夫婦で行う安産祈願の遣り方
●神社に安産祈願に行こう!
妊娠した場合、妊婦としてやるべきことをやったら、神社に参拝して、安産祈願をしよう。まさに「人事を尽くして、天命を待つ」である。神社に参拝することは、自分と家族に「聖なる結界」を張り、魔除けを行い、自分に災いがやってくるのを避けるものなのだ。こういうことは絶対にやっておいた方がいい。下手に学問を齧っている女性は、「そんなの非科学的だ!」と「言い出すのだが、宗教というのは科学ではないのだ。人知人力の及ばざることに、人間たちが畏敬の念を持って、大事にしてきたものなのだ。
安産祈願は、通常、「妊娠5ヵ月目」に行くことになっている。妊娠5ヵ月目といえば、もう流産の危険性もなくなり、お腹が出始める頃である。安産祈願に行った際に、腹帯を貰い、妊婦が腹帯を捲くことによって、お腹の中の赤ちゃんを温め、そして聖なる結界を張るのである。
安産祈願は夫婦二人だけで行ってもいいが、夫方の両親とか、妻方の両親とかを連れて行ってもいい。初めての妊娠ということで、双方の両親も何かと心配になっており、こういう際に心配を払拭しておくと、後で煩わしさが消えて、大事な協力者になってくれるのだ。
両親を連れて行った場合、妊娠姿をカメラに収めてもらう。出産後は写真やビデオを撮りまくるのだが、妊娠中の写真やビデオを撮らない傾向にあるので、しっかりと撮っておくことだ。妊娠中の写真やビデオは、後で振り返ってみると、非常に貴重な写真やビデオになってくるのだ。
神社はどこでもいい。近場でもいいし、実家の近くのでいい。ただ、安産祈願をした神社は、赤ちゃんが生まれた場合、初参りをする神社にもなるので、自宅から余りに遠い神社は考えものである。神社は仏教寺院とは違い、金儲けに走っておらず、高額な代金は請求されず、どこでもリーズナブルな値段になっている。だが、それゆえに自分たち夫婦と相性のいい神社を選ぶことだ。こういう時は自分の直感でいいのだ。自分が「ここがいい!」と思ったら、そこに決めればいいし、「ここは駄目!」と思ったら、やめればいいのだ。大事なことは、自分の直感を信じて、うまく聖なる結界を自分たち夫婦に張ることなのである。
●安産祈願は午前中に行う
神社で安産祈願をする時は、いくつかの約束事がある。神社の「氏子会」や「崇敬者会」に入っていればちゃんと教えてくれるのだが、こういう会に入っていないと教えてもらえないので、そういう夫婦のために、安産祈願における約束事を列記しておく。この約束事を守らないと、安産祈願の効力が薄れてしまうのだ。
①午前中に参拝する
安産祈願を始め、神社で祈願をする際には、基本的に午前中に行うものなのだ。午前中は気が澄んでいるから、聖なる結界を張り易くなるらしいのだ。それゆえ、なるべく朝早くに参拝し、正午までに安産祈願を終えてしまうことだ。安産祈願をする日は、仕事を入れず、安産祈願をするためだけの日にしておくことだ。
②シャワーで禊をしておく
本来なら、神社で全身を禊をするべきなのだが、さすがに現在では全身への禊は行っていない。そのため、神社に参拝する前に、自宅でシャワーで禊を済ましておくくことだ。そして神社に行って、手水舎で手と口を清めればいいのだ。化粧の濃淡は問われないが、常識の範囲内の化粧で参拝することである。
③白い服を必ず着る
白い服は結界を作る作用があるので、神社に参拝する際は、必ず白い服を着ていくことだ。白いシャツでもいいし、ブラジャーを白にするのもいい。とにかく着ている服で何かひとつ白い服を着ていくことだ。服装も問われないが、聖なる結界を張るための参拝だから、なるべく長袖長ズボンの姿が好ましい。
④腹帯
安産祈願をすると、腹帯を貰うことになるが、腹帯のつけ方は、自分の母親か、夫の母親に訊けばいい。意外とうまく腹帯を締めるのが解らないものなのだ。腹帯はお腹を温めると同時に、逆子防止にも役立ち、妊婦そのものに聖なる結界を施すものだから、決して粗末に扱わないことだ。
⑤安産のお守り
安産祈願をすると、安産のお守りを貰うことになるが、これを自分が身につけるか、自宅に置いておくなりしておけばいいのだ。自分一人で妊娠しているのではなく、神様に守られながら妊娠しているのだと思えば、安産になっていくのだ。安産のお守りは、夫や、夫方の両親や、自分の両親が触ってもいいが、自分の家族でない者には、決して触らせないことだ。他人が触ってどうにかなるものではないが、やはりこれは縁起担ぎなので、他人が触れるべきものではないのだ。
ちなみに、安産祈願で神社に参拝すると、「戌の日」は混んでいる。戌の日は特に安産に効果があると言われているからだ。戌の日に行くのもいいし、戌の日以外でもいいのだ。要は妊娠5ヵ月目の日に、自分たちが参拝できる日を選んでいけばいいのだ。大事なものは自分たち夫婦であって、曜日ではないのだ。
●神様は気枯れを嫌う
神社で安産祈願を済ましてきたら、そのままでいいわけではないのだ。神様は気枯れを嫌うので、家の中が汚れていることを、極端に嫌うのだ。「汚れは気枯れ」だから、いくら安産祈願を行っても、家の中が汚ければ、聖なる結界も効力を発揮できなくなるのだ。聖なる結界に働いてもらいたいなら、自宅を奇麗にしておくことだ。
特に「トイレ」「台所」「風呂場」といった水回りの部屋は、徹底的に奇麗にしておくことだ。日々使っているがゆえに、自分が考えている以上に汚いのだ。トイレも台所も風呂場も、なんとなく臭う場所であるので、日々掃除をし、換気をするように努めるべきだろう。乾燥さると、臭いが消えていくのだ。
聖なる結界を守りたいのであるならば、「玄関」をきちんと掃除をしておくことだ。大体、玄関から汚い気が侵入してくるので、玄関を奇麗にしておいて、汚い気の侵入を防げばいいのだ。玄関においては、靴は可能な限り、下駄箱にしまっておく。玄関においていいのは、夫婦が使うサンダルだけでいいのだ。玄関に「盛り塩」をしておくと、玄関の浄化が決定的になる。
神棚を持っていない夫婦がいるのなら、神棚を持った方がいい。妊娠や出産や育児に関しても、仕事のことに関しても、神棚があるとないとでは、全然違う結果になってしまうのだ。特に神棚があると、夫が仕事をしていると、神様に守られているとしか思えない幸運が訪れてくるので、仕事をうまくいかせるためにも、神棚を持った方がいい。神棚を購入したら、日々、神棚を奇麗にしておくだ。
安産祈願をし、自宅を奇麗にしておくと、妊婦の直感が冴えてくるのだ。幸運がやってくることを前もって察知できるようになるし、危険も前もって察知できるようになるのだ。人間は文明生活の中で、そういう理性では証明できないものを衰えさせてきてしまったのだ。それゆえ、宗教の中でこういう理性では証明できないものを温存してきたのだ。妊婦が直感を持っておくと何かと便利であるが、この直感を否定して、理詰めで妊娠や出産や育児をしようとすると、理屈では正しくとも、実際にやってみると失敗してしまう「机上の空論」に取りつかれてしまうのだ。「科学の力」で妊娠や出産や育児ができるわけがないのだ。妊娠や出産や育児をうまくやろうとするなら、何よりも妊婦の「直感」が大事なのだ。この直感がなければ、どんなにいい条件を与えても、うまくいなかいものなのだ。たとえ、その妊婦の頭がどんなに悪くても、直感をちゃんと持っていれば、妊娠も出産も育児もうまくやれるものなのだ。
●お礼参りで絵馬に感謝の言葉を書く
安産祈願をして、実際に安産をした場合、何をすればいいかを教えておく。神道では神様と取引をすることを極端に嫌う。それゆえ大金を支払ったのだから、安産にしてくださいというものではないのだ。これは人間が神様相手に取引を挑むようなものであり、呪術であり、淫祀邪教に繋がる考えである。神道では人間の願い事を聞きいれて、神様が何かをするというものではなく、その者が真心をもって自分がやるべきことをやった上で、神への崇敬心をもって神の御加護を頼む時、神の自由な意志によって人間に恩恵が施されるのだ。
そのために、例えば安産祈願をしても、その費用が安く設定されているのである。人間が大金を支払って神様の力を利用するのではなく、人間が真心を持ち人事を尽くし、神がそれに応えて恩恵を施し、神と人間が協力して、偉大なることをなさしめようとしていくのである。そしてその偉大なことを成し遂げた時、人間は神に報恩感謝しなければならないのだ。
だから、安産祈願をして、実際に安産になったら、ちゃんとお礼参りをすることが求められているのである。安産のお礼参りは、大抵が「初参り」と一緒に行っている。初参りは、地方で異なるが、大体、出産後30日以上経ってから、赤ちゃんと一緒に神社に参拝するのだ。
初参りした際、絵馬に感謝の言葉を書き入れ、神社に奉納するのだ。この絵馬の費用も安く設定されている。神道はお金を支払えば、神様の御加護が貰えるという宗教ではなく、あくまでも人間の≪真心≫が大事なのである。その≪真心≫を持った人の感謝を大切にする宗教であるのだ。ちなみに、絵馬で安産祈願をしている夫婦がいるが、絵馬は願意達成をしたお礼参りの際に使うものであって、安産祈願をするものではないのだ。
妊娠中は平穏に過ごせると安易に考えるべきではなく、妊娠中に何が起こるか解らないと謙虚に考えておくべきである。それだからこそ、「聖なる結界」を張ることが大事になってくるのだ。自分がどんなに正しいことをしていても、魔が射すということもあるのだ。そういう時に悲劇に襲われるのは、自分自身なのだ。妊娠の悲劇を起こさないためにも、ちゃんと安産祈願に行って、自分の身に聖なる結界を施しておくべきだろう。聖なる結界が張られていれば、魔が射し込みようがないのだ。
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