育児に非常に役立つ「爺力婆力の偉大なる力」
●お爺ちゃん、お婆ちゃんは、人生の経験者
自分たち夫婦には、夫の両親と妻の両親がいるのだから、この連中を育児に於いて巧く使ってしまうことだ。子供の脳の成長にとって「お爺ちゃん」「お婆ちゃん」は非常に大事な役割を果たすのである。自分たち夫婦はいくら収入が高くても、未だ人生を経験している身である。しかし、お爺ちゃんお婆ちゃんは人生の経験者として自分たちを先行しているのである。
現在進行形で物事を話すのと、過去形で物事を話すのとでは、全然違う話になってしまうのだ。育児に追われてしまうと、自分の子供に「あれをしなさい!」「これをしなさい!」と命令口調になってしまうものだが、育児を終えた人なら、「何々をしたいんだよね」「何々が欲しいの?」と子供の意見を尊重した話し方になるのだ。
育児に真面目になりすぎている母親にとってみれば、祖母の遣り方は子供に対して甘い物に見えてしまうし、育児を経験した祖母にしてみれば、母親の遣り方は強権的で見ていられないのだ。この矛盾は解消せずに巧く利用していった方がいい。というのは、これは育児をしている者と育児をし終わった者との違いでしかないからだ。
子供にしてみれば、自分の両親だけに育てられれば、「親とはこういうものだ」という短絡的な回路しかできあがらないが、お爺ちゃんやお婆ちゃんがいれば、親とは別にもう一つの違う考え方に接することができるのだ。これによって脳が急激に成長して、様々な発想が可能になってくるのである。
自分がお腹を痛めて産んだ場合、自分の遣り方だけで育ててしまいたいという考えに陥ってしまがちだが、お爺ちゃんやお婆ちゃんがいるなら、巧く利用して育児に貢献させよう。自分たちだけの力では足りないものでも、「爺力婆力」(ジリキバリキ)を使ってしまえば、育児に於けるパワーは充分な物となって、育児が楽しいものになり、子供たちも成長していくことができるのである。
●親では話しきれない話をしてくれる
育児をしている夫婦というのは若い者たちだから、どうしても同じ話を繰り返すということをしたくない。しかし、子供には何度も同じことを言わないと、脳に記憶されないのだ。そのため、母親が普通の大人のように、1回いえば解ってくれるだろうと思っていると、子供は何も解っていないので、母親が子供に怒りをぶつけてしまうことになるのだ。
それに比べて、お婆ちゃんというのは、歳を取ったせいか、同じ話を飽きずにしてくれるのだ。これが子供の脳の成長にとって非常に大きな成果をもたらしてくれるのである。同じ話を何度もしてくれれさえすれば、いかに聞かん気の子供でも素直に聞いてくれるようになるのだ。要は手のつけらない子供というのは、この何度も同じ話をして、脳に記憶の回路を作ることができなかったからこそ、母親に対して拒否反応を示しているだけなのである。
子供のいる父親は、今まさに働き盛りに突入して、妻子を養うために、一生懸命に働かなくてはならない。そのため子供との会話というのが、どうしても二の次になってしまうのだ。仕事で全力を使っているために、子供ときちんと会話をするということができないのだ。どうしても子供と他愛のない話をして終わりになってしまうのだ。
その点、お爺ちゃんというのは、現役だとしても終わりが近づいているし、退職したのなら気楽に暮らしているものだ。そのために、子供にとっては基本的に似たような立場にあって、巧く会話することが可能になるのだ。子供にとって父親とお爺ちゃんの違いはなんといっても、語彙の豊富さである。生きて来た期間が長いために豊富な語彙を蓄積しており、それを口移しで覚えていくことが可能になるのだ。
いくら両親が真面目に育児に取り組んでも、話しきれない話というのは出て来るものなのである。実際に育児をしている自分たちではなく、育児から離れた現場から意見を言ってくれる人々というのは貴重な存在なのである。子供の方にとっても、両親だけではなく、お爺ちゃんやお婆ちゃんがいるからこそ、ストレスを分散できて、気楽に生きて行くことが可能になるのだ。
●爺力婆力の有効利用
自分たち夫婦の親が社会的に問題のある人とか、駆け落ちして結婚した場合などを除いてl、子供にとって祖父母がいるなら、それらを積極的に有効利用をしていくべきだ。嫁姑の争いという不毛な戦いを避けることだ。姑には子供を使って仲良くしていくことだ。きついこと言われても、子供のためだと思って辛抱することだ。
爺力婆力の有効利用としては、育児を具体的に手伝って貰うことだ。自分たち夫婦が忙しい時には、祖父母に子供を預けて、自分たちの仕事に全力を投入してしまうことだ。祖父母はその間に子供と戯れて遊んで楽しめるし、自分たちも仕事を終えてしまうことができるのである。まさに一石二鳥なのである。
もう一つは、子供を祖父母の家に行かせて、お泊りさせてしまうことだ。子供にとってはいい経験になるし、祖父母も楽しい思い出になることであろう。夫婦にとっても、子供のいない夫婦水入らずの日を人為的に作り出すことによって、夫婦愛を高めていくことができるのである。育児をしていると、会話のすべてが子供の話題になってしまい、夫婦で夫婦のことを話し合うことをしていないのだ。だから、たまには子供の話題は抜きにして、夫婦だけの会話を楽しめばいいのだ。
親子3人だけで行楽に行くのもいいが、祖父母を連れていくのもいい。行楽の費用を祖父母が負担してくれる可能性が出て来るからだ。それと荷物などを持って貰えるので、行楽を充分に楽しめることができるようになるのである。子供がいれば海外旅行のような大掛かりな旅行をしなくても、近場に出かけることでも楽しめることができるものなのだ。
子供にとっては、大人というのは、父親母親だけでなく、違う人たちもいて、その人間関係の遣り取りを学べる絶好の機会を与えてくれるのだ。この世は決して自分の思い通りに動いてはくれない。かといって自分の意見が全く無視されるということもない。人間関係を巧く使っていけば、自分の思いは適っていくのである。その訓練をする機会が多ければ多いほど、人間関係のテクニックが向上していくのだ。
●愛は親が育むもの、優しさは祖父母が育むもの
子供は両親だけで育てられた子と、祖父母も加わって育てられた子では、知能の面に於いては祖父母も加わって育てられた子の方が高くなる。両親以外の大人たちに接したことによって、両親によって作られた脳の回路とは別に、祖父母によって作られた脳の回路が出来上がることによって、しかもそれが相乗効果を起こして、高い知能を持つことができるようになったのだ。
両親だけに育てられた子供というのは、大抵、気性が激しい子供になってしまう。親が自分を思い通りに動かして来たために、自分の世の中を思い通りに動かそうとしてしまい、それが実現されないからこそ感情的に怒るようになってしまうのだ。即ち生きて行くために人間関係が下手だということであり、その後の人生で様々なトラブルを発生させていくことになるのだ。
両親だけでなく、祖父母にも育てられた子供というのは、大抵が温和な子供に育ってしまう。両親だけでなく、祖父母の行動をも見ているので、この世は自分の思い通りに動くことはないが、人間関係を巧く使っていけば、自分のしたいことはできるようになるというのが解っているのである。即ち人間関係が上手なので、トラブルを未然に防止して、人間関係を円滑に進めていくことができるのである。
愛は人に優しくすることもあるが、愛は必ずしも優しさにならないということなのだ。愛は親が育むものであり、優しさは祖父母が育むものなのだ。両親にとっては、子供の成長のことを考えて、愛を注ぎつつも、厳しいこともしなければならないからだ。母親が母親として落ち着くまで、子供に優しくできないものなのである。お婆ちゃんが孫に優しいのは、母親として成熟しているし、何よりも育児を終えてしまったからなのである。
最近、若い女性に「好きな男性のタイプは?」と訊くと、「優しい男性が好き」と答えてくるものだが、それだけ人に優しくされることなく育ってきてしまったから、男性に優しさを求めるという頓珍漢な態度を取ってしまうのだ。女性であるなら男性には強さを求めるのが当然の姿なのである。祖父母から優しく接して貰えたのなら、男性に優しさなど求めて来ないものなのである。子供の頃に祖父母に優しくされてこなかったからこそ、男性に優しさを求めてしまい、その結果、男性に優しくされないと、すぐさま破局してしまうのである。
子供というのは、親がいればきちんと育ってくるものである。しかし、親だけでは何かが不足してくるものなのである。その足りないものは他の人に補って貰うしかないのだ。祖父母が生きている内に、孫を連れて行って親孝行をしておくことだ。そういうことが祖父母を喜ばすことになるだけでなく、我が子の成長にも素晴らしい貢献を果たしてくれるのである。
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