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出産時に最大のパワーを引き出す呼吸法

●まぜ、出産前において呼吸法をマスターできないのか?

 出産前にラマーズ法の講習を受けたのに、実際の出産では、ラマーズ法を巧く使えなかった妊婦たちは多いことだろう。自分が実際に出産する時になって、「もっと練習しておけば良かった」という後悔の念に取りつかれてしまうのだ。だだ、ラマーズ法をマスターできないのは当然なのだ。なぜなら、ラマーズ法は、陣痛における痛みを和らげることがメインになっており、そういう消極的な姿勢ではどうしても巧く習得できないのだ。

 人間の呼吸法は、「男性は腹式呼吸」「女性は胸式呼吸」というのが基本になっている。なぜ、男性が腹式呼吸を基本とするかは、太古の昔、男性は狩猟を行って獲物を捕えることを主要な仕事としていたために、腹式呼吸を行うことによって大量の酸素を吸い込み、より多くのパワーを引き出さなければならなかったからだ。

 これに対し女性は、女性同士で木の実を採集したり、家事を行ったりしなければならなかったので、女性同士でか会話することが多く、そのため会話に適した呼吸法である胸式呼吸を好んだのだ。女性はスポーツをしなければ、自然と胸式呼吸になってしまい、自然と浅い呼吸しかしなくなってしまうのだ。

 古今東西、人類は様々な呼吸法を考え出してきたが、それらの呼吸法を考え出してきたのは、すべて男性たちで、すべて腹式呼吸を基本とするものなのだ。男性たちはいかに体からパワーを引き出そうと考えているかが解る。一方、女性の方は、会話することが女性脳を満足させることになってしまうので、わざわざ胸式呼吸を捨てて、会話をしにくい呼吸法である腹式呼吸に変えることなどはしないのだ。

 ラマーズ法は確かに素晴らしい呼吸法ではある。しかし、女性から胸式呼吸をさせなくしてしまえば、女性はどうやった所でやりにくい呼吸法なのだ。それに呼吸法は本来、いかに体からパワーを引き出そうかということで考え出されるのに、陣痛の痛みを和らげるという消極的な目的で開発されたから、どうしても出産時に出産のために高いレベルのパワーを出せないのだ。

●炎の呼吸法 ~胸式呼吸で入り、腹式呼吸で産む~

 妊婦に呼吸法を教える時は、必ず胸式呼吸を否定してはならないということである。胸式呼吸こそ、女性が遣り易い呼吸法だからだ。それゆえ、胸式呼吸と腹式呼吸をミックスさせた呼吸法を教えていけばいいのだ。基本は、子宮収縮が始まる前は胸式呼吸で息を整え、子宮収縮が始まったら腹式呼吸に切り替え、より多くのパワーが出せるようにしてあげればいいのだ。

 この呼吸法を行うと、体の中で炎が走り、凄まじいパワーが満ちてくるのだ。この呼吸法は「炎の呼吸法」と呼ばれるものだ。実はこれ、グレイシー柔術で使用される呼吸法なのだ。グレイシー柔術が世界最高の格闘技であると同様に、炎の呼吸法は世界最高の呼吸法なのだ。腹式呼吸か、胸式呼吸かと、二者択一を行うからかこそ、人間にとって最高の呼吸法が解らなかったのである。胸式呼吸と腹式呼吸をミックスさせれば、凄まじいパワーが出て来るのだ。

 要は、出産時における「呼吸の仕方」と「力の入れ方」は密接な関係にあるということなのである。子宮が収縮している時は、腹式呼吸でより多くのパワーを引き出し、子宮収縮が収まれば、胸式呼吸に変えて、リラックスしていればいいのだ。これを出産時に交互に繰り返していけば、出産のために最大のパワーを使えることになるのだ。

 子宮収縮が起こっている時は、腹式呼吸によってより多くのパワーが出る以上、常にパワーを出し続けるのではなく、リズミカルに「力を入れる」「力を抜く」を繰り返していけばいいのだ。これはラマーズ法のリズムの取り方をそのまま採用していいわけで、但し、陣痛の痛みを和らげるという消極的な目的にするのではなく、積極的に力を出していくという積極的な目的に変えればいいのだ。

 子宮収縮が収まれば、胸式呼吸に変え、体をりラックスさせればいい。その際は万歳して胸式呼吸をすると、胸式呼吸でありながら多くの酸素が肺に入ることになるので、子宮収縮の際に生じた疲労を除去できるようになるのだ。しかも、両手を上げることで、体から緊張が取れ、よりリラックスでき、次の子宮収縮がしやすくなるのだ。

●絶対にやってはならない呼吸法は「口呼吸」

 妊婦が絶対にやってはいけない呼吸法は、「口呼吸」である。口呼吸をやってしまうと、大気中の細菌がダイレクトに肺の中に侵入してしまうので、妊婦の免疫力が格段に落ちてしまい、母子ともに危険に晒されてしまうことになるのだ。出産時にトラブルを起こす妊婦のほとんどすべてが、この「口呼吸」を行っているのだ。妊婦の方は出産時に大量出血してしまったり、産後に産褥熱で苦しんだり、赤ちゃんの方は出産に物凄く時間がかかったり、出生後もなんとなく病弱で元気のない赤ちゃんになってしまうのだ。

 それもその筈で、哺乳類の中で「口呼吸」をするのは、人間だけだからだ。人類は進化の過程で会話する能力を持ったのだが、その副作用として動物が決して行ってはならない「口呼吸」を行うようになってしまったからだ。「口呼吸」を行うと大気の細菌を除去できず、そのまま体内に取り込んでしまうようになってしまうので、その細菌によって様々な病気が引き起こされるのだ。

 それゆえ、出産時には、息苦しくなっても絶対に「口呼吸」をしないことだ。出産時は子宮口が開いているので、大気中の細菌に侵されやすいのだ。そのため、「口呼吸」をして自分の免疫力を下げてしまうと、自分から危険な病気を呼び込んでいるようなものになってしまうのだ。

 出産時にはどんなに激しくなろうとも、口を閉じて「口呼吸」を禁止し、「鼻呼吸」をし続けることだ。鼻呼吸をすると、大気中の細菌は除去され、しかも、空気が温まって、肺を活性化させ、より多くの体力を出せることになるのだ。「口呼吸」では、空気が温まっていないので、肺が冷えてしまい、体力が出なくなってしまうのだ。

 「口呼吸」の禁止は、出産時だけでなく、妊娠中も、出産後も、首尾一貫して行われるべきである。出産後に「口呼吸」をしていると、母乳に細菌が紛れ込んでしまい、その汚染された母乳を赤ちゃんが飲むことによって、赤ちゃんが病気になってしまうのだ。母親が鼻呼吸をするだけで、赤ちゃんが起こす病気は激減してしまうことになるのだ。

 今まで口呼吸をやってきた女性は、いきなり「口呼吸」を禁止しても、どうしても巧くいかないので、そういう時は、ガムを噛んで、口で呼吸できなくさせてしまうことだ。そして、1日3回は鼻呼吸で深呼吸すると、鼻呼吸が段々と癖になって、鼻呼吸が自然とできるようになる。朝起きたら、鼻呼吸で深呼吸、昼食前に鼻呼吸で深呼吸、夕食前に鼻呼吸で深呼吸をすると、1日中、鼻呼吸で生活できるようになる。

●声を出すと筋肉は力まず、リラックスして産むことができる

 出産時に是非ともやってほしいのが、息を吐く時には、声を出して息を吐くことである。子宮収縮が起こっている最中は腹式呼吸で行い、その腹式呼吸で息を吐き出していく時に、声を出すのだ。こうすると、筋肉が力まずにリラックスして出産することができるようになるのだ。

 声を出すことによってリラックスするので、息を吸った時はパワーをフルで出せるようになるのだ。マリア・シャラポアがテニスの試合で大声を出しているのは、スポーツ科学の観点から見ても、非常に優れた遣り方なのだ。出産時に声を出さずに力んでばかりいても、体が緊張しきっているので、どうしても思うように力が出ないのだ。出産時には恥ずかしがらずに、苦しくなったら大声を出してもいいのだ。

 出産時に大声を出そうとすれば、「アー」とか「ウー」とか「オー」とかになってしまうので、もしもそういう大声の出し方が嫌であるのであるならば、歌を歌えばいいのだ。自分の好きな歌を覚えて、出産時に子宮収縮が始まるたびに歌えばいいのだ。曲はアップテンポの曲ではなく、ゆっくりとしたテンポの曲の方がいい。

 CDデッキを持ち込んで、部屋中に曲を流せばいいのだ。全曲を流してもいいし、編曲してサビの部分だけを流してもいい。音楽を流している方が、脳が活性化するので、より脳が動いてくれて、出産を楽にさせてくれるのだ。できれば曲は最低でも2曲以上は持っていき、子宮収縮の間隔が長い時に1曲、子宮収縮の間隔が短くなった時に1曲、とすれば、出産のクライマックスが解り、より多くのパワーを引き出すことができるようになるのだ。

 妊婦にとって出産という大舞台を、陣痛の痛みを軽減させるという消極的な姿勢で攻めるのではなく、「炎の呼吸法」「鼻呼吸」「声を出す」という三点を使って、自分の体の内部からより多くのパワーを出していき、そのパワーをフルに使って出産を行っていけば、出産はそのパワーの前に圧倒されてしまうのだ。守ってばかりといると、心身とも委縮してしまい、ジリ貧になっていってしまうのだ。それよりも、出産は勢いをつけて、攻めの姿勢に徹すれば、その勢いで万難を吹き飛ばして、成功してしまうのだ。

 陣痛の痛みがどんなものであっても、赤ちゃんを産んでしまえば、終わってしまうものなのだ。だったら、出産時間を短くして、赤ちゃんを早くに産んでしまった方が、陣痛の痛みを経験する時間は短くなるのだ。そのためには、防御に徹するのではなく、攻めの姿勢に徹していけばいいのだ。

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