出産の準備を前もってちゃんとしておく
●出産の準備は、「ワクワク感」「ドキドキ感」が大事
初めての妊娠だと夫婦双方が舞い上がってしまい、それこそ妊娠が発覚した時点で出産の準備をし出す夫婦もいるのだが、実際的な問題として、出産の準備をし始めるのは、お腹が大きくなり出した頃だろう。妊娠後期になってから、夫婦で揃って、出産のために必要な物を買い出しに行くのがベストな選択であろう。
出産の準備は、「ワクワク感」や「ドキドキ感」が物凄く大事で、この感情さえあれば、出産の準備は簡単にできてしまうのだ。余りにも冷静になって、必要最低限の物だけを買うよりも、気分を高揚させて、もう既に赤ちゃんが生まれてしまい、その子のために思いっきり買い物をしてしまった方が、スムーズに行くものなのだ。妊娠も最終段階になると、後はもう勢いに任せて行った方が、成功してしまうものなのだ。
但し、この買い物で唯一慎重になった方がいいのが、「ベビーカー」だ。ベビーカーは、初めての赤ちゃんだけが使用するものではなくて、その後に生まれてくる赤ちゃんたちも使用するので、余りにも使い勝手の悪い物や、奇抜なデザインのベビーカーは避けておいた方が無難である。「耐久消費材を買う際は慎重になって買え」と俺は言うのだが、ベビーカーは赤ちゃんがいる限り家の中に有り続けるので、自宅の雰囲気に合うものにしておいた方がいい。
それ以外の物に関しては、後は夫婦の好みで買ってしまえばいいのだ。こういう時は思い切って散財しておいた方がいい。いわば初めて出産のための厄祓いみたいなものになるので、ここでお金を使っておくと、出産時におけるトラブルが激減するのだ。何か新しい物を得ようと思ったら、何か古い物を失っておくべきなのだ。
そういった意味で、初めての出産なのに、お下がりを貰ったり、中古の品を買うというのは、考えものだろう。経済的に余裕がなくて、新しい物を買えない場合は致し方ないが、そうでもない場合は、こういう時には思い切って使ってしまった方がいいのだ。こんな所でケチるべきではないのだ。ケチはもっと違う場所でやればいいのだ。
●準備さえあれば、どんな事態になっても、安産に導ける
何事も、「準備8割、実行2割」と言われる。準備がしっかりとできていれば、実行は簡単にできてしまうのだ。我々は出産というと、出産日当日のことだけを考えてしまうのだが、しかし実は出産日の行動は出産の2割しか占めてしないのであって、残りの8割は出産日以前の準備が負担しているのである。
出産の準備さえあれば、どんな事態になっても安産に導けるのだ。出産日に何を持っていくかの準備は、妊娠8ヵ月目からしておいた方がいい。この時期に遣り出すと、出産日まで気分が高揚したままでいられるからだ。これ以前にやってしまうと、出産日を迎える前までにヘトヘトになってしまうのだ。
赤ちゃんが着る物や、自分が着る物や、洗面用具や、その他の様々な物を、自分が出産することを想定しながら揃えていけば、自分の頭の中で安産に至るルートが出来上がり、実際に出産日を迎えてしまうと、その通りになってしまうのだ。出産の準備はただ単に出産に必要な物を揃えていくというものではなく、実は出産するために自分の脳を使ってシュミレーションしておくことなのだ。
事実、出産が巧くいった母親たちは、このシュミレーションがきちんとできていた母親たちなのだ。妊娠後期になっているにも拘わらず、出産の準備をちゃんとせず、テレビを見まくったり、携帯電話をしまくって、時間を無駄にしていたら、あっという間に出産日が来てしまい、慌てふためく状態で出産に及んでしまうのだ。これでは安産に持ち込むことはできないし、出産における思わぬ事態で死んでしまうことだってあるのだ。
出産は女性が体を使って出産するのだと思いがちだ。しかし、出産は体だけではなく、頭を使って出産するものでもあるのだ。妊婦が出産日までに体を鍛えておくだけでなく、自分の脳を巧く使って、安産に行くようにシュミレートしておけば、脳は自然に安産に導いてくれるのだ。
●出産の準備に関しては、助産婦の指導に従う
助産院に宿泊する際に、必要最低限に一体何を持っていけばいいかは、助産婦の指導に従っておくことだ。更に出産経験者たちにも訊いてみておいた方がいい。それを元に持っていく物を紙に書き出し、準備しておくことだ。用意してみて要らない物は排除していくことだ。
出産が助産院型の場合、一体どこで出産し、その後、どこで休むのか、助産婦に教えてもらう。出産する場所と、出産後に寝る場所が解っていたら、頭の中で出産の準備がしやすくなるからだ。枕が違うと眠れなくなる女性は、枕を持っていった方がいい。出産後の睡眠は産婦にとって非常に大事なものになるので、可能な限り熟睡できるような状況を自分で作り出した方がいいのだ。
自宅で出産する場合、出産する場所が自宅なので、ついつい出産の準備を怠りがちになってしまうのだ。自分の心のどこかに「これで大丈夫だろう」という慢心があるので、夫婦でチェックするなり、自分の母親に来てもらって、出産の準備が万端になっているかを、自分以外の人を使って確かめてもらった方がいい。
但し、予め言っておくが、どんなに優れた妊婦が準備をきちんと行っても、100%巧く行くということはないのだ。実際に出産してみると、「あれを持ってくれば良かったな」とか、「これは要らないな」とかいうものが出て来てしまうものなのだ。だから、完璧主義に走らず、80%の出来で満足すべきなのだ。残りの20%の不満足は、次回の出産で改善していけばいいのだ。改善する余裕があるからこそ、よりよい出産ができるようになるのだ。
例えば、初めての出産では出産後の体調の回復は遅い。なぜなら、助産院に行ってスリッパを履いているから、足元が冷えてしまい、そのために体温が下がってしまい、体調の回復が遅れるのだ。こういう時は、靴下を二枚履きするとか、室内で靴を履いていい助産院なら靴を二足持って交互に履くとかして、足元を温めていけばいいのだ。こういうことも実際にやってみたからこそ解ることなのである。
●初めての出産だから、晴れ着を持っていく
初めての出産の場合、出産が初めてである以上、その出産の出来事が非常に重要になり、生まれてきた赤ちゃんの育児が巧く行くかを決定づけてしまう。それだけでなく、その後に生まれてくる子供たちにも、影響を及ぼしてくるのだ。初めての出産が最高と思えるなら、その後の育児も出産もすべて連鎖反応を示すがごとくに、すべてが巧く行き出すのだ。
それゆえ、初めての出産ゆえに、助産院から自宅に帰る時は、晴れ着を着るべきだろう。晴れ着といっても必ずしも着物ではなくて、最高の舞台に立つ際に着ていくような服を着ればいいのだ。出産して自宅に帰るのは、儀式だと思った方がいい。「初めての赤ちゃんの初帰宅儀式」といった感じで厳かにしてしまうことだ。こういう儀式をしておくと、出産前と出産後の区切りがきちんとついて、過去のことを忘れて、気分一新して「子育てをスタートしよう!」という気持ちになるのだ。
その際に、夫婦と赤ちゃんの3人で写真を撮っておくとか、ビデオ撮影してもらい、記念を残しておくことだ。赤ちゃんが大きくなって大人になった時、「お前はこうやって生まれてきたんだよ」と見せれば、その子もまた自分の両親がやったように幸せな結婚をして、幸せな出産をして、幸せな育児をしようとし出すのだ。
幸せは親から子へときちんと相続されていくものなのである。親が幸せに生きていれば、子供も幸せに生きていく確率が高くなるのだ。勿論、幸せというものは長く続かない。だから、儀式を設けて幸せを区切っていくのである。妊娠中にいくら幸せな日々を送れたとしても、そのままの気持ちで育児などできないのだ。妊娠が終わり、出産できたら、儀式を設けて、それ以前とそれ以後を明確に区切り、新たな気持で育児を迎えれば、新たな幸せが訪れてくるものなのである。
育児とは本来楽しいものである。赤ちゃんはいくらでも幸せを与えてくれるのだ。それなのに育児を不幸なものにさせてしまう母親たちが出て来るのは、儀式を軽んじるからである。自分の人生の節目節目に儀式を設けて、後戻りさせないようにするということをしていないからなのである。
かといって、ただ単に儀式をやっても仕様がないのだ。出産の「ワクワク感」や「ドキドキ感」が、出産の準備をきちんと行うことの原動力になり、その出産の準備があったからこそ、出産を安産で迎えることができ、その産みの喜びが儀式となってくるのである。「克己復礼」とはよく言ったもので、古い自分を捨て去って、儀礼を行うと、新たな自分が生まれくるのである。新たなる自分でなら、見ること成すことすべてが新鮮で、幸福と歓喜に満ちたものになるのである。
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