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「赤ちゃんの破壊活動」と「大人の創造能力」 ~なぜ、赤ちゃんは破壊しまくるのか?~

●自分の領域の拡大

 赤ちゃんが一人座りができるようになる頃から始まるのが、「破壊活動」である。自分の周囲にある物は手当たり次第に破壊していく。これがハイハイをできるようになれば、一人歩きができるようになれば、その破壊の回数は多くなっていくのである。この赤ちゃんの破壊現象は、赤ちゃんの舐めまくり攻撃と同様に、新米ママを悩ます物なのである。

 赤ちゃんは一体何をやっているかといえば、自分の安全を確認しているのである。動くということは、自分の生存領域が拡大していくことであり、赤ちゃんは赤ちゃんなりに、その生存領域の中で破壊をすることによって、自分の安全を確認しているのである。だからこそ、よりによって自宅の中で、赤ちゃんが動ける範囲内の物が破壊されていくのである。

 大人になったら、この習性は大いに失われるものだし、女性であるなら尚更失われるものなのである。但し、女性の場合であるなら、その女性が精神的に自立していなければ、意図的に失恋や離婚をすることで、人間関係を破壊しようとする習性が残っている程度なのである。男性の場合であるなら、精神的に自立したとしても、自転車や自動車を分解したりするとか、赤ちゃんの頃の習性がかなり違った形で残るものなのである。

 しかし、いかなる男女であったとしても、手当たり次第に破壊していくということはしない。なぜなら、自分の行動範囲の内部は安全だということが解っているからである。だが、赤ちゃんは未だ自分の行動範囲の内部は安全だということが解っていないのである。だからこそ、破壊をしながら自分の安全を確かめていくのである。

 赤ちゃんの破壊活動は、自分の行動範囲の中で安全を確認するのだということが、一番解るのが、赤ちゃんと外出して、見知らぬ地に行った場合は、赤ちゃんは破壊活動を殆どしないということなのである。なぜなら、そこは赤ちゃんにとって日常における行動範囲の中ではないからなのだ。

●破壊することで力の加減を覚えていく

 赤ちゃんの破壊活動は、もう一つ役割がある。それは力の加減を覚えていくことなのである。大人でも経験が少なければ、力の加減が解らないものだが、赤ちゃんになると、経験などないに等しいのだ。そのため、赤ちゃんは破壊活動を繰り返すことで、力の加減を覚えていくのである。

 それゆえ、赤ちゃんが破壊しているものを挙げていくと、「新聞」であり、「ティッシュ箱」であり、「ゴミ箱」と、実は微妙な力加減がないと動かせない物ばかりなのである。新米ママが新聞を読んでいる時に、赤ちゃんがやってきて、新聞を破ってしまうものなのだが、これは赤ちゃんにとっては薄い紙でできている新聞を動かしているのは、非常に不思議だからなのである。ちなみに、赤ちゃん用の厚手の絵本を与えても、これを破壊したりはしないのだ。赤ちゃんにとっては納得しうる強度を持っているからなのである。

 赤ちゃんが動けるようになったら、赤ちゃんの手に届く場所に、ティッシュ箱を置いておくべきではないのである。赤ちゃんにとってはこれは不思議なものでしかなく、ティッシュを全部取り出して、安全を確認しようとするのだ。よく「赤ちゃんにティッシュ箱のティッシュを全部出されてしまtった~」と嘆く新米ママが居るものだが、これは赤ちゃんの手に届くような場所に、赤ちゃんがとっても不思議がるティッシュ箱を置いておく方が悪いのである。

 ゴミ箱も赤ちゃんにとっては不思議なのである。赤ちゃんの居る部屋にゴミ箱を置いておこうものなら、赤ちゃんは確実にひっくり返してゴミを散乱させるのである。育児をしている場合、この赤ちゃんのゴミ箱に対するテロ活動は、育児の邪魔になって仕様がないのだ。そこで赤ちゃんが居る部屋にはゴミ箱を置かないようにし、赤ちゃんが居る場所でゴミが出たら、ゴミ箱のある場所まで持って行って捨てるようにすることだ。こうすると部屋は汚れないし、ゴミ袋にゴミを集める時も便利になるのだ。

 赤ちゃんの破壊活動が始まったら、赤ちゃんに破壊されていい物は赤ちゃんの周囲に置いておいてもいいが、赤ちゃんに破壊されてはまずい物は、赤ちゃんの手の届かない場所に移動しておくことだ。事前に予防策を施しておけば、赤ちゃんの破壊活動はそれほど気にならないものなのである。

●破壊こそ創造の始まり

 赤ちゃんの破壊活動は、破壊活動をすればするほど脳内が刺激され、脳の容積量が多くなり、知能が向上していくのだ。赤ちゃんの破壊活動の開始時期こそ、実は赤ちゃんの脳細胞自体が増殖していく時期とピタリと一致しているのである。人間の脳は出生直後から小学6年生頃まで脳の容積量が急激に増大していくので、いかに赤ちゃんの頃に脳の容積量を増やすスピードを速くすれば、それだけ脳の容積量を多くすることが可能になるのだ。

 大人になってから勉強させても、それは脳内のシナプスを増大させているだけであって、言わば脳の機能を向上させているだけであって、脳自体を大きくしているわけではないのだ。赤ちゃんの頃に充分な破壊活動をさせることが、それは表面的には新米ママにとっては腹立たしい行為なのではあるが、実は赤ちゃんの脳自体を大きくさせ、その赤ちゃんが大人になった時に、知能の高い人間として成長してくれることになるのだ。

 ユダヤ教の経典である『創世記』がキリスト教やイスラム教を通じて世界中に流布したたために、多くの人々がすべての物は無から創造されるものだと思い込まされてしまっている。しかし、有りと有らゆるものは、無から創造されるのではないのだ。人間の脳の容積量が或る一定の大きさに達しない限り、創造しようにも創造できなくなってしまうのだ。文明とは脳を巨大化させた人々による「想像の産物」なのであって、文明の中で新しい物を生み出したいのであるならば、まずは自分の脳の容積量を大きくしていくしかないのだ。

 赤ちゃんの頃から小学生の頃にかけて充分な破壊活動をやっておくと、脳の容積量が充分に増えて、創造能力が高まっていくことになるのだ。何か新しい物を創造するということは、何かを破壊することで創造が始まるのである。この「創造的破壊」を繰り返すことで、人類は文明を向上させてきたのである。まさに「破壊こそ創造の始まり」なのである。

 人間はこの地上で生きていけば、既成概念にどっぷりと浸かってしまうものだ。既成概念の多くは、実はその大半が有益な既成概念であって、それを守ることで我々は利益を享受することができるのだ。しかし、既成概念の中には、我々に損害を与えているものもあり、それなのに惰性によって維持し続けてしまうのである。創造とはその損害をもたらしている既成概念を外すことなのである。創造の最大の障害物は、実は自分の頭の中に存在しているのであって、これを破壊できないからこそ、多くの人々は自分の創造能力を使いこなせないのである。

●物を破壊できないと自分を破壊してしまうようになる

 赤ちゃんの頃に充分な破壊活動をしておけば、悪しき既成概念を外すことは、無理なく行えるものなのである。赤ちゃんの時に破壊活動を充分にしていれば、大人になってから悪しき既成概念を外すことなど簡単なことになるのである。赤ちゃんの時に破壊活動を充分にしておかなければ、悪しき既成概念を外すことができなくなってしまうのである。

 赤ちゃんの破壊活動が始まると、新米ママにとっては気が気でない時期を迎えてしまう。いかなる新米ママであっても、赤ちゃんの破壊活動は歓迎されるべきものではないだろう。だが、赤ちゃんの破壊活動には「破壊することの大切さ」も充分に存在しているのである。そして、それはその赤ちゃんが大きくならない限り解らないものなのだ。

 赤ちゃんが女の子の場合、女性脳の影響によって、破壊活動は早い段階で終焉を迎えてしまう。一方、赤ちゃんが男の子の場合、男性脳の影響によって、破壊活動は小学生になっても続き、母親を困らせることが続くのである。それゆえ、赤ちゃんが女の子なら赤ちゃんの頃に破壊活動を充分にさせておくべきだし、赤ちゃんが男の子なら、その赤ちゃんが大きくなっても、その破壊活動に付き合っていくしかないのだ。

 女の子が赤ちゃんの頃に充分な破壊活動をしていないと、男の子が母親から破壊活動を余りにも禁止されていると、その子たちが大きくなってから、自分自身を破壊してしまうようになってしまうのだ。幼稚園児や小学生が自殺したということは聞かない。しかし、中学生以降になると、自殺者が続出してくるのである。自殺にいかなくてもリストカットをしまくっている中高生は確実に居るものなのである。丁度、脳細胞の急激な成長が終わってから、なぜか自殺し出す人々が出て来るのである。自殺の理由には、偏食や睡眠不足や人間関係の行き詰まりとかあるかもしれないが、赤ちゃんの頃に充分な破壊活動をしていなかったことが、中学生以降に出て来てしまうのである。

 自殺だけでなく、淫祀邪教や社会主義やフェミニズムに洗脳されてしまう人たちも、赤ちゃんの頃に充分な破壊活動をしていないからこそ、大人になってから社会を破壊しようとい仕出すのである。淫祀邪教や社会主義やフェミニズムに洗脳される時期は、大抵が10代や20代である。自分にとって最も大事な時期に淫祀邪教や社会主義やフェミニズムに耽っていたら、充分な成長ができなくなってしまうのである。自分の貧困を解消したければ働いてお金を稼ぎ、貯金をしてけばいいのである。女性が自立したければ、両親から離れて一人暮らしをし、自分が働いて稼いだお金を両親に仕送りし、自分を生み育ててくれたことを感謝すればいいのである。宗教やイデオロギーをいくら信じても、自分の不幸を解消することはできないし、それどころか洗脳は更に悪化していくものなのである。他力本願ではなく、自力本願に変わったからこそ、自分の不幸が解消されていくのである。

 赤ちゃんの破壊活動は新米ママにとっては忌々しいものだ。しかし、赤ちゃんの破壊活動に対して、赤ちゃんに駄目駄目攻撃をしすぎてしまえば、赤ちゃんは自分の脳の容積量を増やしていくことができなくなってしまうのだ。その代償は赤ちゃんの頃には見えてこない。しかし、その赤ちゃんが大人になってから、如実に現われてくるものなのである。赤ちゃんの破壊活動は赤ちゃんにとっては必要なので、新米ママは大らかな気持ちで赤ちゃんに付き合うことだ。

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