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人間にとって自然な形の出産体形

●仰向けの体形こそ、もっとも出産に不向きな体形

 出産というのは、「大変なものだ」「苦しいものだ」と思い込んでいるなら、その最大の原因は病院での仰向けになった出産体形にこそあることを知っておこう。この仰向けの体形こそ、もっとも出産に不向きな体形だからだ。これでは妊婦が無事に赤ちゃんを産むためというよりは、妊婦に最大級の苦しみを味あわせようということになってしまうのだ。

 それもその筈で、この出産にもっとも不自然な体形を生み出したのは、キリスト教徒たちだからだ。キリスト教は、平等イデオロギーの上に成り立っているのだが、平等というのはその内部に、「凄まじい憎悪」を含んでいる。特にキリスト教は「原罪」という概念があって、この原罪を作ったのは、女性であるイブであるとしたので、それゆえ女性に対しては究極的なまでに残酷な態度を取り続けた宗教なのである。

 キリスト教は信仰義認説を取っているからといって、信仰しさえすればいいという宗教ではない。キリスト教の呪いはベッドの中にまで及んでいるのだ。キリスト教は、男女の性行為は正常位以外で行うことを禁止したのだ。今でもヨーロッパで正常位が宣教師スタイルと呼ばれるのはそのためだ。正常位しか使えないのだから、キリスト教徒たちの性愛術は非常に低下し、人口も長らく増大しなかったのだ。

 女性がキリスト教に服従する証としての正常位があったからこそ、出産でも「仰向けの体形」が導き出されたのだ。ヨーロッパではキリスト教は伝来する前までは、他の出産体形があったと思うのだが、キリスト教の聖職者たちによって一切駆逐され、女性がもっとも苦しまなければならない仰向けの出産体形に画一化されてしまったのだ。

 日本でも産婦人科医たちが出産に手を出し始めると、この仰向けの出産体形を強力に推し進めていった。日本の昔ながらの出産体形は駆逐され、仰向けの出産体形こそが全国共通の出産体形になってしまったのだ。だからこそ、日本のすべての妊婦たちは、出産は大変で苦しいものだと思い込むようになってしまったのである。

 なぜ、仰向けの出産体形がもっとも大変で苦しくなってしまうのかといえば、「地球の重力」を使っていないし、「妊婦が踏ん張れる体形」になっていないからだ。地球には重力があるので、生まれて来る赤ちゃんに対して、地球の重力を使って上から下に落としていけば、妊婦が自分の体力を消耗せずに産むことができるのだ。更に、もしも、妊婦が体力を出していく時は、妊婦の両足の指がすべて地面についているようにし、踏ん張りが効く体形にしてあげればいいのだ。仰向けの出産体形は、この両方を否定して、妊婦が地球の重力を使えず、体の踏ん張りも効かない体形で出産を強いるから、もっとも大変で苦しい出産になってしまうのだ。

●跪いて出産

 もしも、地球の重力を巧く生かし、体の踏ん張りを効かせる体形にしたいのであるならば、「跪いて出産」するしかないのだ。この出産体系こそ、日本民族伝統の出産スタイルなのだ。妊婦が跪いて座り、天井から吊るされた綱にしがみついて出産するのだ。現代であるなら、綱の代わりに夫を使い、妊婦が夫にしがみついて、より楽になる体形で出産すればいいのだ。

 まず、この跪いて出産する体形の最大の素晴らしさは、体の角度を調整しながら巧く地球の重力を使えることであり、跪いているので体の踏ん張りがいつでも効き、体がバテることなく、出産の最後の瞬間まで体力を出し続けることができることである。仰向けの出産体形では体の踏ん張りが効かないので途中でバテしまい、たとえ出産できても、産後の体力の消耗が激しすぎるのだ。だからこそ、病院で出産すると、産後に妊婦に休息を取らせることに最大限の配慮がなされるのだ。

 跪いて出産する体形が仰向けの出産体形と決定的に異なることは、会陰裂傷がまったく起きないことである。臀部が自由に動かせるので、会陰がいかに広がろうとも、裂傷することなく、無事に赤ちゃんを産むことができるのだ。会陰裂傷は仰向けの出産体形だからこそ起こるものであって、仰向けの出産体形を取らなければ、会陰裂傷など起きないのだ。

 跪いて出産する体形を選択した場合、とにかく体を自由に動かせるという利点を最大限活かしていくことだ。例えば、背中の角度を変えて地球の重力を巧く引き込んで、自分がパワー出さずとも赤ちゃんが出ていくように仕向けるべきだし、体を動かしながら、自分がもっともパワーを出せるポジションを探していけばいいのだ。

 もしも、疲れたのなら、膝をあげて、ウンチングスタイルになって休めばいいのだ。こうすれば出産中にひと休みしながら、地球の重力を使って、赤ちゃんを下に下げていくことができ、疲労が回復したなら、再び跪いて出産する体形に戻して、赤ちゃんを押し出していけばいいのだ。

●立って出産

 跪いて出産する体形よりも、より地球の重力を使って出産したいのなら、立って出産すればいいのだ。立つといっても、「気をつけ」をするのではなく、四股を踏んだ状態にするのだ。この出産体形のポイントは、お尻を突き出すということだ。お尻を突き出して、巧く産道の方向を調節していくと、もっとも地球の重力がかかってくる場所に出くわすので、その地点を重点的に使えば、楽に出産できるようになるのだ。

 妊婦が上半身をピストン運動させると、地球の重力に更に瞬発的な加速度がつくので、体を力まずとも赤ちゃんを押し出していくことができるのだ。上半身をピストン運動させると、血行が非常に良くなるので、出産時に生じた疲労物質を除去することができ、出産時において疲労しにくくなるのだ。

 立って出産する場合は、妊婦が体を最大限に動かせるので、夫には不動の姿勢を要求して、妊婦の動きに対して、夫は軸になってくれればいいのだ。夫が不動の姿勢を取ってくれれば、妊婦はより自由に体を動かすことができ、地球の重力を最大限に利用して、楽に出産することができるのだ。

 立って出産する際にもっとも気をつけなければならないのが、妊婦と助産婦の呼吸が合わないと、赤ちゃんが勢いよく飛び出して落ちてしまうので、赤ちゃんの頭が出て来たら、体を激しく動かさず、自然に出て来るようにしてあげればいい。立っている以上、地球の重力が自然に作動するので、自然に赤ちゃんは出て来るのだ。

 この出産体形は、陣痛が始まって子宮口が充分に開くまで時間を取ってから出産に臨むと、無痛分娩になる確率が非常に高くなる。それだけ地球の重力は人間が考える以上に大きな力なのだ。出産が長引いてしまったり、出産が苦しくなってしまうのは、子宮口が充分に開いていないにも拘わらず、無理矢理に出産させようとするからなのだ。子宮口が充分に開くまで時間をたっぷりと取れば、出産時の苦しみは非常に軽減されるものなのだ。

●四つん這いで出産

 体の踏ん張りをより巧く使いたいのなら、四つん這いになって出産することだ。人間が哺乳動物である以上、四つん這いで出産することはなんらおかしいものではないのだ。跪いて出産する体形を取り、その体形で両手を地面につければいいのだ。こうすると最大限に体の踏ん張りが効き、赤ちゃんを押し出していくことができるのだ。

 腰を落としたり上げたりして、巧く地球の重力を利用して、リズミカルに産道を通っていく赤ちゃんをバックアップすれば、自然な形で赤ちゃんが生まれ落ちてくる。人間が二足歩行する前は、この体形で出産したに違いないのだから、非常に無理なく出産できてしまうものなのだ。

 四つん這いで出産する場合は、常に四つん這いでいるのではなく、疲労してきたら、両手を上げて、体を起こせばいいのだ。その際は、夫に来てもらい、夫の両肩に手を乗せて、休ませてもらえばいいのだ。四つん這いで出産する場合は、これ以外では夫は使い物にならないので、絶対に出産の邪魔をしないことだ。

 ただ、気をつけるべきことは、この四つん這いで出産すると、赤ちゃんを水平発射する要領で力を入れてしまうために、赤ちゃんが勢い良く飛び出してきてしまうのである。そのため助産婦はきちんとキャッチすることだ。どの哺乳動物も、赤ちゃんを出産する際は、赤ちゃんが勢い良く飛び出してくるものなのだ。仰向けの出産体形のように人間にとって不自然な体形で出産すると、赤ちゃんはダラリと出て来てしまうので、それに見慣れていると、それとはまったく違う出方をしてくるので注意が必要である。

 お尻の大きな妊婦は、この四つん這いの出産体形を選択すると、自分の臀部にある筋肉を最大限に利用でき、もっとも楽な形で出産することができる。昔からお尻の大きな女性は安産向きの体型といわれてきたが、仰向けの出産体形を選択してしまうと一転して、お尻の筋肉が使えなくなってしまうし、しかも、会陰裂傷が起きてしまうのだ。

●室内を暖めて、自分がベスト思える体形を探る

 妊婦の体は人それぞれだし、妊婦の体型によって、もっとも産みやすい出産体形があるのだ。筋肉が充分についている妊婦なら跪いて出産する体形がベストだし、身長の高い妊婦なら立って出産する体形がベストだし、お尻の大きな妊婦なら四つん這いで出産する体形がベストである。

 それゆえ、出産中に様々な出産体形を試してみて、自分にベストと思える出産体形を選択していけばいいのだ。その際は暖房を焚いて、室内の温度を上げていくことだ。室内の温度が高ければ、体が温まって体が自由に動き、自然とベストな体形を探り当てることができるのだ。

 人間は同じ姿勢を取り続けていると、体が疲労してしまうので、1つの出産体形で出産しようとしない方がいい。自分がベストだと思う出産体形が解った上で、いくらでも色々な体形を試してみて、自分の体が疲労しないようにしていけばいいのだ。だが、ここぞという時に自分がベストと思える出産体形を取り、その出産体形で出産していけばいいのだ。

 出産する体形を考えていく上で、もっとも大事なのは、「地球の重力」と「体の踏ん張りが効く体形」であるということなのである。この二つを無視してしまえば、出産は大変で苦しいものになってしまうのだ。この大事な二点を絶対に無視してしまわないことである。この二点をきちんと押さえれば、出産は非常に楽になっていくのだ。

 人間にとって自然な出産体形というのは、医者が勝手に考え出すことができるものではないのだ。人間にとってもっとも相応しい出産体形は、自然界の中にこそあるのである。いくら文明の中で生きているからといって、自然を無視してしまえば、大いなるシッペ返しを食らうだけなのである。人間だって自然な出産体形を選択すれば、自然と巧い具合で出産できるものなのである。

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