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子供に食料の獲得を経験させろ ~子供の好き嫌いを完全になくす方法~

●子供はどうして小動物が好きなのか?

 子供は本当に小動物が好きである。昆虫に始まり、魚や蛙や蛇までも捕まえて来て、それを飼育することに最大の楽しみを覚えるのだ。なぜ子供たちはこんなことをするかとえば、それは子供の脳に「狩猟本能」が備わっているからなのである。子供は将来、狩猟をするために、子供の内から狩猟の練習をすることで、外界を知ろうとしているのである。

 狩猟本能は男の子だけでなく、女の子にもきちんと出て来る。ただ、男の子の小動物好きが余りにも強烈なだけで、女の子の小動物好きが余り目立たないだけだ。女の子は中学生辺りに女性ホルモンの分泌量が増えて来るので、それで女らしくなると同時に小動物好きが後退して、せいぜい犬や猫程度の小動物に限定されてしまうのだ。一方、男の子は中学生になっても小動物好きが持続してしまい、金銭的に余裕があるなら、いくらでも小動物を飼おうとして来るのだ。

 子供の小動物好きは、実は子供の食べ物の好き嫌いに密接に関連している。小動物を捕まえて来る経験をしっかりと持っている子供は、食べ物の好き嫌いが少ないが、小動物を捕まえて来る経験がない子供は、食べ物の好き嫌いが激しいのだ。子供なりに持っている狩猟本能を満たしてあげれば、好き嫌いなく食べる所を、子供に狩猟体験を与えてあげないと、子供は食べ物の好き嫌いが激しくすることで、その狩猟本能の欲求不満を解消させて来るのである。

 自分の子供が食べ物の好き嫌いが激しかったり、食べ物を残すようであるなら、それを無理矢理に食べさせるというのは、表面的な対処法に過ぎないのだ。要は、子供は子供なりの狩猟本能を満たしてくれる機会が与えられないからこそ、親に対して食事の際に好き嫌いや食べ物を残すことで、その欲求不満を申し出ているに過ぎないのだ。

 小動物の嫌いな母親にとっては、我が子が小動物を捕まえてきたり、飼ったりすることは、母親の方が恐怖してしまうかもしれないが、自分が我慢できる範囲内なら、必ず子供にその機会を与えてあげることだ。小動物を獲得することで狩猟本能を満たして貰えなければ、子供はいつかどこかで屈折した形でその狩猟本能を暴走させて来るからだ。

●基本は狩猟採集体験

 子供の自発的な昆虫採集などをやらしておくのもいいが、家族総出で狩猟採集体験をするというのも子育てにとって最も必要なことになってくる。家族総出で狩猟採集体験をすることで、正しい狩猟採集の仕方が解り、しかも家族の結束が生まれ、子供たちは親の言うことをちゃんと聞くようになるのだ。

 日本は国土の周りを海に囲まれているので、「魚釣り」というのが手っ取り早い狩猟採集体験となる。家族総出で魚釣りに行き、釣った魚をその場で料理して食べると、いかに魚嫌いの子供でも魚をきちんと食べるようになるのだ。魚は肉と違い、頭を良くする栄養素が大量に含まれているので、子供の内に魚が好きになると、高い知能を持てるようになるのだ。魚嫌いの子供に限って、頭が悪かったり、人格的に問題があるものなのである。

 山間部に行くなら、山菜取りは非常にお勧めである。山菜は独特の臭いを放って来るので、嗅覚の敏感な子供にとっては嫌いになってしまう可能性が高い食品なのである。例えば椎茸などは親の嗅覚にとってはなんでもないものでも、子供の嗅覚にとってはとっても臭いものなのである。そこで椎茸狩りに連れて行き、自分で椎茸を取って来て、採集の喜びを味あわせてあげ、その場で調理して食べると、椎茸嫌いがなくなるのだ。

 人間は冬場に寒さのために疲労物質を大量に溜め込んでしまうのだが、それを春の山菜を食べることで吐き出すようにしている。「ゼンマイ」や「ワラビ」や「筍」や「蕗の薹」などを春に食べるのはこのためなのだ。しかし、子供のように成長期にある者は、疲労物質を余り溜め込んでいないので、両親ほどには必要性が低いものなのだ。そのため、この手の毒消し食品を食べようとはしないものだ。だが、これらの食品を食べないでいると、疲労物質を溜め込んでしまい、或る日突然に大病を発症して来てしまうのだ。それゆえ、春には山菜取りに行って、山菜を食べる機会を与えてあげるべきなのである。

 果物が嫌いな子供は余りいないものだが、子供に果樹園での採集体験をさせてあげると、子供は果物が大好きになり、お菓子を余り食べなくなるようになるのだ。果物には果棟が含まれており、その果棟こそ人間にとって手っ取り早いエネルギーになるのだが、果物をたくさん食べないからこそ子供はお菓子を食べるようになってしまうのだ。どのお菓子にも白砂糖が使われているので、この白砂糖に頼った生活を送ってしまうようになるのだ。子供のお菓子好きが減少してくれると、家計は非常に助かるようになるのだ。どのお菓子も僅かね値段なのだが、これを毎日食べるとなると結構な値段に成って来るものなのである。

●牧畜体験

 人間の進化の過程からいえば、狩猟採集体験の次は牧畜体験である。家族総出で牧場に行って、乳搾りをするなり、バターを作るなり、焼肉をして食べると、子供は肉料理を残さず食べるようになってくれる。肉が嫌いな子供は余りいないものだが、肉料理で肉と一緒に出て来る野菜を食べない子供が非常に多いのだ。肉というのは、単品で食べてしまうと、体を酸化させてしまい、病気の引き金になってしまうものなので、どうしても肉と一緒に野菜を食べて貰わねばならないのだ。

 なぜ、子供が肉と一緒に野菜を食べないかというと、肉のことがイマイチ解っていないからだ。この肉が実際どのような動物の肉で、我々人間はその動物を殺すことで、その肉を食べているということが解るようになると、子供の野菜嫌いが一変してしまい、ちゃんと野菜も食べてくれるようになるのだ。

 牧場に行って、一番お勧めなのが、「バター作り」だ。新鮮な牛乳を使えるので、非情に濃厚なバターを作ることができるのである。牧場でバター作りを経験させると、バターに対する見方が丸っきり変わってしまう。それだけ市販のバターは不味いものなのである。本物のバターを食べさせると、今までパンを残すような子供は、まずパンを残さなくなるのだ。

 マグロの解体ショウはあっても、家畜の解体ショウというものはないのだが、もしも家畜の解体に立ちあえるなら、家族総出で見さして貰うことだ。肉というのは、部位によって異なるものだが、部位はどこにあって、その部位はどういう機能を持っているのかを説明して貰うと、子供は絶対に好き嫌いを言わなくなるのだ。

 例えば、レバーは肝臓を強化してくれるので、子供のようにまだ若いと肝臓を強化する必要性がないために、レバーが嫌いと言い出して来るものなのだ。その際に、家畜の解体ショウを見せると、肉に対する見方がガラリと変わり、出て来る肉料理をきちんと食べてくれるようになるのだ。大して美味しくないのに、どんな効能があるか解らないからこそ、子供は拒否していただけで、効能が解りさえすれば、きちんと食べるようになるのだ。

●農業体験

 文明は農業を土台に成立して来るので、子供の内から農業体験をしておくことは非常に重要なことなのである。穀物には人間の知能を高める効能を持っているので、子供の内に穀物を食べる量が少ないと、知能を高くすることができなくなってしまうからだ。子供にしっかりと穀物を食べて貰うためにも、農業体験は絶対に必要である。

 農家であるなら、子供を積極的に農作業の手伝いをさせるべきなのである。ただ漠然と農作業を手伝わせるのではなく、この作業にはどういう意味があるといって教えてから手伝わせると、子供は目を輝かして手伝って来るものなのである。なんの説明も受けないからこそ、子供たちは逃げ出してしまうのである。

 農家でない人なら、自宅で家庭菜園を作ることは絶対にお勧めである。子供に野菜の成長を見させてから、その野菜を食べさせると、その野菜がどんなに不味くても、食べてくれるからだ。子供の野菜嫌いは激減してくるのだ。子供が野菜嫌いになるのは、その野菜がいきなり食卓に出て来るからであって、その野菜が自然の中でどのように成長して来るかが解れば、野菜嫌いにはならないのだ。

 自分たち夫婦が田畑を持っていないなら、穀物の農作業に立ち合わせて貰うを機会を一度は持った方がいい。いかに穀物を作る作業が大変かということが解ると、日々食べる穀物を感謝して食べられるようになるからだ。子供だけでなく親の方も、日々食べている物であるがゆえに、穀物への感謝の念が消え去っているものなのである。

 農作業というのは、要は害虫との戦いなのである。美味しい農作物であればあるほど、害虫も食べて来るものなのである。農薬は確かに危険なものではあるが、それを頭ごなしにすべて否定しきれるものではないのだ。農薬を使うからこそ、食料生産量をあげることができたということも、また事実なのである。

 大量に農薬を使った農業から、減農薬の農業に変えるだけでも、大変な苦労を必要とするのである。増してや無農薬農業など夢のような話なのである。たとえ無農薬農業を実現できたとしても、土壌が弱まってしまえば、栄養価の低い農作物しか作れないのである。そういう農家の話を子供たちに聞かせるだけでも、子供の野菜嫌いなど一発で吹き飛んでしまうようになるのである。

●食事ができるまでには大変な労力が必要と解ると、子供は確実に変わる

 子供がなぜ食べ物の好き嫌いを言い出してくるかというと、自分にとって訳の解らない物がいきなり食卓に出て来て、食べさせられるからなのである。幼児の時には黙って食べていたものでも、大きくなってくれば、疑問が浮かんできてしまうのである。人間は高い知能を持っているために、空腹だから食べるのではなく、脳で食べている動物でもあるのだ。

 子供にこの食物は自然の中でどのような状態で成長して来るのかが解れば、子供にとってはその食物に対する疑問が消えてしまい、安心して食べられるようになるのだ。そのためには子供を自然の中へ連れて行き、実際にその食物がどのようになっているのか見せるしかないのだ。

 子供の食べ物に対する好き嫌いを放置しておくべきではないのだ。そのような子供は自分の狩猟本能が満たされていないために、いつの日にか人間を標的に狩猟本能を発揮しようとし出してくるのである。すぐに喧嘩を仕出したり、誰かをイジメたり、万引きや恐喝>や窃盗をし、挙句の果てには殺人を犯してしまうようになるのだ。

 人間は現在、文明生活を営んでいても、狩猟採集経済をやっていた頃と大して変っていないのだ。それゆえ、その狩猟本能をきちんとした形で満たしてあげないと、健全に人格が成長していくことはなくなってしまうのだ。母親がいくら「食べ物の好き嫌いは駄目よ」と教えても、狩猟本能が満たされていなければ、好き嫌いをしてくるものなのだ。

 自然の中で実際に食物がどのように存在し、それを人間が狩猟や採集をすることで、やっと手に入るものなのである。食事ができあがるまでに大変な労力が必要だと解ると、子供は確実に変わるものなのである。我が子が食べ物の好き嫌いを言うようになったら、自然の中に連れて行け。自然の中で鍛えられれば、好き嫌いなど言わない、ちゃんとした子供に変身してしまうのである。

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