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初乳は必ず「黄金の母乳」を

●初めてのお乳は、必ず人間の母乳にすること

 生まれて初めて赤ちゃんに母乳をあげる時、新米ママの授乳の仕方は物凄くぎこちない。でも、それでいいのだ。初めから、慣れた手つきで行う方が異常なのだ。最初は誰でも巧くないのが当たり前なのだ。授乳の仕方など何度も何度も遣り続けるからこそ、巧くなっていくものなのだ。

 赤ちゃんにとって生まれて初めての母乳は、自分がこの世に生存していくにあたって、非常に重要なものなのである。なぜなら、免疫力を決定的にするからだ。母親が与える母乳でなければ、赤ちゃんの免疫力はつかないからだ。特に初乳は非常に免疫力が高くなるようにできており、赤ちゃんがこれを飲まないと、免疫力の基礎ができなくなってしまうのだ。

 病院で出産すると、産まれたての赤ちゃんに「ミルク」を与えてしまうのだが、このミルクを飲んでsまうと、栄養にはなっても、免疫力をつけることはできないのだ。それどころか、ミルクの抗体がそのまま赤ちゃんの体に入ってしまい、離乳食病に罹り、抗原抗体反応を示し始め、アレルギーやアトピー性皮膚炎など、様々な免疫異常の病気を発生させてしまうのだ。

 初めて出産した母親の母乳は、薄くて黄色く母乳らしい母乳ではないのだが、これこそが赤ちゃんにとっては「黄金の母乳」なのだ。この黄金の母乳なしには、赤ちゃんは免疫力をつけていくことができないのだ。赤ちゃんにとっては、絶対に代わりが効かない母乳なのだ。

 昔はこの母乳は母乳ではないとして捨てていたのだが、そのために乳幼児の死亡率が非常に高くなってしまったのだ。また、貴族階級は我が子に母親が授乳させず、乳母を探し出してきて、その乳母に母乳を与えさせていたのだが、乳母からは通常の母乳を貰うことはできても、「黄金の母乳」を貰うことができなかったので、貴族階級の乳幼児はバタバタと死んでいったのである。

 人間は習慣性を持つ動物である。しかし、その習慣が必ずしも正しいとは限らないのだ。庶民の母親たちは初乳を捨てる習慣を持ち、貴族階級は母親が赤ちゃんを育てない習慣を持ち、現在の母親たちは病気でもないのに病院で出産しようとするのである。だからこそ、妊娠や出産や育児でトラブルが絶えないのだ。その習慣が本当に正しいものか、冷静になって確かめてみることが必要なのである。

●初乳は薄くて、余り出ないもの

 初乳は薄くて余り出ないものなのだ。だから、出生後48時間耐久断食をさせて、母親の乳房が膨らみ、初乳が貯まった状態で授乳させるのが、最善の選択肢なのだ。これ以外の方法で授乳させると、乳房も膨らまないし、初乳も貯まっていないので、赤ちゃんが本当に飲んでいるのかすら、解らなくなってしまうのだ。

 しかも、初乳では余り授乳の仕方が巧くないので、赤ちゃんが飲みやすいような態勢で授乳させることができず、赤ちゃんに不必要な緊張を強いてしまい、どうしても赤ちゃんの飲みっぷりが悪くなってしまうのだ。どうすれば赤ちゃんが巧く母乳を飲んでくれるようになるかは、助産婦や母親に教えを乞うなり、自分でゆっくりと時間をかけて授乳の仕方を工夫していけばいいのだ。

 初乳が巧く授乳できないからといって、ミルクを使用するのは、絶対に禁止である。赤ちゃんは余り出ない初乳を一生懸命に乳首にしゃぶりついて出そうとしているのだ。それなのに、哺乳瓶でミルクを与えてしまったら、赤ちゃんは無理に吸いつかなくてもミルクを飲めてしまうために、今後、母乳を飲まなくなってしまうのだ。赤ちゃんがミルクを飲むために必要な力は、母乳を飲む時の30分の1以下の僅かな力で飲めてしまうのだ。だから、一度でもミルクを飲んでしまうと、赤ちゃんは母乳を嫌がるようになってしまうのだ。

 初乳は大量に飲ませるものではないのだ。赤ちゃんの免疫力を決定的にするために飲ましているのである。よく、産婦人科医たちは、ミルクと母乳の栄養分の違いを示して、ミルクの方が栄養的には優れているという意見をいうのだが、赤ちゃんに必要なのは、たくさんの栄養素ではなく、免疫力なのである。

 今まで母親の胎内にいた赤ちゃんにとっては、この外界は細菌で一杯の危険な世界なのである。赤ちゃんは免疫力がないために、そのままで細菌に侵されて死んでしまうのだ。だから、一刻も早く免疫力をつけなければならず、それゆえ、生まれてきた赤ちゃんは母親の母乳を飲むことで免疫力をつけていくのだ。

 赤ちゃんにとっては、母乳を飲み続け生後6ヵ月でやっと母親の抗体で自分の体を守ることができ、更に母乳を飲み続けて、生後2年でやっと自分で自分の抗体を作り出すことができるようになるのだ。それだけ免疫力をつけるのには、時間がかかるものなのである。これは哺乳動物である人類の宿命的な作業なのである。

●「初乳」「移行乳」「成熟乳」

 それゆえ、母親が出す母乳も常に一定ではないのだ。初乳は産後3日までの母乳で、薄いし、黄色味がかっていて、量も少ない。しかし、この初乳こそ、黄金の母乳で、赤ちゃんの免疫力の基礎を作り上げるのだ。赤ちゃんにとって生まれて初めて飲む母乳なので、余り濃くても困るのだ。それを消化吸収できる機能が内臓にはまだできていないのだ。最初に飲む母乳は、黄金の母乳で充分なのだ。

 移行乳は産後4日から15日までの母乳をいう。初乳よりも徐々に濃くなり、白濁色の母乳である。これは赤ちゃんに徐々に母乳にならすためで、赤ちゃんにとっては初乳に続いて移行乳を貰えるからこそ、自分の内臓を母乳をきちんと処理できる内臓に変えていくことができるようになるのだ。赤ちゃんにとっては生後15日までの間に母乳以外の栄養素を与えられてしまうと、それを充分に処理できない体になってしまうのだ。ミルクを飲んで育った赤ちゃんが下痢をしやすくなり、すぐに病気になってしまうのは、このためなのだ。

 成熟乳は、産後16日以降の母乳をいう。成熟乳は我々が通常「母乳」と思っている母乳である。母乳らしい母乳は、産後16日以降から出て来る以上、母親の授乳の仕方はこの頃までに巧くなっていればいいということなのだ。新米ママだと、「赤ちゃんは本当にお乳を飲んでいるのかな?」とか、「赤ちゃんの抱き方が巧く解らない」とかいう疑問を持つことは当然なのだ。授乳の仕方や赤ちゃんの抱き方を習得するのに、出産直後から産後15日まで余裕があるということなのだ。それゆえ、この期間中に習得していけばいいのだ。

 母乳は「初乳」「移行乳」「成熟乳」を経て、段々と濃くなっていくのだ。赤ちゃんにとっては母乳がこのような段階を経てくれるからこそ、自分の内臓を母乳をきちんと処理できるように変え、母乳を飲んでも下痢をしないような体に変えることができるのである。出生前は、臍の緒から栄養素を取り入れていた赤ちゃんにとっては、口から栄養素を入れるということは、自分の内臓に非常に大きな変換を強いることになるのである。

 それらを無視して、ミルクの方がより多くの栄養素が含まれているからといって、ミルクを与えていては、赤ちゃんは内臓を変換していくことができないのだ。いきなり完成された栄養素が入っているミルクを飲まされたら、赤ちゃんだって内臓を変換することができず、下痢をしてミルクを体外に流し出すしか方法はなくなってしまうのだ。

●赤ちゃんは生後6ヵ月間で母親の抗体を貰って、免疫力を整えていく

 赤ちゃんにとっては、外界に存在する細菌たちとの戦いは延々と続いていくのである。生後6ヵ月以内ではまだ体の中で抗体がきちんと整備されていないために、いつだって死ぬ可能性があるのだ。赤ちゃんは生後6ヵ月間で母乳を通じて母親の抗体を貰って、自分の免疫力を整えていくのだ。

 それゆえ、生後6ヵ月以内は、絶対に母親の母乳以外のものを与えてはならないのだ。ミルクをいくら与えても免疫力をつけることはできないのだ。それどころかミルクの抗体が赤ちゃんの体に入ってしまい、これが抗原抗体反応を示して、無数の病気を連発させていくのだ。赤ちゃんの免疫力は、母親の母乳を通じてしか作り出せないのだ。

 赤ちゃんは生後2年を過ぎない限り、自分で抗体を作り出すことができないので、それまでは母親の母乳のみで生きていくしかないのだ。生後2年以内の赤ちゃんに離乳食なんていならないのだ。離乳食をいくら食べても、免疫力を作り出せないからだ。赤ちゃんの免疫力を作り出すのは、母親の母乳でしかないということを、育児の最中は絶対に忘れるべきではないのだ。

 ミルクは本来「牛の赤ちゃん」を育てる用のものなので、母乳よりもカルシウムなどが多く含まれている。だから、ミルクと母乳を比較すれば、ミルクの方が栄養的には高くなってしまうのだ。だからといって、母乳が赤ちゃんにとって体にいいものではないのだ。赤ちゃんは生後2年以内は、立派な「体格」を作るのではなく、外界に適応できるよう「体質」を作っているのである。この体質作りのためには、母乳以外の飲み物を考え出すことはできないのである。

 離乳食もまったく同じで、赤ちゃんに早いうちから離乳食を食べさせれば、それだけ体は早くに成長してくれる。しかし、それは赤ちゃんの免疫力を犠牲にした上での成長なのである。だからこそ、早いうちから離乳食をたべさせた赤ちゃんは、赤ちゃんの時に病気するだけでなく、その後の成長過程でも病気をしまくるようになってしまうのだ。体は大きくとも、免疫力がついていないために、細菌に物凄く弱い体になってしまったのだ。

 育児の最中は決して医者たちの意見に騙されないことだ。自分の乳房から母乳が出て来ているのに、わざわざミルクを与える必要性はないのだ。赤ちゃんの歯が生え揃っていないのに、離乳食を与える必要性はないのだ。赤ちゃんが生まれてから、2年間は赤ちゃんに免疫力を与え続れば、それでいいのである。それこそが、赤ちゃんに対する最高のプレゼントになるのだ。

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