌というものは「ナマモノ」なのだ。初めて妊娠をした女性で高学歴の人は、「妊娠するのだから、妊娠や出産や育児の遣り方を、最初から完璧なものを用意しておいて!」と無茶な注文をしがちだ。しかし、この世には完璧なものなどないのだ。すべては試行錯誤の結果にすぎないのだ。
どんな優れた遣り方を考えだしても、何かしらの問題点は発生してくるのだ。だから、その都度、修正していけばいいのだ。修正に修正を繰り返して、現実に対応できるようにし続けて行けばいいのだ。そういった意味で、何事も経験論に立脚すべきであって、合理論に立脚すべきではないのだ。妊婦たちの無数の妊娠の経験を無視して、いくら自分の頭の中で「これが正しい!」と思い込んでも、実際にやってみれば間違いというものはいくらでもあるのだ。
妊娠という行為すら、多くの人々の試行錯誤の歴史の産物なのだ。妊婦生活の遣り方も、経験的に「これは正しいものだ」というものの集まりにすぎないのだ。それゆえ、自分が勝手に正しいと思うことに拘泥せずに、我々の先祖の遣り方に学びつつ、マタニティー雑誌を読みながら、試行錯誤を繰り返していけばいいのだ。一見、これは遠回りに見えるように思えて、実はもっとも安全に妊婦生活を送ることができる秘訣なのだ。
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