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産褥体操 ~母親になっても美しいプロポーションでいるために~

●産後の体型を整える産褥体操

 助産院で出産すると、産褥体操を教えられるが、これをきちんと真面目に教わっておいた方がいい。これは画期的な体操法だからだ。出産というのは、10ヵ月間も続いた体の長い変化であったので、それを出産によって元の体型にすぐさま戻ってくれるわけではないのだ。最低でも1ヵ月間近くはかかるものなのだ。それだけ長い時間を必要とするのである。

 だからといって、この産褥期に安静にしていると、逆に体の戻りが悪くなってしまうのだ。昔から出産を終えた母親にすぐさま家事や仕事をさせたのは、体の戻りを早くするためでもあったのだ。勿論、腰に負担がかかるような作業は絶対にさせなかったが、それ以外の作業であるならば、進んでやった方が体の戻りは早くなるのだ。

 これに対して産褥体操は、出産後の母親たちの体型を整えるために生み出された体操法である。これをやるとやらないでは、その後の人生で大きな違いで出て来てしまうのだ。出産した母親は、出産後、暫くは体型になんの変化も起きないのだが、30代後半から40代前半にかけてお腹の辺りがブクブクと太り出すのだ。お腹にガスタンクがついたような体型になってしまうのだ。こういう体型の持ち主は日本全国至る所で見られるのだが、これは出産によって筋肉が弛んでしまったからであって、この状況を放置していくと、見るも無残な体型になってしまうのだ。

 産褥体操は、産後の体調を回復させるために作り出されたものだが、産褥体操は実は母親の体型を保つためにも絶大なる効果を発揮する体操法なのだ。出産後という大事な時期に産褥体操を行うと、産後の体調が回復するだけでなく、その後の体型をきちんと維持できるようになるのだ。

 出産して母親体型に変化していくからといって、ブヨブヨの体型にまでなるべきではないのだ。母親体型になったとしても、体が引き締まっていれば、美しく魅力的であり、夫からも子供たちからも愛されることだろう。しかし、ブヨブヨの体型になっていたら、夫からも子供たちからも愛されることなく、ただひたすら家事と仕事に追われるだけの人生になってしまうのだ。家庭内を愛で満たすためにも、産褥体操は絶対にやった方がいい。

●ストレッチ

 まずは「ストレッチ」である。筋肉を伸ばすことで、体を元に戻すのだ。重点的に行うべき所は、「脹脛」「太股」「腹筋」「背筋」である。ストレッチをやる際は、体の下の方から上の方へと行っていくことだ。下半身が硬さをほぐすと、自然に上半身の硬さもほぐれていくからだ。

 意外なことかも知れないが、妊娠と出産を通して下半身はかなり硬くなっているのだ。それだけ胎児の体重が下半身にかかっていたのだ。それをストレッチで巧くほぐしてあげ、体を柔らかくしてあげるのだ。脹脛を伸ばす方法は、立って足を前後に開いて、アキレス腱を伸ばす要領で伸ばしていけばいい。太股を伸ばす方法は、寝っ転がって、足を折り畳んで伸ばしていけばいい。最初はかなり体が硬くなっているので、始めの内は痛くなったらやめればいい。何度も繰り返しながら伸ばしていけばいいのだ。

 腹筋と背筋は妊娠と出産で直接に使った筋肉なので、丁寧にストレッチを行っていくことだ。腹筋を伸ばす方法は、うつ伏せになって寝て、両手を地面について、上半身を起こしていけばいい。思いっきり腹筋を伸ばしきることだ。そして体を左右に振って、より腹筋が伸びるようにすることだ。

 背筋を伸ばす方法は、立った状態で上半身を折り曲げて、手を地面につけて、背筋を伸ばしていく。上半身を左右に振って、より背筋を伸ばしていくのだ。背筋を丁寧に伸ばしていくと、肩コリがなくなるので、赤ちゃんに授乳する際に非常に楽になるのだ。育児をしていると背筋に負担がかかってくるので、どうしてもコリが生じてしまう箇所なので、妊娠と出産で生じたコリを解きほぐしておくことだ。

 ストレッチはできる限り毎日やった方がいい。人間は睡眠をした後は、体が硬くなっているので、朝のうちにストレッチをしてしまうことだ。寝起きの際に、ちょこっとストレッチをしてしまえばいいのだ。NHKの教育テレビでは毎朝6時30分から「ラジオ体操」をやっているので、ラジオ体操のついでにストレッチをしてしまえば、1日中、体が軽くなり、スムーズに動けるようになるのだ。

●腹筋を鍛えて、ウェストを締める

 出産を終えた母親にとって、腹筋はもっとも注意が必要な場所である。育児で気を取られている間に、腹筋は徐々にだらしくなくなっていき、気がついたらブヨブヨの体になってしまうからだ。腹筋こそ、妊娠と出産で使いまくった筋肉であって、ここをきちんと鍛えておかけば、母親体型になっても美しいプロポ-ションを得ることができるのだ。

 腹筋の鍛え方は、非常に簡単で、筋肉トレーニングで徹底的に腹筋を鍛えていくことだ。最初は自分ができる回数でいい。しかし、慣れてきたら、100回以上は必ず行うことだ。腹筋を鍛える日を「月曜日」「水曜日」「金曜日」と定めてしまい、何があっても必ずそれらの日に行うことだ。筋肉トレーニングは習慣性を以て行うと、絶大なる効果を発揮してくるのだ。

 腹筋を鍛える目的は、腹筋の筋肉をつけるだけでなく、腹筋を鍛えて、平らなお腹にすることなのだ。赤ちゃんのいる母親は、腹筋を鍛えない限り、平らなお腹にはならないのだ。これがどんなに悲惨なことになるかは、平らなお腹でないと、洋服が全然似合わなくなってくるのだ。洋服はお腹が平らだと、自然と奇麗に着こなせるようにできているので、化粧やエステにお金と時間をかけるくらいなら、せっせと腹筋を鍛えていった方が、より美しくなれるのだ。

 美しさの要は、腹筋にこそあり! だから、鍛えまくってウェストを締める。ウェストの締め方は、寝っ転がって、上半身を斜め上に上げ、両膝をつけて膝を起こし、その両膝を左右に振り落としていく。こうすると、腹筋と側筋が鍛えられ、ウェストが引き締まっていくのだ。

 腹筋を鍛え、ウェストが引き締まっていると、母親であったとしても、見事なプロポーションを作り出せることができるのだ。子育てをしていると、自分の交友関係が他の母親たちに限られてきてしまうので、その母親たちの中に埋もれていると、自分の体型のことなんか忘れてしまいがちだ。しかし、気づいた頃には見るも無残な体型になってしまっているのだ。だから、定期的にせっせと体を鍛えていくことだ。体は鍛えれば鍛えるほど、美しくなっていくのだ。

●骨盤を閉じさせる

 出産をした母親たちが太り出すのは、出産によって骨盤が開いてしまったからなのである。骨盤が開いていれば、何をどうしようとも太ってしまうのだ。骨盤が開くということは、全身に肥満を指令してしまうということなのだ。だから、出産によって生じた骨盤の開きを閉じさせるのだ。

 遣り方は非常に簡単である。まず寝っ転がって、両足を上げる。その両足の親指をくっつけたまま地面に落としていき、地面に落ちる前で寸止めする。そして両足をそのままの状態にして、すべての息を吐ききって、息を止める。その後をストンと両足を落として、そのままの体勢で思いっきり息を吸い込んでいく。これを3回ほど繰り返すのだ。

 朝起きた時とか、夜に寝る前にやれるものである。これを毎日繰り返すだけで、骨盤がきちんと自然な形で閉まるのだ。女性にとって嬉しいのは、骨盤を閉じるということは、絶大なるダイエット効果があるということだ。骨盤が閉じていれば、多少大食いしたとしても肥満にはならなくなるのだ。

 この骨盤が開いているか閉じているかで、女性の肥満は決まってしまう。だから、女性は出産したら骨盤を閉じる運動を行って骨盤を閉じることだ。それから、日頃から正しい姿勢を保つことだ。椅子に座った際に足を組んだり、床に座った時に胡坐をかいていると、骨盤が開いてしまい、肥満になっていってしまうのだ。骨盤が開いていれば、いかなるダイエット法をやっても、一時的に体重を落とせるだけで、すぐにリバウンドしてしまうのだ。

 自分の周りにブヨブヨの体型をした母親たちが多ければ、「出産したら、自分もああいうふうになるのかな?」と思ってしまいがちだ。しかし、出産して肥満になってしまった母親たちは、きちんと産褥体操をしていなかったから、自分の体型を物の見事に崩してしまったのである。産褥期にきちんと産褥体操をしておけば、母親体型になっても、新たな美しさを手に入れることができるのだ。

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