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「オッパイ」と「抱っこ」が赤ちゃんの脳を発達させる

●母親の「オッパイ」と「抱っこ」の役割

 人間が他の動物たちから抜きん出て、万物の霊長に成りえたのは、体を発達させていったからではなく、脳を発達させていったからである。今までの動物たちの進化は体を大きくしていくことにあったのに、人間は体ではなく脳を大きくしていったからこそ、この自然界の支配者に君臨することができたのである。

 人間の脳を大きくさせた要因は2つある。1つは、「食料の変化」である。人間は本来「果実食動物」なのに、「フルーツ」だけを食べていたのではなく、「魚」や「根菜類」「骨髄」「肉」「穀物」を食べていったからこそ、その高いエネルギーのために脳を大きくできたのである。

 もう1つは、「長期間の子育てである。他の哺乳動物たちは、哺乳の時期が終わればすぐさま自分で食べ物を取って食べなくてはならなくなる。しかし人間は「母親による育児」の期間が長いし、哺乳の時期が終わっても、両親のもとで子育てを受け続け、更には学校や大学に行って、捕食のために労働をすることなく、自分の脳を鍛えていく時間があるたったために、自分の脳を大きくすることができたのである。

 この中でも「母親による育児」こそが、赤ちゃんの脳を大きくしていくのである。赤ちゃんにとって授乳とは、母親の鼓動を聞けるまたとないチャンスだからだ。それに母親に抱っこされるというのは、その抱っこが「子宮の形」をしており、赤ちゃんに最大限の安心感を与えるのだ。赤ちゃんは授乳されるたびに、自分が胎児であった頃を思い出し、それによって「成長の後退」というものがなくなるのだ。生命体の成長は逆説に満ちていて、成長しようとすればするほど、実は成長せず、それどこか後退してしまうのだ。成長させたければ、思いっきり後退させてしまうと、逆に凄まじい勢いで成長していくことができるのである。

 赤ちゃんは母乳を吸うたびに頭部の筋肉を鍛え、脳の容積量を大きくしていっているのだ。だから、母乳で育った赤ちゃんは脳の容積量が多いのだ。ミルクだと母乳を吸う力が30分の1で済むために、頭部の筋肉が鍛えられず、脳の容積量が小さくなってしまうのだ。それゆえ、ミルクで育った赤ちゃんたちは、皆どれも頭が小さく、知能指数が低いのだ。

●サイレントベイビー

 いくら母乳育児が素晴らしいからといって、いつでも無理矢理に母乳を与えていけばいいのではない。「子泣き授乳」こそが、授乳の原則である。赤ちゃんは泣くことで、母親に抱かれようとし、抱かれることによって母親の鼓動が聞け、そうやって母乳を一生懸命に飲もうとするからだ。新米ママにとって赤ちゃんの泣き声というのは、非常に堪えがたいものであるが、この赤ちゃんの泣き声こそが赤ちゃんの脳を刺激して、成長させていっているのである。

 この赤ちゃんが泣くことが、脳の成長を促すという考えからすると、「子泣き授乳」だけでなく、「布オムツ」も必要になってくる。布オムツだと赤ちゃんはオシッコやウンチをした際に泣きやすいからだ。紙オムツだと赤ちゃんが泣きにくいために、赤ちゃんの脳が刺激されず、脳が成長していかないのだ。布オムツは確かに母親の立場に立ってみれば面倒臭い。しかし、その面倒臭いことをするからこそ、我が子の脳を成長させることができるのである。

 母親が子泣き授乳をせず、ミルクで育て、布オムツではなく、紙オムツで育ててしまうと、赤ちゃんは泣かなくなってしまい、「サイレントベイビー」が誕生してしまうのだ。この「泣かない赤ちゃん」は脳の発達が非常に遅く、乳幼児の際にちゃんと泣いていなかったために、就学するようになってから、学力が物凄く低くなってしまい、現在問題になっている「学力低下」の最大の原因にもなっているのだ。

 泣くというのは、赤ちゃんの脳を発達させるために、非常に重要な行動なのである。大人になれば泣くということは、「悲しい」ことがあったから泣くということにしかならないが、赤ちゃんにとっては別に悲しくなくても、母親に自分がお腹がすいたことを知らせるために泣くという、単に「連絡手段」として泣いているのだ。それ以外で泣く時は、ただ単に母親が側にいないという不安で泣いていたり、病気であることを知らせるために泣いているのだ。

 それゆえ、まずは赤ちゃんの泣き声に慣れることだ。赤ちゃんにとって泣くというのは、脳を刺激し、発達させるために重要な行為なのだと割り切ってしまい、赤ちゃんの泣き声に動じない心を持てばいいのだ。「赤ちゃんの泣き声にはビクともしないよ~」と母親が腹を決めてしまえば、赤ちゃんは思いっきり泣くことができ、泣けば泣くほど脳を刺激して、成長させていくことができるようになるのである。

●赤ちゃんを発育させたければ、赤ちゃんと遊ぼう

 赤ちゃんにとっては母親との接触こそが、赤ちゃんの脳を発達させていく最大の契機になっているのである。赤ちゃんが起きている時に、母親が赤ちゃんを構えば構うほど、赤ちゃんは大いに刺激を受け、自分の脳内でシナプスを盛んに作ることができ、脳の成長を早めていくことができるようになるのだ。

 授乳期間が終わる生後2年までは可能な限り、母親は赤ちゃんに構い続けた方が赤ちゃんの脳の成長にとっては、最大のプラス要因となるのだ。授乳が必要な期間であるということは、その期間は母親が赤ちゃんを構わなければならないということであり、その授乳期間に充分に母親が赤ちゃんを構っていると、赤ちゃんも充分に自分の脳を成長させていくことができるようになるのだ。

 それゆえ、母親が自分の子供が2歳をすぎてから保育園に預けることは良くても、生後2年を過ぎていないのに、自分の子供を保育園に預けることは褒めたものではないのだ。母親が働くために、赤ちゃんの脳の成長を犠牲にしているといっていいのだ。早いうちから保育園に預けてしまうと、赤ちゃんの脳の成長が遅くなってしまうのだ。勿論、経済的に貧困でどうしても働かなければならないなら致し方ないけど、経済的に余裕があるなら、生後2年までは仕事よりも育児を優先させた方が、母親として賢い判断であるのだ。

 いくら生後2年まで母親が赤ちゃんと一緒に居ても、母親が赤ちゃんを構わなかったら意味がないのである。母親が赤ちゃんを構うからこそ、赤ちゃんは脳を発達させることができるのである。育児をする場合は、育児だけを専念してできるものではなく、家事をこなさなければならないし、家業があるなら、その家業を手伝わざるをえないのだ。

 そこで、1日30分間、集中して赤ちゃんと遊ぶ時間を設ければいいのだ。こうすると母親と赤ちゃんは濃度の濃い遊びをすることができるのだ。赤ちゃんとダラダラと遊んでいても、母親にとって面白い時間ではなくないが、時間制限が設けられれば、母親は高い集中力を発揮して楽しく遊ぶことができるのだ。母親といえども、それほど長い集中力を発揮できるものではないのだ。母親の集中力にも限界というものがあるのだ。

 もしも、仕事のために保育園に我が子を預けなければならなくなっている母親は、1日30分間と制限時間を設けて、赤ちゃんと遊べばいいのだ。この時間内では仕事も家事も一切しないことだ。こうすると濃度の高い時間を過ごせるので、母親にとっても、赤ちゃんにとっても、満足いく時間を過ごすことができるのだ。

●赤ちゃんに構わない母親は「文明化された人間たち」だけである。

 哺乳類の母親たちはどの母親たちも赤ちゃんをいじくりわしている。母親が赤ちゃんをいじくりまわすことで、赤ちゃんの成長を促しているのだ。そのため赤ちゃんは病気に罹らないし、スクスクと成長していくことができるのだ。ところが、人間は脳を発達させたために、動物としての本能を忘れ、赤ちゃんを産んだのに、赤ちゃんを構わない母親たちが出現してきてしまうのだ。人間は文明以前であるならば、こうしたことはしなかっただろうが、文明化されてしまうと、自分が赤ちゃんを産んだのに自分の赤ちゃんを構わないで、仕事に精を出す母親たちが出てきてしまうのだ。

 「人間は自然を失えば、異常になる」のだ。歴史を鑑みても、豊かになれば豊かになるほど、育児が異常になっていっていることが解るのだ。古代では王族の女性たちが自分で育児をせずに乳母に任せるようになり、中世になると貴族の女性たちが自分で育児をせずに乳母に任せるようになり、現代になると庶民の女性たちが自分で育児をせずに保育園に任せるようになっていくのだ。王族から貴族へ、貴族から庶民へと、母親が赤ちゃんを産んでも、赤ちゃんに構わず、他人に任せてしまうという、育児の堕落の歴史がはっきりと読み取れるのだ。

 勿論、嘗て王族の女性たちも、貴族の女性たちも、自分が赤ちゃんを産んだのに、育児をしないことで、他の仕事ができるようになったという利点はあった。例えば平安時代には平安文化が花開いたし、それはそれでプラスの面もあったことだろう。しかし、母親が育児をしなかったために、乳幼児の死亡率は高かったし、無事に育っても、優秀な人材を育てることができなかったのだ。そして地方から武士たちが勃興してくると、簡単に政治権力を喪失してしまい、2度と平安朝の政治システムも文化も社会も経済も、復活することはなかったのだ。

 現代の母親たちは、我が子を自分で育てようとせず、保育園に預けてしまい、自分は働きに出たいというのであるが、これは何もその女性たちの個人的な意見ではなく、そういう意見を述べてしまう文明の流れがあるのだ。僅かばかりのお金のために、赤ちゃんの脳の成長を犠牲にすることは、王族の女性たちも、貴族の女性たちも、何度も繰り返してきたのだ。それゆえ、庶民の女性たちも「堕落の育児」を繰り返してくるのは必然の流れであるのだ。しかし、王族も貴族も、その結果、政治権力を失い、政治体制を崩壊させてしまったのである。

 どの民族を見ても、文明が発達していなければ、母親たちは育児を最優先して赤ちゃんを育てている。しかも、育児だけに専念しているわけではなく、家事もこなすし、仕事もこなしているのだ。ところが文明が発達してくると、分業化が進み、仕事に専念してしまった方が、合理的と思ってしまう経済システムを作り上げていってしまうのだ。それゆえ、母親といえども、育児を放り投げて、仕事に重点を置いてしまう母親たちが続出してきてしまうのである。

 これこそが「唯物論の恐ろしさ」なのである。経済システムが自分に圧倒的な影響を及ぼし、自分が本当はそう思っていないのに、自分の考えを変えていってしまうのである。勿論、母親といえども、労働することはできる。だから、母親だって仕事をするというのは、至極もっともだという意見に見えてしまうのだ。しかし、そのために一体誰が犠牲になっているのか? それはその母親の赤ちゃんなのである。文明が発達していない地域の母親たちだって仕事はしているのだ。だが、育児よりも仕事を優先するような労働はしていないのである。

 唯物論を否定して、自分の考えをしっかりと持つべきなのである。経済システムがどうであろうが、自分は赤ちゃんを産んだ以上、育児を優先させるという精神的態度を持っていれば、自分が赤ちゃんを構わなければならない時期は、育児を最優先させることができるだろう。愚か者たちはいつの時代も環境のせいにしたり、お金や物に囚われてしまうのである。そして自滅していくのである。そういう生き方を否定して、自分の意志を貫いてしまった方が、当初は困難に見えるだろうが、結果的には人生を成功させていくことができるのである。

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コメント

この記事少し違和感があります。ミルクで育てているお母さんたちはこの記事を見て、どう思うでしょうか?母乳で育てたくてもミルクになってしまう方達もいると思います。私がそうです。

このように記事にされているぐらいだから、真実なのだろうと思います。たまたまたどり着いた記事ですが、心のもやもやが消えずコメントさせていただきました。最近、止むを得ず完ミになった私にとって心に突き刺さります。

投稿: ゆう | 2015年6月10日 (水) 22時31分

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