« 子供への「良い叱り方」と「良い褒め方」 | トップページ | 子供は子供なりに悩むからこそ成長していく »

子供は母親と会話をすればするほど、知能が高くなって行く

●会話と脳の関係

 子供の脳の成長にとって、「母親との会話」は必要不可欠だと言っていい。子供は母親と会話することで、脳を成長させていくことができるようになるからだ。脳の中でも脳の司令塔である前頭葉が刺激され、活発に活動して来るのだ。子供の頃に前頭葉をきちんと成長させておくと、自分のことは自分でできるようになるので、思春期になって親から自立していくことが可能になるのだ。

 子供の頃にこの前頭葉をしっかりと成長させておかないと、自分のことは自分でできなくなってしまい、すぐさま他人に頼って依存してしまい、親から自立できないし、誰かに従属するような人生を歩んでしまうのだ。人間が自立していくためには、子供の頃は親にきちんと従属して、親子の会話をしっかりとしておく必要性があるのだ。

 脳の発達には遺伝的な格差もあるのだが、母親が子供と毎日会話しておくと、子供のオデコは前に突き出たような形になる。母親との会話で日々脳が刺激され続けたので、脳が順調に成長して行ったのだ。幼稚園児の段階でオデコの出っ張りがあるようであるなら、その子供は学校での教育がちゃんとしたものであるなら、高い知能を発揮することが可能になるのだ。

 子供の頃に母親が子供に話しかけず、携帯電話やテレビの方に夢中になっていると、子供は会話によって脳を刺激することがなかったので、脳を充分に成長させることができなくなってしまうのだ。こういう家庭環境で育った子供は、大抵、オデコの広がりが狭いし、尽き出ていないのだ。教育を受けさせても、飲み込みが悪いし、いつも視点がネガティブな方向に向いてしまうのだ。

 どうして母親との会話がこれほどまでに子供の脳を成長させるかといえば、それは子供にとって母親の声というのは生まれる前から聞いていた声だからだ。そのため、その母親の声を聞かされると、脳が否が応でも反応してしまい、フル稼働して、その声を聞き取ろうとするのだ。母親の顔というのも同じで、子供にとっては生まれた時から見て来た顔なので、母親の顔を見た瞬間に脳がフル稼働してしまい、その顔の表情を汲み取ろうとしてしまうのだ。

●子供の会話の中心は母親

 子供の会話というのは、決して子供が中心になって進めていくのではないのだ。子供の会話は母親が中心である。母親が子供に話しかけることによって、子供の会話というのは複雑に展開して行くからだ。子供の脳の発達はそんなに難しいものではなく、母親が子供に話しかけている生活をしているなら、自然と会話は成立し、子供の脳は発達して行くことが可能になるのだ。

 嘘だと思うなら、母親のいない父子家庭の子供と父親のいない母子家庭を見比べてみればいいのだ。母子家庭で育った子供は言語能力が非常に発達するが、父子家庭で育った子供は言語能力がイマイチである。学者の世界では、一流の学者はすべて両親の揃った家庭から育って来た人々である。自宅に両親がいたからこそ、常に会話が絶えるこちがなかったので、子供の脳は刺激され続けたのである。

 子供との会話で重要視した方がいい時間帯は、「就寝前」と「起床直後」と「食事中」だ。就寝前と起床直後は理性の力が衰えているので、母親の言葉がすんなり子供の脳の中に入ってしまい、母親の言うことが子供の脳の中で駆け巡ることになるのだ。それゆえ、就寝前には「お前は頭のいい子なんだよ」「お前は優しい子なんだよ」「お前は立派な大人になるんだよ」と言っておくと、実際にその通りになってしまうのだ。子供は寝起きがわるいので、すぐさま起きられないものだが、この時は母親が言葉を巧く使って目覚めさせると、子供はその日一日を楽しく過ごすことができるようになるのだ。例えば、「今日はいい天気だよ」とか、「今日は何何があって、今日一日は面白い日になるわよ」とか言って起こすと、子供はその通りに過ごしてしまうようになるのだ。

 食事中は子供は料理を食べることに集中しているために、母親の言うことがすんなりと入り易いのだ。そのため、食事中は絶対にテレビを消して食べるようにし、会話が盛り上がるようにすることだ。夕食などは時間をかけて食べるようにし、親として子供に伝えなければならない話とか、子供が今日したことを話させればいいのだ。そうすれば、脳は刺激されまくってしまい、しかも食事によって新たなエネルギーを得ることができるので、そのエネルギーをそのまま脳の成長に回すことができるのである。

 子供は両親の会話もちゃっかりと聞いているので、自宅では夫婦の会話を良好にしておくことだ。間違っても子供の前で夫婦喧嘩をしないことだ。夫は仕事で疲れて帰って来るので、帰宅後、いきなり妻の方が喋りまくらないことだ。まずは夫の活躍を労ってあげることだ。せめて夫が今日あったことを話した上で、妻が今日あったことを話すようにすることだ。こうすれば夫婦の会話は良好になり、夫婦喧嘩になることがなくなってしまうのだ。

●子供同士の会話

 子供にとっては、両親以外にも自宅に話してくれる人がいるなら、脳を発達させる機会を得ることになる。祖父や祖母が自宅にいるなら、子供にとっては格好の話し相手になり、脳を成長させることができるようになるのだ。大抵、祖父母が自宅にいる子供は古い言葉を多く知っているものだ。そのため、自分の言いたい事を表現する能力が高くなり、他人とトラブルを起こす回数が激減していくのだ。喧嘩っ早い子供というのは、大抵が両親と子供たちだけの環境で育って来た子供たちだ。

 「子供に親戚巡りをさせると、子供はグレない」といわれるが、それも親戚巡りをすることで、脳を充分に発達させることができたからなのである。いくら両親がいても、それだけでは会話数が少なくなってしまうのだ。親戚の家に行けば、子供は脳をフル稼働させて、その環境に適応して行かなければならなくなるので、親戚巡りをしていると自然に脳が成長していくのだ。

 その上で子供同士の会話が成立してくるのである。子供も幼児であるなら、まとも会話ができないから、すぐに喧嘩を始めてしまう。幼児の喧嘩の原因は、その殆どがオモチャを巡る争いだ。それが幼児の言語能力が発達するにつれて、喧嘩を回避することができるようになり、会話をすることで子供同士が仲良くなっていくのだ。

 幼稚園児にでもなれば、友達の好き嫌いをはっきり言い出すようになり、小学生になれば仲のいい同性の子供たちとグループを形成するようになるのだ。これら一連の人間関係が子供の脳にとって高い成長をもたらすのは当然のことなのだ。幼稚園では「みんな仲良くしましょうね」と保母さんから言われるものが、かといって本当にみんなと仲良くしていると、逆に言えば自分が本当に好きな子と仲良くできなかったということなのである。

 小学校では教師たちが男女平等を実現するために躍起になっているものだが、かといって本当に男女平等にしてしまっては、子供たちは仲のいい同性の子供たちとグループを形成することができず、脳の成長に悪影響が出て来ることは必至であって、人格に歪みが出て来るのは当然に予想されることなのだ。

●親への甘えと複雑な会話

 子供にとって他人の会話をするというのは、結構、脳に負担がかかり、そのため外でしっかりと会話をする子供であればあるほど、自宅では母親に甘えてくるものなのである。そういう時は母親は子供とじゃれあいながら、親子で話し合っていればいいのだ。こういう甘えがあるからこそ、子供は外で様々な会話をしていくことが可能になるのだ。

 自宅では母親に甘えるのも、女の子なら小学四年生辺りになれば卒業していくし、男の子なら中学生になれば卒業していくのだ。その時期こそが子供の自立の始まりである。子供の頃に母親に充分に甘えることができたからこそ、子供は親から自立していくことが可能になるのである。

 子供が甘えて来るなら、徹底的に甘えさせてあげればいいのだ。子供は母親に甘えることができるからこそ、複雑な会話ができるようになるのだ。親への甘えというのは、子供の複雑な会話にとって必要不可欠で、親に甘えることができなければ、どうしても物事を表面的に見てしまい、その本質を掴むことができなくなってしまうのだ。

 考えてみれば、後世に名を残す偉人たちは、すべて母親との会話をしっかりとしてきた人たちであるのだ。豊臣秀吉は大人になっても母親べったりであったし、野口英世も大人になっても母親に感謝の念を持ち続けていた。経済学の開祖であるアダム・スミスは母子家庭で育ち、『国富論』は母親と一緒に暮らしながら書かれたものなのだ。エジソンは聞かん気な子供で小学校から追い出されてしまったが、母親は我が子のことをしっかりと受け止め、自宅で母親がエジソンを教育したのである。

 漫画家の最高の巨匠である手塚治虫も、母親と仲が良く、子供の頃から絵を描く機会を母親から与えられ、大学生の時に漫画家になるか医者になるか迷った時に、母親にどちらの道を選ぶべきか相談しているのだ。その時、母親は「あなたが好きな道を選びなさい」と言って、手塚治虫に漫画家の道を選ばせたのだった。もしもあの時、母親が医者を勧めるようであるなら、漫画家としての手塚治虫はありえなかったし、それ以前に子供の頃から絵を描く機会を与えられなければ、漫画を描くことすらできなかったのだ。

 最近はお笑いブームが続いているので、他人と何か話をする時、笑いを取らねば面白くない会話と思われてしまっている。しかし、人間はそれほど笑いのある会話を必要としないものだ。親子の会話なんて、その殆どが他愛のないものだ。だが、その親子にとって必要な話だからこそ、話し合っているのである。勿論、自分の心がネガティブモードになってしまい、暗い話をするようなことは避けるべきではあるのが、爆笑を取るような会話もまた必要ないのだ。家族の中で親子が楽しいと思える会話をするべきなのである。

 子供の基本的な知能は、子供自身の成長と、母親との会話によって、作り出されていく。学校での教育はそれを土台にして成立しているに過ぎないのだ。子供の脳の成長の大事な部分に、教師が入り込める余地はないのだ。教師は母親が作った知能を利用して教育を施しているにすぎないのである。

 学校や塾だと言い出す前に、家庭の中で親子がしっかりと会話しておくべきなのである。親子がしっかりと会話をしていれば、子供は自然と脳を成長させて行くことができるようになるのだ。子供はいつまでも母親に話しかけてくるのではないのだ。中学生にもなれば、母親よりも学校での友達の方が大事に成って来るのは当たり前のことなのだ。だから、子供が子供である時に、親子でしっかりと会話をしておくべきなのである。親子ならいくらでも話し合うことがあるものなのである。そういう会話の積み重ねが、子供に高い知能を授けることになるのである。

|

« 子供への「良い叱り方」と「良い褒め方」 | トップページ | 子供は子供なりに悩むからこそ成長していく »

子育て」カテゴリの記事

育児」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/496414/31906336

この記事へのトラックバック一覧です: 子供は母親と会話をすればするほど、知能が高くなって行く:

» 保育士の求人募集転職情報 [保育士の求人募集転職情報]
とっても高待遇な保育士の求人募集転職の情報です。 [続きを読む]

受信: 2009年10月29日 (木) 18時19分

« 子供への「良い叱り方」と「良い褒め方」 | トップページ | 子供は子供なりに悩むからこそ成長していく »