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優秀な男の子を育てたいのなら、「お前は将来、立派な男になる」と暗示をかけよ。

●男の子は甘えん坊

 3歳になった男の子というのは、この世では有り得ないくらいに可愛い生き物である。大抵の母親たちは、この男の子の可愛らしさにメロメロになってしまう。男の子も母親にべったりとしてしまい、世界最強の甘えん坊として母親に甘えまくるのだ。男の子も男の子の方で母親のことが世界で一番大好きなのである。

 子供というのは、早い段階で既に性差が明確になっているのだ。女の子なら3歳にもなれば、母親と距離を置き始めるし、母親だけでなく父親ともきちんとした人間関係を形成しようとする。しかし、男の子の方は未だに母親にべったり状態で、人間関係が母親中心に回っているのだ。男の子は自分が成長していくために、母親からの強い愛情を必要としているということなのだ。母親の出す母性愛は絶対肯定の愛だから、母性愛をたくさん貰って自分の存在を肯定していかないと、自分という命をこの世に存在せしめることができないのだ。

 もしも母親が男女平等に取りつかれてしまい、男の子も女の子も平等に育てようとしたら、男の子は絶対に健全に育つことはないであろう。母親の愛情が足りなければ、すぐに病気をし出し、親子関係が散々に揉めてしまう。長じて思春期を迎えれば、凄まじい反抗をし出かし、母親に対して憎しみをぶつけてくることだろう。子供の時にきちんと母親から母性愛を貰えなかった恨みというのは、相当に激しいもので、それはそう簡単に治まるものではないのだ。

 なんで男の子と女の子はこうも違うかといえば、それは性ホルモンの違いなのである。女の子は同じ性を持つ母親から生まれて来るので、性ホルモンの基本が女性ホルモンであることに変わりはない。しかし、男の子は女性ホルモンを持つ母親の胎内で育ち、その後、男性ホルモンを分泌して来るので、体に相当なストレスがかかっているものなのである。

 それゆえ、大人になれば強靭な肉体を持つ男性とはまるで正反対で、男性というのは子供の頃は病弱で貧弱で弱虫なのである。男の子は男性ホルモンによって常に体を変え続けられているので、どうしても体が丈夫ではないのだ。自分の体が丈夫になるまでは、男の子は母親の保護を強く求めて来るのである。

●男の子は母親の暗示に最も弱い

 男の子の成長は、母親こそが鍵なのである。母親が甘えて来る男の子にたっぷりと愛情を与えてあげれば、男の子は健全に育っていくのである。男の子はいつまでも母親に甘えているのではないのだ。体が丈夫に成り次第、男の子は母親から離れて行くのだ。それまでは母親はたっぷりと愛情を与えなければならないのだ。

 だからこそ、母親と男の子の結び付きは強烈な物だ。母親が男の子に母性愛をたっぷりと与えている限り、男の子は母親の言うことはなんでも聞くのだ。この関係を絶対に悪用してはならない。この関係を将来に向けて、いい結果が出るように使っていかねばならないのだ。

 そのために、「母親の暗示」という物を使えばいいのだ。母親の暗示というのは、常に自分の息子に、「お前は将来、立派な男になる」と言い続けるのだ。男の子がどのような状態であっても、その言葉を言い続けると、男の子は将来、そのような人物へと成長してしまうのだ。自分が幼児期に「自分は母親から期待されている」と刷り込まれてしまうと、男の子はそれに応えようと、獅子奮迅の働きをするようになるのである。

 男性というのは、母親の母性愛があれば、人生に後退がなくなり、立身出世していくのだ。子供の頃に母親から母性愛をきちんと貰い、母親に期待をかけられると、紆余曲折を経たとしても、立身出世していくのだ。だからこそ、男性は自分が成功すると、母親に感謝をするようになるのだ。これは女性にはない光景なのである。

 この自分の息子に母性愛を注ぎ、我が息子の立身出世を願う母親たちがたくさんいたことこそ、近代日本の発展の原動力であったのである。明治維新直後は、貧乏国家で、いつ植民地に転落しかねない状況で、近代化を成し遂げ、日清戦争で清国を破り、日露戦争でロシア帝国を破ることができたのは、日本の母親たちに息子の立身出世を必死になって願う習慣があったからこそなのである。

●外で遊ばせ、夕食に大飯を食わせよ

 男の子はとにかく外で遊ばせることだ。外で遊ぶと、体が自然と鍛えられるからだ。家の中にいては、男の子は怠けて行くものなのだ。体を鍛えていないから、すぐに病気に罹るという悪循環を引き起こしてくるのだ。男の子は病弱なのだから、外で遊ばせて、体を鍛えていくしかないのだ。

 男の子は人間関係を巧く行うという能力がまだまだ弱いので、母親の目が行き届かない所で遊ばせておくと、すぐさま喧嘩を仕出かして来るものだ。それゆえ、母親は男の子が遊んでいる姿を巧く監視しながら、喧嘩が起り次第、それを止めねばならないのだ。男の子が正常な人間関係を構築していくためには、母親の力が必要不可欠なのである。母親から「友達とは喧嘩しちゃ駄目」と教えられるからこそ、友達と喧嘩しなくなるのである。女の子のように放っておいて、友達と仲良くするわけではないのだ。

 日中にそれだけ遊ばせれば、当然に相当お腹がすくので、その時は夕食を大量に食べさせることだ。夕食を大量に食べてしまうと、そのエネルギーは活動によって消費されないので、脳や体を成長さるのに向けられ、成長するのが早くなるのだ。夕食時は栄養バランスを考え、脳や体にいい食事を作ってあげることだ。

 男の子がいくら外で遊んでも、母親がまともな料理を作ってくれないと、どうしても体が健康にならないものなのである。男の子がいつも病気がちなら、その病気よりも、食事の悪さを気にした方がいいのだ。男の子は女の子と違い、脳も体も大きく成長していくので、食事が不足すれば、立ち所に悪影響が及んで来るものなのである。

 男の子が病気をしなくなったら、自分が作る料理は栄養バランスが整っていると思った方がいい。男の子は食事が足りてさえいれば、健康になって、外に遊びに行くものなのだ。母親がいくら育児に忙しいとはいっても、料理に関しては絶対に手抜きをしないことだ。母性愛の現れが料理なのだから、料理が狂ってしまうと、子供まで狂って行ってしまうのだ。

●男の子には興味のあるスポーツをやらせよ

 もしも、自宅が農家や漁師のように第一次産業に従事しているなら、子供にも早くから手伝わしてしまうことだ。男の子は「父親のようになりたい!」という願望が強烈なので、父親がやっていることを手伝わしてしまうのだ。男の子は子供なので、なんの戦力にもなりはしないが、遊び感覚で手伝って貰うのだ。そうすれば男の子は精神的に満足し、しかも体を鍛えていくことができるのである。

 父親が第一次産業に従事していないのなら、休日などには子供を連れて、ハイキングやキャンプにでも出掛けることだ。都会の中で生温い生活をしているのではなく、自然の中で厳しく生きるからこそ、逞しく成長していくものなのである。自然の中に連れていけば、軟弱な子供でも自然に接することで、自分を逞しく変えていくものなのである。

 幼稚園児や小学生になって、男の子が何かしらのスポーツに興味を示したのなら、その興味あるスポーツをやらせてしまうことだ。男の子が興味を持つスポーツは、他の男の子も興味を持つスポーツなので、その男の子の集団の中に入ることで、男の子は人間関係の作り方を学んでいくのだ。

 我が子に将来、一流大学に進学して欲しいからといって、子供の頃から勉強させても、男の子はそれほど高い知能を持つことができないのだ。男の子は体を動かさない限り、脳を大きくしていくことができないのだ。我が子を優秀な人間に育てたいのなら、まずは体を鍛えるためにスポーツをやらせることだ。

 男の子を育てて行く上で、これだけは忘れない方がいいというのは、「男の子は学校だけでは、健全に成長していくことができない」ということなのである。男の子は女の子を排除して、男の子同士で切磋琢磨するからこそ、能力を大いに伸ばしていくことができるのである。そのため、男女共学になっている学校では、この要件を満たすことができないのだ。

 野球のリトルリーグとか少年サッカークラブに男の子が入ると、その男の子はいかにも男の子らしく成長し、礼儀正しいし、能力も高くなってしまうものだ。何も野球やサッカーがいいというのではなく、女人禁制で男の子だけの組織に入るからこそ、男の子は男らしくなっていくのである。

●息子に何があっても母親なら守る姿勢を示せ

 男の子は子供の頃に母親からたっぷりと母性愛を貰うことができれば、母親から徐々に離れて行くものだ。その癖、母親に何か危険が迫ってくると、子供ながらにして母親を守ろうとする姿勢を示して来るのだ。もう明らかに男らしさが出て来て、立派に成長し始めているのである。

 だからこそ、母親の方もこれに応えねばならないのである。いつ如何なる時も、息子に何があっても、母親なら息子を守るという姿勢を示しておくことだ。男の子は自分が母親に守られているという安心感があれば、男の子は爆発的なエネルギーを発してくるのである。男の子は急激に成長して行くものなのである。

 だからこそ、男の子は母親に感謝をするようになるのだ。男の子は思春期には母親に反抗することはあっても、成長が終わり、一人前の男性になると、母親に感謝をきちんと示して来るのだ。家を一軒プレゼントしたとか、海外旅行に連れて行ったという話は、すべて男性から母親に向けられたものなのである。

 嘗て、武田鉄矢が『母に捧げるバラード』が大ヒットしたので、その後『父に捧げるバラード』を作ったのだが、この曲は全然ヒットしなかったという。当たり前なのである。如何なる男性も母親に感謝をすることはあっても、父親にはなかなか感謝をしないものなのである。それだけ自分が成長していく過程で、母親の功績が大きかったからなのである。

 母親が精神的に独立していないと、男女平等に取りつかれてしまうものだ。男女平等に基づいて男の子を育てても、男の子はまともに成長して来ないのだ。思春期になって凄まじい反抗を母親にしてくるものだし、大人になっても立派な男性には育ってくれないのだ。男の子と女の子では明らかに性差が存在していて、違うルートを辿らない限り、まともに成長することができないのである。

 自分の息子を立派に育てあげたいのであるなら、男女平等になど引っかからず、たっぷりと母性愛を与えていくことだ。男の子が甘えてくるなら、思いっきり甘えさせていくことだ。その上で、「お前は将来、立派な男になる」と暗示をかけていけばいいのだ。男の子はそれさえ母親からして貰えれば、その通りに成長していくことになるのだ。

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コメント

タマティーさんのおっしゃる通りだと思います。私もそう思います。子供達に、癒され与えられているのでしょうね。感謝しないといけません。
私も、心の埋め合わせをしようと沢山子供を産み、家族で幸せになろうとしているのだろうと最近思っていました。主人もその事は理解してくれましたよ。
夫婦仲はいいですよ。信頼がないと中々3人も4人も子供は産めません(笑)
本当に気持ちが楽になりました。ありがとうございます。男の子って本当にありえない可愛さです!お母さんなしでは生きて行けないのでは?と思う程。
母親は愛情を注ぐのみですね。特に男の子は年頃には父親が必要ですから助けてもらわないといけませんね。
女の子には靴を揃えさせたり、お花を一緒に選んだり。家を綺麗に片付けてインテリアを工夫したりしています。女の子は生活するとはどうゆうことか?がきっと大切なのでタマティーさんのお話のように母親はテキパキ家事をこなして子供に見せないといけませんね。うちは両方いるので違いが分かって楽しいです。

投稿: さえ | 2009年10月20日 (火) 11時09分

>>息子に何があっても母親なら守る姿勢を示せ

とは具体的にどんなときに、母親として、守るのか私はイメージがわかないんです。

私にとって欠けている部分であることは確かなんですが。。。

投稿: ひめ | 2010年5月 6日 (木) 22時08分

おはようございます。

いつもお忙しいなか、アドバイスありがとうございます。

タマティさま、母親として子供を守るべきときとはどんな時なのかがわからなくてアドバイスをお願いしたいのですが、教えていただけないでしょうか(ToT)/~~~

投稿: ひめ | 2010年5月 8日 (土) 09時05分

 ひめさん、人に質問する時は、質問の数を1つか3つに絞った方がいいです。
 一度にたくさんの質問を受けても、その質問を答える方も大変だし、ひめさん自身もきちんと理解できていないと思います。
 人間の脳は1つか3つの質問なら、きちんと整理できるのですが、それ以上になってしまうと、ぐちゃぐちゃになってしまうんです。
 恐らく夫婦の会話も話の内容を絞り込んでいないと思うので、そういう会話の仕方では内容の濃い話ができなくなってしまうんです。

 ひめさんの場合、自分の親に守って貰えるという環境ではない家庭で育ってしまったために、この手の質問を抱いてしまいますが、この手の問題は母性愛が出ていれば必ずできるもんなんです。
 来週から2週間に亘って母性愛に関する話をするので、その記事を良く読んで、自分なりに考えて下さい。
 これは母性愛の問題なのであって、技術的なことで解決できるものではないからです。

  

投稿: タマティー | 2010年5月 9日 (日) 06時52分

タマティー様の子育て記事は本当に他に類を見ない素晴らしさだと思います。

こんなアイデア、厚かましくすいませんがふと題名が浮かんでしまって・・・
他の記事も本当にたくさんいいものがあるのでまとめて出版してください

「世にも奇妙な子育て法」
「誰も知らない私の育児法」
「知られたくない秘密の育児本」

いつも勉強させていただきありがとうございます。

投稿: メギー | 2018年3月23日 (金) 01時30分

メギーさん、どれもいい題名ですな~。

家政婦さんの力を借りるのはいいですよ。
但し、食事は同じ物を食べた方がいいですな。
家の中の事を知っているがゆえに、扱いがきついと、犯罪をやらかすだろうから。

投稿: タマティー | 2018年3月23日 (金) 06時13分

ええっ〜〜〜〜〜?!!!!
タマティー天使さんは、私の心内まで見えちゃうんでしょうか?!!
ズ、ズバリ。。。そこでした。
周りは同じ派、別々派いますが、月1万ちょっと与えてこれでやりくりしてね、というやり方でうちも行こうかと思ってました・・・まさに

ど、どうしましょう〜〜〜
割と食材にお金をかけているので困りました!いつもいいものではないですが有機野菜、、、とかホルモン剤フリーのお肉とか。。。 でも毎回出ないので、同じ食事もあげたいですね、、、 本当にどきっとしました。
考え直しますありがとうございます

投稿: メギー | 2018年3月23日 (金) 10時45分

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