夫婦がアンバランス過ぎることの悲劇
●アンバランスこそバランス
人間は自分と正反対の物を求めるからこそ、安定していくことができる。男は女を求め、女は男を求める。そうやってバランスを生み出していくのだ。男女の関係というのは、アンバランスこそがバランスなのである。それゆえ、この世の夫婦を見渡してみると、異常な光景が目に付く。身長の高い男性の妻は身長の低い女性だったり、肥満の女性には痩せ形の夫がいたり、美女に限って醜男と結婚しており、イケメンに限ってブスな女と結婚している。
しかし、夫婦がアンバランスすぎれば、その夫婦は逆にバランスを失い、アンバランスすぎるために結婚に悲劇をもたらしてしまうのだ。そういう夫婦というものは、本人たちがいかに結婚で盛り上がっていても、第三者の目から見れば、この結婚は絶対に破綻するというのがずぐに解ってしまうものなのだ。
例えば現実にあった話で、筋肉隆々たる妻で、女にしておくには勿体ないくらいの体格のいい女性と、貧相な体の夫で いかにも頼りなさそうな男性とが夫婦であったのだが、一見すればどう考えても不釣り合いな夫婦であったのだ。妻の方としてみれば、そういう気弱な男性と結婚すれば、その夫は絶対に浮気をしないと思ったのだろうが、その二人が夫婦の性生活を営まねばならぬと考えれば、これは絶対に長く続かないということくらい解るものなのだ。
これは結婚の当初から結婚相手を間違っていたのだ。性欲の強い妻と性欲の弱い夫では、夫婦の性生活が破綻し、妻の方に欲求不満が募ってしまい、妻が異常行動を取ってくるというのは火を見るよりも明らかだったのだ。実際、この夫婦は、夫がミュージシャンでかなりの稼ぎはあったのに、妻の方が虚言癖が甚だしく周囲の信用を失い、観劇狂いになり、消費者金融から多額の借金をし、自己破算してしまったのだ。そのため、夫の信用も失墜し、音楽家としての才能はあったのに、仕事ができない状態にまで追い込まれてしまったのだ。
結婚する際、その相手が運命の出会いによって出会えた相手なら、結婚はトントン拍子でいくものだ。しかし、自分の運命の相手が解らず、自分の意志だけで結婚相手を見つけて、結婚を進めていこうとすると、いかにも不釣り合いの相手と付き合ってしまい、恋愛で盛り上がって状態で、そのまま結婚してしまうのだ。だが、こういう無理な結婚は、結婚すれば、いずれボロが出始め、収拾が不可能になってしまうのだ。
●セレブ妻の原因不明の病
自由恋愛といっても、平凡な家庭の出身の人たちなら、それこそ自由に恋愛することができ、その中なら運命の相手と結婚できるものだ。しかし、名門の家庭に生まれてしまうと、いくら自由恋愛といっても、交際できる人たちが限られてきてしまうのだ。自分の家が名家である以上、結婚相手も名家でなければならないのだ。名家というのは、名家同士で結婚することで、生き残りを図ってくるものなのである。
名家同士であるならば、生活習慣はほぼ同じなので、結婚後、生活上の些細なトラブルなど起こりにくいものだ。その夫婦がお似合いのカップルであり、夫婦の話し合いの場を設けているなら、平凡な夫婦以上に巧くいくものなのだ。しかし、名家のお坊ちゃんやお嬢様たちは、苦労知らずで育ってきたから、相手の力量を見切ることなどできないものだ。そのため、結婚相手の本性を見破ることなく、勢いで結婚してしまうと、結婚後にボロが出始めるのだ。
例えば、夫が高学歴で、頭が非常に良く、仕事も良くでき、いかにも紳士なのではあるが、性のことに関しては興味が非常に薄く、交際中でも性行為の数が少なく、妻が出産してしまうと、それ以降、セックスをしなくなってしまう男性がいるものだ。夫は妻が出産後、最早、性行為を一切しなくなってしまうのだ。これは「セックスレス」という問題ではなく、夫は妻に赤ちゃんを産ませた以上、夫としての役目を終えたと思っているのだ。こういう夫は、今後、永遠にセックスをしない筈である。
問題なのは、こういう夫に限って、いかにも「美人すぎる美女」を目取ってしまっている場合なのである。まるで絵を描いたような美人で、肌が色白でスタイルが抜群で、着ている服はすべて高級ブランド品で、着こなしが非常に巧いのだ。高級車を乗り回し、運転が矢鱈に巧い。喋らせれば頭の良さが一発で解るような知的な喋りをして、周囲となんのトラブルを起こすこともない。それなのに、年齢的にまさに女盛りを迎えて、オッパイが膨らみ、性的な魅力を思う存分に放っているのだ。
妻の方にしてみれば、出産後に性生活が何もないのだから、性的欲求不満は高まる一方である。夫にいくら要求しても仕事を理由に拒否されてしまい、悶々とした日々が延々と続いてしまうのだ。周囲の人々には「セレブ妻」とか言われ、身分的には夫が事業をしているために「社長夫人」であって、豪邸や高級マンションに住み、お金には何不自由しない生活を送っていても、心のなかはグチャグチャになってしまっているのである。そのうち、体調不良になってしまい、日常生活では家事や育児の最低限のことはできるが、それ以外ではベッドで寝たきり状態になってしまうのだ。
自分は病気ではないかと思って病院に行っても、原因不明の病気だから病院をタライ回しされ、挙句の果てには精神病院に行ったりもするようになってしまうのだ。中には悪徳の医者もいて、病名が解っていないのに、薬を処方して、その薬を服用したために、今度はその薬の副作用で苦しんでしまうことになるのだ。要は性欲不満による原因不明の病を発症しているだけで、そんなものは薬で治るわけがないのだ。
●性的欲求不満では異常行動を取ってしまう
性的欲求が満たされていれば正常な行動を取れる女性であったとしても、性的欲求不満が長引いてしまえば、異常行動を取ってきてしまうのだ。ホストクラブに嵌って数千万円を貢いでしまったり、出会い系サイトで男漁りをして、刑事事件に巻き込まれたり、性悪の男性と付き合って、麻薬を使うことを教え込まれたり、その性行為をビデオに取られて裏ビデオとして出回ってしまったりすることもあるのだ。名家出身者であるがゆえに、ワルに対する免疫力がないから、悪人たちの格好の餌食になってしまうのだ。
妻の異常行動はそのうち夫の仕事にも支障を来たし始めることになるのだ。自分の預金通帳から多額のお金が引き出されていたり、刑事事件のために警察が自宅に来たり、あの裏ビデオに出ている女性はあそこの奥さんではないかと噂され始め、最早、仕事どころではなくなってしまうのだ。
夫の方にしてみれば、妻がなんで異常行動を取っているか全く解らないものだし、また、その問題に対する解決能力も落ち合わせていないのだ。では、離婚してしまえばいいのではないかと思うのだが、名家同士の結婚ゆえに、そう簡単に離婚することはできないのだ。離婚すれば、現在抱えている問題以上に問題が発生してしまうのだ。
こういう場合、自分たちの結婚を破壊しないためにも、妻に性愛術の巧い男性をあてがい、その性的欲求不満を処理して貰うというのは、自分たちの結婚生活を維持するためにも必要不可欠な行為なのである。夫の方としては、その方面に関しては全く無力であり、妻の方としても、性的欲求不満を解消できれば、異常行動を取ることがなくなり、結婚生活を正常に営むことができるからだ。
自分に妻と性行為をする意思がないばっかりに、妻が自宅で寝たきりになっていたり、病院をタライ回しにされたり、性悪の男性と淫乱な行為を重ね、自分の仕事にまで悪影響が及んでくるより、ちゃんとした男性を愛人としてあてがい、妻の健康を取り戻し、正常な人間関係を作れるようにするというのは、夫としての義務なのである。
●夫公認の愛人をあてがう
妻の愛人は誰でもいいというわけではない。最低条件として、「30歳以上で性愛術の巧い男性」であるということである。男性は30歳以前では性愛術の巧い男性はいないものだし、自分が射精することにしか関心がないものなのだ。妻を任せる以上、身元はしっかりと確かめておくべきであろう。できれば既婚男性がいい。双方の結婚を破壊しないようにさせるのだ。
交際は月に1度程度の交際で、セックスだけの関係にするのではなく、きちんとした人間関係を構築した上で、性行為に及ぶようにさせればいい。性行為をする際は、妻を充分に満足させると同時に、避妊を絶対にすることだ。妻の方は愛人をあてがって貰っている以上、愛人に夫の悪口を絶対に言わないことだ。
こういう交際の場合、デートは妻主導のもとで行われるものだし、デート代は妻の方が支払うものなのである。こういう最低限のマナーを守らないと、交際は長く続かないのだ。性行為というのは、不特定多数の相手とやりまくるよりも、特定の相手と長く遣り続けないと、本格的な性的満足は得られないものなのだ。
いくら妻に愛人がいたとしても、性的欲求不満さえ解消されれば、日常生活では「良き妻」「良き母」として振る舞えるのである。妻に愛人がいるということは不倫に思えるかもしれないが、決してそうとは言い切れないのだ。妻に愛人が必要な夫婦も存在しているのだ。妻の不倫はなぜ悪いのか? それは夫公認ではないからである。影でこそこそとやるということは、自分がこの行為は倫理的ではないと思っているからなのである。
夫公認の愛人であるならば、セックスだけの関係になることがなく、自宅に呼んでみたり、相手の自宅に行ってみたりして、家族ぐるみの付き合いができるものなのだ。そうやって結婚を維持している夫婦もいるのである。こういう夫婦もその夫婦なりに幸せな結婚を実現しているのだ。
夫婦には色々な愛の形があるものなのだ。一つの価値基準だけを押しつけても巧く行かないものなのだ。妻の不倫はすべてOKというのもおかしいし、妻は性行為をしなくても、それに耐えねばならないというのもおかしいいのだ。自分たち夫婦が自分たちなりに幸せになれる夫婦の愛の形を模索していき、その愛の形を見つけ出したら、それを実現して幸せをもたらしていけばいいのだ。
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