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「おしるし」が出たら、妻の産休だけでなく、夫の出産休暇も必要である

●男性の出産休暇は女性と同じにすべきではない

 人間は男女平等にはできてはいない。それなのに、神の摂理に反して、男女平等を唱えてしまえば、それまで人間がごく当たり前にしていた生活すら破壊されてしまう。妊娠において妊娠するのは女性だけであり、出産において出産するのは女性だけである。だからこそ、働く既婚女性には産休があるのである。男女が平等ではないからこそ、女性にとって必要な産休を法的に保護しているのである。

 しかし、男性は女性に妊娠させても、自分が妊娠することはないし、妻に出産させても、自分が出産することはない。産婦が出産後に産褥期を経験して体調を回復しなければならないのに、出産していない男性には産褥期など経験するわけではないのだ。だからこそ、男性が女性と平等に同じ期間の産休など一切必要ないのである。しかし、男女平等を唱えると、この当たり前の事実すら把握できなくなり、男性にも女性と平等に産休を与えようとしてくるのである。

 男性にも産休を取らせる法律を国会で可決しても、男性の国会議員たちは産休を取った試しはない。国会議員の仕事は産休を取っているほど暇な仕事ではなく、過酷な仕事なのである。法律というものは、国会議員自体が守れない法律は可決してはならないし、また、そういう法律は無効にすべきなのである。

 しかし、世の中には、この邪悪な流れに便乗して、男性でも産休を大いに取ってくる愚かな官僚やサラリーマンたちがいるのである。「お前ら、自分の仕事をほったらかして一体何をやっているんだ!?」と怒鳴りつけたくなるが、男女平等に取りつかれれば、男から男らしさが消え、男が男としての仕事を果たさなくなるのである。

 男性は妻が臨月になっても、出産休暇を取るべきではないのだ。なぜなら、その必要性がまったくないからだ。しかし、妻に「出産の兆候」が出たら、出産の準備が必要となってくるので、午前中に仕事をして、午後には帰宅すればいいのだ。出産休暇として、その日1日を完全に休まれてしまうと、仕事が滞ってしまうので、この「午前就業」をしてくれれば、仕事の停滞はなくなり、仕事がスムーズに進むのだ。

 完全な出産休暇は、妻に「おしるし」が出てからでいいのだ。妻に「おしるし」が出たら、大半は翌日に出産しているし、遅くても7日後には出産しているので、「おしるし」が出た後にすぐ出産休暇を取らないと、妻の出産に立ち会えなくなってしまうからだ。夫の出産休暇は、「おしるし」が出てからで充分なのである。「おしるし」以前に休まれても、夫にする仕事など家庭内には何もないのだ。

 出産休暇が本当に必要なのは、出産日とそれから1週間程度である。妻が出産と産後の体調回復のために家事ができないので、その間、夫が家事を代行する必要性があるのだ。だから、男性に必要な出産休暇は1週間程度から2週間程度なのである。これこそが、妊娠や出産の現実から導き出される、男性が本当に必要とする出産休暇の日数なのである。

●夫は妻のサポート役に徹するべし

 夫が妊娠や出産のためにまずやらねばならぬのは、外で働いて妊娠や出産のための費用を稼ぎ出すということなのである。これこそが、夫の最大の役目なのである。出産においていくら夫の手助けが必要だからと言って、夫が失業してまで出産を手伝ってしまえば、それはまともな手伝いにならず、恐ら夫婦喧嘩の連続となり、確実に離婚へと発展していくことになるのである。夫の出産における手伝いは、あくまでも外で仕事をして出産費用を捻出した上での話のなのである。

 夫が妻の出産の手伝いをする時は、出産費用をちゃんと準備し、妻が出産や育児に経済的になんの心配をすることがないようにさせ、その上で妻のサポート役に徹すればいい。「おしるし」が出たら、翌日以降から破水が始まる可能性が高いので、破水の後、陣痛が来て、陣痛の周期が早くなれば、助産院に連れていけばいい。

 妻の出産を安産にさせたいと思うのであるならば、夫は夫婦の会話の量を増やして、妻の気持ちを紛わせることが必要だ。女性は話を聞いてもらえれば、安心できてしまう脳のメカニズムを持っているので、こういう時は妻の下らない話でもちゃんと聞いて、妻をリラックスさせればいいのだ。妻の会話のトーンが暗くなっていくようであったら、冗談を言って笑わせればいいのだ。

 「おしるし」が出たということは、妻の体も、お腹の赤ちゃんも出産の準備が完了し、いつでも出産できる状態になっているので、夫はテレビを消し、新聞を読むのをやめて、妻の気持ちを出産に集中させることだ。妻が世の中の不要な情報に晒されてしまえば、出産に集中できなくなるのだ。夫婦共々、完全に出産に集中して、出産以外のことを考えられないようにすればいいのだ。

 出産の際に、妻が出産に立ち会ってほしいというなら、出産に立ち会うべきだろう。そういう時は出産に立ち会っても、夫はほとんどすることがないので、妻の手を握り、無駄な会話をしないことだ。出産の際に話しかけられると、妻は出産に集中できなくなってしまうのだ。無事に赤ちゃんが生まれたら、ちゃんと妻と赤ちゃんを祝福してあげることだ。

●出産休暇を有効に利用しよう

 妻が初めて出産をした場合、夫婦にとっては何もかもが初めての出来事になるのだ。育児は最初が肝心なので、赤ちゃんとスキンシップをしたり、育児の仕方を助産婦から教えてもらえばいいのだ。この助産院にいる間に、ちゃんと赤ちゃんと接していれば、育児の仕方はなんとなく解り、その後の育児で大したトラブルを発生させることなく過ごせるようになるのだ。

 妻の方も、授乳の遣り方がいまいち解らないし、夫は赤ちゃんの抱き方すら解らないものだ。しかし、それでいいのだ。最初から完璧にできる夫婦などいないのだ。試行錯誤しながら学んでいくことこそが大事なのだ。逆に最初から巧く行きすぎてしまうと、その後にトラブルが生じた場合、失敗に慣れていないから、そのトラブルに対してパニックになってしまうのだ。

 助産院では赤ちゃんにミルクを飲ませないので、出生後に胎便が大量に出るので、赤ちゃんの体重が一時的に出生直後よりも大いに減少してしまう。このことにほとんどの夫婦がビックリしてしまうが、胎便は赤ちゃんにとってそれほど大量のウンコなのである。この胎便をきちんと出すからこそ、その後において、赤ちゃんは病気をしなくなるのだ。大いに減った体重も、母親が母乳を与え続ければ、きちんと体重が回復してくるのだ。

 赤ちゃんは1日の半分以上は眠っているのだ。赤ちゃんが眠っている時は、頬っぺたをいじくらないで、静かに眠らせてあげることだ。赤ちゃんが寝ている時は、夫婦で会話をし、妻の出産の苦労をねぎらうことだ。妻にとっては、出産は人生最大の苦しみであって、この産みの苦しみを経験したからこそ、育児の喜びが最大限に湧いてきて、夫に話したいことがたくさんあるのだ。それをきちんと聞いてあげればいいのだ。

 出産休暇は何もすべてを出産や育児のことに投入してしまわないので、この休暇を利用して、書物を読んだり、自分の部屋を整理して、有効に使えばいいのだ。出産休暇を取ってしまうと、その間は仕事ができなくなるので、せめてこの間に読書でもしておくと、仕事をしていたら読めなかった本でもじっくりと読むことができるのだ。自分の部屋も掃除して、溜まった書類を処理してしまうことだ。出産休暇だからといって、本当に出産のためだけに使ってしまうと、出産休暇を終えて職場に復帰した後、頭が巧く作動しなくなるので、出産休暇中もきちんと頭を使って、脳が錆つかないようにしておくことだ。

●最初の出産は妻だって、不安なんです

 結婚した女性は、最初の出産は誰がどうやっても不安なのである。その不安を妻の心の中で巨大化させてしまわないことだ。夫婦の会話が少なくなれば、妻は不安を勝手に大きくしていってしまうのだ。いくら出産休暇を取った所で、妻と向かい合って話し合う習慣を持たねば、出産休暇を取る意味など何もなくなってしまうのだ。

 妻は夫がいるからこそ、出産の不安はなくなるのだ。そして、大事なのは、夫婦で会話をすることなのだ。後顧の憂いをなくして、励ますことだ。妻が出産の不安をなくせるかどうかは、夫婦の会話の質量に比例しているのだ。会話量も或る一定レベルの量が必要だし、会話の内容も或る一定レベルの質が必要なのだ。出産直前という大事な時期を、テレビを見て過ごしてしまわないことだ。お笑い番組を見て、いくら笑った所で、妻の出産の不安は解消されないのだ。ただ、それは現実から逃げていることでしかないのだ。

 出産を安産に持ち込みたいなら、「おしるし」以降は外界の情報を遮断して、出産だけに集中してしまうことだ。人間は1つの物事に集中すると、それに向かって全身全霊を投入しようとするので、出産を安産に変えてしまうことができるようになるのだ。出産前に自分は安産で産めると安産になるイメージを持たしてしまうと、実際の出産で本当に安産になってしまうのだ。

 男性の出産休暇の本当の役目は、ここにこそあるのである。ただ単に妻のサポートに徹するだけなら、誰か他にサポート役を立てればいいのである。通常の料金の3倍もの金額を支払って、助産婦を3人雇ってしまった方が、妻にとってはどれほど有効なサポートになるから解らないものなのである。

 しかし、初めて出産する妻にとって、他の人間では代理が効かないもの、それは「自分の出産の不安を取り除いて、安産になれるように、イメージされてくれる男性」なのである。その男性は「自分の夫」以外に有り得ないのだ。夫が自分を励ましてくれるからこそ、妻は出産の不安を解消させ、自分の出産を安産に持ち込めることができるのだ。

 人間は貧すれば鈍するが、豊かになると馬鹿になる傾向がある。そのため、馬鹿げた法律を定めて、男性に不要な出産休暇を与え、何もせずに出産休暇を本当に仕事をしない休暇として受け取ってしまう男性たちが出て来てしまうのだ。妻が臨月になったからといって、それと同時に夫が出産休暇を取って、自宅に居ても邪魔なだけなのである。必要のない休暇など、決して与えるべきではないのだ。男性の出産休暇は、妻に「おしるし」が出てからで充分なのだ。必要な出産休暇であるからこそ、男性は有効に利用して、その間に妻の出産の不安を取り除いて、初めての出産を安産に導くことが可能になるのである。

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コメント

私は夫に出産休暇、取ってほしいです。
もちろん、暇ではない職業ですし、
誰もができるわけでもないので、頼むしかありません。

妊娠・出産を共に一緒にいてもらう、
それが何より妻にとって精神的な支え。
お金が多少減ろうが生活が苦しくなければ全く問題ないですよ。

むしろ、妊娠・出産に関与しなかった夫ほど、
育児にも協力的でない方が多いという統計もあるくらいです。

家族はひとつの家族。
夫が仕事を失ったら、病気になったら捨てますか?
お金を稼げないからと言って見捨てますか?

出産・育児の最中に夫が病気になった経験から
言いますと、お金はもちろん大事だけれど、
家族一人ひとりが一番大事。

結婚にお金が必要なことは同意です。
でも、お金だけでは結婚は長続きしません。
お金があればあるだけ幸せでもありません。
年収4億の旦那さんを持つ奥さんを知ってますが、
羨ましいとこれっぽっちも思いません。
なんででしょうね。お金はただの道具で目的ではないので。

年収いっぱいですごいね、とは褒められますが
私は結婚した自分の夫ほど
自分を幸せにしてくれる人はいないと確信しています。

お金信者にはわからないことですが、
結婚した相手が稼ぐお金があればあるほど
幸せなんだという考えは古いな、と思うのが正直な感想です。

投稿: 妙名 | 2011年12月 7日 (水) 12時18分

 妙名さん、コメントをくれて有難うございます!

 臨月って大事な月なのに、臨月になっても妊婦はあんまりするべきことはないんです。
 それなのに「おしるし」が出始めると、やることが増え始め、後はバタバタと物事が進んで行くんです。
 大抵の夫婦はこのようなドタバタで出産を迎えるので、こういうのが実は一番いいみたいです。

 厚生労働省の役人たちはみんな一流大学出身者たちなので、準備万端にすればいい出産やいい育児が出来るのだろうと間違った妄想を抱いているんだと思います。
 だから長期間に亘って出産休暇を取らせようとしているんだと思います。

 男性にとって本当に出産休暇が必要になるのは、「おしるし」以降から産後1ヵ月までですよ。
 下手に出産休暇を多く取らせてしまうと、男性の方は閑を持て余してしまうし、復帰しても長期間に亘って育児ボケに罹ってしまうんです。

投稿: タマティー | 2011年12月 8日 (木) 06時51分

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