妊娠中のアルコールとの付き合い方
●妊娠中、アルコールは絶対に飲んではいけないものではない
妊婦が病院にいってしまうと、「妊娠中は絶対にお酒を飲んではいけません」と忠告されてしまう。そのため、妊婦の多くは真面目にお酒を飲むのをやめる慎ましい生活を送らざるを得なくなってしまう。妊婦に禁止事項を守らせるためには、その禁止事項に正当な理由があり、その禁止事項の順守の仕方が生活に問題が起こらないようにさせてあげるべきなのだ。
アルコールがタバコと決定的に違う所は、アルコールもタバコも中毒症状がありながら、アルコールの場合は制御することが可能なのだということである。確かにアルコール中毒の患者もいるが、タバコ中毒ほどはひどくないのだ。タバコ中毒になれば、所構わず、いつでもどこでも吸ってしまうようになるのだ。
いくらお酒が好きでも、妊婦になってアルコール中毒になっている女性はまずいない。妊婦になって飲み会に出席するような女性もまずいないのだ。妊娠すれば、自然にお酒には制限がかかるので、ほとんどの妊婦たちは制御可能なのである。タバコのように自分で制御することが不可能になるものと、アルコールのように自分で制御することが可能なものを一緒にしてはならないのだ。
確かに、アルコールは飲めば活性酸素を生み出してしまう。活性酸素は胎児の遺伝子を傷つける可能がある。確かにアルコールは体内の栄養分を奪ってしまう。胎児にとってビタミンやミネラルが不足してしまう。「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンB3」「ビタミンB6」「ビタミンB12」「コリン」「葉酸」「イノシトール」「パラアミノ安息香酸」「パントテン酸」「マグネシウム」「カリウム」「亜鉛」と夥しい量のビタミンやミネラルを奪ってしまうのだ。
しかし、アルコールがタバコと違うのは、アルコールを飲む際にはオツマミを食べることなのだ。オツマミを食べることによって、失われたビタミンやミネラルを補っているのだ。タバコを吸いながら「ビタミンC」を補給する人物はいないが、アルコールなら失われたビタミンやミネラルを補いながら飲んでいるのだ。
●オツマミを必ず食べる
妊婦といえども、お酒1杯程度なら、大丈夫なのだ。但し、アルコールはビタミンやミネラルを流してしまうので、絶対にオツマミを食べることなのだ。「オツマミの効用」に目覚めることなのだ。お酒を飲む際は、お酒そのものよりも、オツマミを中心にして食べていくことだ。
妊娠中に飲んでいいお酒は、「ワイン」や「シャンパン」といった体を温めるお酒がいい。ワインやシャンパンならチーズがオツマミの定番なので、お酒を飲む際は必ずチーズをつけることだ。飲んでいい量は、グラス1杯程度だ。その程度の量なら、お酒の味を味わえるし、お酒の害も極力少なく抑えることができるのだ。
妊婦がお酒を飲む場合というのは、夫の晩酌の相手が大半なので、夫がお酒を飲んでいるのに、妻が一滴もお酒を飲まないというのは、雰囲気を台無しにしてしまうのだ。1杯だけ付き合えば、雰囲気を壊すことなく、過ごすことができるのだ。妊娠だからといって、一切合財禁酒にしてしまうのは、体には良くても、夫婦の関係を破壊してしまう可能性があるのだ。
後もうひとつ、妊婦があ酒を飲む機会があるのは、祝い事の時である。こういう時も祝杯に応じないと、相手の目出度いことを祝うことにならないのだ。禁酒をすることによってビタミンやミネラルの流失を防ぐことができても、禁酒によって人間関係を破壊することの夥しいのだ。
勿論、妊婦が夜な夜なお酒を飲んでいたら、それはさすがに問題である。妊婦は自分がお酒を飲んだ時は、お腹の赤ちゃんもお酒を飲んでいるということを知っておいた方がいい。だが、お酒といっても、ごく少量なら飲んでも害はないし、たとえビタミンやミネラルを失っても、オツマミで補完しているのだ。
●禁酒は健康に良くても、人生に害がある
タバコを吸っている人に禁煙をさせることができても、お酒を飲んでいる人に禁酒をさせるのは難しい。なぜなら、お酒は人間関係の潤滑油としての役割を果たしているからだ。禁酒は妊娠に有益であったとしても、妊婦の人生に非常に害があるのだ。人間関係が狭まってしまうし、楽しい人間関係を築くことができなくなってしまうのだ。
そもそも禁酒というのは、宗教の力を持ってしても難しいのだ。仏教では不飲酒戒というのがあって、仏教徒であるならば絶対に守らなければならない五戒のうちの一つなのだが、ご承知の通り、日本の仏教徒たちのほとんどがこの不飲酒戒を破っている。仏教を信仰しながら、釈迦が定めた戒律を平然として破ってしまうのだ。
他人に禁止事項を勧める時、その禁止事項そのもの正当な理由があり、その禁止事項を多くの人々が容易く守れるものではないと、結局、陰でその禁止事項を破ってしまい、今度は、その禁止事項を破ったという罪悪感がストレスになってしまい、妊婦たちにアルコール以上の損害を与えてしまうのだ。
禁酒するなら、禁酒をしたことに越したことはない。禁酒をすれば超健康体になれることだろう、しかし、すべての妊婦ができるかといえば、そうではないのだ。どうしても、人間としての付き合いというものがあるのだ。それを無視して、禁酒が健康だからといって、お酒を飲むことを禁止しても、実際の生活ではそれを守りきれるわけがないのだ。
真面目な女性たちほど、医者の意見を鵜呑みにしてしまう傾向があるので、自分が頑なになればなるほど、人間関係が狭まってしまい、自分の実際のどこかでその綻びが出始めてきてしまうのだ。人間関係の狭さこそ、妊娠の悲劇になってしまうのだ。妊婦が酒浸りになり、アルコール中毒になれば、それはさすがに問題である。しかし、実際にはそんな妊婦はほとんどいないのだ。それよりも、健全なお酒の付き合い方を教えてあげた方が、妊婦にとってはストレスもなく、妊婦生活を楽しめることができるようになるのだ。
●飲酒の問題は、妻よりも夫の方が抱えている
ほとんどの夫婦にとって、飲酒の問題というのは、妻がその問題を抱えているのではなく、夫の方が抱えているのである。家計を預かる妻の身としては、飲酒は家計に響くのだ。お酒1本の値段が高いし、それを飲めば簡単に消費しきってしまうのである。飲酒というのは、体に害があるだけでななく、家計にも害があるのだ。
自宅でお酒を飲む際は、「ビール」や「発泡酒」を可能な限り飲まないことだ。こういう安いお酒を飲んでしまうと、結局、お酒の出費がかさんでしまうのだ。お酒は「ワイン」や「シャンパン」のようにやや高価なお酒にしておくと、夫も自分の財布を気にしながら飲んでくれるようになるので、お酒の量が減るのだ。ワインやシャンパンを飲ます時は、そのお酒の値段を述べた上で飲ませれば、ガブ飲みすることなどなくなる筈だ。
お酒は蒸留酒を飲むことは控えた方がいい。蒸留酒だと、飲みやすいので、どうしてもお酒の量が増えてしまうのだ。特に歳を取ってくると、蒸留酒に強くなってしまい、お酒の量が増えてしまうのだ。蒸留酒をガブ飲みしていると、肝臓病や肝臓癌になってしまうので、生きたいのであるならば、蒸留酒は控えることだ。蒸留酒はせいぜい梅酒程度のもので済ませればいいのだ。
お酒との付き合い方は、「禁酒ではなく、節酒に心がけよ」なのだ。いくらお酒が好きだからといって、毎晩飲むことなどないのだ。平日は禁酒して、休日になったら飲酒をすればいいのだ。「平日の禁酒と休日の飲酒」を繰り返すからこそ、お酒を美味しく飲めるし、健康を害することもないのだ。
男性は仕事を全力でこなしてくるので、仕事で発生した肉体的疲労や精神的疲労をお酒で解消してくるのだ。これは多くのビジネスマンたちが陥ってしまう悪弊なので、自分の夫が飲酒で疲労を解消しようとしているなら、疲労の解消の仕方を変えてあげた方がいい。飲酒ではそれほど疲労を取ることはできないからだ。
まず、「珈琲を飲みすぎない」「肉中心の生活をやめる」「運動不足を解消する」といったことをすべきなのだ。仕事で疲労しきってしまう男性は、ほんとんどが珈琲の飲みすぎだし、肉中心の食生活を送っているし、運動不足なのだ。だから、まずはこれらのものを解消していくべきなのだ。
そして、「サウナに行って汗を流す」とか、「葛根湯を飲んで体を温める」とか、「好きなスポーツを見つけて、それをやる」とか、「旅行に行って転地効果を利用して体の疲労を取る」ということをしてあげればいいのだ。
タイ王国では「人生で儲けたお金の3分の1をお酒に使ってしまう」というような意味の諺がある。お酒は無駄といえば無駄なのである。禁酒をすれば、人間は誰しも億万長者になっていくことだろう。しかし、それでも人々が莫大なお金を支払ってまで、飲酒をするというのは、人間関係の潤滑油にお酒は欠かせないからなのである。人間関係も人との付き合い方が大事だし、お酒もお酒との付き合い方が大事なのだ。
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