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喧嘩は両成敗だけど、夫婦喧嘩は両成敗ではない

●夫婦喧嘩をした場合、妻の言い分の方が八割方正しい

 結婚をすれば、夫婦喧嘩をしたことはあるであろう。しかも、よりによって育児ストレスで一杯になっている時に、夫婦喧嘩をしてしまい、より一層ストレスを溜め込んでしまうのである。育児でも揉め、夫婦でも揉めれば、いかに温厚な女性であったとしても、冷静ではいられなくなってしまうことだろう。

 夫婦喧嘩の一体何が問題なのか? それは夫婦喧嘩をした場合、妻の言い分の方が八割方正しいのに、話し合いでは決着がつかず、夫婦の関係が悪化してしまうのである。勿論、結婚しているのだから、夫婦関係が悪化しても、その後は仲直りするのだが、もしも仲直りできなければ、離婚へと一直線であろう。

 夫婦喧嘩は、妻の言い分が正しいからこそ、夫婦喧嘩は問題になるのである。言い分が正しいからといって、解決が施されるわけではないのだ。通常の喧嘩なら、喧嘩をしあっているどちらかの話の筋の通っている方が勝つものである。論理的に負けた方が負けなのだが、夫婦になるとこの勝敗の付け方ができなくなるのである。夫婦喧嘩は明らかに違う決着の付け方になっているのだ。

 結婚した場合、夫婦喧嘩の処理の仕方をどうするのか、ちきんと定めておいていた方がいいのだ。いくら愛し合っていたとしても、夫婦ならどうしても喧嘩してしまうものだからだ。結婚には宗教が必要に成ってくるのは、夫婦の問題というのが、通常の仕方では解決しえないからであろう。

 家庭に裁判や行政が入り込むことは非常に危険なのである。夫婦でトラブルが生じたとしても、裁判や行政で決着がつけられるものではないからだ。昭和憲法体制はこの禁じ手を盛んに行っているのだが、結局、裁判も行政も莫大な資金を使いつつも、成功していないのだ。

●では何が問題なのか?

 では、夫婦喧嘩が拗れてしまうのは、何が問題かといえば、「妻が夫を敬っていないことこそが問題なのだ」ということなのである。夫というのは、妻が髪形を変えても気づかないし、服を変えても気づかないのに、妻が夫を敬わなくなっているということに関しては敏感に感じ取ってくるのだ。

 夫婦は対等ではあったとしても、夫が家長になることによって家族が形成されていく。夫が家長に成り、妻が家庭内の実権を握り、そして赤ちゃんが健やかに育っていく。これでこそ家族がきちんと機能し、家庭内に巧く愛が流れた証拠なのである。そのため、夫婦が対等であるのは、夫婦が話し合う時に制限されてしまい、夫婦で何かあった場合、夫婦で穏やかに話し合うのが、大事な決まりごとになるのだ。

 だから、夫婦喧嘩は結婚に対して重大な掟破りになっているのである。それは夫婦喧嘩をすることによって、夫婦が対等に成って穏やかに話し合うという掟を破ったことであり、もう一つは、夫婦喧嘩をすることによって家長たる夫の権威を傷つけたということなのである。だからこそ、妻の言い分がどんなに正しくても、夫は頑なに拒否してくるのである。昔から、「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われ続けたのは、筋の通った話を拒否している夫も馬鹿だが、結婚の掟破りを破りをしている妻の方も馬鹿だからだ。

 結婚して遂々傲慢になってしまうのは、妻は結婚したことによって夫を思い通りに動かせると勘違いしてしまうことだ。なんせ妻は家庭内の実権を押さえているのだから、夫を自由自在に動かせると、思い上がってしまうのだ。「権力の魔力」のために冷静な自分を見失っているのだ。夫は愛する妻のためなら多少のことは聞くことだろう。しかし、限度を超えれば、激怒してくるのは当然であろう。だからこそ、解決不能の夫婦喧嘩が起こってくるのである。

 「夫は自分の思い通りには動かない」という事実を認めない限り、夫婦喧嘩は延々と続くのである。人間は夫婦であったとしても、自分の意見の50%しか伝わらないものだ。自分の意見の50%が伝わったら、それは伝わったことの100%をやってくれたと思って大喜びするべきなのである。残りの50%が伝わっていないからといって怒ってはならないのだ

●憎しみ合うために結婚したのか?

 もう一つは、妻の方が「幸せを貰う立場から、幸せを与えていく立場に変わっていない」ということなのだ。多くの夫婦が結婚に関して勘違いするのは、プロポーズの際に夫の方が「あなたを幸せにしますから、結婚して下さい」と言ってきたことを、未だに鵜呑みにしていることなのである。

 結婚すれば、妻の方が夫から幸せを貰うのではなく、幸せを与えていく立場に変わらない限り、結婚など巧く行くわけがないのだ。夫は妻に幸せを与え、妻も夫に幸せを与えるからこそ、夫婦双方が相乗効果を引き起こし、個人一人では実現不可能な巨大な幸福を実現してしまうのである。

 ところが、妻の方が精神的に独立せず、いつまでも夫から幸せにして貰おうと思っていると、夫婦の間で相乗効果が起きず、少ない幸せを遣り繰りせざるをえなくなり、そのために妻の方が不満を爆発させてしまうのだ。しかし、これは妻の言い分がどんなに正しくても、妻が精神的に独立せず、配偶者を幸せにしていこうとしていないことに、最大の問題があるのである。

 すべての夫婦は結婚した時は、「永遠の愛」を誓い合うものだ。だが、その永遠の愛を維持し続ける夫婦は少ないものだ。夫婦喧嘩をすれば、「永遠の愛」が「永遠の憎しみ」に変わってしまうことだろう。もしも、夫婦喧嘩をして怒りで一杯になってしまったら、「私は憎しみ合うために結婚したのか?」と自分に問うべきなのである。

 あなたの「永遠の愛」はそんなものなのか? 所詮は偽りだったのか? 愛というのは、どうしても憎しみに転化していってしまうのだ。だから、愛が憎しみに変わらないようにし、夫婦が憎しみ合わない工夫を結婚に施さなければならないのである。そのためには、まずは精神的に独立して、幸せを貰う立場から、幸せを与えていく立場に変わることだ。

●結婚した時の思いを永遠に忘れないこと

 育児で手一杯になっているのに、夫婦喧嘩をしてしまえば、どんな妻であったとしても冷静さを欠いてしまい、自分の感情だけを暴走してしまう危険性があるものだ。だから、育児をしている時は、可能な限り夫婦喧嘩が起こらないようにし、夫婦喧嘩を事前に封じてしまうことだ。

①身嗜みをきちんとしておこう

 まず、夫婦喧嘩を起こす妻たちに共通することは、家庭内の身嗜みが悪すぎるということである。人間は身嗜みのいい相手の意見はちゃjんと聞く傾向にあるので、身嗜みが悪いとどうしても夫は妻の意見を聞かなくなってしまうのだ。朝は早く起きて、歯磨きと洗顔を行い、すぐさまきちんとした格好に着替えることだ。いつまでもパジャマ姿でいないことだ。

 夫は日中いないのだから、夫が帰ってくる頃を見計らって、ちゃんとした格好に着替えてしまえばいいのだ。こうすると、夫に好印象を与えることができるし、妻の方としても日中、育児をしていて、そのままダラダラと夜の時間に雪崩れ込んで過ごすことがなくなるのだ。このちょっとした工夫が気分を一新させ、颯爽とさせてくっれるのである。

②些細なことで揉めた時は、ジャンケンで決定せよ

 結婚していれば、それが夫婦にとって重要なことでもないのに、揉めてしまうことは多々あるものだ。例えば、今日の料理を肉にするか魚するかで揉めることだって有り得るのだ。そういう些細なことで揉めた時は、ジャンケンで決定させることだ。夫婦でジャンケンをして、勝った方の言い分を聞くようにするのだ。こうすれば、些細な問題を夫婦が後腐れを残すことなく、処理することが可能になるのだ。

③結婚写真を居間に飾っておけ

 すべての結婚は結婚の前後で大半が決まってしまうものだ。結婚の早い段階で、夫が妻の尻に敷かれるようであれば、最後まで敷かれっぱなしだし、夫が頑固者であれば、最後まで頑固を貫き通してくるものだ。結婚するために駆け落ちしたら、妻方の両親とは気難しくなるし、娘も駆け落ち同然の結婚をするようになることだろう。結婚して妻が舅や姑と揉めるようであれば、そのイザコザは延々と続いていくものなのだ。

 だから、結婚して夫婦に何が起ころうとも、結婚した時に気持ちを永遠に忘れないことだ。結婚の前後で夫婦の有り方が決まっても、それを下手に変えてしまわないことだ。意外とその夫婦にとってはベストな関係になっている場合が多々あるものなのだ。勿論、結婚に支障を来たすのであるならば、それを修正していけばいいのだ。

 結婚した当初の気持ちを忘れないためにも、結婚写真を居間に飾っておくことだ。夫婦喧嘩に成りそうな時、妻の方が視線を外して、ちらっと結婚写真を見れば、夫も結婚写真を見る筈であり、そうなれば夫婦双方が冷静になれるものなのだ。夫婦の間にどんな問題が発生したとしても、夫婦が憎しみ合い、結婚を破壊するまでの問題なのではないのだ。夫婦の間で発生した問題を、怒りに釣られて悪化させてしまうからこそ、結婚を最悪の形にしてしまうのである。

 育児をしている時は、とにかく赤ちゃんを育てることが最優先なのだから、夫婦で夫婦喧嘩を起こすべきではないのだ。妻の方が育児ストレスを抱えている時は、遂々、夫につらく当たってしまい、それを引き金に夫婦喧嘩が発生してしまうものだ。夫に手厳しい意見を言っている時は、冷静になって、「自分は育児ストレスで一杯になっているんだな」と思うことが必要だ。夫婦の問題よりも、まずは育児をきちんとこなしていけば、育児ストレスは減少して、夫婦仲も良くなっていくものなのだ。

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コメント

タマティーさんのブログをいつも参考にさせていただいています。

今日は大きい夫婦喧嘩をしてしまい、この記事を読んでハっとしました。

「夫を敬っていない」という無意識の思いが根本の原因で夫婦喧嘩がおこってしまったということ。

幸せを与えあわなければならないということ。

2歳の娘に良くないものを見せてしまって、心が痛いです・・


この記事に感謝です!

投稿: 美貴 | 2014年3月 2日 (日) 23時21分

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