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夫婦の性生活のマンネリ化を超えるために

●結婚すれば、性生活のマンネリ化は必ずやってくる

 結婚して、いくら夫婦の性生活を楽しんでても、性生活のマンネリ化は必ずやってくる。夫婦の性生活にとって、倦怠期というのは最大の試練であると見ていいのだ。この倦怠期を乗り越えれば、夫婦の性生活は格段にレベルアップするし、倦怠期を乗り越えなければ、夫婦の性生活はガタガタになり、破滅していってしまう。

 夫婦の性生活は、結婚当初はエキサイティングで非常に楽しかった筈だ。性の相性がピタリと合ったからこそ結婚したわけだし、妻を妊娠させるほどまでに、性行為は盛んに行われたわけなのである。しかし、妻が妊娠し、出産し、育児をし始め、妻の関心が夫から赤ちゃんへと移動してしまい、妻が性欲を落とし始めると、徐々にではあるが、夫婦の性生活に危機が訪れ始めるのだ。

 夫が妻をどうにか性行為に誘っても、妻は余り乗り気ではないし、夫も昔と変わらない手順で性行為を行ってしまう。このちょっとしたズレが月日を重ねるごとに大きくなっていってしまい、夫婦の性生活のレベルアップを図ることができず、夫婦の性生活は夫婦双方がマンネリであることを認めざるを得なくなってしまうのだ。これこそが倦怠期に入ってしまった証なのだ。

 かといって、すべての夫婦が倦怠期を経験するわけではないのだ。月当たりの性行為の回数の多い夫婦ほど、倦怠期に陥り易いのだ。性行為の最大の恐ろしさは、秘められているからこそ無限の魅力を放ってくるものなのであり、その秘められた魅力が失われてしまえば、食傷現象を起こしてしまい、夫婦双方が性行為に飽きてしまうことになるのだ。このタブーを犯してしまった夫婦ほど、倦怠期に陥ってしまい、しかも深刻な問題へと悪化させ易いのだ。

 新婚の夫婦が将来の倦怠期突入を防止するために、月当たりの性行為の回数を制限して、性行為以外で夫婦が楽しめるものを用意しておくことだ。夫婦で会話を楽しむとか、夫婦共通の趣味を持つとか、何かしらの慈善活動に夫婦揃って参加するなどして、性行為に余りにも重点を置き過ぎないことだ。結婚当初からこのようにしておけば、倦怠期に陥りにくいし、たとえ陥ったとしても軽い事態で済むようになるのだ。

●夫に性愛術の勉強をさせる

 もしも倦怠期に突入してしまったら、「夫は性愛術の開発に投資しろ」というアドバイスしか思いつない。結婚以来、正確にいうと結婚前の交際以来、夫婦が続けてきた性愛術が劣化してしまっているのである。折角の夫婦の性生活なのに、いつも似たような性愛術を使っているからこそ、妻の方が性の悦びを感じられなくなってしまったのである、妻が性行為のたびにきちんと性の悦びを感じているなら、倦怠期などに陥るわけがないのだ。

 それゆえ、まずは性愛術の開発に投資をして、自分の性愛術のレベルをアップさせていくことだ。お勧めは取り敢えず「エロ本」を買ってみて熟読することだ。結婚以来、エロ本を買ったことがないだろうが、エロ本の中で展開されているエロチシズムこそ、今の夫に欠けたものなのだ。性行為が当たり前にできるがゆえに、エロスに満ちながら性行為をするという感情を忘れてしまったのだ。

 その上で「性愛術書」を買って熟読することだ。性愛術書は最低でも3冊買った方がいい。3冊の性愛術書を見比べれば、性愛術の基本テクニックが明確に解ってくるからだ。但し、気をつけた方がいいのは、性愛術書を書いてくるような人物は、ひと癖もふた癖もあり、実践では使えないような技を紹介してきたり、異常な性愛を好んだりするので、その点は差し引いて考えるべきだろう。

 そして、性愛術の巧い男性が書いた「実践録」を買って読むことだ。性愛術の教え方が非常に難しいのは、いくら真面目に教えても、性愛術は実践の中から掴み取っていかねばならないからだ。そのため、性術書をいくら読んで駄目だし、セックスの教習所に行っても、決して上達しないのだ。それゆえ「性道」を極めた人物の実践録を読んで、実際の性行為でどのようにすればいいかを学んでしまうことだ。性愛術を学ぶ中では、この実践録が最も役に立つ。

 性愛術の向上には直接関係ないが、「ヌードアート」に触れておくことも大事だ。女性の裸に対して性欲ばかり感じているのではなく、美しさを感じることも大事なのだ。女性のヌードを美しく取った写真とか、一流の画家が描いた女性の裸婦画などを見て、自分の芸術センスを磨いておくことだ。女性はこういうことに敏感なので、「私の夫は私の裸を見て、美しさを感じ取ってくれている」ということが解ると、嬉しくなり、性行為に一生懸命になろうとするものなのだ。

 性愛術を向上させていく上で、絶対にやめた方がいいのは、「アダルトビデオ」を見て、自分の性愛術を向上させようとすることだ。アダルトビデオはあくまでも独身男性のオナニー用に作られたものであり、既婚男性が見るべきものではないのだ。アダルトビデオの中には、性愛術を解説したビデオもあるが、こういうのをいくら見ても性愛術が向上することは絶対にない。アダルトビデオを見ても、自分で考えることをしないからだ。エロ本なら注意を引くページがあるなら、立ち止まって熟読するものだが、そういうことが性愛術の向上に繋がるのだ。これがエロ本とアダルトビデオの決定的な違いなのだ。

 また、AV男優は想像以上にセックスが下手だということも忘れてはならない。AV男優は仕事でセックスの回数が非常に多くなるのだが、アダルトビデオの監督がAV男優に求めているのは、遅漏であり、監督の指示通りに動くことだけなのだ。それゆえ、AV男優は自分の頭を働かして、女性に最大限の性の悦びを与えるということを全くしてこなかたtのだ。こういうことは歳月を重ねるごとに大きな差となって現れてくるものなのである。

 性愛術の発達した国は、「日本」「中国」「インド」といった国々である、これらの国々で出版された性愛術書はかなり役に立つ。これに対してヨーロッパやアメリカではキリスト教の影響を受けて、性愛術が発達しなかったので、性愛術書のレベルは非常に低いのだ。そのため、欧米かぶれになってしまうと、自分の性愛術のレベルが低いという高い代償を支払う羽目になってしまうのだ。

●妻が環境を変える

 妻が倦怠期を脱出するためにやるべきことは、「夫婦の性生活の環境を変える」ことだ。男性は性愛術の向上には熱心かもしれないが、その性愛術を実施する環境に関しては無頓着なのだ。それゆえ、性生活をいつも夫に任せっぱなしにするのではなく、自らも動いて、夫婦の性生活がレベルアップできるように環境を変えてしまうのだ。

 まずは、寝室に花を活けたり、ムードのいい音楽を流したり、照明に凝ってみたりすることだ。こういうことは女性である妻の方が能力を如何なく発揮することができるものなのである。余りにも殺風景な寝室では、盛り上がる筈の性生活も盛り上がらなくなってしまうのだ。

 性的な魅力が増すようなセクシーなランジェリーを見につけることも必要だ。出産後、妻は体形が変わってきているので、この手のランジェリーが似合うようになってきているのだ。こういうセクシーランジェリーを選ぶ場合は、自分でも「これはありえねぇ~」というくらいのセクシーなランジェリーを勇気を出して買ってしまうことだ。そのランジェリーを見につけると、夫が興奮することは間違いないのだ。

 性行為もいきなり性行為を始めてしまうのではなく、「コスプレ」を展開してしまうことだ。セーラー服やナース服でも身につけ、妻でない別の人格に変身してしむのだ。そうやって性行為にストーリーを作り、その物語の中で性行為を営めばいいのだ。夫婦の性生活を楽しむためには、夫婦双方に或る種の妄想力が必要なのだ。

 妻は性行為が終わったら、無言で寝てしまうのではなく、ちゃんと感想を言っておくことだ。妻が感想を言ってくれない限り、夫としては改善しようがないからだ。夫の方も射精後なので、ガードが非常に低くなっており、こういう時に妻から何か言われれば素直に聞くものなのである。

●性愛術師のアドバイスを受ける

 自分たち夫婦がどうやっても性生活のレベルが上がらないというのなら、夫婦揃って性愛術師のアドバイスを受けてしまえばいい。この世には性愛術が巧いがゆえに、性愛術を教えてくれる人物がいるものなのだ。勿論、そのドバイスは有料だし、自宅ではなくホテルで教えて貰えば、そのホテル代はその夫婦が持たなければならない。

 性愛術師を探すのは困難を極めるだろうが、真剣になって探せば見つかるものなのだ。性技アドバイザーと名乗っていたりもする。但し、性愛術師は30歳以上の男性であることが絶対条件だ。30歳未満の男性で性愛術が巧いということはありえないのだ。また時またフーゾク嬢あがりの女性がこういう仕事をしているが、依頼するのは絶対にやめた方がいい。フーゾク嬢は男性をオルガズムに行かせることは巧いだけであって、女性をオルガズムに行かせるのが巧いわけではないのだ。

 夫婦揃って教えを受ける時は、必ず夫婦双方が同意しておくことだ。どちらかの配偶者が嫌がっているのに、無理矢理に受けさせたとしても、性愛術が向上するわけがないからだ。性愛術師にはただ単に夫婦にアドバイスをする人と、夫婦に本番を伴って教えてくる人がいる。夫婦にアドバイスするだけだと、夫婦が本番をやりながら、性愛術師がその脇でアドバイスをするというものだ。本番の方は、性愛術師が妻とやりながら、手取り足とり教えていくというものだ。その夫婦が好きな教わり方を選べばいい。

 性愛術師に依頼して、妻の性感を開発して貰うという手もある。性愛術師に妻を抱かせて、夫では行わないような愛撫をして貰い、妻の性感を開発するのだ。体位にしても夫がやらないような体位で行かして貰えれば、妻の方も新たなオルガズムにビックリする筈である、夫にとって妻が他の男性に抱かれているという背徳と、妻にとって夫以外の男性に抱かれるという悪徳によって、通常では味わえないような性的興奮を得てしまうのだ。

 夫婦の倦怠期を突破するために夫婦が自力でいくべきだが、どうしても夫婦の力だけでは突破できないのであるならば、性愛術師の指導を受けるというのが、最も短時間でクリアすることができ、非常に効果的なのである。夫婦双方がいくらやっていても、どうしても似たり寄ったりの技しか使わないので、「まさかこういう愛撫があるのか!?」「まさかこういう体位があるのか!?」という衝撃によって倦怠期を吹き飛ばしてしまうことができるのである。

●マンネリを突き抜ければ性愛術の王道が見えて来る

 夫婦の性生活がマンネリ化してしまうことは、決して悪いことではないのだ。夫の性愛術が余りにも下手で、妻の体に女としての性的魅力がなければ、結婚に至らなかっただろうし、結婚後すぐさま離婚していたことだろう。夫婦の性生活がマンネリ化するこということは、夫婦の性生活が長年の風雪に耐えうるだけの力を持っていたということなのである。

 いくら夫婦の性生活を向上させたいからといって、余りにもアクロバチックな技を使ったり、大人のオモチャを多用するようであっては、向上することはできないのだ。それは新たな性的刺激を求めただけで、肝腎の性愛術そのものはなんのレベルアップを図っていないものなのだ。

 性愛術はレベルが上がれば上がるほど、技そのものは非常にシンプルなものだ。そのくせ、性行為の至る場所でインパクトを与えることができ、確実にオルガズムに導いていくのだ。しかも、「愛撫」「性交」「後戯」に完璧なまでのバランスが整っているのだ。小手先の技に走らず、王道を歩んだからこそ、性愛術は格段に巧くなっていくものなのだ。マンネリというのは、その一歩手前まできているということなのだ。そのマンネリを突き抜ければ、性愛術の王道がはっきりと見えてくるものなのである。

 性の世界は、一旦間違った方向に進んでしまうと、性愛術を小手先の技に走ってしまったり、異常な性的興奮に走ってしまったり、性行為をやった異性の数を数える方向に行ってしまうものなのだ。そういうものは一時的には楽しくても、飽きるもの早いし、代償も高くつくものなのだ。そうなると、その堕落状態から抜け出すのは非常に難しくなってしまうのだ。

 男性の場合、女性よりも性欲が強いために、射精することに重点を置いてしまうし、自分の性欲を暴走させてしまうようになってしまうのだ。性愛術が巧くなるということは、自分の性欲を制御し、射精を最後の瞬間で行うようにし、女性に徹底的に奉仕して、女性に性の悦びを最大限に与えるようになるということなのである。そういう精神変革が起こらないと、いつの日にか自分の性生活は行き詰まってしまうものなのである。

 倦怠期と言うのは、決して悪いものではないのだ。夫婦が倦怠期に突入した場合、その夫婦に「今までと同じことをやっていては駄目だよ」と警告を発しているのである。こういう警告を受けなければ、夫婦の性生活をなかなか変えられないものなのだ。だからこそ、倦怠期に突入したら、強情な感情を捨てて、謙虚になって性愛術のレベルアップを図っていけばいいのだ。そうすれな、夫婦はより良い性生活を営めることができるようになるのだ。

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