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実は気にしなくていい「妊娠線」

●妊娠線って一体何?

 妊娠した女性にとって、「妊娠線」は気になるものだろう。女性はいつまでも美しくいたいものだから、妊娠したとしても、美への願望は決して変わらないのだ。妊娠線とは一体何かと言えば、「腹部やお尻や乳房に黒ずんだ筋」のことである。妊娠線はすべての妊婦にできるのではなく、主に「筋肉量の少ない女性」「元から肥満の女性」「多胎妊娠の女性」にしかできない。

 自分の体に黒ずんだ筋ができてしまうので、本人は嫌なものだろうが、この妊娠線は出産すれば、いずれ消えてなくなるものなのだ。だから、自分の体に妊娠線ができたとしても決して気にしないことだ。ただ、やはり女性としても美意識が妊娠線の存在を許せなくしているだけなのだ。

 なぜ、妊娠線ができるかといえば、妊娠線は「血行不良」が原因なのである。正確に言うと、その女性の筋肉量と妊娠による膨張度がアンバランスになってしまい、そのために腹部やお尻や乳房といった脂肪の溜まり易い箇所で血行が悪くなってしまい、それが黒い筋となって現われるだけである。

 だから、妊娠線は筋肉量の少ない女性にできやすいのであって、肥満の女性であったとしても、しっかりと筋肉がついている女性であるならば、肥満であったとしても妊娠線はできにくい。多胎妊娠の女性の場合は、さすがに多胎であるために、お腹が普通の妊婦よりも膨張するので、そのために自分の筋肉量とのバランスを崩すと、妊娠線は現われてきてしまうのだ。勿論、多胎妊娠でも、筋肉量の多い女性であるならば、妊娠線はできにくいのだ。

 妊娠前にちゃんと筋肉がついている女性であったとしても、妊娠中に医者の安静指導を受けてしまって、体を動かさないでいると、筋肉量が減少するので、妊娠線はでてきてしまう。恐らく妊娠6ヵ月以降には確実に出き始める。この妊娠線の場合は、単なる黒い筋ではなく、明らかに運動不足による血行不良が原因であって、妊娠中に筋肉量を低下させてしまった結果、出産時には非常に高い確率で難産になってしまうのだ。

●妊娠線の消し方

 妊娠線の消し方は、安静にせず、スポーツをして体を動かすことだ。自分の筋肉量に対して、妊娠による膨張度が上回ったからこそ、妊娠線が出来たのであって、スポーツによって自分の筋肉量を多くすれば、妊娠線は消えていくのだ。1日1時間以上のウォーキングや水泳や筋肉トレーニングをして、地道に筋肉量を増やしていくことだ。

 また、家事も女性にとって筋肉がちゃんとつく作業なので、決して怠らないことだ。女性の場合、家事におけるチョコマカとした運動が、実は女性にとって物凄く筋肉を鍛えることになるのだ。料理でも掃除でも洗濯でも、毎日ちゃんと行っていると、確実に筋肉がついてくるのだ。

 スポーツや家事で筋肉量を地道につけていくと妊娠線は薄くなり始めるので、そうしたら、妊娠線の箇所にオリーブオイルを塗れば徐々に消えていく。オリーブオイルはできれば、風呂上がりなどに夫に塗ってもらおう。夫婦のスキンシップで夫婦愛も高まるし、こういうサービスを行うと、父親としても自覚も高まってくるのだ。

 例えば、夕食後に筋肉トレーニングをし、その後、風呂に入って更に体を温めて、それからオリーブオイルを塗ると、効果がもっとも高くなる。ただ単にオリーブオイルを塗っても、妊娠線は徐々に薄くなっていくが、妊娠線は筋肉量と膨張度のアンバランスが原因なので、面倒臭がらずに地道に筋肉をつける作業を決して怠らないことだ。

 たとえ妊娠線が消えなくても、妊娠線自体は決して病気ではないので、気にしないことだ。筋肉量の少ない女性や、元から肥満の女性や、多胎妊娠の女性であるならば、できて当たり前のものなのだ。妊娠線ができても、出産にはなんら問題はない。但し、本来は筋肉量があるのに、医者の安静指導を真に受けて、運動をせず、そのために妊娠線のできた妊婦たちは、出産時に難産で苦しむことになる。

●多くの女性たちは妊娠線を脂肪線と勘違している

 妊娠線を消すクリームを購入して、妊娠線を消すことに躍起になっている妊婦たちは、「えっ、妊娠線って、妊娠線ができる妊婦は限られ、しかも妊娠線を簡単に消すことができ、更に妊娠線は出産すれば消えてしまうの?」と疑問を持たれ方もたくさんいると思う。そう、多くの妊婦たちは、妊娠線を勘違いしているのだ。多くの妊婦たちが妊娠線と思っているのは、実は肥満による「脂肪線」のことなのである

 脂肪線とは、肥満によって体にできる「白いミミズ張り」ことだ。「肉割れ」ともいう。これは妊娠でなくても、肥満によってでもできるし、急激なダイエットをするとできることもあるのだ。脂肪線は脂肪の多い女性が、体の膨張や収縮に皮膚がついていけず、そのために皮膚に白い線のようなものができてしまうのだ。この脂肪線は妊娠線とは違って、出産後も決して消えてくれないのだ。そのために多くの妊婦たちが脂肪線を消すことに躍起になっているのだ。

 現在の妊婦たちでは脂肪線は80%以上の妊婦にはできてしまう。それだけ脂肪がつく生活を送っているということだ。ただ、これは平均値で、10代の妊婦では確率が非常に少なくなる。初めての妊娠が26歳以降だと、90%近くにはなる。それだけ大量の脂肪を抱え込んでいるのだ。26歳以降であったとしても、筋肉量が多く、余分な脂肪が余りついていない妊婦は、当然にこの脂肪線はできない。要は、その妊婦に余分な脂肪がついているか否かで決まってしまうのだ。

①脂肪線は「皮膚の乾燥」が原因

 妊娠線も脂肪線も女性の筋肉量が深く関係しているので同じようだと思ってしまうが、脂肪線自体は「皮膚の乾燥」が原因なのだ。女性の筋肉量が多く、余分な脂肪が少ないと、脂肪は脂肪としての機能を充分に果たし、女性ホルモンの維持や保温効果といった機能を発揮し、脂肪も水分や油分が充分にあって、奇麗な脂肪をしているのだ。

 しかし、女性の筋肉量が少なく、余分な脂肪が多いと、脂肪は機能を低下させ、体温は下がり、水分や油分が充分に行き届かず、皮膚が乾燥してしまうのだ。この状態で妊娠してしまうと、皮膚が妊娠による膨張と収縮についていけず、皮膚にミミズ張りを走らせてしまうことになるのだ。

②運動不足

 要は「運動不足」なのである。自分が大量に食べているのに、体を動かさないから、筋肉量が減少し、余分な脂肪がついてしまうのだ。脂肪線をつけたくないのであるならば、食事を変えていくことだ。脂肪と聞くと、植物性脂肪や動物性脂肪がそのまま脂肪になる考えがちだが、実は脂肪は余分な炭水化物が脂肪になるのだ。「白米」「白パン」「白砂糖」のように精製された炭水化物を食べていると、内臓はその消化吸収に手古摺り、脂肪に変えてしまうのだ。だから、主食を玄米や黒パンに変え、甘い物が欲しいなら、黒砂糖や蜂蜜でお菓子を作ればいいのだ。

 そして、筋肉をつけるために、ちゃんと植物性蛋白質や動物性蛋白質をきちんと摂取した上で、スポーツをすることだ。「豆類」や「ナッツ類」や「玉子」や「魚」や「肉」をなるべく多く摂取していくことだ。和食ではナッツ類を余り食べないので、ナッツ類を使った料理を作ってみることだ。魚や肉を食べる時は、なるべく内臓をもきちんと食べることだ。その方が筋肉がつきやすくなるのだ。そういう食事をした上で、1日1時間でいいから、ウォーキングをする。水泳をする。筋肉トレーニングをすることだ。地道に筋肉をつけていくと、余分な脂肪がつかず、妊娠線ができにくくなるのだ。

③「ビタミンC」+「コラーゲン」の不足

 皮膚が潤いを保つためには、「ビタミンC」と「コラーゲン」が必要不可欠である。しかし、妊娠でお腹の赤ちゃんがビタミンCとコラーゲンを大量に消費してくるので、どうしても皮膚が潤いをなくして、脂肪線ができてしまうのだ。更に和食は仏教の影響を受けてしまったために、このコラーゲンを食事でちゃんと摂取していくという食習慣がほとんどないのだ。

 コラーゲンを多く含む食材は、「鶏皮」「牛筋」「豚足」「軟骨」「エイひれ」「ゼラチン」などである。妊娠後期に入ったらコラーゲンを多く含む食材を1週間のうちに何度かは出すようしよう。但し、コラーゲンだけを摂取しても肌は潤ってくれないので、新鮮なフルーツや野菜を大量に食べて、ビタミンCを補っていこう。

 ビタミンCやコラーゲンをちゃんと摂取しても肌が潤わない時は、それは「植物油の不足」なので、植物油をきちんと摂取することだ。脂肪を目の仇にしている女性は、植物油をまったく摂取しないので、肌から油分が失われてシワシワになってしまうのだ。植物油を減らしすぎると、脂肪線ができるだけでなく、肌の老化が急速に始まるので、植物油はきちんと摂取しておいた方がいい。植物油を摂取することで肥満が気になるなら、植物油を摂取する際に、お酢を使えば、体に脂肪はつかなくなる。

④妊娠中に急激に体重を増やさない

 脂肪線を体に刻んでしまう妊婦は、妊娠中に体を動かさずに、急激に体重を増やすから、皮膚がそれについていけず、脂肪線ができてしまうのである。妊娠中は大量に食べつつも、スポーツで体を鍛えながら、筋肉を増やしながら徐々に体重を増やしていくことだ。「大量の食事を食べてたら、必ずスポーツで汗を流すべし」と肝に銘じておけば、脂肪線はできにくくなるのだ。

⑤出産後に急激に体重を落とさない

 脂肪線は出産後、急激に体重を落とした時の方が多くついてしまうのだ。そのため、出産した急激に体重を落とさず、出産しても体重を気にせずに、多目にご飯を食べることだ。体重を意図的に減らしていいのは、出産してから6ヵ月後からである。出産すれば育児に忙しいので、筋肉は十分つくし、育児を楽しんでいれば、体重は自然と適正な体重に落ちていくのだ。こういうふうに体重を落としていくと、脂肪線はできにくいのだ。

●妊娠中はとにかく体を動かすべし

 妊娠中はとにかく体を動かすべきなのだ。家事とスポーツの重要性は妊娠したとしても決して変わらないのだ。妊娠したからといって、家事やスポーツをしなくていいなんてことはないのだ。家事やスポーツをしていれば、いくら大量にご飯を食べても、筋肉はつき、余分な脂肪などつかないのだ。余分な脂肪さえなければ、脂肪線など皮膚に刻まれることはないのだ。

 この世にはアコギな商売をする連中がいて、妊娠線を消すクリームと称して、妊婦たちに売る悪徳商人が存在するのだ。しかも、かなり高価な値段で販売しているのだ。妊娠線と脂肪線の区別のつかない妊婦たちは、そのクリームを買って脂肪線を消すために使っているのだ。脂肪線はクリームを塗った所で消えるものではないのだ。脂肪線を己の肌に刻みたくないのであるならば、体を動かせばいいのだ。家事やスポーツで汗を流して、筋肉をつけて、余分な脂肪をつけないようにすればいいのだ。

 妊婦たちがいくら妊娠線を消すクリームを塗ろうとも、妊娠線は出産すれば消えてしまうのだから、妊婦たちが「このクリーム、妊娠線が消えないじゃないのッ!」といくら苦情を言っても、業者は「妊娠線はちゃんと消えているんだ。ただ、あなたの脂肪線が消えないだけなののです。私どもは脂肪線を消すクリームを販売したのではなく、妊娠線を消すクリームを販売しただけです」と言い返されるのがオチなのだ。

 しかも、出産後、脂肪線がばっちりとできてしまった母親たちには、更に整形外科で、レーザー光線を使用して、脂肪線を消す商売が待ち構えているのだ。この整形手術に大金を支払う女性たちがいるのだから驚きである。更に大金を積むと、皮膚再生治療というワンランク上の整形手術も存在しているのだ。

 万が一、脂肪線ができたとしても、それは恥ずかしがることではないのだ。それは「母親の勲章」なのだ。本人が脂肪線を厭がっていても、第三者から見ると意外とそれが魅力的に見えたりするものなのだ。脂肪線が嫌だからといって、大金を支払って整形手術をして、無理に若作りしている母親よりも、脂肪線を刻んだ肌をして、呆気らかんとしている母親の方に魅力があるものなのだ。それゆえ、脂肪線ができても、それを無理矢理に消してしまうのではなく、昔の妊娠や出産の思い出として残しておけばいいのだ。自分の脂肪線を見るたびに、鮮やかな記憶が蘇ってくる筈だ。そして、これ以上、脂肪線を増やしてならないように、肥満に気をつけ、せっせと家事やスポーツに励めばいいのだ。

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