子供のイタズラは探究心の現れ
●下位自我と甘え
女の子を育てていると、母親の前では普通の態度を取っているのに、父親が帰ってくるなり、突然に父親に甘える行動を取るものだが、これは下位自我が発達したからこそできるものなのだ。赤ちゃんの頃は父親が帰って来ても、特別な対応などしなかったものだが、成長するにつれて、父親に甘えるという行動が取れるようになるのだ。
上位自我が出来ると、下位自我も出来上がる。女の子の場合、上位自我がしっかりと出来上がってしまうので、下位自我もしっかりと出来上がってしまう。そして上位自我や下位自我の使い方をオママゴトなどで練習しているから、実際の生活でも下位自我の使い方が巧いのだ。
これに対して男の子は上位自我のでき方が悪いし、下位自我のでき方も悪い。そのため、父親が帰って来たから態度を変えて甘えるというのは、相当年齢が上がらないとできないものなのである。昔から、「一姫二太郎」と言われるが、女の子の方が育て易く、男の子の方が育てにくいのだ。だから、男の子を育てる場合、大きくなったら上下関係をしっかりと教え込まないと、手につけられない反抗をしてくるのである。
人間は群生動物なので、決して平等な関係を築こうとはしない。必ず組織を作ろうとする。組織を作ることで協業と分業を行って、個人レベルでは決してできない生産力を手にしようとするのだ。この組織というのは、誰がどう作ろうとも、上下関係を伴うものなのである。家族の場合、子供が両親に服従しない限り、食べ物にありつけないし、父性愛や母性愛といった物も貰えなくなってしまうのだ。
子供が親に甘えるというのは、非常に重要な行為で、子供がこの行為をし出すと、精神的にも肉体的にも健全に成長していく。女の子は2歳か3歳辺りに父親とベッタリになる時期を迎え、男の子は幼稚園児になっても母親とベッタリする時期を迎えることになる。この甘えを充分にさせておけば、下位自我は満足し、大きくなってから下位自我の暴走に悩まされることがなくなるのだ。
●甘えるから愛が貰える
父性愛や母性愛は対等な愛ではなく、上から下へと流れていくので、親子が上下関係にならない限り貰うことができない。だからこそ、子供たちは知能が発達してきて、親と対等の会話ができるようになったのに、親に甘える行動を取って、父性愛や母性愛を貰おうとするのである。甘えるというのは、一見、幼稚なものに見えても、知能が高くないとできないものなのだ。
日本では親が子に添い寝をする習慣があるので、子供が親に甘えることがし易く、父性愛や母性愛を蓄積し易いのだ。添い寝というのは、何も夜泣きに対応するのが便利だから行っているものなのではないのである。子供の精神的な成長のためにも必要な行為なのである。
これに対して白人というのは添い寝をする習慣がない。赤ちゃんの頃から個室を与えて育ててしまうために、子供になっても親に甘える行為ができないし、やったとしても巧くないのだ。そのため、幼児期に決定的な父性愛や母性愛の不足に陥ってしまい、そのために青春時代に有り得ないような反抗をしてくるようになる。白人たちはキリスト教を熱心に信仰して、「天にまします我が父よ」と言ったり、「マリア信仰」をしたりするのは、この添い寝の習慣がないことによる甘えの不足が原因であるのだ。父性愛や母性愛がきちんと蓄積していれば、キリスト教など信仰することはないのだ。
女の子がグレる確率が低く、犯罪の発生率も低いのは、幼児期に於ける下位自我の扱いが巧く、両親から父性愛や母性愛を貰うのが巧いからなのである。女の子の方も、両親から父性愛や母性愛をきちんと貰っていれば、間違った道を歩む必要性がなくなり、女の一本道を突き進んでいくことができるようになるのである。
一方、男の子とはいうと、下位自我の使い方が巧くないので、母親がしっかりと母性愛を与えて、男の子を肯定していかないと、男の子は暴れまくるし、青春時代が始まればグレてしまうのだ。男性の偉人たちというのは、その殆どが母親から愛されて育って来た人たちであって、子供の頃から母性愛を貰い続けたからこそ、間違った道を歩むことなく、自分の才能を開花させる道を歩めたのである。
●子供のイタズラは成長している証拠
男の子は下位自我の使い方が下手であるがゆえに、母親にイタズラすることで、母親の関心を惹こうとする。イタズラは甘えのサインなのであって、男の子がイタズラをしたからとって真面目に怒っていると、男の子が更にひどいイタズラをしてくるのである。こういう場合は、「こういうことしちゃ駄目でしょ」と叱りつつ、じゃれあっていればいいのである。それで男の子の方は母親から母性愛を貰えたと思うのである。
イタズラにはもう一つ大事な側面がある。それはイタズラは探究心の発露だということだ。男の子にとっては、人間関係よりも、物体に興味があるので、物を使って探究することで、その物が一体なんなのか確かめていくのである。この探究心の発露がイタズラとなって現れてくるのである。
男の子は探究心の発露としてのイタズラが出来ないと、知能を高く発達させることができない。それゆえ、この手のイタズラに関しては、多目に見てやらしておけばいいのである。子供のイタズラなのだから、所詮、他愛もないイタズラなのである。気長に付き合うことだ。
しかし、すべてのイタズラが許されるわけではない。中にはやってはいけないイタズラだって存在する。人に危害が及ぶようなイタズラだ。こういう時はしっかりと叱って、制裁を加えておくことだ。男の子の場合、肉体的に痛い目に遭わないと決して悪事をやめようとしないので、お尻をペンペンして叱っておけばいいのだ。
女の子もイタズラをしてこないことはない。しかし、男の子ほど盛んにイタズラをしてこないものだ。男の子と女の子の育て方は違うのだということを、早い段階で悟ってしまった方がいい。女の子ならこういうことをしないからといって、男の子にもそれを適用していたら、男の子は鬱屈してしまい、大きくなってから悪事をすることで、子供の頃にできなかったイタズラをしてくるのだ。
●子供のイタズラは親がいくら叱っても続くもの
真面目な母親であると、子供のイタズラにうんざりさせられるものだ。子供のイタズラは母親がいくら叱っても続くものだからだ。イタズラをし始めた頃に、巧く対処して、母性愛をきちんとあげていたら、子供のイタズラは悪化しないものだが、巧く対処できないと、母性愛が貰えないために、子供のイタズラは悪化していってしまうのだ。
子供のイタズラが余りにもひどいなら、子供部屋を与えてイタズラし放題にさせることだ。こうするとイタズラがいくらでもできるので、外で行うイタズラが減少するのだ。日本が世界に誇るドクター中松は、子供の頃に母親から研究部屋を与えられることによって、様々な実験を行うことができ、それができたからこそ、大きくなってから発明家として活躍することができたのである。
イタズラ封じには、子供が好奇心を持っていることをやらせることだ。自然科学に興味があるなら、その関連書物を買って与えたり、博物館に連れて行ってみたり、学者に合わせたりして教えを乞うことをしてみることだ。今までイタズラに向けていたエネルギーが学問に向けられ、大いに学力が向上していくことになるのだ。
頭が弱いけど、体力がある子供にはスポーツをやらせることだ。スポーツで体力を使いきってしまえば、イタズラをするだけのエネルギーがなくなってしまうものだ。しかもスポーツをやることで体が丈夫になるし、礼儀作法も学ぶことができるので、母親は子供を健全に育てることができるのである。
子供が親に甘えてきたり、イタズラをしてくるのは、成長している証拠なのだ。子供は理屈を捏ねて来ないから、間違った行動は取ってこないものだ。子供が甘えて来ているのに、甘えを否定したり、子供がイタズラをして来ているのに、イタズラを否定していると、子供は健全に成長していくことができないのだ。人間は脳を発達させて進化して来た以上、子供の甘えにもイタズラにも付き合っていくことだ。
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