子供との会話の仕方 ~子供との会話にもルールが存在する~
●親子の矛盾
人間は高い知能を持っているので、人間関係の構築の仕方も複雑を極めている。言語能力を駆使して、互いの信頼を深めると同時に、トラブルを未然に防ぐということを行うのである。ところが、大人になってしまえば、大人同士での遣り取りが当たり前となってしまうので、赤ちゃんを出産し、その赤ちゃんが成長して来て、言葉を喋り、母親とコミュニケーションを取るようになった時、問題が発生して来てしまうのだ。親子の会話というのは、大人同士の会話のようには行かないのである。
赤ちゃんのいる母親が、赤ちゃんに難しい言葉で語りかけるのではなく、赤ちゃん言葉で話しかけるというのは、非常に大事なことなのである。母親が大人の視点で物を話しているのではなく、赤ちゃんの視点に立って話をしようとしているからなのである。赤ちゃんは長らくカツゼツのいい話し方ができないので、母親から赤ちゃん言葉で話しかけられるからこそ、赤ちゃんにも喋り易い言葉で喋られるようになるのだ。
だが、親子の矛盾が激化してしまうのは、それだからこそなのである。母親は自分が我が子に言葉を教えたと思っているので、自分が教えた通りに喋ってくれるだろうと、遂々期待してしまうのだ。しかも、母親は赤ちゃんの時から我が子の世話をして来たので、母親は我が子のことをいつまでも赤ちゃん扱いしてしまうのだ。それでも、子供は成長していくので、子供の成長に母親の精神的な成長が追いつかなくなってしまうのだ。
親子の会話で揉めるのは、子供が片言で喋っている時ではないのだ。子供の言語能力が発達して、子供がちゃんとした文章を喋れるようになった時に、母親と子供は会話で揉め始めるのである。親子双方で会話がきちんとできている筈なのに、母親が怒りまくり、子供が泣きわめく結果になってしまうのだ。
子供が病気になったら、それを治してくれる医者は存在するが、親子の会話がトラブルを起こした時に、その異常な会話の仕方を治してくれる人はいないものなのだ。親子の会話というのは、その親子特有なものであって、まさかそんなところまで赤の他人が首を突っ込むことはできないのだ。しかし、親子の会話がトラブっているのに、それを放置しておけば、子供の成長に障害が出て来て、性格的に歪んだ子供になっていくのは当然のことなのだ。、
●まずは子供の話を聞く
親子の会話は毎日存在するものである。それなのにいつも母親が怒る結果になり、子供が泣きわめくようになってしまう会話をしているのなら、それは親子の会話の仕方が根本的に間違っていると思った方がいい。間違った会話の仕方の責任は、飽くまでも母親の方にあるのであって、子供の方にあるのではないのだ。母親が子供に対してやってはならないことをやっているのである。
母親はまずは子供の話を聞くことだ。親子の会話が揉めてしまう母親たちは、必ずと言っていいほど、子供の話を聞いていない。子供が何か言って来ても、頭ごなしに否定してしまうのである。子供のことをいつまでも赤ちゃん扱いしているために、まさか我が子から何か要求されるとは思ってもいないのだ。子供はいい子にしているのが当たり前と思い込んでいるのだ。そうではないのだ。子供が喋られるようになったということは、母親に何かを要求して来るのは当然のことなのである。
子供が母親に要求するものは、些細な物なのだ。「オヤツが欲しい」「オモチャ買って」「ママ、遊んで」と、子供ならではの要求なのだ。どんなに捻くれた子供でも、「カネをくれ!」とは要求して来ないものなのだ。最初から否定してかかるのではなく、まずは子供の要求を聞いてあげることだ。
子供が自分に何かを要求して来た時は、子供が言っているフレーズを繰り返して、子供に話が理解されたと思い込ませることだ。例えば、子供が「オヤツ欲しい」と言って来たのなら、「○○ちゃんはオヤツが欲しいのね」と言えばいいのだ。こうすると、子供は母親に自分の話を聞いて貰えたということで、ひとまずは満足するのである。
これは子供に対して独特の会話の仕方なので、この会話の仕方をきちんと覚えて、実生活で実践していくことだ。大人同士の会話なら、わざわざ相手の要求を繰り返す必要性はない。相手が言って来たら、すぐさまそれに応じた回答をすればいいのだ。しかし、子供が相手だとそうは行かないのである。子供は喋られるようにはなったけど、それほど高い言語能力を持っているわけではないのだ。一つずつ会話を押さえていくしかないのだ。
●会話とは取引
子供から何かを要求されたら、それを鵜呑みにしてはならないのだ。子供が「オヤツが欲しい」と言って来て、すぐさまオヤツを出してしまうようなら、それは会話が成立していないのだ。それは子供から命令を受けたということであり、子供の方はこの遣り方に味を占めてしまうと、母親は自分の思い通りに動くと思ってしまい、母親が自分の思い通りに動かないと、有り得ないような反抗を仕出かして来るようになってしまうのだ。
会話というのは、話し合うことで人間関係を深めて行くことなのである。子供から何かを要求されたら、そこで話し合うことが必要なのである。例えば、「子供が「オヤツが欲しい」と言って来たら、「○○ちゃんはオヤツが欲しいのね。でもさっき食事をしたじゃない」と切り返せばいいのだ。そしたら子供が何か言って来るのだから、それに応じて会話をしていけばいいのだ。
話し合いの結果、オヤツを出すのもいいし、オヤツを出さなくてもいいし、オヤツは出すが少な目に出すのでもいいし、オヤツ作りを一緒にやろうでもいいのだ。親子の会話で何か一つの決まった答えがあるのではなく、親子が会話をすることで、様々な結論を出して行くことが大事ななのだ。
会話というのは、取引なのだ。どちらか一方が損をするのではなく、双方に利益がもたらされるように、取引していくのである。勿論、母親は大人で、我が子は子供なので、その会話はシビアな会話になるのではなく、「甘えのある会話」になるのだ。子供の要求を可能な限り汲んであげようとする会話になってしまうのである。
子供の要求を一切拒否するようであるなら、それは「甘えのない会話」だ。かといって、子供の要求をすべて飲んでしまうようであるなら、それは「甘やかしすぎる会話」だ。子供の要求が理不尽なら拒否すべきであり、子供の要求に道理に適っていれば受け入れてあげるべきなのである。この丁度いい「甘えのある会話」がどのようなものであるかは、実生活で試行錯誤しながら、見つけ出していけばいいのだ。
●会話をしておけば、トラブルは未然に防げる
人間は群生動物であって、家族のはその最小単位として存在している。人々が集まって暮らしていれば、人間同士の間でトラブルが発生するのは当然のことなのである。そのトラブルを人間たちは話し合うことで解決して来たのである。話し合いで解決できなければ、実力行使に出ざるを得ないのである。
子供が大きくなって暴力を振るうようになってしまったら、それは親子で話し合うことをして来なかったからこそ、子供は暴力を振るうことでしか、問題を解決できなくなってしまったのである。子供の時から、親子がしっかりと会話をしていれば、たとえ自分の欲しい物があっても、それを暴力的に実現していくのではなく、話し合うことで実現していけばいいということをすることが可能になるのだ。
人間同士で抱える大方の問題は話し合いで解決することができるのである。相手が話しかけて来ているのに、相手を無視したり、「絶対反対」などと言うから相手は怒り心頭に達してしまい、暴力を振るわざるをえないのであるのである。暴力は悪いことではあっても、暴力を振るわれた側にも落ち度があるかこそ、暴力を振るわれてしまうのである。
母親と子供は毎日会話をしている筈なのである。それなのにいつも親子で喧嘩になったり、子供が癇癪を爆発させるようなら、会話の仕方が間違っているのである。いくら自分が母親だからといって、自分の意見のすべてが通る訳ではないのである。たまには子供の言い分も聞いて、子供の要求を実現してあげなければならないのである。かといって、子供の要求をすべて飲んではならないのだ。甘えさせてもいいが、甘やかしてはならないのだ。
家庭の仲では母親が一番強い権力を持っているのだから、子供の要求をすべて封じるのは簡単にできることなのだ。しかし、その代償は高くつくのだ。子供が「オヤツが欲しい」と言っているのに、すべてを拒否してしまったら、子供はどこかの店で盗みをしてでも奪って来ざるをえないのだ。子供が「オモチャが欲しい」と言っているのに、すべてを拒絶してしまったら、子供はどこかの店から万引きをして来ざるをえないのだ。子供が犯罪を犯してしまった場合、その子供は悪いことしたのだから確かに悪いのだが、そういう犯罪を引き起こすまでに追い詰めてしまった母親にも責任があるのだ。
子供をいつまでも赤ちゃん扱いしないことだ。子供は成長して行くのだ。子供にとって母親のとの会話は、他の人々と会話をする際の基本になっているのだ。母親とまともに会話できなければ、他の人々とまともに会話することなどできないのだ。どんなに忙しくても子供と会話をする時間をきちんと持つことだ。子供と会話をしても、それほど長い時間がかかる訳ではないのだ、人生について奥深い話をする訳でもないのだ。大人から見れば些細な会話なのだ。でも、子供にとってはその些細な会話こそ、母親との関係を深めていく大事な会話なのだ。
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