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人間の脳の80%は3歳までに作られる

●2歳代は急激に使う言葉が増える

 人間の脳の80%は3歳までに作られる。その後は、脳の成長は緩やかになって、満12歳までに殆どができあがり、それ以降の19歳まではごく僅かしか成長しない。従って、脳の成長で重要な期間は3歳までであって、だからこそ、昔の人たちは、「三つ子の魂、百まで」と言い現わしたのである。だが、この三つ子は数え年の三つ子だから、正確に言うと満2歳までということになるのである。

 満2際になると急激に使う言葉が増える。理由は出生から今まで多くの言葉を聞いて蓄積したし、自分でも喃語から単語へと移行し、更に二語文を使い続けたので、自分の言いたいことを表現できるように成り始めたのだ。それと母乳が終わり、離乳食になり、そして正式な食事になったので、脳へ行く栄養が今までとは比較にならない量になったから、脳が高度な情報処理に耐えられるようになったのだ。

 正式な食事が始まると、子供への手間がかなり減ってくるので、この時期に会話をするなり、絵本を読ますなり、色々な所へ連れていって好奇心を掻き立てると、脳が充分に刺激され、高い知能を持つことができるようになるのだ。この時期を見逃してしまうと、他の時期では脳を成長させることはできないのだ。

 現在、日本では学歴社会となっているために、頭の良し悪しは学歴で決まってしまうことになっているが、実は頭の良し悪しは学歴で計れるほど単純なものではないのだ。人間の知能は成長の早い人もいるし、遅い人もいるし、学校の勉強が向いている人もいるし、学校の勉強が向いていない人もいるのだ。学歴で計れる知能はごく僅かな部分でしかないのだ。

 人間の頭の良し悪しは3歳までにいかに脳を刺激して、成長させるかで決まってしまうものであって、後は自分の努力でどうにでもなるというものなのだ。母親が子供の脳を充分に成長させてくれるなら、その子供のその後の人生は、いかに結果を生み出せる努力をし続けるかで、頭の良し悪しは決まるし、幸福質量も決まってくるのだ。要は「努力即幸福」という考え方を身につけることができれば、その後の人生でいくらでも脳を成長させていくことができるのである。

●二語文、三語文、そして文章化

 赤ちゃんは「泣く」という行為から、「喃語」へと移行していく。その喃語を使い続けていくと、「単語」を使えるようになるのだ。そして単語の語彙を増やしていくと、二語文を話すようになり、三語文を話すようになっていくのだ。三語文は文章として成立しているから、それ以降は文章化して自分の言いたいことが言えるようになるのだ。

 解り易く説明すると、

「ウンチ」

「ママ、ウンチ」

「ママ、ウンチが終わった」

となり、三語文になると、文章としてほぼ成立しているのが解るであろう。乳幼児を良く観察している母親なら、乳幼児というものは単語の時期が非常に長く、二語文の期間もかなり長いが、三語文になると急速に言葉が喋られるようになることに気付く筈だ。それだけ三語文というのは、脳を成長させ、語彙を急激に増やしていくのである。

 自分の子供が三語文を話してくれれば、会話がきちんと成立するから、とにかく子供と会話しまくることだ。子供にとって母親の話を聞くだけで語彙を増やせるし、母親に自分の言いたいことを言わなければならなくなるので、自分の頭の中で文章を組み立てていかねばならなくなり、その結果、人の話を聞くこともできるし、人に意見を言うこともできるようになるのだ。

 良く、育児書とかでは子供の反抗期ということに着目しているが、子供の反抗で手を焼いているのは、子供と会話をしない母親たちであるのだ。母子が充分に会話をしていれば、たとえ子供が反抗したとしても、子供は自分が反抗している理由をちゃんと言えるものだし、それほど反抗が悪化するものではないのだ。自分の子供の脳が急成長して行く時に、子供をそっちのけにして、テレビを見たり、電話をしたりしているからこそ、子供は脳を充分に成長させることができず、得体の知れない反抗をしてくるだけなのである。

 子供との会話など、肩肘を張らなくても、些細なことを話していけばいいのである。特に子供の方に何か言いたいことがあるなら、それを封じてしまわないで、ちゃんと話を聞くことだ。良くある危険な光景は、母親が子供の腹話術師になってしまい、子供の意見を代弁してしまうことなのである。「何々ちゃんは、何々が好きなのよね~」と母親が強制的に言ってしまうので、子供は自分の意見を発言する機会を失ってしまうのだ。こうなると子供は自分の中に閉じ籠ってしまい、ちゃんとした会話をすることができなくなってしまうのだ。

●言語能力には性差と個人差がある

 言語能力はすべての子供に対して平等に発達するということはない。不平等極まりない発達の仕方をするのだ。まず男女の性差というのが、明確に現れて来る。喋るのが達者なのは女の子の方で、一方の男の子は言語能力の発達が非常に遅いものだ。男女平等に取りつかれてしまうと、成長の遅い男の子を馬鹿扱いしたり、成長の早い女の子を「うるさい!」と怒鳴りつけてしまうことになるので、その後の成長で凄まじい反抗を食らってしまうことになるのだ。

 言語能力の発達の性差は、性ホルモンの影響によるものであって、女性ホルモンの影響を受ける女の子は喋るのが上達し、様々な情報交換をするように仕向けられ、男性ホルモンの影響を受ける男の子は喋ることが余り得意ではなく、電車だとか自動車などのように動く物に興味を示し、狩猟者としての道を歩むべく仕向けられていくのだ。

 もう一つは、個人差が必ず存在するということだ。これはその子供の育った環境によって大きく左右されてしまう。例えば、親子3人で育った子供と、親子3人に祖父母がいる家庭で育った子供では、言語能力が高く発達するのは、圧倒的に5人家族で育った方である。子供は両親だけでなく、祖父母からも話を聞けるので、言語能力を高くしていくことができるのである。

 子供の中には、言語能力の成長が非常に遅い子供のいるので、決してその子供を否定しないことだ。個人差は必ず出て来るのであって、余所の子供が達者に喋っているからといって、我が子も達者に喋るわけではないのだ。その子なりの成長速度というものがあるのだ。

 こういう場合、母親が語りかけることが大事なのだ。子供は喋らなくても、聞いているだけでも、脳は記憶しているのだ。そして子供が何か言いたいことがある時は、時間をかけてゆっくりと聞いてあげることだ。母親がせっかちになってしまうと、子供は自分の意見を言わなくなってしまい、喋ろうとしなくなるのだ。「うちの子は喋るのが下手で~」という前に、まずは子供の喋る機会を確保してあげることだ。

●幼児の頭の良し悪しは語彙の数である

 新米ママにとって自分の子供の言語能力の成長を見るのは、非常に楽しいものだ。なんせ自分が産んだ赤ちゃんが、最初は泣きわめくことしかしなかったのに、喃語を喋り、単語を喋り、二語文を喋り、三語文を喋り、そして文章を喋るようになるからだ。人間の言語の発展を間近で見てしまったからだ。

 語学というのは、要は「単語」と「文法」なのである。これさえできれば、言語は成立するのである。そしてただ単に単語や文法を学べばいいというのではなく、生活に密着し自分に必要性があれば、いくらでも言語能力を発達させていくことができるのである。その言語能力の発達は苦しいものではなく、楽しいものなのである。

 良く「日本人は中学高校で6年間も英語を学んでいるのに、どうして英語が喋れないんだ?」という質問を目にするが、これは愚問なのである。学校では単語も文法も習ったのであり、それでも英語が喋れないというのは、日本では英語を使わなくても生活していくことができるからである。英語が生活に密着してしないし、英語を使う必要性もないのだ。大体、こういう愚問をしてくる人は、高校を卒業してから、英語を学び続ける努力をしなかったのだ。

 俺は中学高校生の頃は国文学専攻の文学少年であったので、外国語には落ち零れてしまい、外国語には散々苦労させられたが、それでも英語の単語を覚えたし、英語の文法も習得した。英語の試験の結果はひどい点数であったが、それでも高校を卒業して、英語に触れる機会がある時は、その文章が読めてしまうのである。勿論、知らない英単語が出て来てしまえば、正確な翻訳はできないが、知っている英単語の範囲内なら、文章が理解できてしまうのである。

 なんで英語で落ち零れた人間にこんな不思議な現象が起こったのかといえば、これこそが「文法」の威力なのである。文法さえ解っていれば、その文章の意味は大体解り、後は知らない単語が解明できれば、文章をちゃんと理解できるのである。即ち、外国語ができないと騒いでいる人たちは、若い時に学校で単語と文法をしっかりと学んでいないからこそ、大人になってそのツクが回ってきたのである。単語と文法が解りさえすれば、後は実践あるのみで、その外国語を使っている国を訪問して滞在してしまえばいいのだ。そうすればその外国語を使わざるをえない必要性に迫られるので、否が応でも喋られるようになるのものなだ。

 幼児の頭の良し悪しは語彙の数なのである。自分の思いをどれだけ豊富な語彙を使って文章化できるか否かなのである。母国語なら文法というものは自然と身につくから、子供が文法上の言い間違いをしたら、それを指摘して、「こういう時はこう言うんだよ」と教えてあげればいいのだ。

 子供に言葉を教えるためにも、母親の方も「会話する習慣」「読書をする習慣」「文章を書く習慣」をしっかりと持っておいた方がいい。母親自身に語彙が少なかったり、まともな文章を喋ることができなければ、子供の言語能力の発達だって頭打ちになってしまうのである。テレビを長時間見て過ごしているようでは、自分の言語能力は落ちて行く一方なのである。自分自身の言語能力を高めるためにも、他人と会話し、読書をし、文章を書いていくことだ。母親の言語能力が高くなってくれれば、子供の言語能力も高くなるものなのである。

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