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喃語とベビーサインを覚える

●赤ちゃんとのコミュニケーションの手段

 赤ちゃんは言葉を話すことができない。しかし、それでも母親と人間関係を構築していくなくてはならない。そこでまず赤ちゃんが行うのが、「泣く」という行為である。赤ちゃんはすぐに泣く。泣くことで母親に危険を知らせ、母親が手を出さざるを得ないようにするのである。その次が「視線」を送る。母親に視線を送ることで、母親の気を引くのだ。そして「笑顔」を見せる。赤ちゃんに微笑まれたら、どんな母親といえども、育児疲労は吹き飛んでしまい、育児に喜びを見出すことだろう。

 生後3ヵ月を過ぎて、徐々に出てくるのが、「喃語」と「ベビーサイン」である。これこそが赤ちゃんが言葉をきちんと話せるようになるまで、長い期間使用することになるものなのに、新米ママにとっては全く解らない困りものなのである。喃語はただ呻いているにしか聞こえないし、ベビーサインは手を適当に動かしているようにしか見えないのだ。

 しかし、新米ママが赤ちゃんの喃語やベビーサインを理解しないで育児を進めていくと、赤ちゃんは母親とコミュニケーションが取れないと認定して、事あるごとに大泣きしてくるのである。しかも、赤ちゃんは徐々に体が大きくなっており、その上、赤ちゃんの声は非常に良く通るので、とにかくうるさい泣き声を響き渡らせるのである。

 昔の母親たちが、喃語やベビーサインのことをいとも簡単に理解できたのは、とにかく赤ちゃんのもとを離れなかったからだ。出生直後から母子が分離されなければ、なんとなく赤ちゃんの言いたいことが解り、「こういうことをしたいのね」と言って、赤ちゃんのやってほしいことをやってあげることができたのである。

 しかし、病院などで最初から母子分離されてしまい、しかも、ベビーベットで母子を分離し続けていると、新米ママは赤ちゃんの喃語もベビーサインも全く理解できず、赤ちゃんは大泣きしまくることになるのだ。それに対して、母親が赤ちゃんに構わなくなると、赤ちゃんは表情そのものをなくしてしまい、母親との関係構築をしようとしなくなってしまうのだ。新米ママにとっては手のかからない赤ちゃんになったかもしれないが、手のかからない赤ちゃんは、実は新米ママとちゃんとしたコミュニケーションが取れていないだけなのである。

●喃語

 まずは「喃語」である。赤ちゃんも首が据わってくると、喃語を話すだけの筋肉がつくので、生後3ヵ月以降なら、喃語を話してくる。だが、これが全く意味不明なのである。「あ~」「う~」「ほげ」「あぎゃ」「うぎゃ」とかいうように、言語になっているのではなく、ただ呻くことを楽しんでいるかのようなのである。

 特に、「ぐにゃ座り」や「一人座り」ができると、上半身を起こせるようになるので、そうなると気道が重力に押されることなく、自由に使えるようになるので、赤ちゃんは得体の知れない喃語を喋りまくるのである。恐らく、喃語の大半は、喃語それ自体に何か意味があるわけではなく、ただ喃語を発生するのが快感だからこそ言っているだろうと思う。

 勿論、この喃語は赤ちゃんが将来、喋れるようになるために重要なトレーニングではあるけれども、赤ちゃんの方がそんな先まで考えているわけではないのだ。ただ単に喃語を喋れることが楽しいから喃語を喋っているにすぎないのだ。これが良く解るのは、赤ちゃんに独り遊びをさせると、喃語を一人で喋りまくっているのだ。

 ただ困るのが、その喃語で母親に何かを伝えようとしてくる時である。確かに、こういう時の喃語は何かしらのパターンがあるし、かといって喃語が何を言っている解らないために、新米ママとしては何がなんだか解らないのである。こういう時は、「これをしてほしいの?」「それともあれをしてほしいの?」と、とにかく赤ちゃんの意思がなんなのかを探っていくことだ。

 赤ちゃんの喃語が一体なんだったのか解らなくても気落ちしなくていい。いかなる新米ママにとって、赤ちゃんの喃語は世界七不思議よりも不思議な現象なのだ。後日、ひょっとしたことで、赤ちゃんの喃語が解り、「こういうことを言いたかったわけね!」と解ったりすることもあるのだ。

●ベビーサイン

 喃語というのは、新米ママにとって未知なる外国語よりも難しいものであっても、ベビーサインは比較的解り易いものなのだ。但し、これは条件付きで、新米ママが可能な限り赤ちゃんと一緒に居るならという条件でだ。というのは、赤ちゃんの行動だけでなく、人間の行動は、一緒に居ればなんとなく解ってくるので、解り易い状況でベビーサインを示してくれるなら、そのベビーサインがなんとなく解ってくるのだ。

 喃語を巧く理解できない新米ママにとっては、赤ちゃんのベビーサインこそ赤ちゃんの意思表示がちゃんと解る唯一のものだからだ。赤ちゃんの方も言葉がちゃんと話せるようになるまで、このベビーサインを多用して、母親に自分の意思を伝えていこうとするのだ。それゆえ、ベビーサインを理解できるかできないかで、新米ママと赤ちゃんの双方の理解度は決定してしまうのだ。

 ベビーサインで比較的解り易いのが、寝る際のベビーサインである。赤ちゃんは眠たいと訴えてくるくると、母親と視線を合わさなくなり、目を反らすのだ。このベビーサインが出ると、本人は眠たいといっているのだ。赤ちゃんが一人歩きできるまでは、このベビーサインを多く使用している。

 赤ちゃんは「ぐにゃ座り」ができるようになると、周囲の大人たちに行動を合わせることができるようになるので、遂々、自分が眠たい時間を大幅に過ごしてしまうことがある。そういう時は、新米ママが見計らって、「さあ、寝る時間よ」と赤ちゃんを寝かしつけないと、赤ちゃんは周囲の大人を気にして、眠たいの起き続けてしまうのだ。しかし、本当は眠たいものだから、手をボクサーのように構え、母親の目線が合った瞬間に、それを合図で大泣きを仕出すのだ。赤ちゃんが大泣きして寝るのと、赤ちゃんがそのまま寝てくれるのとでは、育児疲労が全然違うので、赤ちゃんの大泣きのベビーサインはいち早く察知しておいた方がいい。

 育児をしている新米ママにとって、絶対に知っておいた方がいいベビーサインが、ウンチをしたいベビーサインである。大方は、赤ちゃんが指で円を描く仕草をする。ウンチのベビーサインが解るようになると、育児が物凄く楽になるので、赤ちゃんのウンチのベビーサインだけは絶対に見逃さないことだ。ウンチしたことをきちんと意思表示してくれると、いずれオマルでウンチをしてくれるようになるし、オムツからパンツへの移行も非常に楽になるからだ。

●ノートに書き出しておく

 喃語やベビーサインは、育児日誌などのノートに書き出しておくことだ。育児では次から次へとすることがあるので、自分でこの喃語はこれを意味すると解っても、他の情報が入ってきてしまうと、忘れてしまうからだ。書き残しておけば、後になって読めば、ちゃんと思い出せるようになるのだ。絶対に自分の記憶力を過信してはならない。

 もしも、絵が巧く描けるのであるならば、喃語やベビーサインをやった時の赤ちゃんの姿を描いておくと、比較的解り易くなるのだ。喃語もベビーサインも赤ちゃんの体の動きが解ると、なんとなく解ってくるものだからだ。赤ちゃんが寝ている時に、ささっと描いてしまうことだ。

 喃語やベビーサインは単発で出されても解らないが、ノートに書き出してみると、非常に解り易くなってくるのだ。特にベビーサインの方は、赤ちゃんが母親に要求するものはそれほど多くないために、一覧にしてみると、大体何を言いたいのが解ってくるのだ。喃語も赤ちゃんの意味不明な発音が何かしらのことを意味していることが解り始めるのだ。

 新米ママが育児をしていると、どうしても関係が一方的になってしまいがちだ。育児疲労で疲れきってしまう新米ママは、育児をすることに一杯になってしまい、赤ちゃんの多彩な表情をきちんと見ていないのだ。赤ちゃんが喃語もベビーサインも発しているというのに、新米ママが一方的に育児を行ってしまえば、赤ちゃんが大泣きして応酬してくるのは当然のことなのだ。

 ちなみに、第一子の時に喃語やベビーサインをしっかりとノートに書いておくことは第一子だからできることであって、第二子以降はやらない母親が非常に多いのだ。第一子なら何もかも新鮮で解らないことばかりなので、だからこそノートに記録していこうとするが、第二子以降はその新鮮さが薄れ、育児の手抜きをしまくる母親が非常に多いのだ。だからこそ、その赤ちゃんが成長して思春期になった時に、母親に対して有り得ないような反抗をしてくるのである。

●自分で調べてみる、先輩ママに訊いてみる

 喃語に関しては本格的な研究が施された書物は殆どないが、ベビーサインに関しては研究がされた本が多いので、自分で本を借りるなり、買ってみるなりして、自分で調べてみることだ。赤ちゃんの大泣きされて、自分が育児ノイローゼになるより、自分で調べて解決してしまった方が、赤ちゃんの意思表示が解るようになるのだ。

 但し、本に書かれていることは、すべてに該当するものではないのだ。ベビーサインが今まで見過ごされてきた最大の原因は、赤ちゃんのベビーサインは、誰かに教えられなくても、その母親が赤ちゃんと一緒に居ればなんとなく解るということであり、赤ちゃんは自分の母親に対して、特別なベビーサインをすることもあるからだ。それゆえ教科書どおりにはベビーサインを理解するということはできないのだ。

 仲のいい先輩ママが居るなら、先輩ママに訊いて覚えてしまうことだ。先輩ママの中には、喃語やベビーサインに矢鱈と詳しい先輩ママも居るので、そういう先輩ママから直に教わってしまえば、自分が不必要な悪戦苦闘をすることがなくなるのだ。最初は先輩ママに言われても解らないことであっても、何度も教えられれば、解ってくるようになるのだ。

 赤ちゃんの方も、母親が喃語やベビーサインを理解してくれるようになると、それまで大泣きして手古摺らせていたのが、途端に素直になり、母親との関係もスムーズに行くようになるのだ。今まで赤ちゃんが意思表示しているのに、母親が理解してくれなかったからこそ、赤ちゃんが大泣きしていたのである。

 喃語やベビーサインの意味は、自分一人で仕舞っておくものではなく、きちんと夫に伝えておくべきだろう。夫の方は仕事で忙しい以上、喃語やベビーサインに詳しいわけではないからだ。喃語やベビーサインの内容を夫にきちんと伝えておけば、夫は改めて自分の妻のことを見直すことであろう。

●赤ちゃんとのコミュニケーションを上達させる方法

 赤ちゃんとのコミュニケーションを上達させる方法は、何よりも「赤ちゃんと一緒に居る」ことだ。赤ちゃんと一緒に居れば、喃語もベビーサインもなんとなく解ってくるものなのである。特に第一子目が一番大事なので、第一子とちゃんとコミュニケーションが取れれば、第二子以降の赤ちゃんとも巧くコミュニケーションを取れることができることだろう。

 次に「赤ちゃんにモノマネをさせる」ことだ。赤ちゃんはまずは母親のモノマネをしてくるので、赤ちゃんにモノマネさせると、赤ちゃんにとっては嬉しくて仕様がない遊びなのだ。赤ちゃんは嬉しくなると、より多くの喃語やベビーサインを出してくるようになるので、より深くコミュニケーションが取れるようになるのだ。

 そして、赤ちゃんとのコミュニケーションで大事なのは、母親の方が「知ったかぶりをしない、知らぬままで通してしまわない」ことだ喃語もベビーサインも、それを解明しなくても、赤ちゃんを育てていくことはできる。しかし、そうやって育ててしまうと、自分の子供のことが全く解らないことになってしまうのだ。自分で調べるなり、自分で訊くなりして、喃語やベビーサインの謎を解明していくことだ。

 赤ちゃんとのコミュニケーションで大切なのは、実は母親と赤ちゃんの関係だけでなく、夫婦の関係をしっかりしておかないと、母親と赤ちゃんの意思疎通は巧く行かなくなってしまうことだ。とにかく夫が仕事から帰ってきたら、苦労をねぎらうべきだし、夫をきちんと立てて、夫の話を聞くということをしておき、その上で育児のことを話すということを繰り返しておかないと、育児でいくらでもトラブルが発生してくるからだ。夫婦の関係と親子の関係は全く無関係で存在しているわけではないのである。

 喃語もベビーサインも解らない頃は解らないものなのである。でも、何か一つのことが解り始めると、ドミノ倒しのように解り始めるのである。そうなれば、赤ちゃんの気持ちが解り始め、育児が非常に楽に成り始めるのである。自分中心になって赤ちゃんの気持ちを汲み取ろうとしないからこそ解らないのであって、ちゃんと赤ちゃんと向き合って、赤ちゃんの気持ちを汲み取ろうとすれば解るものなのである。

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