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子供には熱中するまでテレビゲームをさせない ~恐怖のゲーム脳~

●ゲーム脳の恐怖

 子供向けのゲームソフトは、それを販売している日々企業が努力を行っているために、いかなる子供がやったとしても、面白くなるようにできている。勿論、子供も遊びでやる紛にはテレビゲームをやっても構わない。寧ろ、テレビゲームをすることで、脳が刺激され、脳を成長させていくことができることだろう。

 しかし、子供がテレビゲームに熱中し、毎日何時間もテレビゲームをやるようであるなら、それは非常に危険なことなのだ。脳の成長をもたらすどころか、脳を「ゲーム脳」にしてしまい、脳の成長を止めてしまうからだ。ゲーム脳になってしまうと、脳の前頭前野が弱体化し、創造力がなくなってしまうのだ。

 更に人間の脳がゲーム脳になってしまうと、現実への適応力を欠いてしまい、テレビゲームにしか対応できなくなり、現実の生活でのトラブルを爆発的に増加させてしまうのだ。子供の脳がゲーム脳になった所で、子供にとっていいことなど一つもない。せいぜい凶悪犯罪者の予備軍になってしまい、もっと大きくなれば凶悪犯罪を犯すような少年少女になってしまうことだろう。

 母親としては、子供がテレビゲームをやっていると静かにしてくれるので、遂々テレビゲームを与えてしまいがちだ。しかし、子供がテレビゲームをそこそこやるというストッパーを持ち合わせていないのだ。テレビゲームを遣り始めれば、とことんやってしまい、テレビゲーム中毒になってしまうのだ。

 子供の脳は未だ成長期にあるので、子供の脳がゲーム脳になってしまえば、その悪影響は甚大なものになってしまうのだ。どんなにテレビゲームを巧く使いこなしても、それ以外の分野では何もできなくなってしまうのだ。子供は人間関係の仕方を学ばねばならないし、自然との付き合い方を学ばねばならないし、子供らしい頭の使い方や体の動かし方をやらなければならないのだ。これらできなければ、その子供が異常化していくのは当然のことなのだ。

●キレる子供のメカニズム

 子供は一見いつも遊んでいるように見えて、実は本能を鍛えている。子供は食事で満腹になれば、それ以上の物は絶対に食わない。子供は眠たくなればどこでも寝てしまう。子供は便意を催すと、全力をかけて排泄しようとする。これらすべてのことが本能を鍛えるために重要なことなのだ。これらのことは子供が体を動かしているからこそできるのである。子供にとっては体を動かしながら遊ぶことこそ、子供の本当の仕事なのである。

 しかし、ゲーム脳になってしまうと、子供が遊びながら体を動かそうしなくなってしまうのである。だから、本能が弱くなり、感情的になるのだ。確かに子供は時たま感情的になるが、その感情は高が知れたものである。ゲーム脳を持つ子供が感情的になると、もう手のつけられないように感情の爆発を行ってくるのである。

 それに、人間は創造的なことをしていないと、理性が衰えてしまい。物事を論理的に考えるということができなくなるのだ。ゲーム脳は、要はゲームに対する条件反射で鍛えられたものであり、何か物事を深く考えているわけではないのだ。そのために理性が衰えてしまい、普通の子供なら理解できるものであっても、理解できなくなってしまうのだ。

 テレビゲームばかりしていると、行動を起こしていないから、意志が弱くなるのだ。いかなる物事というのは、それをやってみれば失敗の連続だ。何度も失敗して、何度も師試行錯誤を繰り返すからこそ、物事を成功させることができうのである。ゲーム脳になってしまうと、自分が行動を起こしていないのに、頭の中だけで処理してしまおうという性癖が身についてしまうので、何も成功することができなくなるのだ。現実というのは、テレビゲームのように行かないものなのである。

 ゲーム脳を持ってしまうと、感情が乏しく、口数が少なく、物忘れが激しくなる。明らかに脳が委縮してしまっているのだ。こういう子供は自己中心的にしか動けないから、すぐに人間関係でトラブルを引き起こしてしまい、それで感情を爆発させて、キレてしまうのだ。テレビゲームはやってみれば確かに面白い。しかし子供の脳がゲーム脳になるまでやらしてしまえば、本能が衰え、感情や理性や意志が弱体化し、テレビゲームしかできない子供になってしまうのだ。

●ゲーム以外で熱中できるものをやらせる

 テレビゲームほど日本人に悪影響を与えた物は他にない。一番解り易いのが、オリンピックでのメダルの獲得数である。日本でテレビゲームが普及し出すと、それに比例するかの如くに、メダル獲得数は現象の一途を辿ったのだ。このメダルの現象を、「日本人は白人よりも体力が少ない」という人種学的な説明をする人たちがいるものだが、ところが、韓国にしても中国にしても、人種的には日本民族と同じなのに、オリンピックでは善戦して、かなりのメダル数を獲得しているのである。明らかに日本国内で異常なことが子供たちに起こったからこそ、日本のメダル獲得数が激減していったんである。

 その異常なことはテレビゲームの普及以外にないのだ。子供が成長期なのにテレビゲームに熱中しているからこそ、脳や体を鍛えることができず、世界で全く通用しない子供になってしまったのだ。この成長期は二度と帰って来ないので、この時期に脳や体を成長することができなければ、どうやったとしても取り返しのつかないことになってしまうのだ。

 子供がテレビゲームに熱中するよりも、テレビゲーム以外で子供が熱中できるものをやらせることだ。子供は物覚えが早いので、熱中してやらせれば、途端に上達してしまうものなのだ。子供に芸事をさせてしまい、テレビゲームをしている暇をなくしてしまうのだ。そうすれば自宅にテレビゲームがあったとしても、テレビゲームを遊び程度しかやらなくなるものなのだ。

 子供が成長期なのに、テレビの前に齧りついていたら、健康に悪いに決まっているのだ。背骨は猫背になり、筋力を衰え、近眼になっていくことだろう。勉強をやって近眼になったのならまだ同情の余地があるが、テレビゲームをやりすぎて近眼になったら、そいつは余程の馬鹿である。

 子供にはとにかく体を動かさせることなのだ。体を動かしていれば、子供の体は健康に成って、成長していくのだ。子供に芸事を教えることがなぜいいかといえば、子供は芸事を覚えていくに当たって、どうしても体を動かさざるを得なくなってしまい、それが自然と健康に繋がり、成長へと繋がっていくからなのだ。

●19歳までは脳の成長期であることを忘れるな

 この世には大人にとって良くても、子供にとっては悪い物がたくさんある。例えば、「ポルノ」なんかいい例で、大人がポルノを見て性欲を刺激することは良くても、それを子供がやってまったら、途端に悪影響が出て来るのは当然のことだ。子供はまだ判断力が低いために、それを正しく使うということができないのだ。

 女の子なら成長期に化粧品を使いすぎてしまえば、人体に悪影響が出て来るのは当然のことなのだ。肌が成長を繰り返している時に、化粧品を使えば、ホクロやシミになってしまうのは当然のことなのである。素肌を晒しても充分に生きていけるのだから、それで生きていけばいいのである。

 母親は子供といつも一緒にいるために、子供に大人と同じことをやらしてもいいのではないかという錯覚に陥ってしまう。しかし、人間は19歳までは脳の成長期であることを忘れてはならないのだ。子供がテレビゲーム中毒になるかは、その子の親の責任であるのだ。子供には経済力がない以上、その子にテレビゲームを買い与えたのは、その子の親であるからだ。

 子供の心身を健全に育てたいのなら、子供を外で遊ばせることだ。子供は遊んでいる内に、脳も体も勝手に鍛えてしまうのである。子供をより健全に育てたいのなら、幼い内に芸事を習わしてしまうことだ。そうすればその芸事が身につくだけでなく、この世を生きて行く上での人間関係をしっかり学べることができるのである。

 結局、人間は外に撃って出て行かない限り、成長が止まってしまい、その内に心の闇に覆われてしまうようになるのだ。少年による凶悪犯罪が起こるたびに、精神科医たちがその少年の心の闇をなんたらかんたらと言ってくるのだが、その少年の心に心の闇を作ってしまったのは、その子にテレビゲームを与えてしまったその子の親であるのだ。

 子供がテレビゲームに熱中しているのは、異常なことなのだ。成長期には体を動かす遊びをしていくべきなのである。体を動かしていれば、心身ともに健全に成長して行くのである。子供がテレビゲームに熱中させるくらいなら、芸事を教え込んで体を動かさせるべきなのである。そうすれば、その子の脳を正常な形で成長させることができるようになるのである。

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コメント

いつもお世話になっております。
この度はお礼がありコメントしました。
お陰様で、娘が下剤なしでもスムーズに排便出来るようになりました!今では毎日たくさん外で遊び、モリモリ食べて、苦しむ素振りもなく排便しています。たかが便秘と言われそうですがかなり悩んでいたので、やっと解放された気分です。タマティーさんに相談に乗っていただけて、本当に良かったです。
どうもありがとうございました(T_T)
また色々質問させていただくと思いますが、これからもどうぞよろしくお願い致します。
本当にありがとうございました。

投稿: フラワー | 2009年10月13日 (火) 22時34分

タマティーさま
毎朝ありがとうございます。ご無沙汰しております。(先日投稿したのですが、どうやら送信ボタンと確認ボタンをクリックし間違えたようです。)
最近は陽気も良く金木犀の香りの中、お散歩はとても気分が良くなります。
家でゲームやっていたらもったいないですよ。とはいえなぜ公園にまでDSをちびっこは持ってくるの???
ところでトイレトレーニングをどうしようかと思っているのですが、育児書ですと3歳くらいまで外せば良いと言うことですが、のんびりでも良いのでしょうか?是非ともブログで取り上げてください。お願いします。

投稿: ゆきねこ | 2009年10月13日 (火) 23時09分

いつもありがたいのでレシピを紹介します。

アボガトにお酢、えごま油、塩で食べるとおいしいです。
それをフォークで潰してディップ状にすると濃厚なマヨネーズみたいになります。野菜スティックにつけて食べたり、このディップに味噌を加えて野菜スティックを食べるとおいしいです。
その2 煮干しに飽きてしまったので、シラスを食べています。このシラスに青菜(小松菜とか明日葉、大根の葉など)を一緒に炒めて醤油、砂糖で味付け最後にひねりゴマを入れてごはんに振りかけて食べます。
おいしいですよ。まあ明日葉は苦いけど。
うちの近くに千葉の八街市の農家の直販所が出来て新鮮な野菜が手に入ることができるようになりました。この間、落花生の塩茹で食べたのですがとてもおいしかったです。

投稿: ゆきねこ | 2009年10月13日 (火) 23時22分

 「フラワー」さん、便秘の苦労は本当に他人に理解して貰えないものですよ。
 タマティーは初恋の女性が重症の便秘だったので、初めて女性が便秘で苦しんでいるということが理解できました。
 考えてみれば、タマティーの母親も便秘だったんですよ。身近にいても、便秘は気付かないもんです。

 我が家の場合、今日排便したかどうか自己申告制にさせています。
 黙っていると解らないので、今日ウンコしたかカミングアウトした方が、便秘対策が迅速にできるようになるんです。
 因みに、これをやるようになってから、たとえ便秘になってもすぐ対応できるようになったので、便秘は発生しなくなりました。
 「フラワー」さんも、子供が自分で排便できるようになったら、気軽に「今日、ウンチした?」と訊くようにすると、娘さんも便秘にはならなくなると思います。

  

投稿: タマティー | 2009年10月14日 (水) 06時17分

 「ゆきねこ」さん、お久しぶりすぎです!
 タマティーは寂しかったですよ。
 タマティーは毎日せっせとブログを更新しているのに、「ゆきねこ」さんは稲刈りに行って楽しんでいるし。

 トイレトレーニングはまだ早すぎです。
 まだまだ、ず~っと後のことですよ。
 今日の記事は「オムツからの卒業」の話が出て来ていますので、それを読んで下さい。
 トイレトレーニングはのんびりとやって下さい。

 タマティーは、アボガドが大好物なので、このレシピは非常に有難いです。
 この料理は、アボガド好きのタマティーといえども、初めて聞く料理です。
 早速試してみます。

 農家の直販所ができると有難いですよ。
 新鮮な野菜が手に入るってのは、お金には変えられないんですよ。
 落花生は千葉県の特産品なので、美味しいですよ。
 落花生にはビタミンB1が含まれていて、授乳していると落花生を食べたくなるだろうと思います。ビタミンB1は赤ちゃんの成長を促進するので、授乳するたびにビタミンB1が消費されていくんです。
 健康的な生活を送っていると、栄養学的な知識がなくても、自分が必要な食べ物が欲しくなるんです。


★★ 追伸 ★★
 それから、嘗てタマティーが見た地震雲はどうやら、サモアとスマトラ島を襲った大地震の物であったようです。
 でも、どうして、南太平洋で起こる地震なのに、日本で地震雲が発生するんだろう?
 5年前の大地震の時も地震雲を見たんですよ。その時はもっと巨大な地震雲だったので、こっちが驚いたぐらいです。
 暇があったら調査してみますね。

   

投稿: タマティー | 2009年10月14日 (水) 06時32分

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