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お金があれば、育児に於いて圧倒的な優位に立てることは当然である

●「お金の力」と「愛の力」

 育児にはお金がかかるものなのである。育児には母親の母性愛が必要であったとしても、それだけで育児ができるものではないのだ。「愛の力」だけでなく、「お金の力」があるからこそ、育児をきちんと行うことができるのである。どの国民も自国の経済力以上の人口を養うことはできず、経済力以上に人口が増えずぎてしまえば、飢饉が発生するか、海外へ移民をせざるえなくなるのである。

 個人レベルでも要は経済力のある人々が子孫を残すことができるのである。フェミニストたちのように結婚もせず、赤ちゃんを産まないという生き方は、それを遂行していくだけの経済力を自分は身につけることができなかったということを暴露しているにすぎないのだ。先進国は出生率が停滞してしまうものだが、それは教育費に余りにもお金がかかるために、そう易々と大量に子供を作ることができなくなっただけのことなのである。

 福沢諭吉は「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」といって、身分制度を否定して、学問による出世を肯定したのだが、現在の日本の大学は、お金持ちの子女たちが行く所になっているのだ。慶応義塾大学は日本の大学の中で最も授業料が非常に高く、いくら平等を唱えたとしても、裕福な家庭の子供でなければ、進学することができないのだ。

 では、国公立大学には貧乏人の子女たちが行ける思いきや、最早、そうではなくなっているのだ。学生の親の平均年収が最も高い大学は、実は国公立大学の最高峰「東京大学」であるのである。これを最初に指摘したのは、ライブドアの社長だった堀江貴文であったのだ。日本のマスコミ界に根強く蔓延る平等幻想に最大の衝撃を与えたのである。だからこそ、猛烈な嫉妬を食らって逮捕されるまに至ってしまったのである。

 実を言ってしまえば、高校までなら、それほど教育費はかからないものなのだ。しかし、大学に進学させるとなると、塾や予備校に行かせねばならないし、大学の授業料と、その間の生活費というのが、非常に高くついてしまうのである。だからこそ、裕福な家庭の子女が大学に進学することができるのである。そして大学を卒業すれば、高所得を得ることができるから、結婚して子供を産むことができ、その子供たちも大学に進学してくるということを繰り返してくるのである。

●お金を絶対に軽視するな

 多くは母親たちはお金で躓くものだ。愛さえあれば、赤ちゃんを育てていくことができると思い込んでいるからだ。確かに愛は必要である。しかし、それだけで赤ちゃんを育てることはできないのだ。その夫婦にお金があれば、育児に於いて圧倒的な優位に立てることは当然なのである。

 夫婦というのは、すべての夫婦が平等ではないのだ。結婚した時点で、高所得の男性と結婚した女性は優位に立てるものだし、低所得の男性と結婚した女性は不利に立ってしまうものだ。自分の夫の稼ぎが良ければ、お金に関するトラブルが殆どなくなるのだ。夫の稼ぎが悪ければ、お金に関するトラブルが続出し始めるのだ。そして、お金のトラブルは、そのまま育児のトラブルに繋がるのだ。

 結婚しているからこそ、愛以外の力に気づけ。愛が引き起こす誘惑に騙されてはならない。愛は有能であり、お金は万能であるのだ。いかに愛を説くキリスト教といえども、お金なくしては教会を維持することができないのだ。キリスト教は愛を唱えながら、信者からお金を巻き上げている宗教に他ならないのだ。愛の美名に騙されず、もっとお金にドライになった方がいいのだ。

 もしも、自分の赤ちゃんを音楽家に育てたいのなら、3歳になったら音楽教育を始めることが必要になってくる。その授業料や楽器に費用は自分たち夫婦が負担しなければならないのだ。自分の子が20歳を過ぎてから音楽家に成りたいといっても、3歳から音楽教育を受けてきた人には絶対に負けてしまうものなのだ。

 もしも、自分の子供をスポーツ選手に育てたいのなら、小学生になったらスポーツ教育を始めるしかない。その授業料やユニホームや道具は自分たち夫婦が負担しなければならないのだ。スポーツは遊びなのに、それを真剣にやれば莫大な費用がかかってくるものなのだ。だが、そのスポーツで日本一や世界一に立つことができれば、その金額を遥に上回る莫大な報酬を得ることができるのである。

 日本では「学歴差別」が最も厳しい差別なのである。社会主義者たちがいうように「貧富の格差」は問題にならないのだ。フェミニストたちがいうように「男女の性差」など問題にならないのだ。大学卒の資格を持っていれば、高所得になれるものだし、大学を卒業していれば、女性であったとしても、自分に出世に障害が出て来ることはないのだ。大学を卒業していても低所得なら、その人物の能力が低いだけであり、大学を卒業したのに、男女の性差をとやかくいうなら、その人物が周囲の人間たちに喧嘩をふっかけるような生き方をしているからなのである。

●お金で買えないもの

 お金がすべてのものが買えるわけではない。お金で買えないものの一つに「道徳」がある。道徳の中でも「仁」「義」「礼」「智」「信」は重要である。仁とは、他人への心からの思いやりである。義とは、私利私欲を離れて正しい道に従うことである。礼とは、心に敬意を抱き、それを行動として外に出す作法のことである。智とは、優れた心の働きであって、物事を知り分ける能力のことである。信とは、信用のことであって、他人と締結した契約を忠実に履行し、絶対に裏切らないということである。

 不思議なことに、お金が充分にあると、道徳の重要性に気づくようになり、道徳を守るようになっていくのだ。「衣食足りて礼節を知る」とは良く言ったもので、最低限のお金すら持っていない人に道徳を守らせる方が無理なのである。貧しい家庭に育ってしまえば、道徳どころの話ではなく、悪の道に走って盗みを働かざるをえなくなってしまうものなのだ。

 この世で最も価値があるものなのに、大金を支払っても買えず、無償で行えてしまうものに、「神への崇敬」がある。人間は神へ崇敬を行って初めて、人間らしく生きることができるのであり、神の子として神の見えざる力が働き、自分以上の力を発揮していくことができるようになるのである。

 育児をしていくと、乳幼児というのは、母親が教えなくても、神様にちゃんと手を合わし、祈りを捧げるものなのだ。純粋無垢であるなら、誰もが神への崇敬を持っている証拠なのだ。それなのに、人間にとって不要な知識を溜め込みすぎてしまうと、無神論に走ったり、無宗教を唱えることになってしまい、邪道を歩み始めてしまうのである。

 神への崇敬がもたらす効果の一つに、「謙虚さ」を身につけることができるというものがある。自分が傲慢にならず、謙虚だからこそ、様々な物が自分の所に入ってくるのである。自分がどんなに学問に精進したとしても、自分の知らないことばかりなのだ。自分がどんなにお金持ちになったとしても、まだまだお金はたくさんこの世に出回っているものなのだ。自分はなんでも知っていると言ってしまえば、それ以上、その者が賢くなることはなくなることであろう。自分がお金を持っていることで浮かれてしまえば、それ以上、豊かになることはできないものなのだ。

●「豊かさの逆説」を引き起こさないために

 赤ちゃんを育てていくのに、母親の母性愛や父親の父性愛は絶対に必要である。更に育児を充分に行えるだけのお金も必要なのである。このバランスをしっかりと取っていれば、育児が巧く行き、赤ちゃんはスクスクと育っていくものなのだ。決して赤ちゃんは愛さえあれば育つわけでもなく、お金さえあれば育つわけでもないのだ。どちらも必要なのである。

 では、夫婦が「愛の力」と「お金の力」を兼ね備えれば、すべて育児が巧く行くかといえばそうでもないのだ。「貧しい家の孝行息子、豊かな家の馬鹿息子」と言われるくらいに、裕福な家の子供は、お金の苦労を知らぬから、どこか間抜けになってしまい、貧しい家で育ってきて、お金の苦労を何度も味わってきた子供に、その能力に於いて負けてしまうことになるのだ。

 自分たち夫婦が裕福な家庭を実現できたのなら、それで万々歳なのではなく、それからが大事なのである。まず、どんなことがあっても、「子供を親に服従させよ」。この家では父親が一番偉いのであって、父親に逆らえばいかなるお仕置きも許さないということにするのだ。家庭の実権は母親が握っているのであって、家事の手伝いを頼まれたら、忠実に行わせるのだ。

 そして「幼い時から教育を怠るな」ということである。家事の仕方も、遊びの仕方も、子供たちに教えていくことだ。我が家の家系を伝えていき、先祖の活躍を教え込んでいくことだ。宗教書を解り易く説明して、人間はこういう時はこうすべしということを教え込んでいくことだ。

 その上で「可愛い子には旅をさせよ」を実行することだ。10代のように血気盛んな時に自宅に置いておくのではなく、敢えて外に出すことで、世間の中で自分の子供を鍛えさせていくのだ。育児や子育ては、自分の思い通りに育ててる部分には限界があるのである。親の期待を超えて成長してくれるからこそ、自分の子供は大きく成長していくことができるのである。

 育児や子育てをしていくためには「豊かさ」が必要なのである。だが、豊かさには思わぬ罠が仕掛けられており、「豊かさの逆説」が作動してきてしまい、育児や子育てを台無しにしてしまうのである。「豊かさの逆説」を引き起こさないためにも、「お金の力」をきちんと持ちつつも、お金では買えない物があることに気づき、それらをちゃんと手に入れていくことだ。

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