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妊娠後期になったら、夫に家事の仕方を教えておく

●妊娠後期における夫の役割

 妊娠や出産における夫の役割は、妻を外敵から守り、妻を妊娠させ、妊娠や出産の費用を用意し、無事に健康な赤ちゃんを産ませることである。これこそが夫の主要な役割なのである。これに妊娠後期になり、妻の体が不自由になり始めると、妻に対して生活が不自由しないようにサポートする役割が加わってくるのである。

 よく女性の学者が書いた妊娠や出産に関する書籍を見ると、この「夫が妻のサポート役に徹するべき」ことを重要視して書いているが、それは夫にとってみれば、あくまでも主要な役割を果たした上での、おまけのようなものであって、サポート役が主要な役割に取って変わるということはないのである。

 勿論、妊娠後期に入り、体の身動きが不自由になってくれば、夫が妻のサポートをしてくれれば、それは非常に有難い。しかし、夫が妻を外敵から守ることを放棄し、妊娠や出産の費用を用意できなかったら、もはや妊娠どころの騒ぎではなくなってしまうのだ。女性は自分の身の回りさえ良ければいいという考えを持つ傾向にあるので、夫の主要な役割と、おまけの役割を取り違えてはならない。自分にサポートしてくれるのは嬉しいが、それは夫としての主要な役割を果たした上での話なのである。

 サポート役としての仕事は、妻が風邪や腰痛や頭痛で家事ができなくなった時や、出産前後の時において家事を代行するというものである。妊娠後期に入ったら、すべての家事を夫が担当するのではなく、必要な時にだけ家事を代行してほしいというものなのである。だからこそ、妊娠後期に入ったら、妻は夫に家事の仕方をきちんと教えておかなければならないのだ。

 夫に家事を教える場合、家事を機械的に教えてはならない。夫に機械的に家事を教えた所で、夫が「主夫」になるわけではないのである。家事を教える時は、「家事の楽しさ」を教えればいいのだ。家事が楽しいのであるならば、夫も必要性がある時は、家事をやるようになるのだ。

 そのためには、何よりも自分自身が家事を楽しんでいなければならないのだ。妻自身が家事をすることを苦しんでいたり、つまらないと思っていたり、イラついていると、夫は家事をマスターしないし、家事を手伝ってくれなくなるのだ。実は妊娠後期や出産前後に、夫が家事を代行してくれた夫というのは、妻から楽しく家事を教えられ、家事をすることを楽しいと思ったからこそ、やってくれるのである。

 楽しさは伝染するのだ。しかし、苦しさも伝染するのだ。よく妊娠後期になって夫が家事を手伝ってくれないことが問題になるのであるが、それは妻が夫に家事を教えた最初の段階で、その後の夫の行動のほとんどが決定してしまうのである。日頃から妻が家事をやることを苦痛と思い、その上で夫に家事を教えてしまうと、夫も家事を苦痛と思ってしまい、妻が妊娠で身動きが取れなくなっても、出産しても、一切家事を手伝ってくれなくなってしまうのだ。だからこそ、最初の教え方こそが大事なのである。

●料理の仕方の伝え方

 家事の主要な仕事は、「料理」「掃除」「洗濯」でしかない。家事をいっぺんに教えてしまうのではなく、料理を教える日は料理だけを教え、掃除を教える時は掃除だけを教え、洗濯を教える時は洗濯をだけを教えた方が、効果が高くなるのだ。人間は一度にすべてのことを覚えられるわけがないのだ。その大前提を決して忘れるべきではない。

 料理を教える時は、夫の仕事が休みの日である土日に基本的な料理を教えておくことだ。決して平日にはやらないことだ。夫は仕事で疲れきっているので、平日の夜に更に何かを教えても、頭の中には入っていかないからだ。休日に夫婦二人で料理を作りながら、夫に料理の仕方を教えていけばいいのだ。

 夫は男性である以上、女性である妻とは脳が違うのだ。 妻は生活費の中で低料金で料理を作る習慣に慣れてしまっているが、夫は低料金で作れる料理には興味を示さないのだ。少し高めの金額になる豪華な料理には興味を示してくるのだ。そのため、夫に料理を教える時は、少し豪華な料理を選んで教えることだ。そして、夫が料理を作った場合、食費の出費がかさむと思っておいた方がいい。

 料理を教えた場合、夫婦で最大に揉めるのは、料理の仕方や出来上がった料理ではないのだ。実は「食器洗い」なのだ。食器洗いの仕方が解っていないと、洗剤を大量に使ったり、水を大量に使ったり、皿やコップを割ったりと、台所で悲惨な状態が繰り返されてしまうのだ。また、所定の場所に食器を戻さず、別の場所に置いてしまい、その後、台所を使う妻が「あのお皿はどこにいったの?」と探さざるをえなくなってしまうのだ。食器は所定の場所に置く。解らなければ、妻に訊くことを徹底させた方がいい。

 妻本人が余り料理が巧くない場合、「夫のためのお料理教室」に夫婦一緒で通ってみるといい。妻よりも講師から教えてもらった方が料理の腕が上達するものだし、妻も夫が教えられている際に、自分も見て覚えれば自分の料理の腕も上達するのだ。お料理教室の場合、数人や十数人でワイワイガヤガヤとやるので、上達スピードも速くなるのだ。

●掃除の仕方の伝え方

 掃除の仕方を教える時は、きちんと教えた方がいい。というのは、掃除は夫がもっとも手を抜く家事だからだ。女性は妊娠し出産し育児をするために、自分の身の回りを奇麗にして、赤ちゃんをちゃんと育てようという本能が脳の中に組み込まれているが、男性は女性と同じような脳になってはいないのだ。

 男性は狩猟を担当してきたために、獲物に向かって攻撃を仕掛けることには優れた能力を発揮してくるので、料理を作ることには関心を示しても、掃除には関心を示さなくなってしまうのだ。そのため、妻が助産院で宿泊している最中に、夫は一切掃除をやらず、妻が赤ちゃんを連れて帰宅した際には、家の中が散らかり放題というのは良くある話なのだ。これはその夫がだらしないのではなく、男と女の脳の違いなのだ。

 だから、掃除を教える時は、狩猟を行うように教えればいいのだ。家の中で特に汚れる場所は、「居間」と「台所」と「便所」である。この三箇所は、毎日掃除を行うべき場所である。例えば、居間の掃除の仕方を教える時は、埃が溜まり易い場所を教えたり、居間の掃除をする際に最短時間で最大効率が発生するような手順のいい掃除の仕方を教えるのだ。

 台所の掃除を教える時は、台所を奇麗にしていればこそ、美味しい料理を作る意欲が湧くことを教え、掃除がし終わった後に台所が整然となるようにし、その美しさを教えればいいのだ。便所に関しては、これが妻の安産と深く関わっていることを教え、「私に安産で産んでほしいなら、ちゃんと便所掃除をして」と告げればいいのだ。

 夫に掃除の仕方を教えるだけでなく、妊娠後期に一度、大掛かりな掃除をしておいた方がいい。妊娠後期に大掃除をすれば、体力もつくし、血行も良くなり、体温も上昇する筈である。しかも、家中のコナダニを除去することによって、生まれてくる赤ちゃんがアトピー性皮膚炎に罹る確率を最大限下げることができるからだ。その大掃除の際に、ついでに夫に掃除の仕方を教えておけば、自然と掃除の仕方を覚えてしまうのだ。

●洗濯の仕方の伝え方

 洗濯の仕方は掃除の際と打って変わって、夫は覚えてくれやすい家事である。洗濯が狩猟本能をくすぐるからだ。洗濯の仕方を教える際も、実は洗濯はランダムに行っているのではなく、秩序正しく行っていけば、もっとも生産性が高くなるというふうに教えていけばいいのだ。

 洗濯物の干し方で注意すべきは、夫は日中、仕事で家にいないということなのである。そのため、天候が変化した場合は、洗濯物がびしょ濡れになってしまうことがあるのだ。夫が洗濯をすべて担当するのは、出産前後でしかないので、その際は干し方に充分注意しておくことである。

 洗濯で夫婦が揉める危険性を秘めているのが、服の畳み方だ。服の畳み方は、どの家もそれぞれ癖があるので、妻が日頃やっている畳み方を教えておけばいい。但し、その服の畳み方をマスターしないのであるならば、畳まなくてもいいようにした方がいい。自分の気に入らない畳み方をされれば、それはそれでストレスが溜まってしまうからだ。

 服をきちんと畳めるなら、服の収納場所もきちんと教えておけばいい。言っておくが、妻が夫に服の収納場所をきちんと教えない限り、夫が妻の服の収納場所など決して知るわけがないのだ。もしも、教えても夫が覚えきれないのであるならば、服を収納せずに、特定の場所に置いておくようにした方が、トラブルはなくなるのだ。

 妊娠後期や出産前後では、アイロンをする作業もひと苦労にになってしまうので、できればハンカチを使わず、「ハンドタオル」にしておく方が便利である。これだけでアイロンを使う作業が激減するのだ。ハンドタオルの方が吸収性がいいし、清潔感が増すのだ。但し、欠点としては、ハンカチのようにいい柄が少ないということであろうか。

●夫婦の関係が良好でなければ、夫は家事を行わない

①家事をやってくれたら、必ず褒めること

 夫が妻のサポートをするのはあくまでも「おまけ」なのである。決して家事をやってもらうのを当然だと思わないことだ。夫が夫として主要な役割を果たした上で、更にやってくれる以上、夫が家事をやってくれたのなら、必ず褒め、感謝をいい、褒美を与えることだ。夫は仕事で全エネルギーを使い切っており、帰宅すれば疲れきっているものなのだ。その疲れ切った状態で行った以上、なんの報酬もなければ、今後一切の家事をしなくなるし、出産後の育児放棄の原因にもなりかねないのだ。

②家事をやってくれないことを批判しない

 夫は仕事をしている以上、すべての家事を代行できるわけがないのだ。それゆえ、家事をやってくれないことを批判しないことだ。批判すると、家事をしなくなるどころか、夫婦関係まで悪化してしまうようになってしまうのだ。増してや他人の夫婦と比べないことだ。疲れ切っている夫にとっては、自宅でくつろげ、疲労を回復できるからこそ、自宅に帰ってくるのである。自宅の中では、他人の夫婦がどうしようが一切関係ないのだ。

③家事を手伝ってほしければ、素直に自分の願望を言う

 妊娠後期に入った妊婦にとって、本当に夫に家事を代行してほしい回数は非常に少ないものである。本当に家事を手伝ってほしければ、素直に自分の願望を言うことだ。この素直さが非常に大事で、素直に言ってくるなら、夫は重要性があると判断して、可能な限り家事を代行してくれるからだ。妻が回りくどく言うと、夫は必要性がないと判断してしまい、家事を代行してくれなくなるのだ。

 夫婦の関係が日頃から良好でなければ、夫は家事を代行しないものだ。それゆえ、家事を機械的に教えるより、日頃から夫婦仲を良くしておくことの方が大事なのである。夫が家事を手伝ってくれないと騒いでいる既婚女性たちは、その夫が家事を手伝わないこと自体に問題があるのではなく、夫婦関係が既に悪化していることの方が問題なのだ。

 妊娠後期に入ったからといって、夫を改造しようとするな。夫がいくら家事を代行してくれるからといって、夫が「主夫」になってしまえば、本末転倒なのである。夫が台所をウロチョロしていれば、妻にとっては邪魔なものだし、夫が料理や皿洗いをしているようでは、妻の料理の腕は永遠に上達しないものだ。夫の主要な役割は、あくまでも妻を外敵から守り、生活費を稼いでくることであって、家事をやってもらうことではないのだ。

 仕事のできる男性ほど、やはり仕事にエネルギーを集中させてくるのだ。いくら妻が妊娠しているからといって、家事に向けられるエネルギーはごく僅かなのだ。妊娠後期に夫に家事を教えた所で、何度も家事をやってくれるわけではない。夫が家事をやってくれる確率は、平均で50%であり、悪ければ20%から30%なのである。まあ、2回頼んで。1回やってくれれば、それは幸運なことだと思うことだ。

 百獣の王ライオンを飼い犬にしてしまうこと勿れ。ライオンは大草原を疾駆し、獲物を獲得するからこそ、百獣の王として君臨することができるのである。大事なことは、本当に家事を手伝ってほしい時は、手伝ってほしいということなのである。自分の望みをすべて通してしまうのではなく、自分が本当に必要な時にだけ、夫が手助けしてくれるようにすればいいのだ。

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