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新米妊婦を襲う「マニュアルどおり病」 ~母子手帳や妊娠マニュアル本どおりには、お腹の赤ちゃんは育ってくれない~

●母子手帳評価の分かれ道

 母子手帳は日本で発明されたものなのである。この母子手帳は便利だということで、現在、日本政府は母子手帳を全世界に広めようと躍起になっているのだ。しかし、現在、母子手帳がある日本では、少子化が深刻な問題になっており、世界各国に母子手帳を広めている場合ではないのだ。少子化の理由を女性学者たちは、「女性が子供を産む環境が整っていない」とか、「子供を産む費用がない」だとか、「「女性が差別されている」などと頓珍漢な理由を唱えているのだ。理由はそんな所にはないのである。

 少子化の最大の理由は、「政府が手を出すから」なのである。人間の能力というものは、過保護に扱われれば扱われるほど、その能力を低下させてしまうものである。政府が女性たちを大事に扱えば扱うほど、政府の考えたこととは裏腹に、女性たちはその能力を低下させてしまうのである。戦前、政府は女性たちを優遇する政策は、教育以外ではほとんど取らなかった。だからこそ、女性たちは自由に能力を向上させることができ、繁殖力も強く、人口は3倍にまで膨れあがっていったのである。

 ところが、戦後は政府が女性を優遇し、憲法でも法律でも女性の権利を大幅に認めたために、女性の能力は低下し、出生率は低くなり、フェミニストとたちに至ってでは自分たちが自立できるために、政府の援助を乞うまでに至っているのだ。戦前の女性たちでは大人になれば自立するのが当たり前だったものが、戦後では自立すらできなくなる女性たちが出現してきてしまっているのだ。

 少子化問題にしても、女性学者たちが考えるような「女性が子供を産む環境が整っていない」とか、「子供を産む費用がない」だとか、「「女性が差別されている」などとではなくて、「政府が余りも女性たちを過保護に扱いし続けてきたために、女性たちの能力が低下してしまったから」なのである。

 政府が母子手帳を発行して以来、日本の人口はほとんど増えていないのである。初めての妊娠をした妊婦に、母子手帳を与えてしまえば、その妊婦は自分の妊娠や出産や育児を、自分の力で学び取っていくという「自助努力の精神」を失ってしまうのである。何事も、自分が努力して学び取っていったものは、自分の実力になるが、他人から安易に教えられてしまっては、自分の実力にはならないのだ。 

●母子手帳を見ても、母子手帳を信用するな

 母子手帳は確かに有難いものである。それを無料で政府がくれるというなら、喜んでもらってしまうものだろう。しかし、母子手帳どおりに赤ちゃんは育ってくれないのだ。だから妊婦も産婦も母親も悪戦苦闘しながら育てていくのである。子供なんて1人目は実験台のようなものだし、2人目でやっとコツを掴めるようになり、3人目でやっと一人前なのである。妊娠や出産や育児は、自分で実際にやってみて、悪戦苦闘しながら行わない限り、その女性に実力をつかないのだ。

 だから、多くの母親たちは、母子手帳に対して、「あんなもの役に立たないわよ」というのである。この答えは当然なのだ。自分が妊娠や出産や育児で経験し、実力をつけてきた母親たちにとって、赤ちゃんは母子手帳どおりに育ってくれないということが、身に沁みて解ったからだ。ということは、その母親に一人前の母親としての実力がついたということなのである。

 母親たちの中には、「母子手帳が役に立った」という感想を述べる母親たちもいる。しかし、こういう母親たちは、初めて妊娠で、相談できる人が身近にいなかったのである。自分が抱える問題でも、妊娠の経験者に訊いてしまえば、簡単に解決できるものを、敢えて妊娠の経験者に訊かないで、母子手帳の中なら導き出してしまったのだ。

 新米の母親にとって大事なのは、平穏無事に妊娠や出産や育児を遣り遂げるのではなく、自助努力の精神をもって、悪戦苦闘しながら、妊娠や出産や育児を行うことこそが大事なのである。ベテランの母親たちから見れば些細な問題でも、新米の妊婦なら解らないことばかりなのだ。だから、恥を忍んで、勇気を出して、訊くのである。訊けば訊いたで、「あんた、そんなことも知らないの?」と言われて、やっと教えてもらえるのである。そういうことを繰り返していけば、その新米の妊婦には、ちゃんと実力がついていくことだろう。

 新米の妊婦にとって、ただ単に巧く妊娠や出産を行えばいいのではないのだ。今までの古い自分を否定し、敢えて恥を晒し、時には失敗をしたりして、先達たちが築き上げた知恵を継承していき、その上で自分の頭で考え、自分で行動していくことなのだ。そうすれば、実力が付き始め、一人前の母親になっていくことができるのである。

●妊娠マニュアル本どおりにうまくいかない

 これが妊娠マニュアル本になると、もっとひどくなる。この妊娠マニュアル本を手にした妊婦たちは、これを熟読して、その本に書いてあるように行い始めるからだ。お腹の赤ちゃんは妊娠マニュアル本どおりには育ってくれないのだ。妊娠期間は通常「10月10日」と言われるが、9ヵ月で生まれてしまう赤ちゃんもいれば、12ヵ月目でやっと産まれてくる赤ちゃんもいるのだ。これほど違うのである。

 妊娠マニュアル本は、妊婦たちに妊娠をマニュアル化させ、何一つ問題が起こることなく、平穏無事に妊娠生活を送ってもらい、出産してもらおうという意図で作られたものだ。しかし、実際にやってみれば、作者の意図とは正反対の結果がでてくるのだ。妊娠マニュアル本は、「妊娠マニュアル本の法則」によって、作者が想像だにしなかった結果が出てきてしまうのである。

妊娠マニュアル本の法則

 第一法則:「マニュアルどおりにやると、失敗する」

 第二法則:「うまくやろうとすると失敗する」

 第三法則:「失敗する可能性のあるものは、失敗する」

 現実とはこんなものなのだ。作者が妊婦たちに失敗させないという老婆心こそが、妊婦たちに悲惨な失敗をさせてしまうのだ。初めての妊娠なのだから、失敗して当たり前なのだ。知らないことばかりなのは当然なのだ。だが、妊婦たちは失敗するからこそ、知らなかったからこそ、心を入れ替え、自分でちゃんとしようとするからこそ、実力を着々とつけていくのである。

 科学の中では学者が頭の中で考えたことが勝るが、生活では母親たちが経験で学んだことの方が勝るのだ。いくら科学的に正しいことでも、実際にやってみれば出鱈目なものなどいくらでもあるのだ。妊娠も出産も育児も、生きた赤ちゃんを相手にしたものなのである。それゆえに、「自分の心から湧き出してくるものしか意味はない」はないのだ。

 初めての妊娠なら失敗だらけである。しかし、それでいいのだ。初めての妊娠なら知らないことばかりである。しかし、それでいいのだ。失敗するからこそ、再びチャレンジしようとし、知らないからこそ、自分で考えようとする。そうやって単なる女性が一人前の母親に成長していくのだ。妊娠や出産や育児はただ平穏無事に行えばいいというものではないのだ。その女性が一人前の母親になってくれない限り、トラブル続きなのだ。

●「母子手帳」よりも「母の知恵」

 初めての妊娠ならば、母子手帳や妊娠マニュアル本の虜にさせられてしまう可能性があるのだ。特に妊娠中はホルモンや自律神経のバランスが崩れてしまうので、自分の妊娠がマニュアルどおりに進んでくれないことに、異常な不安感を抱いてしまう可能性があるのだ。これは一種の精神的な病である。その病名は「マニュアルどおり病」である。

 そういう時は、母子手帳を見ないことだ。妊娠マニュアル本を見ないことだ。知識でお腹の赤ちゃんを育てようとするのではなく、自分の温かい心でお腹の赤ちゃんを育てると決意を固めることだ。別に失敗したとしても構わない。別に知らないことがあっても構わないのだ。大事なことは、自分の心よりも、他人の知識を優先させないこと! 妊婦にとって大切は、「母の知恵」であって、「学者の知識」ではないのだ。

 多くの母親たちも、試行錯誤を繰り返しながら、「母の知恵」を継承していったのだ。初めての妊娠をした妊婦に必要なのは、「試行錯誤の大切さ」なのだ。試行錯誤を繰り返していれば、「知識より知恵」の重要性が身に沁みて解る筈だ。母子手帳の知識より母の知恵、妊娠マニュアル本の知識より母の知恵なのだ。

 政府が無料で母子手帳をくれるというのなら、それはそれで有難い。無料で貰えるなら貰ってしまう。しかし、母親たちが母子手帳どおりに育児を行っていたら、それは異常なまでの深刻な問題なのだ。一人前の母親なら、母子手帳を乗り越えていく筈だからだ。「母子手帳は当てにならない」と母親たちが述べるのは、何も母子手帳に間違った記載がされているのではなく、その母親が一人前の母親になった証拠だからだ。

 初めての妊娠なら、妊娠や出産について知らないことがあって当然なのだ。初めての妊娠なら、妊娠や出産で失敗を犯してしまうのは当然なのだ。だから、「最初から完璧を目指すな!」。今までの自分を全部捨てて、初心になって学んでいくことだ。そうする方が、逆に巧く行えるようになるのだ。「マニュアルどおり病」に罹ったら、マニュアルの知識を捨てて、自分で考え行動を起こしていくことの大切さを再確認してほしい。そうすれば、「マニュアルどおり病」は跡形もなく消え去っていくことだろう。

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