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厄年に生まれた赤ちゃんの扱い方

●厄年には何かが起こる

 赤ちゃんはいつ生まれても健康に育つとは限らない。出生時に於ける両親の運気に大いに影響を受けてしまうのだ。人間の運勢を知る上で絶対に知っておいた方がいいのが、「厄年」の存在である。厄年には何かが起こり、多くは災厄が訪れて来るからだ。このい厄年の時期に赤ちゃんを産めば、当然に赤ちゃんは災いをもたらしてくることになる。

女性の厄年 

  17歳 18歳 19歳

  31歳 32歳 33歳

  35歳 36歳 37歳

男性の厄年

  23歳 24歳 25歳

  40歳 41歳 42歳

  58歳 59歳 60歳

 厄年が満更「迷信」だと思えないのは、女性の場合、厄年の時期と女性ホルモンの変動がピタリと一致しているからだ。女性ホルモンの分泌は19歳という成長期のピークに第一次のピークを迎え、その後、33歳の成熟期のピークで第二次のピークを迎えるのだ。33歳以降は女性ホルモンが高濃度で分泌され続けるために、30代後半をいかに充実してすごすかで、後の人生はほぼ決定してしまうことであろう。

 男性の場合、厄年は男性の人生の転機と完璧にまで連動している。23歳から25歳は大学を卒業して就職した頃であり、この時期が人生の最初の転機であろう。40歳から42歳は最早「青春時代」が終わり、人生に迷うことなく突き進み始める時期である。そして58歳から60歳は自分の仕事の集大成をする時期であり、この時期に後世に残せるような仕事ができなければ、今までの仕事はすべて無駄になってしまうことであろう。

 日本の厄年の概念は、陰陽道が広めて、それが世俗化していったものなので、日本人であるなら誰でも思い当たる節があるものであろう。この厄年という考え方は、言わば日本人の経験則のようなものであって、この厄年の時期になんらかの転機が訪れたからこそ、多くの日本人はこの厄年という考え方を支持してきたのであろう。明治維新以後、啓蒙運動が起こり、迷信を打破しようと努めてきたが、この厄年だけは打破されなかったほど、厄年に対する日本人の支持は高いのだ。

 因みに、中国の厄年は「7歳ごと」であって、「7歳」「14歳」「21歳」「28歳」「35歳」「42歳」「49歳」「56歳」「63歳」「70歳」「77歳」「84歳」となっていく。中国の厄年を使って自分の人生を振り返ってみると、これもまた当たっていることもあるのだ。要は、人間は同じことを7年以上続けられないということであって、7年ごとにどこかに歪みが出て来てしまうものなのだ。会社経営者に言わせると、経営者として本気で仕事を取り組んでいられるのは、せいぜい5年か6年であって、それ以上だと無理だというのである。7年以上、同じ仕事をし続けてしまうと、頭の中に邪念が蔓延り始めてしまうのである。

●厄年の厄除けの仕方

 女性の場合、高校生の時や高校を卒業してから出産してしまうと、厄年にぶつかってしまうことになる。更に女性が30代で赤ちゃんを産もうものなら、60%の確率で厄年にぶつかってしまうことになるのだ。確かにこれらの時期に赤ちゃんを産んでしまうと、災いが訪れ易い時期なのである。高校を卒業してすぐに赤ちゃんを産んでも、その女性は社会のことを何も知らずに産んでしまうことになるし、30代で赤ちゃんを産んだのなら、人生の中で最も成熟しきっている時期だからこそ、一心不乱に育児や家事に取り組まないと、とんでもない方向に人生が行ってしまい、自分の人生を台無しにしてしまうことになるのだ。

 民間に伝わる厄年の厄除けの仕方は、赤ちゃんを生後1ヵ月以内に、赤飯と共に外に捨てるのだ。その赤ちゃんを血縁関係のない友人に拾って貰う。そして、その友人に「厄よ消えよ」と自分の年齢の数だけ唱えて貰い、赤ちゃんを返して貰うのだ。その後、その友人に高価な贈り物をするというのだ。

 しかし、俺はこの風習を実際に見たことがない。恐らく陰陽道の勢力が強かった関西地方での風習ではなかろうかと思う。この風習で思い出すのが、豊臣秀吉が豊臣秀頼をこのようにして厄除けして育てたことだ。但し、豊臣秀頼は豊臣秀吉の子供ではなく、大野治長の子供なので、天罰という形で豊臣家は滅亡してしまっている。

 現在の厄除けの仕方は、専ら神社での厄除けが中心である。神様の見えざる力を使って厄除けをしているのである。もしも赤ちゃんを厄年の時期に産んでしまったら、神社に行って厄除けして貰うべきであり、こういう費用を決してケチらないことだ。赤ちゃんという大事なものを授かった以上、お金を放出して、その厄除けをすれば、厄年の魔力を大いに引き下げることができるからだ。

 赤ちゃんを育てていれば、昨日までは健康だったのに、突如、急変してしまい重病に陥ってしまうことだってあるのだ。例えば心臓疾患を抱えた赤ちゃんなんてのも、心臓疾患を発症するまで元気な赤ちゃんだったのである。それが突然発症し始め、心臓移植が必要なほど悪化してしまい、そして病死してしまうのだ。しかも、不思議なことに、そういう赤ちゃんの母親たちは、30代で厄年の時期にピタリと該当しているのだ。厄年なのになんにも厄除けをしないと、自分が一番大切だと思っているものを失ってしまうことになるのだ。

●厄年には無理をしない

 厄年は言わば自分の人生の変わり目の時期なのだ。女性だったら、大学や短大に進学してしまう女性たちと、高卒で結婚して赤ちゃんを産んだ女性たちとなら、その後の人生が大いに変わってしまうことだろう。高卒で赤ちゃんを産んだなら、体力は充分あるので、育児ノイローゼに罹ることはないし、家事をすることにも適応できることだろう。

 女性が30代になったら、40歳になる前のこの時期までに結婚して赤ちゃんを産んでおかないと、自分が不妊症でなくても高齢不妊になってしまい妊娠が困難になってくるし、育児も体力的に厳しくなってくることだろう。だが、40歳を過ぎても、結婚もせず出産もしていなかったら、その後の人生は「お一人様」の人生がほぼ確定し、女性としての本当の喜びを味わうことなく、寂しい人生を過ごしてしまうことになってしまうのだ。

 女性が厄年になったら、とにかく無理をしないことだ。厄年では無理をすると事故が起こるものなのだ。厄年は病気をし易い時期でもあるので、疲れたのなら、無理をしないで、体を休ませることだ。赤ちゃんがいる身にとっては、赤ちゃんに事故が訪れないようにすべきだし、病気にならないよう充分に配慮しておくことだ。

 自分が厄年に当たっている時、自分の夫が身代わりとなって、災厄に遭う時がある。そういう時は、自分の災厄の身代わりになってくれたことに充分過ぎるほど感謝して、ねぎらっておくことだ。そういうことをせず、「なんてドジなの!」と罵倒していると、今度は自分の身に災厄が降り注いでくることになるのだ。

 厄年で無理をせずに平穏無事に過ごす生き方もいいが、厄年に災厄を起こして、厄を祓うという生き方も悪いものではないのだ。厄年の時に災厄として厄を出しておけば、厄年を過ぎた頃に幸運が舞い込んでくるものなのだ。人生の中でマイナスがあれば、プラスを作り出して、それを埋めようとするものなのである。

●人生の変わり目を見逃すな

 厄年は恐れられているものだが、使いようによっては人生の飛躍の時期にも成りうるのだ。厄年は「役年」といって、その年に大役を任せられることで、それまでの人生とは違う人生を歩んでしまうことになるのだ。女性にとっては赤ちゃんが生まれたことで大役を仰せつかったわけであり、それまでの人生を一変させる出来事になったわけである。

 夫なら厄年の時期に転職してしまい、今までとは違う職業で活躍してしまうこともあるのだ。そういう時は「生活費をどうすんのよ!?」としみったれた発言をするのではなく、夫を応援してあげることだ。夫の方としても、今の仕事を続けても、これ以上の成長を望めないからこそ、転職したのであり、その大事な決断にケチをつけるべきではないのだ。但し、転職癖のある男性の場合は別である。そういう男性は一つの仕事すらまともに行えない男性だからだ。

 厄年を調べていくと、日本人が本当に信仰してきたのは、実は「陰陽道」であるということが解ってくる。よく宗教学者たちが「日本人は無宗教である」という現実離れした発言をし、それを他の知識人も真に受け取ってオウム返しをするものだが、この無宗教と疑われるのには理由があるのだ。

 信仰を調査するアンケートで「あなたはどの宗教を信仰していますか?」と尋ねられるのだが、神道も仏教も信仰がその宗教の帰属条件ではないのだ。神道の場合は、「崇敬」であって、「神を崇め敬うこと」であり、具体的には「自宅に神棚がある」「神社に参拝したことがある」とか、「困った時の神頼みをしたりすることがある」というものなのだ。仏教の場合は、「帰依」であって、仏教の教えが素晴らしいからこそ、仏教の教えを奉じ、実践しているということなのである。

 だから、神仏習合を長らくやってきた日本民族に対して、信仰を問うても、「私には信仰があります」という人々はいないのだ。だから、この質問に答えられるのは、せいぜいキリスト教徒ぐらいなもので、実はこの信仰を問う質問は、「あなたはキリスト教徒ですか?」と問うているのと変わらないのだ。だからこそ、日本人の信仰度が異常に低いのである。

 だからといって、日本人は無宗教ではないのだ。ちゃんと神道と仏教が日本民族の主流の宗教として存在しているし、神社仏閣は日本全国至る所に存在しているのだ。しかも、どの神社仏閣もいつも参拝客で賑わっているものだ。それなのに学者たちが「日本人は無宗教である」と言い出したら、これこそ余りにも現実離れした話であろう。

 では、日本人が全く信仰してこなかったといえば、そうではないのだ。陰陽道こそ日本人にとって信仰の対象であったのだ。なぜこれほどまでに陰陽道が支持されてきたかといえば、俺は「日常生活に於いて神秘体験」ができたからなのだと思っている。或る特定の宗教を信仰するためには、何かしらの神秘体験が必要だ。例えば、キリスト教なら、医学を用いずに奇蹟で難病を治して貰うことだ。仏教なら煩悩から解脱し、何事にも迷うことのない人生を歩むということだ。だが、キリスト教徒で神父や牧師から奇蹟によって難病を治して貰った信者はいないものだし、仏教徒で解脱でき煩悩を消滅させた信者などいないものだ。

 ところが、陰陽道であるなら、そういう非日常的な神秘体験ではなく、日常生活での神秘体験はできるのである。例えば、厄年に災厄に遭遇すれば、「やっぱり厄年は本当だったんだ!」と叫ぶことができるのである。キリスト教では「ハルマゲドンがやってくる」といいながら、2千年も経った今でもやってこないが、陰陽道でなら厄年がやってくるといえば、確実に厄年がやってくるのである。

 だからこそ、神道は陰陽道を取り入れ、神社で厄除けをやったからこそ繁盛しているのだ。仏教も陰陽道を取り入れ、厄除けをしたからこそ、今日まで生きながらえてきたのである。一方、キリスト教は陰陽道を否定し陰陽道を取り入れないからこそ、広まっていかないし、棄教する者たちも跡を絶たないのだ。滅多に起こらない奇蹟にすがるよりも、確実に起こる厄年の災厄を防いだ方が、余程、充実した人生を過ごせるというものである。

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コメント

いつもお世話になっております。
今回もお尋ねしたいことがあります。よろしくお願い致します。
私は現在35歳で、娘は1歳4ヵ月です。そろそろ次の子どもをと考えておりますが、夫の宗教の為に神社にお祓いが出来ない状況です。このような場合厄年での妊娠、出産は避けるべきでしょうか。
因みに先日相談しましたが、夫との夜の関係はまだないので、夫には相談しておりません。
私の実家も母が宗教を信仰しているので、神社に参拝出来ません。母の信仰している宗教は神社に行っても構わないのですが、母が自分で神様にお願いするからと言って、神社への参拝はほとんどしません。
このような場合どのようにすればよろしいでしょうか。年齢的に焦りも感じております。あとこれは全く関係ない話なのですが、先日娘の写真を撮ったところ、左腕がすっぱり写っていませんでした。よくご先祖様や守護霊が、消えている部位の怪我に注意と教えていると聞きますが、そのような考え方で宜しいでしょうか。
全く関係ない話までして、申し訳ございません。
あとこれは報告ですが、夫が仕事帰りに毎日アイスを食べていたらしく、健康診断で糖尿病の一歩手前と言われてしまいました。先日タマティーさんに

投稿: フラワー | 2009年8月31日 (月) 23時41分

 「フラワー」さん、コメント有難うございます!
 年齢が年齢なんだから、もうアイスは卒業しないと。
 多分、仕事で体が火照っているのでしょうね。毎日、アイスを食べていれば、糖尿病になりますよ。アイスって結構砂糖が大量に入っていますからね。
 が、糖尿病よりも、「フラワー」さんのコメントが切れている方が、タマティーにとっては問題です。恐るべし、磁気嵐!

 厄年は出産すべきではないというのではなく、厄年に何かしらのことが起こるから、気をつけた方がいいですよ、というものなんです。
 だから、厄年でも妊娠や出産しても構わないんです。
 厄年は必ずしも神道ではないので、仏教でもやっている所もあるんです。元々は陰陽道なので、神道も仏教もそれを取り入れているだけでなんですね。
 旦那さんが信仰している宗教では、厄年をどう扱っているのか、一度聞いてみた方がいいです。
 その教団で厄除けをやっているのなら、そこでやって貰うってのでも構わないんです。
 必ずしも神社で厄除けをしなくてもいいんです。
 要は厄除けをやっておいて、厄年に災厄が起こらないようにすればいいんです。

 心霊写真はそれが本当であるなら、霊の警告であるかもしれませんね。
 娘さんの健康には充分に注意してくださいね。
 ただ、子供ってのは、病気したり怪我したりするのは当たり前なので、神経質にはならないでくださいね。
 大事なことは、母親が見守りながら、ちゃんと育てていくことなんです。

  

投稿: タマティー | 2009年9月 1日 (火) 06時40分

ご丁寧な回答いつもありがとうございます。
文章が途中で切れてしまったのは、携帯から投稿してしまったからでした。
夫のパソコンで、夫の在宅中はなかなか使えないので、申し訳ありませんでした。
文章の続きは、
タマティーさんから教えていただいた方法で夫の健康管理を少しずつしていたところでしたので、糖尿病の手前と診断されてがっかりしましたが、また頑張りたいと思います。
でした。

今日は夫が宿直で不在なので、明日帰ってきたら夫に厄年のことについて聞いてみたいと思います。
厄払いをしているようでしたら、夫も厄年ですのでさっそく厄払いをしてもらおうと思います。
第2子出産に向けて、頑張ります。

娘の写真に関してもご回答いただき、ありがとうございます。
写真を見たときは驚き、娘に何かあったらどうしようと神経質になってしまいましたが、子どもですから病気や怪我はありますよね・・・。
タマティーさんに2つも悩みを解消していただき、本当に感謝しております。
ありがとうございます。
そしてこれからはパソコンから投稿して、文章切れないようにいたします。
本当にありがとうございました。

投稿: フラワー | 2009年9月 1日 (火) 22時14分

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