子供が喋り始めると、どうして夫は怒り出すのか?
●偽りの上位自我が揺れ動く
上位自我は、子供の頃には良心の源泉になるし、若い時は青春の飛翔の原動力になってくれる。しかし、その上位自我を大人になれば破壊して、親から精神的に自立していかねばんらなぬのだ。もしも上位自我を破壊しなければ、その上位自我は偽りの上位自我となり、自分が通常では考えられないような異常な行動を取ってしまうことになるのだ。
その最たるものが、幼児が喋り出すようになってから、なぜか些細なことで怒り出してしまうのだ。自分が怒ることになった理由は些細なことなのである。だが、自分の子供が喋ることによって、自分の偽りの上位非我を刺激してしまうのだ。要は自分が未だに精神的自立をしていないことを暴露されてしまうのだ。
殆どの場合、夫がこのように怒り出したら、妻は夫がなんで怒っているのかさっぱり見当がつかない。このため、夫の怒りの爆発で子供が泣き出してしまい、妻は自分の子供を守る手前、「子供の前なんだから静かにしてよ」「いい加減にしてよ」と諭すように言ってしまい、それが更に夫の怒りに火を注ぎ、夫の怒りは妻への暴力へと転化してしまうことになるのだ。
もしも妻の方が精神的自立を成し終えていたのなら、夫が怒り出した姿を見て、これは子供の言動が夫の偽りの上位自我を刺激しているのだなと解るものだが、こういう夫を持つ妻は夫と同じく精神的自立を果たしていないので、夫の異常な行動の原因を見破ることができないのだ。
こうなると夫の怒りは益々激しくなり、夫婦間暴力も激しくなってしまう。挙句の果てには、妻はDVシェルターに逃げ出してしまうことになる。このDVシェルターにはこの夫婦問題を解決してくれる人々がいるのではなく、フェミニズムに汚染された女性たちが待ち構えているので、夫婦仲を再建するどころか、人為的に離婚へと突き進まされることになるのだ。
●妻の愛情を貰うことを子供と争う
子供が喋り出してから、怒り出し、暴力を振るうようになった夫でも、それ以前は優しく、怒ることなく、育児に協力してくれた夫だったのである。それなのに或る日突然変わり始めたのであり、すぐさま離婚というわけにはいかないのだ。妻にとっては未練タラタラなのである。
夫が精神的自立を果たしていないと、妻が育児をする姿は、夫に幼稚化をもたらしてしまい、妻の愛情を貰うことを子供と争おうとする。こういう場合、妻は育児で大変になっていても、矢張り夫の幼稚化に対応しておくべきなのである。夫は自分の母親から充分な母性愛を貰えなかったために、妻にその不足分を求めているのである。
しかし、育児で忙しいと、この夫の甘えを振り切ってしまい、夫に母性愛を与えようとしなくなってしまうのだ。これが繰り返されると、夫は妻から拒絶されたと思い、怒りを爆発させ始め、母性愛をくれなかったからこそ、妻に暴力を振るってくるのである。母性愛は絶対肯定の間から、相手を絶対否定する凶暴な行動に駆り立ててしまうのである。
赤ちゃんを産めば母性愛が出て来るのだから、夫が幼稚化したら、赤ちゃんにだけでなく、夫にも母性愛を与えておけばいいのである。夫は常に逞しい男とは限らないのである。妻から絶対的に肯定して貰えないと、外で戦うことができないのだ。自分が育児に専念するためにも、夫が妻に甘えてきたら、甘えさせてあげればいいのだ。
結婚というものは、子供が1人目と2人目の時が、経済的に最も苦しくなる。このため夫は仕事に精進して稼ぎを増やさねばならぬのだが、そうなると今までのように遊ぶことなどできず、職場と自宅を往復するだけの日々を送るようになってしまうのだ。妻が育児で大変になっているように、夫も仕事で大変なことになっているのだ。かといって、夫は妻に仕事の愚痴など言ってこないものだ。妻は育児の愚痴を言ってくるというのに。妻は自宅にいるために、夫の大変な姿を見ていないだけであって、夫が妻に甘えてくるというのは、余程疲れきっているからなのである。
●キレる夫に平謝りの妻
夫が怒り出すとか、夫婦喧嘩なら、それは家庭内の問題だが、これが激しくなると近所迷惑な事態に発展してしまうのだ。俺が昔住んでいた横浜には、日頃は腕のいい鮨職人なのだが、酒が入ると酒乱になってしまい、その怒鳴り声が近所中に鳴り響いてしまい、非常にうるさいのだ。しかも時間は真夜中である。睡眠妨害の何物でもないのだ。このため、翌日にはその鮨職人に妻が近所中に平謝りして、詫びを入れに来たのだった。
精神的自立を果たしていないと、何かに対して中毒症状を引き起こすことで、自分の精神のバランスを保とうとする。代表例がお酒であり、タバコもそうだし、麻薬にも手を出してしまうことになる。タバコを1日に1箱以上を吸っていたら、それはタバコが好きというわけではなく、精神的自立を果たしていないことこそが、そういう異常な行動に駆り立ててしまうのである。
アルコール中毒やニコチン中毒や麻薬中毒は、お酒やタバコや麻薬に中毒性があるから中毒症状に陥ったわけではないのである。そうであるならそれらの物に手を出した人は、すべて中毒症状に陥った筈だ。そうなのではなく、自分が精神的自立を果たしていないからこそ、自分の弱い心にそれらの物に付け込まれてしまい、それで中毒症状に陥ってしまったのである。
医者が中毒症状に陥った人を治療する時、病気を医学的に限定してしまうために、中毒症状を引き起こした物と縁を切り、体をクリーンにするという方法を取ってしまう。だが、それではたとえ中毒症状から抜け出せたとしても、また再び中毒症状を引き起こした物に手を出してしまうのだ。精神的自立を果たしていないからこそ、何度でもそこを付け込まれてしまうのである。
夫が中毒症状に陥ってしまうと、夫婦仲もひどいものとなってしまう。夫婦がいくら話し合っても、まともな形で会話が成立しないのだ。しかも、夫が中毒症状に陥っていると、夫が無駄遣いをしてしまうために、家計は火の車になってしまうのだ。精神的にも経済的にも追い詰められているのに、妻にとっては夫の異常な行動の理由が解らないのだ。
●夫が生まれ変わる時
この手の問題は政府や地方自治体では解決できないのだ。国家権力は家族に介入すべきではないのだ。国家権力は国防や治安維持や公共事業といった民間ではできないことをやるべきであって、民間が解決できるものは、民間に任しておくべきなのだ。政府がいくらDVシェルターを作ったとしても、それは税金の無駄遣いでしかないのだ。
こういう場合、夫婦の異常事態を解決してくれるのは、宗教団体と相場が決まっているのだ。この手の問題は宗教団体にとってはお茶の子さいさいのものでしかないのだ。神の絶対性を主張して、人間を相対化させてしまえば、問題を起こしている自分を絶対化することができず、徐々に自分を冷静に見れるようになり、問題解決の糸口を掴めるようになるのだ。
夫婦が拗れてしまった場合、第三者の存在がどうしても必要なのである。夫がトラブルの原因である場合、子持ちの既婚男性から諭されれば、夫も自分自身に非があると認めてくるものなのである。独身男性では駄目だし、結婚していても子供がいない男性ても駄目だ。互いに結婚し子供がいるからこそ、結婚で成功している男性から諭されれば、自分を変えていくことができるのである。
神の存在を否定してしまえば、自分が強い人間だと思い込むし、賢く、間違いを起こさないと思ってしまう。しかし、実際の人間は予想以上に弱い人間だし、愚かで、何度も間違いを起こすものなのである。この世は弱かろうが、愚かだろうが、間違いを起こそうが生きていけるものなのである。しかし、神の存在を否定し、自分自身を絶対化するからこそ、様々なトラブルを引き起こし、この世で生存できなくさせてしまっているのである。
結婚前に精神的自立を果たしていなくても、第三者の手助けを借りながら自分を変えていき、結婚してから精神的自立を果たし、精神的に独立していくことができるのである。それは冒険旅行の時とは違い、上位自我が一気に崩れ去ることはない。徐々に一つずつ上位自我を破壊していき、気付いてみたら子供に対しては立派な父親、妻に対しては優しき夫に成長しているものなのである。こういうことはDVシェルターに行ってしまっては、絶対に辿りつかないゴールなのである。国家権力ではなく、宗教の力を使うからこそ、できることなのである。
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