育児を巡る姑との対立
●姑の意見は正しくもあり、間違っていることもある
結婚したら、夫の両親や兄弟姉妹たちと仲良くして、骨肉の争いを引き起こさないようにするべきなのである。人間の争いの中でも、骨肉の争いが最も激しい戦いを演じてしまうのだ。特に姑との関係を良好にすべきなのである。テレビドラマの見過ぎで、嫁姑の戦いを自分が引き起こしてはならないのだ。
嫁姑の争いが起こる原因は3つある。一つ目は姑は嫁に自分の息子を取られたと思っていることである。2つ目は嫁の方に姑を敬うという最低限の道徳がないということである。3つ目が姑が嫁の育児の仕方に注文を付け過ぎるということなのである。この中で1つ目の原因と2つ目の原因は、嫁が姑に敬意を払い、姑のご機嫌取りをすれば、消えてしまう原因なのだ。しかし、3つ目の原因だけは、いかに良く出来た嫁といえども、これだけは問題にしてしまうのだ。
夫の家がそれなりの古い家系で、しかもそれなりの財産があるなら、独特の育児の仕方を伝えてくるものだ。そうなれば、嫁いできた以上、自分勝手の育児をすることができず、夫の一族の育児の仕方を行わざるをないだろう。だが、それほど古い家系でもなく、そんなに財産がないにも拘わらず、姑が嫁の育児の仕方にあれこれと注文をつけてくれば、それはそれで問題になるのだ。
この場合、姑は親心から出たものであって、嫁に育児の仕方を教えれば、嫁は育児が巧くなってくれると思ってしまうものだ。だが、この考えの根本的な間違いは、「母親が主体的に育児をしないと、母親自体が成長しない」ということに姑が気づいていないということだ。姑が余りにも口を出すために、嫁の育児に於ける主体性を奪ってしまい、嫁が育児に精を出すことがなくなってしまうのだ。一方の嫁も嫁で、姑の意見に従ったとしても、不満の火種を燻らせてしまうのだ。
もしも、姑から育児の仕方をとやかく言われたら、鵜呑みにしたり、怒ったりするのではなく、とにかく紙に書き出して、冷静に受け止めることだ。鵜呑みをしていると、自分に主体性がなくなってしまうし、感情的になるのは絶対にタブーだ。「盗人にも五分の魂、姑にも五割の正論」と思って、姑の意見をまずはきちんと受け止めることだ。
●問題を悪化させる前に夫婦で話し合うこと
姑の意見は、姑が育児の経験者だからこそ、正しいものが含まれているものなのだ。しかし、その意見が少なければなんの問題も生じないが、あれやこれやと言い出したら、凄まじいまでに問題化してくるのである。新米ママにとって育児どころではなくなるくらいの育児ストレスを抱え込んでしまうのだ。
姑の方は、嫁は夫のもとへ嫁いできたのだから、自分の義理の娘だと思い込んでいるのだが、嫁の方は嫁いできたとはいえ、姑を自分の義理の母親だと余り思っていないのだ。ここいらの感情のズレが嫁姑の争いの根本的な原因なのである。嫁は育児の仕方を或る程度までなら、姑から聞けることはできても、すべての育児の仕方を聞けることはできないのだ。我慢の限界を遥に超えてしまうものなのだ。
姑が余りにも育児に口を出してくる場合、問題を悪化させる前に夫婦で話し合うことだ。姑の発言が本当に適正なものかどうか、夫に話して調べてみるのだ。中には、姑が自分の息子にもやったことのない育児の仕方を、嫁に進言してくる場合だってあるからだ。まずは姑の発言が本当に正しいのかを、夫に話して確かめてみることだ。
そして、姑の発言が余りにも自分にとって苦しいものであるならば、夫の口から姑の発言を制限させることだ。嫁に対していくら厳しい姑でも、自分の息子から何かを言われれば、非常に弱いもので、それ以降は発言を控えてくるものなのである。嫁姑の争いを封じるためには、争いが起こってから夫に味方につくか敵方につくかを迫るのではなく、争いが起こる前に紛争の調停人として使うべきなのである。
何事もほどほどが大事なのだ。育児経験者である姑にとっては、初めての赤ちゃんを育てている嫁の姿は、危なっかしくて仕様がないのだ。嫁といえども、一生懸命になって育児をしているのだが、育児経験者から見ればそうは映らないのだ。余りにも無駄な動作が多いし、やるべき動作をやっていないのだ。これはどうのこうのではなく、見れば一発で解ってしまうものなのだ。
●一度は姑と喧嘩してみること
いかに強情な嫁といえども、或る程度までの意見なら受け入れる筈だ。しかし、自分の我慢の限度を超えてしまうと、途端に感情を爆発させてしまうものなのだ。いかに下手っぴな嫁であったとしても、赤ちゃんを産んだことで、母性本能に火がついており、自分の母性本能に反する行動を取られると、怒り狂ってしまうものなのだ。
もしも、余りにも姑が口を出してきて、自分の我慢の限界を超えてしまったのなら、一度は姑と喧嘩をしてみることだ。意外と姑は嫁が反抗しないと思っているので、嫁が怒り出したら、まさかそんなことはしてくることはないだろうと、勝手に思い込んでいるのだ。だからこそ、敢えてそこを突くのだ。
勿論、新米ママが怒り出せば、姑の方も激しく応戦してくるし、側にいる赤ちゃんは双方の怒鳴り声で泣き出してしまうことだろう。しかし、一度くらいはこういうことをうやっておくべきなのだ。その口喧嘩の結果がどうなろうと、姑は嫁が怒っている姿を見れば、自分が言い過ぎたことに気付くものなのだ。
姑は育児の仕方を知っていても、嫁の心の中までは解らないものなのだ。一方、嫁は姑の親切が有難いと思いつつも、自分の力で育児をしたいと思っているものなのだ。それゆえ、どこかで大損害を出してもいいから、双方が解り合える状況を作り出さねばならないのだ。
荒波を立てずに偽善的に仲良くするよりも、荒波を立ててもいいから、争ってしまい、それを引き金に仲良くなった方が、後々、色々と利益になるものなのである。但し、喧嘩していいのは、一度きりだ。何度も喧嘩するようであるならば、碌でもない嫁のレッテルが貼られ、親族同士での付き合いに困難を極めてしまうのだ。
●付かず離れずの関係を維持すること
人間関係が仲良くするということは、付かず離れずの関係を維持することなのだ。多くの人々は人間にとっての適正な距離が解らないからこそ、人間関係で争いを生じさせてしまうのである。適正な距離の取り方が解るまで、色々な人々と揉めていくものなのである。決して「みんな友達」だとか、「人類皆兄弟」などと、甘い考えを持つべきではないのだ。どんなに仲のいい友人でも、自宅の中を我が物顔でいられたら、こっちだって怒り出してしまうものなのだ。
結婚したのなら、姑との適正な距離を取ることに、ちゃんと気を配ることだ。自分たち夫婦の中に最も口を出してき易い人物は、姑以外にいないものなのだ。適正な距離こそが、嫁と姑の関係を正常化させるのだ。適正な距離さえ保てれば、姑の意見も素直に聞けるものなのだ。
新米ママの中には、物事を新しいか古いかで見てしまう未熟な女性たちもいるものだ。それゆえ、姑から意見を言われても、「そんなの古い遣り方だよ」と一蹴してしまうのだ。これだけは覚えておいた方がいい。育児に新しいも古いもないのだ。育児の仕方は進歩などしていないし、古い方が断然いいのだ。なぜなら、赤ちゃんは昔から進化などしていないからだ。古いと思われている育児の仕方は、実は進化していない赤ちゃんに対して最も適応した育児の仕方である場合が殆どなのだ。
例えば、紙オムツなどという便利な道具が出て来てしまえば、布オムツなど不便極まりないものになってしまうものだ。しかし、紙オムツで赤ちゃんを育ててしまうと、赤ちゃんは余り泣かなくなってしまい、感情が欠落した子供へと成長してしまうのだ。布オムツなら赤ちゃんが排便排尿をするたびに泣くので、赤ちゃんの感情が十二分に鍛えられ、感情豊かな子供へと成長していくのである。
育児で新しい物に飛びついて、育児で手抜きをしようとするのではなく、育児はそもそも手間暇がかかるものだと覚悟を決めてしまうことだ。そうすれば、育児というのは、実は古い遣り方こそが、最も赤ちゃんを健康的に育てることができるということが解るものなのだ。そういう境地に立てた時、姑の意見も素直に受け止めることができるようになるのだ。その時、姑と争っていた時期は、自分はまだまだ未熟者だったということが解るようになるのだ。それが自分が母親として成長したことの証となるのだ。
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