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「育児書」よりも「母親の心の奥底からの愛情」

●最初の育児は知らないことばかり

 最初の育児って、知らないことばかりである。知らないからこそ、取り組んでみる。知らないからこそ、チャレンジしてみる。知らないからこそ、面白い。母親の精神が正常なら、こう思えることだろう。人間の人生は学びの連続だから、妊娠や出産や育児を通じて、様々なことを学べるということは、これほど嬉しいものはないからだ。

 ところが、母親の精神が歪んでしまえば、赤ちゃんが生まれて、それを育てなければならないという新しい事態に慌てふためいてしまう。自分の置かれた環境が余りにも変わりすぎたから、自分が付いていけなくなってしまったのだ。環境の変化は「人生の転機」となって新しい世界を広げることもあるが、逆に「自分へのストレス」になって自分自身を苦しめることになるからだ。

 その大きな差をもたらすのは、ほんの僅かな自分の心持ちの差なのである。育児というのは、母親がやれば殆ど同じ行為が多い。しかし、「知らないからこそ面白い!」と思うか、「知らないからこそツライ!」と思うのは、自分の心がポジティブになっているか、ネガティブになっているかだけなのである。育児をするのがツライといっても、ちょこっと考え方を変えてあげるだけで、「育児って面白い!」と言い出すものなのである。

 我々は学校教育を受けてしまったために、物を知っている人は素晴らしく、物を知らない人は愚かだというレッテルを貼られてしまうし、また、自分自身でも貼ってしまう。しかし、知った所で自分が行動を起こしてみなければ、本当に知ったことにはならないのだ。学校では行動を伴わぬ知識を教えてしまうために、学校で成績が良かった女性たちほど、育児という行動を起こさァなければ育児の面白みが解ってこないものに対して躊躇してしまうのである。

 失敗しても構わない。とにかくやってみる。それは傍から見れば、育児が巧く行っていない駄目な母親に見えるかもしれないが、そうやって失敗を繰り返しながら、育児の仕方を学んでしまうと、その失敗で得た教訓が非常に生きてきて、結局、失敗を恐れていた母親たちよりも、育児の仕方が巧くなってしまうのである。逆説的な結果が生じてきてしまうのである。

●育児の仕方を自分の母親に教えてもらう

 大家族で育った女性なら育児の仕方は知っているものだが、核家族で育った女性なら育児の仕方など知らなくて当然なのである。育児の仕方を知らなければ、「こういう時、どうすればいいのか?」と、誰かに訊けばいいのである。訊く時は恥かもしれないが、知らないで失敗を続けるよりは、増しなのである。

 育児の仕方が解らないなら、まずは自分の母親に訊けばいいのである。恥ずかしいことでも、気兼ねなく聞けるのは、自分の母親くらいだからだ。育児の仕方というものは、母親から娘へと継承していくものなのだ。育児の仕方が解らないで悩んでいるのではなく、自分の母親に電話をして聞くなり、自宅に来て貰って教えを乞えばいいのだ。

 次は姑である。多くの新米ママたちは姑に教えを乞うのは気が引けるかもしれないが、夫の家系で伝承してきた独特の育児の仕方もあるので、それはそれで教えて貰わねばならないのだ。姑に手出しをされるのが、余りにもストレスになるのであるならば、巧く距離を保って引き下がればいいのだ。

 自分の友達に既に経産婦がいるなら、その女性に育児の仕方を教えて貰えばいいのである。新米ママの場合、出産後に新たな友達を作っても、すぐには仲良くならないので、込み入った話はできないものだ。しかし、昔からの付き合いのある友達なら、教えを乞えば、結構、教えてくれるものだ。、

 育児の仕方が解らないからといって、赤ちゃんの病気を治療するついでに、医者に育児を相談している新米ママたちがいるが、これは大いに間違っているのである。医者は病気を治すのが仕事であって、育児の仕方を教えることが仕事ではないのである。もしも、赤ちゃんが病気でもないのに、妻が何度も病院に行っているようであるならば、夫は自分の妻の行動を止めさせ、妻の悩みを聞くなりして、何かしらの対応策を講じた方がいい。

●育児書を信用するな 

 初めての育児をする場合、張り切りすぎて、育児書を買ってしまう母親たちは大勢いるものだが、それが聖書サイズの育児書であるならば、とっとと捨てた方がいい。その育児書は多くの新米ママたちを育児ノイローゼに追いこんできた危険な書物だからだ。この手の育児書が一体どうして危険なのかといえば、新米ママたちは最初、何度も育児で失敗を繰り返すという、当たり前すぎる前提が抜けているからだ。

 聖書サイズの育児書は、育児を研究した学者が、自分の研究の成果を述べたにすぎないのであって、決して新米ママ向けには作られていないからだ。育児の初心者が、育児のベテラン中のベテランから教えを乞うても、いくらその教えられた内容が正しくとも、逆に新米ママの劣等感を大いに刺激して、育児ノイローゼにしてしまうからだ。正確に言えば、育児ノイローゼではなく、「育児書ノイローゼ」になってしまうのだ。

 大体、聖書サイズの育児書は、大きすぎて使い勝手が非常に悪いのだ。せめて分冊化してくれれば、まだ読みやすい物なのだが、著者の意向もあって、読者が読みにくい聖書サイズで出版してくるのだろう。育児をしながら、分厚い育児書を読むことが、新米ママたちにいかに負担になるのかが解っていないのだ。

 育児書を買うくらいなら、母親の体験談を綴った本の方が遥かに有益だ。育児というのは、それぞれ違うように見えても、母親の立場に立ってみれば、かなり同じ行動を取らざるをえないからだ。例えば、「授乳の仕方」や、「オムツの交換の仕方」や、「母親同士での友達作りの難しさ」というふうに、赤ちゃんを持った母親なら誰もが経験するのである。大事なのは、「知識」ではなく、「共感」なのである。他の母親たちに共感できれば、どんなに育児でストレスを抱え込んでいても、リラックスできてしまうものなのである。

 育児書を買う際には、聖書サイズの育児書は敬遠すべきだが、その代り、『家庭の医学』といったような聖書サイズの本は買っておいた方がいい。その内容にもよるが、これが家庭に1冊あると、結構、便利だからだ。赤ちゃんが病気をしたからといって、すぐさま病院に行くのではなく、母親の手で治せるものであるならば、自分で治してしてまった方がいいのだ。その方が病気は早く治るし、お金がかからないし、赤ちゃんの免疫力も高くなり、病気をしにくくなるのだ。

●母親の心の奥底からの愛情

 赤ちゃんはみんな同じではない。どの赤ちゃんも違うし、赤ちゃんの成長も人それぞれである。決して平均的な赤ちゃんなどいないのだ。そして何より、新米ママにとっては自分の赤ちゃんこそが、かけがえのない赤ちゃんであるのだ。その大事な赤ちゃんを育てていくのに、頭でっかちになることはないのだ。育児の知識をいくら溜め込んでも、巧い育児をすることなどできないのだ。

 「育児書の知識」よりも、「母親の心の奥底からの愛情」なのである。母性愛こそが赤ちゃんを巧く育てていくことができる最大の原動力なのである。新米ママなら、育児で失敗があるのは当たり前なのあ。自分が知らない育児テクニックがあるのは、当たり前なのだ。しかし、母性愛がきちんと出ていれば、失敗から学んでいくことができるし、必要な育児テクニックはついてくるものなのだ。

 育児の知識は確かに大事ではある。だが、すべての段階で育児の知識に頼っていたら、逆に母親としての能力が委縮していってしまうのだ。赤ちゃんに何かあったら、まずは「母親の勘」を働かせることだ。赤ちゃんと四六時中一緒にいるなら、赤ちゃんの異変は察知できるものだ。こういう母親の勘は、赤ちゃんと離れなければ、決して母親から失われることがないのだ。

 育児というのは、母親から母性愛が失われたり、母親の勘が衰えたりしてしまえば、立ち所に巧く行かなくなってしまうものなのである。いくら育児が巧く行かないからといって、その新米ママに育児の知識や育児テクニックを教えても巧く行かないのだ。こここそが育児が科学とは違う所なのである。科学なら知識やテクニックを教えれば巧く行くのである。でも、育児ではそうはいかないのである。科学に必要なのは「理性の目」であるが、育児に必要なのは「母親の温かい眼差し」であるからだ。

 育児も最初の頃は、巧く行かないもの。失敗して当たり前なのだ。育児にツライことがあるのは当たり前なのだ。でも、それを何度も繰り返していくと段々と育児が巧くなり始めるのだ。育児の仕方が解らないなら誰かに訊けばいい。育児テクニックを知りたければ本を読めばいいいのだ。しかし、頭でっかちにならないことだ。育児で大きくなっていいのは、「母性愛」と「自分のオッパイ」と「赤ちゃん」だけである。決して自分の頭を大きくしてはならないののだ。

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