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夫と喧嘩してしまう本当の原因、それは自分の「父親の呪い」

●夫婦喧嘩が頻繁に起こりまくるなら

 基本的には夫婦仲はいいのに、なぜか些細な理由で夫婦喧嘩をしてしまう。自分の意志ではしたくないのに、なぜか夫婦喧嘩をしてしまう。こういう場合、あなたは「父親の呪い」にかかっていると見ていいだろう。その「父親の呪い」があるからこそ、要らぬ夫婦喧嘩をしてしまうのだ。

 「父親の呪い」は何もあなたの父親が呪いをかけたくてかけたわけではない。父親は家族を形成していく際に、妻や子供たちを従わせようとする。そうやって、秩序を作り出し、「父性愛」と「父性厳」を与えていくのだ。父性愛とは、価値ある者にしか与えない愛だ。母性愛のように価値がなくても与えられる愛ではない。自分の娘であり、その娘が正しいことをしているからこそ、与えられる愛なのだ。父性厳とは、価値ある者を厳しくすることで、正しい道を歩かせるように仕向けるものだ。この父性厳がなければ、大人になって勝手気儘な堕落した人間になってしまうのだ。

 ところが、娘は青春時代に差し掛かれば、父親の支配のもとを脱却しようとする。そうやって自立していくのだが、その際に父親から与えられた父性愛や父性厳は、一転して「父親の呪い」に変化してしまうのだ。父親が秩序を作り出すために絶対に必要な行為が、娘がその秩序から抜け出そうとすると、自分を呪縛していく忌まわしい呪いになってしまうのだ。

 だから、この時期、女性たちは自分で考えてもその考え方は完全に間違っているし、自分の意志で行った行動の多くは完全に間違っているものなのである。なぜなら、「父親の呪い」にかかっているからだ。高校生や大学生の意見をまともに聞いていられないのは、このためなのである。

 普通、女性はこの父親の呪いを恋愛をすることによって、相手の男性から解いて貰うことで、その呪いから脱出していく。若い女性が恋愛に興味深々になり、実際に恋愛によって大きく自分を変えていくのは、父親の呪いが解けるからなのである。勿論、この父親の呪いを解くには、短期間の恋愛では駄目である。最低でも3年間ぐらいは付き合っていないと、「父親の呪い」は解けないのである。

 女性は父親の呪いが解ければ、呪いを解いてくれた男性と結婚しようとする。そして夫婦円満な家庭を築き上げていくのだ。しかし、父親の呪いを解かずに結婚してしまうと、夫婦喧嘩は絶えないし、些細な理由で離婚してしまうのだ。そして、離婚する際に、必ずといっていいほど、自分の父親に泣きつくのである。要は精神的な自立ができていないのだ。だから、精神的自立を終えた者たちでしか運営できな結婚を、運営できないのだ。

●女性の半分は父親を憎むようにできている

 結婚というのは、既婚女性の方が父親と仲がいいと、非常に巧く行きやすいのだ。娘が父親と仲がいいということは、充分に父性愛や父性厳を貰っているということであり、男性の方としては「父親の呪い」を比較的簡単に解き易いのだ。「父親の呪い」を解いてしまえば、良妻賢母に成り易く、家庭のことを安心して任せられ、自分は仕事に全力を投球することが可能になるのだ。

 しかし、既婚女性が子供の頃から父親と仲が悪いと、男性の方は「父親の呪い」を非常に解きにくいのだ。恋愛で父親の呪いを解かねばならないのに、女性の方が相手の男性から父性愛を貰おうとしてくるので、まず恋愛自体が巧く行かないし、精神的な繋がりよりも肉体的な繋がりばかり重視してしまうようになり、セックスばかりして恋愛が進捗していかないのだ。

 こういう恋愛のまま、「父親の呪い」を解かずにずるずると結婚してしまうと、結婚した所で、結婚が巧く行かない。妻は夫を変えようと必死に成るし、夫婦喧嘩は絶えない。家事はできず、家の中は非常に汚い。不妊症でもないのに、妊娠しないのだ。もしも赤ちゃんを産もうものなら、育児でテンヤワンヤになり、育児ストレスを夫にぶつけてくるのだ。

 なんでこんなことになるかといえば、これは人類が発展してきた歴史に大いに関係がある。人類はそもそも定住する動物ではない。アフリカのジャングルから世界各地へと広がっていった動物なのである。そのため、生まれてくる娘の半分は父親の言うことをちゃんと聞けるいい娘になるが、残りの半分は父親の言うことを聞けない悪い娘になってしまうのだ。

 いい娘は結婚したとしても、自分たちが既に住んでいた部落に住み、子孫を維持していく役割を担う。残りの悪い娘たちは、部落から出て行くことによって、新たな生存領域を開拓する責務を負わされているのである。そうやって人類は繁栄していったのだ。言わば、人類が子孫を繁栄させていくために、人間の内部に埋め込まれた非情な宿命なのである。

 だから今でも娘たちの半分は父親を好きに成り、残りの半分は父親を憎むようにできているのだ。父親と仲が良ければ、結婚しても自然と夫と仲良くなれる。しかし、父親と仲が悪ければ、結婚したら、自分が愛していても、夫と喧嘩してしまうようになるのだ。これは誰がどうやろうとも、仕方のない非情な現象なのだ。

●父親への感謝こそが父親の呪いを解く

 本来なら、恋愛そして結婚で「父親の呪い」は解かれるものなのである。父親と仲が悪い女性であったとしても、恋愛をきちんと行えば、「父親の呪い」は解けてしまい、今までとは全く違った人生を歩むことになるのである。しかし、恋愛している時に、恋愛を充分に行っておらず、「父親の呪い」が解けていないのなら、結婚しても、トラブルは避けられないのだ。では、どうすればいいのか?

①父親への感謝

 父親に感謝できた時に、「父親の呪い」は解かれるのだ。結婚してから、改めて実家に訪れ、自分を産み育ててくれたことを、自分の父親にちゃんとした言葉で、感謝の意を伝えることだ。自分の父親にきちんと「自分を産んでくれて有難う」と言えれば、それは自分にとっては大きな変化を引き起こしてくれるものになるのだ。

②生活を大いに変える

 父親と仲が悪い女性は、本来なら部落を出て、新たな領域を開拓していかざるをえなかったので、ありきたりの家庭を運営するのが、どうも苦手なのだ。だから、自分の両親がやっていたことと正反対の生活を営むようにすることだ。通常は夫唱婦随の夫婦が理想的なのだが、こういう夫婦に限っては「カカァ天下」でいいのだ。妻が夫を尻に敷いても、こういう妻に惚れてくるような夫は、意外に妻の尻に敷かれることに快感を持っているような男性であったりするのだ。

③結婚にではなく仕事に重点を置く

 普通であれば、結婚すれば、家庭に重点が置かれる。しかし、父親と仲が悪かったような女性は、家庭の温もりを知らずに育ったので、いくら真面目に取り組んでも、家事や育児が巧くならないのだ。それよりも、仕事に重点を置いてしまい、そこで自分の能力を発揮することだ。育児は保育園があるものだし、家事は家政婦を雇えばいいのだ。出費はかさむかもしれないが、その分、仕事で稼ぎ出せばいいのだ。

 女性には大きく分けて二種類の女性が存在しているのだ。だから、女性は専業主婦になって家事や育児だけをしていればいいという考え方はおかしいし、逆に女性は結婚しても働かなければならないという考え方もおかしいのだ。父親と仲がいい女性は、結婚すれば当然に家庭に重点を置き、家事や育児に励むものなのだ。そういう既婚女性に結婚しても外に働きに行かしたとしても、仕事も家庭も満足いく作業を行うことはできなくなるのだ。一方、父親と仲の悪い女性は、結婚しても仕事に重点を置きたがるので、そういう既婚女性に家庭のことをきちんとしなさいといっても、満足に行うことはできないのだ。

 だから、現在、政府が進めている「男女共同参画社会」が本当に実現してしまえば、幸せな結婚を営んでいる既婚女性たちは、その幸せが根こそぎ奪われてしまうものだし、家庭と仕事の両立を行いながら働いている既婚女性たちもバランスを崩してしまい、その幸せを自らの手で破壊してしまうようになるのだ。男女共同参画社会で使われている「女」は、あくまでも独身女性のことであり、その中でもフェミニズムを信奉している女性であるということを決して忘れてはならない。既婚女性がどんなに頑張ったとしても、男女共同参画社会では絶対に報われないのだ。

●夫を再び愛せるようになる瞬間

 「父親の呪い」にかかっている既婚女性にとっては、自分は夫のことが好きなのに、些細なことでいつも夫婦喧嘩してしまいがちだ。だが、「父親の呪い」を夫の手助けを借りながら解いていけば、解けていくものなのだ。解いてしまえば、自分も変わるし、夫婦喧嘩の回数も減っていくものなのである。ただ、夫婦喧嘩の回数は減るものの、全くなくなるわけではないのだ。どうしても父親への反抗を、夫への反抗に摩り替えてしまうのだ。

①掃除をしまくること

 夫婦喧嘩が起きないためには、まずは掃除をしまくることだ。夫婦喧嘩を起こす夫婦の家は、非常に汚いものだ。家の中を掃除してしまえば、家の中は奇麗になり、夫婦共々過ごしやすい環境になってくれるのだ。特に便所掃除は毎日やる習慣をきちんと持つことだ。便所が奇麗になるだけで、夫婦喧嘩は発生しにくくなるものなのだ。

②誤るべきことは、誤っておくこと

 通常の夫婦喧嘩なら、妻の言い分の方が正しいのだが、父親の呪いが解けていない既婚女性に限っていえば、妻の言い分の方が間違っている可能性が非常に高いのだ。夫に喧嘩を売るために喧嘩をしかけた時など、明らかに妻の言い分の方が悪いのだ。こういう時は、妻の方から先に誤っておくことだ。夫の方も妻に誤られたことがないので、妻から誤れると逆に夫の方が改心してしまい、仲のいい夫婦が復活してしまうものなのだ。

③握るべき権限はきちんと握っておくこと

 夫婦喧嘩を引き越してくる既婚女性は、まずは妻として握るべき権限をきちんと握っていないのだ。家事の中で最も重要な権限は「料理」である。妻が台所に立つことを嫌い、夫に料理を作らせたり、皿洗いをさせたり、店屋物で済ませていると、妻の家庭内の地位は急激に下がっていくものなのだ。地位が低いからこそ、夫に反抗してしまい、夫婦喧嘩が勃発する仕組みになっているのだ。

 まずは、夫に可能な限り台所に入らせないようにすることだ。夫が台所に入ってくれば、夫が料理に口出しをしてくるのは当然のことなのだ。妻が自分で料理をし、自分で後片付けをする。この方が早いし、スムーズに行えるのだ。美味しい料理を出し、後片付けもきちんとしているなら、夫は妻に対してとやかく言わないものなのである。

 「父親の呪い」が解かれてしまえば、夫婦喧嘩は少なくなり、夫婦仲は良くなっていくものなのだ。夫婦喧嘩を散々したからこそ、逆に深い絆になることもあるのだ。そういう日が訪れた時、改めて夫の顔を見れば、新たな気持ちで再び夫を愛せる瞬間がやってくるのだ。その愛は今までの愛よりも、ずっと大きく、そしてずっと強い愛になっているのだ。

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