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赤ちゃんは喋れなくても、赤ちゃんの目を見て話す

●相手の目を見て話さないことは失礼である

 古来、王侯貴族の女性たちは、自分で赤ちゃんを産んでも、自分で赤ちゃんを育てることはしなかった。王侯貴族の女性たちは、わざわざお金を払って乳母を雇い、その乳母に育児を担当させたのだ。そうやって不必要な労働力を使うことによって、自分たちの過剰な財力を示し、自分たちは庶民とは違うということを見せつけた。王侯貴族の女性たちは、自分で育児をしない分、その時間を文化活動に振り向け、王侯貴族のある所、どのこ国でも文化が花開くことになったのである。

 しかし、母親が育児をしなかったという弊害は非常に大きく、王侯貴族はどの国の王侯貴族であっても、「情」というものがない。育児の過程で、まともな母性愛を貰っていないからだ。諺でも「貴人に情なし」と言われ、庶民同士の感覚で王侯貴族たちを信用ししすぎると、信用した方が悲惨な目に遭ってしまうのだ。

 また、日本では乳母が赤ちゃんの目を見てはならないとされたため、そのような育児で育ってきた王侯貴族たちは、公式の場で他人の目を見て話すというのが、礼儀に失するとされた。この乳母による育児がもたらした弊害は、現在にまで続いており、今でも公式の場で他人の目を見て離すということが失礼とされているのだ。

 このため、日本人での会話は非常に困難を伴うことになる。目を見て話さなければ、きちんと意思疎通ができないからだ。勿論。非公式の場では相手の目を見て話してもいいのだが、公式の場でしか交渉できない場合、不要な社交辞令が多く、内容の薄い会話の内容になってしまい、些細なことを交渉するのに、膨大な時間を費やしてしまい、非常にエネルギーの無駄になっているのだ。

 母親たちの中には、自分で育児をするのが嫌になってしまい、他人に任せようとする人たちが居るものだが、その要求は決して不自然ではないのだ。昔の王侯貴族の女性たちは当たり前の如くにやっていたのだ。だが、そうやって母親が育児を他人任せにしてしまった場合、異常な育児の結果は必ず異常な人間たちを作り出してしまうことになるのだということだけは、絶対に忘れるべきではないのだ。自分の手でちゃんと赤ちゃんを育てれば、それによってどんな問題が生じようとも、他人任せの育児よりは断然に弊害が少ないのだ。

●目を見て話すことが、赤ちゃんに安心をもたらす

 日本では社交上、相手の目を見て話しかけるのが失礼とされたために、育児をしている新米ママの中にも、夫と目を合わして話すことをしない女性や、赤ちゃんに目を合わして話さない母親たちが居るものなのだ。しかし、このようなことをやっていたら、結婚生活は破綻していくし、育児も巧く行かなくなってしまうことになる。

 夫婦関係でトラブルが発生しているなら、まずは夫の目を見て話す習慣を回復させるべきなのである。夫も妻からジッと見つめられながら話されれば、妻は自分に好意を寄せ、真剣なんんだなと思うようになって、妻のことを粗略に扱うようなことはしなくなるのだ。そうなれば夫婦で内容の濃い会話ができるようになるのだ。こういうことを繰り返していくと、夫婦の愛の絆はより深まり、より強くなっていくのだ。

 育児をしている場合でも、とにかく赤ちゃんの目を見て話すことだ。特に「黒目」を見ることだ。赤ちゃんは母親からこの行動を取られると、母親に対して心を開き、大いなる安心をもたらすことになるのだ。育児でトラブルを起こし続ける母親たちは、必ずといっていいほど、赤ちゃんの目を見て話していないのだ。だから、赤ちゃんは心を開かないのだ。

 勿論、赤ちゃんは話すことはできない。今はまだ喃語を喋っている程度である。喃語では巧く意思疎通ができないものだ。しかしそれでも新米ママは赤ちゃんに話しかけていくのである。赤ちゃんが心を開いていれば、母親の言葉は素直に入っていき、段々と母親の言っている意味が解り始めるのだ。

 喃語やベビーサインを理解することは確かに大事である。しかし、それらは意思疎通のための手段であることを忘れてはならない。新米ママと赤ちゃんとの間に、きちんと心要関係が築かれていれば、喃語やベビーサインの意味が解らなくても、通じ合うことができるようになるのだ。

●会話は赤ちゃんの脳を発達させる

 まず、赤ちゃんが目を覚ましたら、早い段階で、対面抱っこをしてしまうことだ。赤ちゃんを抱き抱え、首と腰に手を当て、そのまま立ち上がり、赤ちゃんに重力を与え体を覚まさせ、赤ちゃんの目を見つめて話しかけることだ。赤ちゃんは目を見つめられると、非常に喜び、自律神経を活性化させることになるのだ。これをやると、1日中、赤ちゃんは活動的になり、体全体を充分に発達させることができるようになるのである。

 赤ちゃんはちゃんと喋れることができないからといって、育児を無言で行ってはならない。赤ちゃんの脳は急激に成長していっているので、新米ママが言葉を喋ると、その新米ママの言葉が赤ちゃんの脳の中を駆け巡り、脳細胞を増やし、シナプスを増やしていき、知能を高くしていっているのである。

 新米ママがヘッドホンをし、無言で育児をしていたら、赤ちゃんは脳を成長させていく大事な機会を奪われてしまい、知能は低く、母親とのコミュニケーションもしなくなり、無表情な不気味な赤ちゃんになってしまうのだ。とにかく育児の現場では、新米ママが赤ちゃんに語りかけていき、言葉の量を増やしていくことである。

 赤ちゃんの体は赤ちゃんが勝手に大きくなっていくものだが、赤ちゃんの脳は新米ママが育てているようなものなのである。特に第一子目は新米ママの方も気合いが入っているので、多くの言葉を費やしてしまうものである。だから、第一子への育児が巧くいけば、大抵、第一子はお喋りになるものである。それだけ巧く脳を発達させることができたということなのである。

 赤ちゃんにとっては、母親が喋ってさえくれれば、それを聞き取る機会が多くなるし、母親の口の動きを見て、口の動きをモノマネできるチャンスでもあるのだ。そうやって、今は喋ることができなくても、言葉を聞き取り言葉を発する訓練をして、赤ちゃんは喃語から赤ちゃん語へと成長させていくことができるのである。

 人間の脳を発達させるには、マンツーマンが一番効果的なのだ。家庭教師を雇って教育を受けたことがあるなら、個人授業と集団授業とでは教育の結果が余りにも違いすぎることに気づく筈だ。赤ちゃんも全く同じで、赤ちゃんを集団の中で育てても、赤ちゃんはそれほど脳を発達させることができないのだ。母親のもとでマンツーマンで育てられるからこそ、赤ちゃんは脳を充分に発達させていくことができるのである。だからこそ、育児は家庭という小さな場所が最適なのである。屁理屈を並べて、赤ちゃんを集団で育てた方がいいと言い出しても、結局は、赤ちゃんの脳の発達を奪う結果にしかならないのだ。

●赤ちゃんの近くで夫婦が会話をする

 赤ちゃんがい居るなら、是非とも夫婦の会話を多くしていくことだ。育児をしているなら、夫婦で話し合わなければならないことはたくさんある筈だ。赤ちゃんは静かにしていても、赤ちゃんは夫婦の会話を聞いているものなのだ。赤ちゃんの周囲で両親が喋ってくれればくれるほど、赤ちゃんはその会話を聞き取る機会を多く得、無意識のうちに脳を発達させることができるようになるのだ。

 赤ちゃんの態度というのは、夫婦の丸映しだといっていい。夫婦の会話が喧嘩腰なら、赤ちゃんはいつも怒っているし、夫婦の会話が和やかに行われているなら、赤ちゃんはいつも和やかなものだ。妻が夫の欠点ばかり指摘していると、赤ちゃんも欠点だらけになり、非常に手古摺らせる赤ちゃんになってしまうのだ。逆に妻が夫の長所を褒め称えていれば、赤ちゃんは長所が多くなり、非常に育児が楽になる赤ちゃんになってくれるのだ。

 赤ちゃんの周囲の会話が赤ちゃんの脳を発達させる以上、夫婦が二人きりだけで育児をしていくのではなく、積極的に親戚回りをし、親戚に自分たちの赤ちゃんを紹介し、そのついでに親戚との会話を赤ちゃんに聞かせ、赤ちゃんの脳を発達させてしまうことだ。夫の両親、夫の祖父母、妻の両親、妻の祖父母と、できるだけ幅広い年代の声を赤ちゃんに聞かせておくと、赤ちゃんの脳はよりバリエーションに富んだ声を聞くことが出来、それらの声に接するたびに脳を刺激していくことができるのだ。

 育児を通じてママ友ができたのなら、なるべくママ友と接触して、そのママ友の声やその赤ちゃんの声を、自分の赤ちゃんに聞かしてあげることだ。自宅ではグズって仕様がなかったのに、他人の家に連れて行くと、赤ちゃんは静かになるものだ。環境が変わったということもあるし、母親とは違う声を聞くことによって、自分の脳の内部で今までとは違う箇所が刺激されているので、グズっている暇がなくなってしまったのだ。

 育児をしている際、ナガティブモードになってしまうと、赤ちゃんの欠点しか目に行かなくなってしまうものだ。新米ママがネガティブモードになった引き金は、育児の忙しさに追われてしまい、赤ちゃんの目を見ることをしなくなり、赤ちゃんが心を開かなくなったことに原因があるのだ。だから、まずは赤ちゃんの目を見て話しかけ、赤ちゃんの心を開かせることだ。そうすれば育児でトラブルが減少していき、自分の心もポジティブモードに変わっていく筈だ。その上で夫婦で会話するなり、様々な人たちの声を聞かして、赤ちゃんの脳を刺激して発達させていくことだ。赤ちゃんを健やかに成長させていけば、育児でのトラブルは激減していくものなのである。

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コメント

タマティーさま
こんにちは。先日のコメントまたまたありがとうございました。
さて、
なんと・・・。
タマティーさんのお言葉通り、息子が生後99日目にして寝返りができましたよ~。わーい。超うれしいです。
昨日あたりから仰向けからうつ伏せになって、ひっくり返れないと悔し泣き???
していたのですが、今日の朝ひっくり帰って仰向けになれました。(まだすんなりできるときとできないときがありますけどね。)昨日はうつ伏せになったときに泣いてしまって、すぐ助けると息子のためにならないかなー。とか、息ができなくなって苦しいかもしれないから助けたほうが良いかなーとか(泣いているから助けてあげたい気持ちが大きいのですが。)そこら辺に親心が難しいなーと思いました。待ってやることが必要なんですよね。
いやー。育児がこんなにすぐに成果のある仕事???とは思わなかったですよ。大変ですけどね。ゆきねこは社会で働いていたときがありますが、仕事に就くと一応、一か月くらいで、仕事には慣れることができるのですが、仕事の成果が出てくるのは短くて半年~一年くらいかかりましたよ。

話は変わりますが、新型インフルエンザが東京のほうにやってくるのも、時間の問題となりました。ゆきねこの家に食糧2週間分は一応蓄えておりますが、万が一、赤ちゃんがインフルエンザになったときの対応方法を教えていただければ、助かります。いつもタマティーさまに教えていただいておりますが、人様に質問するときにまず自分で調べることが礼儀だと思い、ググッてから質問するようにしておりますが、タマティーさまのご見解をお聞きするととても勉強になるのです。感染源はたぶん、旦那が外からもってくることが考えられますので、気をつけますが、旦那がもし感染して症状が出る前にすでにウイルスを移しまくっているということですので、やっかいですね。うちは母乳なので少しは大丈夫のようですが。(そのために小松菜を大量に購入して、冷凍庫で保存中です。)

先日、産後のセルフケアとベビマの教室に行ってきたのですが、その講師の先生が素敵で、とても綺麗な女性で二人のお子さんをお持ちで先輩ママでもあり、お話がとても良かったです。他にも参加しているママがおられて、赤ちゃんを連れ出せる場所もなかなかなかったですし、気分転換になって、とても良かったです。ゆきねこは抗うつ剤のせいで20キロ増えてからおしゃれなんてする気もなくなったのですが、やはり女性は綺麗でないとあかんなー。と思いました。ペアストレッチを習ったのですが、先生が「旦那様にもやってあげてください。」とおしゃられて、今まで赤ちゃんには一生懸命やってあげましたが、旦那にしてあげるという発想がなかったです。ちょっと反省しました。
では、失礼します。

投稿: ゆきねこ | 2009年5月19日 (火) 11時39分

 「ゆきねこ」さん、赤ちゃんの初寝返りおめでとうございます!
 育児って、大変なこともあるけど、仕事では絶対に得られないような凄まじい喜びを得ることができますからね。
 育児で大事なことは、見守ること。
 余りにも手を出し過ぎると、駄目になっちゃうし。
 かといって、手を出さないと、泣きまくるしね。
 そこいらの塩梅を試行錯誤しながら、探っていくことです。
 現在、「ゆきねこ」さんが抱えてる悩みは、新米ママなら誰もが持つ悩みです。悩むべき時に悩んでおかないと、成長できないですからね。

 豚インフルエンザは、当初、専門家たちは「日本では流行しないだろう」といっていたけど、そんなことは絶対に有り得ないです。
 新型のインフルエンザなので、日本人の免疫力でも対応できるまでに時間がかかるからです。
 今はまだ日本で死者は出ていないのですが、それは日本では毎年インフルエンザが流行するので、アメリカ人やメキシコ人よりもインフルエンザに対しては免疫力が高いからです。
 しかし、今後、どうなるかはまだ解りません。
 老人や病人に感染すれば、死ぬ可能性だってあります。
 今の勢いからいくと、次は名古屋あたりでしょうし、名古屋で蔓延すれば、その次は関東に侵入してくるでしょう。
 ただ、今回は、舛添厚生労働大臣が張り切って指揮を振るっているので、最小限の流行で食い止められると思います。
 最初は「日本の対応は大袈裟だ」と言われていたけど、嘗てはスペイン風邪で大量の死者を出したことがある以上、今回の日本政府の対応は適正な対応です。

 「ゆきねこ」さんが予想する通り、もしも、「ゆきねこ」さんの家で豚インフルエンザが蔓延するとしたら、旦那さんが持ち込んでくるでしょうね。
 そのためにも、「生姜湯」を飲ますことです。
 生姜を摩り下ろして、お湯をかけ、そこに黒砂糖を入れれば出来上がりです。インフルエンザにはこれが一番効果的です。
 それと帰宅したら、ウガイと手洗いを徹底させることです。
 インフルエンザは古典的な方法の方が良く効きます。

 赤ちゃんがインフルエンザに罹った時は、すぐに病院に行くのではなく、1晩は様子を見ることです。
 赤ちゃんの場合、大人よりも高い発熱の仕方をするので、母親の方がびっくりしてしまうのですが、高熱を出すということは、免疫力を高くしているということなんです。だから、まずはそのままにしておいた方が、インフルエンザには効果があるんです。
 母親にできることといえば、野菜を大量に食べまくって、体内のビタミンを豊富にしておくことです。母親の体内にビタミンが豊富であれば、母乳の免疫力の高い母乳を出すことができます。
 それから「ドクダミ茶」を飲んでおくというのも、有効な手段です。

 人生に成功したければ、成功している人の物真似をしてしまうのが、一番早いんです。
 育児をしている既婚女性にとっては、幸せな結婚生活を送り、憧れになるような既婚女性がいると、それを真似てしまえば、自分の生活がレベルアップしていくんです。
 今回の「ゆきねこ」さんはとってもラッキーですよ。
 その講師の既婚女性は、言っていることも、やっていることも、正しいことばかりです。
 自分一人で生きていくよりも、他人から見習うべきことはきちんと見習った方が、人生は凄まじいまでに充実していきます。

   

投稿: タマティー | 2009年5月20日 (水) 06時32分

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