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新米ママの育児の禁じ手:「母親自身が病気になること」

●育児では母親自身が病気をしていられない

 育児をしている母親たちが得る最大の教訓は、「育児をしている時は病気をしていられない」ということであろう。別に、赤ちゃんが病気をするのは構わないが、母親自身が病気になってしまうと、育児が立ち所に機能しなくなってしまうからだ。育児とは、母親あってこその育児のなのである。母親の代わりになるような人物はいないものなのだ。

 育児を経験した母親は非常に強くなる。育児のために病気をしていならないという緊張感こそ、その母親を肉体的に強くするだけではなく、精神的にも強くさせるのである。だからこそ、育児を終えた時に、独身女性を見て「なんて弱弱しいんだろう!?」と思ってしまうのである。仕事をいくらしたとしても、それほど強くはなれないのだ。育児を経験した母親たちからみれば、小娘程度にしか過ぎないのだ。

 人間は自分のことだけを考えていても、それほど成長しないということなのである。母親が自分のことよりも、赤ちゃんのことを最優先するからこそ、その赤ちゃんはスクスク育つと同時に、自分も精神的に成長していくことができるのである。「利己」ではなく、「利他」に変わったらこそ、飛躍的な成長が可能になったのである。

 人間の肉体は19歳で成長のピークを迎える。しかし、人間の精神はそれ以降も成長し続けるのである。ところが、多くの人々が自分の精神の成長を行わず、自分のことしか考えないからこそ、病気になるのである。人間が、純粋に肉体が原因で病気になるのは、せいぜい2割以下しかないのである。残りは精神が原因で病気を発症してくるものなのである。

 良く言われるように、癌患者に限って頑固である。脳疾患を発症する人は、神や先祖を敬わないし、心臓疾患を発症する人は自分にとって大切な人を大事にしないし、膝の痛みで苦しむ人は自分の子孫を寵愛しようとしないのだ。自分のやった行為が、自分の体に病気として跳ね返ってきているだけなのである。

 病気の本当の原因は、「我執」だといっていい。自分を大事にし過ぎるからこそ、自分の利益ばかり追いかけるからこそ、自分の精神を歪めてしまうからこそ、様々な病気を発症してくるのである。赤ちゃんを妊娠し出産することがいかに大事なのかといえば、女性は育児をすることによって、少なくとも育児をしている期間だけは、我執が取れ、自分の精神を成長していくことができるからなのである。

●快食快眠快便

 自分の精神が順調に成長している母親は、「快食」「快眠」「快便」となる。自分が育児で充実した日々を過ごしているからこそ、食事をしても美味しいのである。独身女性であるならば、グルメに走る女性たちが居るものだが、育児をしている母親でグルメに走る母親たちは居ないものだ。自分が育児をして、赤ちゃんのために尽くしているからこそ、何を食べても美味しく感じられるのである。

 ただ、注意すべきことは、育児をしている際は、果物や野菜を多く食べることだ。果物や野菜には母乳を作るための成分が含まれているので、どうしてもこれらの物が必要になってくるのだ。育児をしている際は、肉食中心にならないようにするべきなのである。肉を消化吸収するために体内のビタミンやミネラルが奪われてしまうために、質のいい母乳が出ないし、自分の体にとっても悪くなるからだ。

 育児をしている際は、赤ちゃんの夜泣きで起こされてしまうために、出産前のように纏まった時間を使って睡眠を確保することができなくなる。そのため、恒常的な睡眠不足になってしまうのだ。ところが、睡眠不足であるかゆえに、就寝してしまうと、熟睡できてしまい、深い睡眠を取ることができるのだ。それゆえ、育児をしている母親たちは睡眠障害にならないのである。不眠症で苦しむ母親などこの世には居ないのだ。

 育児をしている母親が注意すべきことは、日々の排便である。出産すると、女性ホルモンが大量に分泌され、子宮が第二子以降の赤ちゃんを欲し始めるのだ。そのために女性ホルモンの副作用によって体が冷えてしまい、便秘になってしまうのだ。特に美人な女性ほど女性ホルモンの量が多いので、深刻な便秘になってしまうのだ。

 便秘を解消していくためには、「糠漬け」などの発酵食品を多く取るようにし、寒天やヒジキや根菜類といった食物繊維を多く含む食品を大量に食べるようにし、女性ホルモンを整えるためにヨモギ茶を飲めばいいのだ。便秘は「食生活を改善しろ」という体のサインなので、素直になって食生活を改善していくことだ。

●運動して汗を流す

 育児をしている際に、最も気をつけるべきことは、育児をしている最中は運動量が物凄く低下しているということなのである。育児をしている母親にとっては、育児で体を動かしていると思っていても、育児ではそれほど体を動かしていないのだ。初めての育児なら何もが初体験なので様々な経験をして頭が高揚しているが、冷静に育児の動きを見ると、体を全然動かしていないのだ。要は、育児で気を使っているけど、体を使っていないのだ。

 それゆえ、運動して汗を流すということを忘れないことだ。育児で病気をしてしまうような母親たちは、スポーツの重要性が解っていないからこそ、育児をしているというのに、病気で寝込んでしまうのだ。育児で自分の気力を使い過ぎてしまえば、体に異常が出て来るのは当然のことなのである。

 まず、育児をしている際にスポーツを取り入れてしまうことだ。赤ちゃんを連れて外気浴をする際は、少し遠出して、外気浴のついでに自分もウォーキングをしてしまうことだ。1日1時間程度歩けば、誰でも健康を維持できるものなのだ。人は歩かないからこそ、病気になっていくのである。 

 それから、家事をテキパキとこなしていくことだ。家事がダラダラとやれば苦痛以外の何物でもないが、家事をテキパキとやれば爽快なものだし、結構な運動量になるのだ。女性の体は遠距離を走ったり、重たい物を持ち上げるような運動よりも、こういうチョコマカした運動の方が得意であって、この運動をこなすからこそ、健康になれるのである。

 育児をしている時でも、スポーツをすることを忘れないことだ。スポーツは自分が好きなものを選べばいいのだ。ダンスでもいいし、ヨガでもいいし、バレーボールでもいいし、水泳でもいいのだ。とにかく育児から離れて、体を動かして、汗を流すということをすることだ。これをするだけで病気をしにくい体にすることができるのである。

●日中はテキパキ、日没後はゆっくり

 人間には自律神経というものがあって、日中は交感神経が優位になり、日没後は副交感神経が優位になるようにできている。交感神経は人間に「集中力」と「緊張感」をもたらし、副交感神経は「くつろぎ」と「リラックス」をもたらしてくる。そのため、朝は早く起きて、テキパキと家事や育児や仕事をこなして、日が暮れたら入浴して、ゆっくりと過ごすことだ。

 交感神経が優位になっている日中にダラダラと過ごし、副交感神経が優位になっている夜間に活発に活動するようであれば、自律神経がバランスを失ってしまい、精神の病を発症してくるし、肉体のどこかに異常な病気を発症して、その異常な生活を改めるように警告してくるのだ。

 自律神経が失調していると、とにかく夫婦喧嘩が起こりがちだ。夫婦喧嘩が起った場合、その夫婦喧嘩の原因となったものが本当の原因なのではなく、寧ろ、自分の自律神経が失調していることこそが、夫婦喧嘩の原因になったと思った方がいいのだ。自分の自律神経がバランスを欠いている状態では、些細なことで感情が高ぶり喧嘩になってしまうのだ。

 自律神経の失調を治す薬などこの世には存在しない。精神科医たちは精神病の患者たちの無知をいいことに金儲けをしているにすぎないのだ。自律神経の失調を治したければ、とにかく早起きすることだ。早起きして全裸になって乾布摩擦で体をゴシゴシと擦りまくることだ。そして「朝飯前のひと仕事」をやってのけてしまうことだ。1日の始まりを、アップテンポで始めてしまうと、交感神経が優位になって、活動的になることができるのだ。こうすれば、日没後には副交感神経が優位になって、自律神経はバランスを回復するようになるのである。

 自律神経は人間の免疫力と深く関わっているので、自律神経が正常に作動していれば、そう簡単には病気にはならないのだ。子供のいる夫婦が病気をしにくいのは、子供がいれば朝になると起き出してくるからなのである。太陽が昇ったというのに、いつまでも寝ていることができないからなのである。子供がいれば、否が応でも自律神経は正常に動いてしまうものなのである。

●育児をするからこそ、母親は強くなれる

 人間が病気をせずに健康でいられるかは、「細胞の健康度」「免疫力の活動力」で決まってしまう。我々は食事をすることで体の各細胞が必要とする栄養素を補給して、それらを各細胞に送り届けるのである。それをしてくれるからこそ、細胞は必要な栄養素を貰うことができるのである。

 しかし、ただ食べてばかりいては駄目で、細胞が出す老廃物や毒素を排便によって排出していけなければらないし、細胞が得た栄養素を使うために、充分な睡眠を取って貰わねばならないし、人間自体がスポーツをして体を動かして貰わねばならぬのである。快食快眠快便、そしてスポーツは、細胞の健康度を高めるということでは、きちんとした繋がりを持っているのである。細胞の健康度が落ちてしまえば、脳疾患や内臓疾患といった人間 の体を内部から蝕む病気を発症してしまうのだ。

 免疫力は外部からの病原菌を撃退するために機能するのである。免疫力の活動に欠かせないのが、自律神経である。自律神経が正常に作動してくれれば、高い免疫力を保つとができ、外からの病気には罹りにくくなるのだ。自律神経のバランスの取り方が巧い人は、多少は自分の生活に無理がかかっても、そのような生活の中でも自律神経のバランスを取ってくるので、非常に病気に罹りにくくなるのだ。

 育児をしていれば、赤ちゃんのために食事に気をつけなければならないし、睡眠時間の確保にも気を配るし、便秘を解消していくのにも気を使うことだろう。その上で授乳したり、スポーツをしていけば、母親の体の細胞の健康度がアップしていくのである。しかも、赤ちゃんがいれば朝早く起きなければならなくなるので、自律神経はバランスを取り戻していくのである。そうなれば免疫力は活性化し、病気に罹りにくくなるのだ。

 人間はそのままで素晴らしい生き物なのではなく、人間を放置しておけば、生活のリズムを乱し、怠けまくり、自分のことしか考えなくなるものだ。人間は群生動物なので、群れから離れ、一人で生きていこうとすると、途端に堕落しまくるものなのである。偏食をし、昼夜逆転の生活を送り、便秘がちで、スポーツをしなかったら、病気になって当然なのだ。細胞の健康度も免疫力の活動力も急激に低下してしまうからだ。そして何より、自分自身のことしか考えていなからこそ、自分のすべてを奪っていくような病気に罹ってしまうのである。

 人は一人では生きていけない。また、独りで生きていくものでもないのだ。最低でも、結婚することで男女2人の群れを作り、妊娠出産育児を繰り返すことで、その群れを大きくして行こうとするのだ。そうやって生きていくからこそ、健康を維持することができるのである。それゆえ、男だろうが、女だろうが、結婚せず、育児もしなければ、いくらでも病気に罹ってしまうのだ。人間は利己的な生き方を捨て、利他的な生き方に切り替えるからこそ、健康になれ、自分の人生を大いに楽しむことができるようになるのである。

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