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「赤ちゃんの能力開発の基本」と「子供の大化け現象」 ~我が子を天才に教育していくことはできないけど、高い能力を与えることはできる~

●天才教育の不毛性

 初めての赤ちゃんなら、その赤ちゃんがこの世で最も愛おしく素晴らしい者だという感情を抱いてしまうのは解る。しかし、それが高じて「赤ちゃんは天才だ!」と思い込むのは、非常に良くない。生まれたての赤ちゃんは喋ることすらままならないし、一人歩きすらできないほどの未熟な体しか持っていなのだ。

 それなのに、この世にはそんな赤ちゃんの現実を無視して、赤ちゃんに天才教育を施そうとする人たちが跡を絶えないのだ。赤ちゃんにとって必要なのは、自分の母親に育児をされることであって、教育ではないのだ。だが、赤ちゃんに関することで、小さな嘘なら見破れる母親たちも、余りにも大きすぎる嘘だと、自分がそんな大きな嘘を日頃つかないために、まんまと騙されてしまうのだ。

 赤ちゃんは断じて天才ではない。これこそが育児をすれば誰もが解る事実であって、いかなる母親といえども例外はないのだ。赤ちゃんを天才にしようとする試みは、最初から異常な試みであり、最後は悲惨な形で終わるものなのだ。天才教育ほど育児においては絶対にやってはならない教育法だといっていい。では、天才教育がどのような法則で動かされているのか見てみよう。

天才教育の法則

 第一法則

  天才教育は天才でない人たちによって唱えられる。

 第二法則 

  天才教育は天才でない愚かな夫婦によって支持される。

 第三法則

  天才教育によって赤ちゃんを教育しても、その赤ちゃんは平凡か平凡以下か病的な大人にしか育ってくれない。

 これこそが、天才教育の実態なのである。天才教育のそもそもの誤りは、天才を人為的に育てられると思い込んでいることである。天才は或る日突然に発生してくるものなのだ。秀才たちを人為的に育てることができても、天才は人間の手で育てることができない以上、天才が出現して来た時に、多くの人々が称賛しようとするのである。

 自分の能力がそれほど高くなく、それなのにプライドだけが異様に高い夫婦は、どうしても自分の赤ちゃんに過剰な期待を持ってしまうのだ。もしも、自分が優れた教育を受けたのなら、もっと優秀になれた筈だという間違った思い込みが、今度は自分の赤ちゃんへと向かってしまうのだ。これは出発点が間違った思い込みから発している以上、間違った結果にしかならないのだ。

 天才教育はもう天才教育を施しても、その赤ちゃんが天才になることはないということが解っている。もしも、それだけ天才教育を施しているなら、日本国内は天才が続出している筈である。だが、実際は天災など誰一人出現して来ず、平凡な大人たちか、精神を病んでしまった大人たちを生み出してしまっているに過ぎないのだ。

●赤ちゃんの能力開発の基本

 赤ちゃんは教育されることによって能力を伸ばしていくのではないのだ。赤ちゃんには赤ちゃんなりの能力の開発の仕方があるのだ。赤ちゃんの能力開発の基本は「舐める」と「破壊する」と「ベビーマッサージ」である。この三つが揃うと、赤ちゃんの能力は他に抜きんでた能力を持ち始めるのである。

①舐めまくり

 新米ママにとって赤ちゃんの舐めまくりほど耐えがたいものはない。しかし、この舐めまくりこそ、赤ちゃんの能力を開発するものはないのだ。舐めまくりは、「現実認識能力」「理解力」「読解力」といった基本的能力をつけさせていくものだし、「美的センス」も舐めまくりによって生み出されるのだ。

 舌を常に動かしておくということでは、「オシャブリ」は非常に有効な手段なのである。最低でも3歳ぐらいまではオシャブリをさせ続けると、赤ちゃんはいつも舌を動かすことができ、基本的能力を大いに高めることができるのである。オシャブリをしているののは見っともないと思って、オシャブリを早くから外してしまうと、赤ちゃんは舌を充分に動かす機会を失ってしまい、能力を高めることができなくなってしまうのだ。

 舌の動きというのは、人間にとって基本的な能力を生み出していくことになるので、赤ちゃんの時に充分に舐めまくりをしておこないと、その後の人生でどう教育しても、能力が全く伸びてこないことになってしまうのだ。大人になって、冷たいジュースを飲んだり、アイスクリームを食べたり、タバコを吸うなどしてしまうと、舌の機能が衰えてしまうので、どうしても美的センスが貧弱になり、理解力も読解力も落ち、現実を正しく認識できなくなってしまうのだ。

②破壊活動

 新米ママにとって舐めまくり以上に耐えがたいものが、赤ちゃんの破壊活動である。だが、この破壊活動は、赤ちゃんの「想像力」を鍛え、「創造能力」をもたらし、「行動力」をつけさせることになるのだ。勿論、家中の物が破壊されてしまうのは困るから、積み木やブロックを与えるなどして、地道に破壊活動をさせる機会を与えていかなくてはならないのだ。

 赤ちゃんの時に充分な破壊活動をしていないと、どうしても想像力に欠けてしまい、そのために現実の中で処理しようとする小さな能力しか持たない人間になってしまうのだ。この手の人たちには創造能力など全くないので、せいぜい他人の欠点を指摘したり、特定のイデオロギーに立脚して自分が気に食わないものを断罪したり、日本と外国を比較して日本は遅れていると主張するだけになってしまうのである。

 創造という行為は、他人の欠点を指摘することではなく、逆に自分の長所を伸ばしてしまうことなのである。創造はイデオロギーから決して生まれず、寧ろ、些細な経験の中から生み出されていくものなのである。創造は日本と外国をいくら比較しても生まれて来ず、それどころか日本の生活に密着した中から生まれてくるものなのである。

③ボディーマッサージ

 新米ママがいとも簡単に赤ちゃんの能力を開発できるものが、「ボディーマッサージ」である。ボディーマッサージは赤ちゃんの「能力全般」を開発できるものだといっていい。特に赤ちゃんの精神を穏やかにさせるので、不必要な親子喧嘩をする機会が激減するので、その分、赤ちゃんは自分の時間を充分に確保することができるようになるので、それだけ赤ちゃんは自分の能力を伸ばしていくことができるようになるのだ。

 ボディーマッサージは、赤ちゃんの毛細血管に充分な血液を通して、全身の血行を良くする以上、脳に大量の血液が注ぎ込まれ、脳細胞の量を増やすことができるようになるのだ。人間の脳は小学生を卒業する辺りまで、脳細胞自体が増加していくので、それまではボディーマッサージをし続けることだ。風呂上がりを利用すれば、数分でできてしまうものなのである。もしも子供が母親のボディーマッサージを嫌がるようになったら、自分でボディーマッサージをする習慣を身につけさせることだ。そうすれば母親の手を借りずとも、自分で自分の能力を伸ばしていくことができるようになるのである。

●人間の能力の根源は皆同じである

 大人になれば、人間の能力は千差万別なものになってしまう。だが、人間の能力の根源は皆同じであるといっていいのだ。人間の根本的能力は満2歳までに出来上がるといっていいのだ。この期間に舐めまくりや破壊活動やボディーマッサージを充分にさせておくと、脳細胞そのものが大きくなり、その成長の勢いで以て、その後の成長において高い成長率をマークしてくるようになるからだ。

 昔の人たちが「三つ子の魂、百まで」と言い続けてきたのは、何度も育児をしてきてみて、結局、その後の教育によって能力が左右されるのではなく、実は赤ちゃんの時の育てられ方こそが、人間の基本的な能力を左右してしまうということが解ったからなのである。数えで三つ子なら、満年齢では2歳である。丁度、授乳の時期が終わった頃までに、赤ちゃんの基本的な能力は決定してしまうのだ。

 後世に名を残す天才たちや、秀才として世に時めいている人たちは、その殆どが母親の深い愛情のもとで育ってきたということに、最大限の注目をしていい。人間の能力というものは、母親の母性愛なくして育ってこないのである。「お前は生きているだけで素晴らしいんだよ」という母性愛が赤ちゃんに充分に注がれると、その赤ちゃんの人生に後退がなくなり、前進あるのみの人生に変わっていくのである。それこそが、その人たちに能力を開花させる最大のチャンスを与えることになったのである。

 天才教育を躍起になってやっている夫婦は、自分の赤ちゃんを天才しようという意気込みだけが優先してしまい、母親が母性愛を注ぐということを忘れてしまっているのだ。赤ちゃんは母性愛さえ貰えれば、生きていくことに自信が持て、色々なことに関心を持ち始めるのだ。そういった中で能力を開花させていくのであって、無理矢理に天才教育を施しても、天才になってくれるわけがないのだ。

 人間の成長には順序というものがあるのだ。赤ちゃんの時は根源的能力を身につけていく時期なのである。根源的能力があれば、いずれ専門的な能力が花開き始めるのである。しかし、赤ちゃんの時に充分に根源的能力を身につけさせておかないと、その後、どのような教育を施しても、専門的な能力が開花してこないものなのである。赤ちゃんに物を教えれば、確かに赤ちゃんは覚えていくことだろう。だが、そうやって物を覚えても、4歳か5歳の頃に幼児は赤ちゃんの頃の記憶を忘却してしまう時期を迎えるので、ばっさりとその記憶が消え去ってしまうのだ。そして、そこには平凡極まりない、それどころか赤ちゃんの頃に充分に根源的能力を身につけていないために、他の子供たちよりも遥かに劣る子供に成って行ってしまうのである。

●子供の大化けを見逃すな

 赤ちゃんへの天才教育は、赤ちゃんの成長の仕方を全く無視したものだと言っていいだろう。かといって、全く天才を作り出せないかというと、そうではないのだ。人間は天才を作ることはできないけど、子供たちが大化けする機会を作り出すことはでき、その機会を利用してその子供は飛躍的に能力を伸ばすことができるのだ。

 赤ちゃんに教育は必要ないが、乳児が終わり幼児になると、教育を施すことは可能になる。「教育は3歳に成ってから」というのが子育ての鉄則なのである。「ヴァイオリン」や「ピアノ」を習わすにしても、3歳になってからというのが、教える側にとっての常識なのである。3歳になってから教えれば、幼児といえども学んでいくことができるようになるのである。

 人間の脳は小学生の或る時期に急激に成長する時期を迎えるので、この時期を巧く捉えて能力を飛躍的に伸ばしていくことが可能になるのだ。スポーツ選手を育てるなら、この時期を決して外してはならないだろう。この時期にそのスポーツの基本を叩き込んで教えれば、脳が体の動きを記憶してしまうために、遅れてそのスポーツを遣り出した人たちに対して、圧倒的な格差をつけることができるようになるのだ。

 小学生になれば脳細胞の急激な成長が始まるので 子供たちに書物を暗記させてしまうことだ。『古事記』や『論語』や『大学』といった古典や、『日本政記』や『日本外史』のような歴史書を暗記させてしまうことだ。小学生の頃に暗記させておくと、暗記の回路ができあがり、その後の学校の授業でもいとも簡単に記憶していくことができるようになるのだ。ただ、記憶の回路をつくるためには、「古典」であり、しかも「名文」であり、その内容が素晴らしいものではなくてはならないのだ。

 赤ちゃんは赤ちゃんらしく育てるべきだし、子供は子供らしく育てていくべきなのである。赤ちゃんには赤ちゃんの時にだけ大切なことがあるし、子供には子供の時にだけ大切なことがあるのだ。そして子供には大化けしていく機会を与えてあげることなのである。それができるのは、その子供の両親だけなのである。要は「タイミング」なのである。自分の子供が大化けする機会を見逃さないためにも、教育を学校任せにしないで、夫婦自身が子供とちゃんと向き合って育てていくことだ。

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コメント

最近こちらのブログ読み始めたんですが、ウチは、3才と1才半の息子が2人で、もう赤ちゃんの時期は終わってしまって、もっと早くにこちらのブログに出会えていたらなと思います。
お兄ちゃんのほうは、3才まで家に居て、友達もいなく二人で家にひきこもっていたので、すごい人見知りでママにべったりで、家でも育児放棄気味だったのが原因なのか、すぐにキレてギャ〜言っていて、赤ちゃんの頃にちゃんと育てていればよかったと後悔しています。下の子は、お兄ちゃんみたいにならないように早くから保育所に預けたんですが、才ぐらいまではママと一緒のほうが良かったんですよね。それも今になって後悔していて。今からでもちゃんと育てて行けば大丈夫ですか?

投稿: Saa | 2009年6月16日 (火) 14時11分

 「Saa」さん初めてのコメント有難うございます!happy01 
 さずがは2児の母親って感じで、良く子供たちの状態をきちんと見ていますね。
 こんな短い文章で現在の状態をちゃんと表現できるのは偉いことです。

 幼児の声って、良く通るし、しかも奇声を発せられると、本当にうるさいですよね。
 「Saa」さんの困り果てた気持ちは充分に理解できます。
 
 ただ、弟さんが生まれた時期が、お兄ちゃんはまだ1歳半だったので、まだまだ母親に甘えたい時期に、弟さんに母親を取られてしまったもんだから、それですぐにキレてしまうようになったんだと思います。
 また、下の子を妊娠中している時から、上の子が赤ちゃん返りするっていうこともあるので、その時期にトラブってしまうと、後々まで結構、悪影響が出て来てしまうものなんです。それでキレてしまうようになってしまうってこともあるんです。
 恐らく、上の子を育児している時に、どこかで躓いてしまったんでしょう。
 男の子は女の子に比べて成長は遅いし、手間がかかるんです。でも、男の子は母親がきちんと育児をしてくれたからこそ、母親を信頼することができ、外に飛び出していくことができるようになるんです。
 お兄ちゃんがキレてしまうのは、典型的な母性愛不足ですね。
 だったら、母性愛を注いであげればいいんです。

 まず、お兄ちゃんに対して、決して「お兄ちゃん」とは呼ばないことです。
 きちんと名前で呼んであげることです。「何々くん」って呼んであげれば、お兄ちゃんは「兄であることの負担」から解放されて、母親から自分を肯定して貰えたと思えるようになるんです。
 「お兄ちゃん」と呼ばれてしまうと、どうしても頑固者でのんびりとしすぎてしまうんです。それなのに母親から急かされると、自分のペースを崩してしまい、それですぐにキレてしまい奇声を発して、更に母親を困らせてしまうようになってしまうんです。「お兄ちゃん」は「鬼ぃちゃん」になっちゃうんもんなんです。

 次にお兄ちゃんに何かをやらせて、褒めるようにしてあげることです。
 恐らく日頃、母親から余り褒められていなんじゃないかな?
 下の子がいると、どうしても上の子にはきつく当たってしまうんですよ。
 だから、些細なことでもいいから、とにかく褒めてあげることです。
 砂山を作ったら、「凄いね~」とか、昆虫を捕まえてきたら。「上手上手!」とか、お兄ちゃんが手柄を立てたら、褒めてあげることです。

 それから、お兄ちゃんが何か悪さをしても、頭ごなしに怒鳴りつけるのではなく、お兄ちゃんの目線まで腰を落として、相手の目を見ながら、「これは悪いことなんだよ」と自分が感情的にならず、理路整然と話すことです。
 男の子は男性ホルモンの影響で、幼稚な所は本当に幼稚なんだけど、理路整然と話すと意外と納得してくるんです。

 今は育児に手古摺っているからもしれないけれど、問題を一つ一つ解いていくと、きちんと解決できてしまうものです。
 焦らず、感情的に成らずに、地道に取り組んでいくことですよ。
 上の子との関係が巧く行くようになったら、もう一人産んでしまうってのも、いい影響をもたらすことになります。
 上の子は、母親は自分よりも下の子が大切なんだと思うのではなく、母親であるならば、一番下の子にたくさんの愛情を注ぐもんだなというのが解るようになるからです。
 それが解るようになれば、母親の手を焼かなくなるし、逆に家事を手伝ったり、下の子たちに対していいお兄ちゃんになっていくことができるようになるんです。

 男の子が3歳なら、今が本当に可愛い盛りですよ。
 まずは上の子との関係を修復していくことです。関係が巧く行くようになったら、下の子を保育園に預けるのはやめた方がいいです。
 ただ、「Saa」さんが保育園に預けたのは、決して間違った選択ではなかったと思います。上の子で手古摺っているら、当然の選択だったと思います。
 今からでもちゃんと育てていくことはできますよ。男の子なら母親からの母性愛はいつだって欲しいものなんです。

happy01 happy01 happy01

投稿: タマティー | 2009年6月17日 (水) 05時31分

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