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恥をかいても、聞くべきことは聞け

●聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

 俺が子供の頃、母親と一緒にテレビドラマを見ていると、女優が赤ちゃんを抱いているシーンが出て来ようものなら、母親はテレビの前で大変なことになってしまったのだ。「持ち方が違う!」と大騒ぎになってしまうのだ。実際に赤ちゃんを産んだことのない女優さんがドラマの役として赤ちゃんを抱いても、ちゃんとした遣り方で赤ちゃんを抱いていないというのだ。子供の頃にはなんで母親が騒ぎ出しているのか解らなかったけど、20年後には自分もドラマを見て大騒ぎになってしまっているのだ。「赤ちゃんの抱き方が違う!」と。

 育児で一番最初に躓くのは、赤ちゃんの抱き方なのだと思う。赤ちゃんを産んだことのない女性が赤ちゃんを抱いてしまうと、異様に不自然であり、赤ちゃんの体が緊張してしまうような抱き方をしてしまうのだ。通常は赤ちゃんの抱き方すら、自分で覚えるのではなく、助産婦さんにその抱き方を教えて貰い、初めてちゃんとした抱き方ができるのだ。人間は群生動物である以上、こんなことですら、教えて貰わねばきちんとできないものなのだ。

 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という諺があるが、育児で事前に育児の仕方を教えて貰えば、教えられた時は恥ずかしいものであっても、教えられれば育児は巧く行き出すのだ。知っておけば発生させなくていい育児ストレスだってあるのだ。例えば、赤ちゃんの夜泣きを止める方法を知らなければ、凄まじい育児ストレスを感じてしまうものだ。その夜泣きの防止法はこの世にはいくらでも存在しているというのに、恥を忍んで知ろうとしなかったために、育児ストレスで一杯になり、育児で疲れきってしまうのだ。

 高学歴の女性だったり、プライドの高い女性であったりすると、育児のことくらい他人に教わらなくても自分でできると思ってしまいがちだ。しかし、赤ちゃんは大人とは違う体の作りになっているので、自分の考えだけでは到底巧く育てることができないのだ。恥をかいてでも、教わっておくべき育児の仕方は教わっておいた方がいいのだ。

 大家族で育てば、自分が成長していく過程で、赤ちゃんが生まれてりして、育児を経験することもあるが、核家族で育ってしまうと、物心ついた時には赤ちゃんがいない場合が多いのだ。そうなってしまえば、育児の仕方を知らないのは当然のことで、育児の仕方で或る程度のことは他人から教えて貰わねばならぬのだ。

●育児で解らなければ実母や義母に聞け

 まず、育児の仕方を真っ先に教えて貰うべき人は、自分の母親であろう。実母は何より自分を育ててくれたので、育児の仕方は当然に解っている人なのだ。自分の母親から育児の仕方を教えて貰うと、自分がどのように育てて貰ったかが良く解るし、母親に感謝することができるようになるのだ。

 自分の母親から育児の仕方を教えて貰う場合、自分の母親であることに驕りがあるので、どうしても教えて貰った感謝の仕方がイマイチになってしまいがちだ。育児の仕方を教えて貰ったら、必ず「有難う!」と口に出して言うべきであり、母親の誕生日には何かしらのプレゼントを夫婦の名義で渡しておくべきだろう。こういう礼儀をきちんと守っておかないと、育児の仕方を教えて貰っても、それを巧く使いこなせないのだ。

 結婚の偉大な力の一つに、全く家族文化の違う家族の生活の仕方を取り入れるということがある。人間は近親婚を繰り返してしまうと、それが遺伝子レベルで危険なのではなく、同じ生活パターンばかりになってしまうと、自然環境の変化に対応できなくなってしまうのだ。結婚することによって、敢えて違う家族の生活習慣を取り入れることによって、生活を活性化させるのだ。

 とかく嫁姑の問題が取り上げられがちではあるが、義母こそ自分とは違う生活習慣を教えてくれる有難い女性はいないものなのだ。実母から育児の仕方を教わるのではなく、義母からも育児の仕方を教えて貰えば、育児の仕方を比較対照することができ、よりより育児の仕方を生み出していけるのだ。

 親子3人だけで暮らしているのではなく、たまには姑の家を訪れたり、我が家の方へ姑に来て貰って、双方の家の風通しを良くしておくことだ。定期的に会っていれば、嫁と姑が憎しみ合うということはなくなるものだ。いかに偏狭な姑であったとしても、息子の嫁から「育児の仕方を教えて下さい!」と言われれば、教えてしまうものなのである。

●保健師やママ友の意見を聞く

 育児で解らないことがあると、すぐに医者に頼ろうとするのだが、これだけは絶対にやめた方がいい。医者は赤ちゃんの病気を治すことはできても、育児の仕方など教えられることなどできないのだ。育児の仕方を教えてくれるのは、「保健師」であるのだ。この違いだけは絶対に覚えておいた方がいい。

 地方自治体によって多少の格差は存在するが、保健師は非常に役に立つ存在だと思っておいた方がいい。保健師こそ日本の乳幼児の死亡を激減させた最大の立役者であるのだ。その保健師が独身であるならば、机上の空論を言ってくる危険性もあるが、その保健師が結婚していて子供がいるのであるならば、これほど役に立つ人材はいないのだ。

 但し、保健師のすべての意見が正しいわけではない。政府の政策によって多少の変動を受けてしまうからだ。例えば、保健師は良くいうセリフは「赤ちゃんにいつまでも母乳を飲ましていると虫歯になってしまいますよ」というのがある。これは政府は離乳食の開始を生後5ヵ月と決めたためにこのようなことを言い出してくるのだが、赤ちゃんの歯というものは、母乳では虫歯になることは絶対にない。政府は母乳育児とミルク育児では赤ちゃんは全く別の成長の仕方をするということが解っていないために、政府が介入してしまうと、育児の現場でこのような弊害が発生してしまうのだ。

 更に、育児をしている母親たちにとって、「ママ友」というのは有難い存在だ。お互いが同じ経験をしている最中なので、何かと話題が尽きないものなのだ。育児の仕方の情報交換は、ママ友がいれば早いスピードで交換されていくものなのだ。しかも、何か問題があった場合、ママ友に相談すれば、的確な回答を得られるわけではないが、不要なストレスを溜め込まなくて済むようになるのだ。

 育児のことでなんでも話せる友人を持つことだ。育児をしていれば、それが深刻な問題ではないのに、本人がその解決法を知らないばっかりに解決できなくなり、育児ストレスを抱え込んでしまうことがるのだ。結局、人間の人生はその友人の存在によって大きく変動を受けてしまうものなのである。あなたが素晴らしい友人を持っていたら、あなたは素晴らしい人生を歩むことになるし、あなたが悪しき友人を持っていたら、あなたは悲惨な人生を歩むことになるであろう。

●誰の意見であったとしても鵜呑みにしないこと

 他人から教えても貰えば、それはそれで有難いものだ。しかし、その教えた人々がすべて正しいことを言ってくるわけではないのだ。中には間違った意見だって平然として言ってくる場合だってあるのだ。それゆえ、もしも疑問に思うようなことがあるなら、それが本当に正しいことなのか、自分で調べてみることだ。

 本屋で育児本を買って調べてみたり、図書館で本を借りて調べてみればいいのだ。インターネットの場合、いい情報もあることはあるのだが、ガゼネタもかなり多く存在しているので、注意しながら情報を集めていくことだ。情報を集めていけば、問題点が見えて来始め、大体のことが解ってくるものなのだ。情報量の多さこそが、疑問を解決する糸口になるのだ。

 例えば、離乳食の開始時期が生後5ヵ月と教えられているが、これはミルクで育ててしまうと、赤ちゃんの成長のために栄養素が不足してしまうために、生後5ヵ月から離乳食を食べさせよと言っているにすぎないのだ。だから、母乳で育児をしていれば、そんな早い時期に離乳食を与える必要性は全くないのだ。

 赤ちゃんは生後2年まで自分で抗体を作り出せないために、母乳以外の食事を取ってしまった場合、その食べ物が充分に消化できず、それどころか蛋白質が内臓を通り抜けてしまい、体の各所へ侵入してしまい、勝手に抗体になってしまうのだ。このために食事に関してアレルギー反応が出て来てしまうのだ。離乳食の開始が早すぎることこそが、アトピー性皮膚炎を発生させているのだ。

 他人の意見を鵜呑みにするのではなく、相手を良く見ることだ。これだけアトピー性皮膚炎が蔓延しているということは、育児の仕方が間違っているからなのだ。安全な育児の仕方も出回るが、危険な育児の仕方も出回っているので、注意をしながら、その情報を受け取っていけばいい。大事なことは育児の仕方を教えて貰うと同時に、それが本当に正しいのか確かめていくことなのだ。

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コメント

タマティーさま
いつもありがとうございます。ゆきねこです。
私の息子も本日で5ヶ月になります。出産からあっという間でした。
テレビドラマで赤ちゃんが産まれるとぷっくりしたかわいい赤ちゃんが出ていますが、ゆきねこの出産の時はなんだかお猿さんみたいでした。(すまぬ息子)今はもちろんキューピーさんみたいにかわいいです。
皆さんにお薦めなのですが、最近暑い日が続いていますので、敷布団の上にござをひくことをお薦めします。最近、息子がズリバイを始めたのも、絨毯などと比べて摩擦抵抗が少ないので、体を動かせ安いみたいです。もちろん寝ていても涼しいです。
最近、私の体がすごく冷えるので極力、冷房を使いたくないのです。
あと息子をおんぶして軽ジョッキングしました。かなり運動になります。腹筋も息子をお腹の上に乗せて自分が揺りかごの動きをすると鍛えられるようです。

投稿: ゆきねこ | 2009年7月 9日 (木) 22時53分

 「ゆきねこ」さん、ご無沙汰でないコメント有難うございます!

 テレビドラマは所詮、フィクションですからね。
 ドラマでは生後すぐの赤ちゃんは使っていないですよ。或る程度、赤ちゃんが大きくなってから使うものですからね。
 人間は進化の途上にあるので、どんなに健康な赤ちゃんであったとしても、未熟児状態で生まれてくるんです。
 お猿さんに似てたり、半漁人に似てたい、宇宙人に似てたりするんです。
 赤ちゃんが赤ちゃんらしくなるのは、生後6ヵ月あたりですよ。母乳で育てると、丁度その頃が最も太ってきて、可愛くなるんです。

 「ゆきねこ」さんの「ゴザ」のアイデアは大ヒットです!
 考えてみれば、絨毯は抵抗値が高いですからね。
 ゴザは本当に赤ちゃんにとっていいですね。
 畳みがある家だと、赤ちゃんのハイハイがし易くなるんですよね。
 本当に住宅を作る時は、大人たちだけの考えで作ってしまうのではなく、赤ちゃんの目線で見ることも必要なんですね。

 それから夏は冷房になんかあたっていないで、スポーツをして汗を流すのがいいですよね。
 赤ちゃんおんぶして軽ジョギングって、結構、体力がいるんじゃないかな。
 スポーツで汗を流すと、逆に涼しくなりますからね。
 喉が乾いたら、天日塩をかけたスイカがお薦め。夏の水分補給にはベストですよ。
 次いで、麦茶かな。麦茶はパックではなくて、豆から煮出して、温かい麦茶に黒砂糖を入れて飲むと、冷え症にもならなくなるし。夏バテにもなりませんよ。

   

投稿: タマティー | 2009年7月10日 (金) 06時27分

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